2021年04月15日

私の歳時記 梅若伝説と隅田川 2021.04.15

中世・近世の文芸作品に登場する梅若丸は伝説上の人物で、京都の北白川吉田少将の子として生まれましたが、父の死後、比叡山に入り、優れた才を顕しました。

それを妬まれた梅若丸は、その比叡山の法師に襲われ、逃げる最中、人さらいに会い、奥州に売られます。途中武蔵の隅田川の畔で亡くなります。十二歳の梅若丸は、「訪ね来て 問はは応えよ都鳥 隅田川原の露と消えぬと」と辞世の歌を詠ったとか…。

一年後、息子の失踪に狂人となった母親が隅田川にやってきます。母は息子がこの地で葬られたことを知ります。母は悲しみのあまり、隅田川に身を投げます。二人の墓は、この地の木母寺(もくぼじ)にあります。母親は妙亀塚、息子・梅若丸は梅若塚です。

この伝説を題材にした文芸作品「隅田川」が古今東西、ジャンルを超えて数多生み出されました。謡曲(能楽・観世元雅作の狂女物)、浄瑠璃、歌舞伎、落語(三遊亭円生の噺)など。私は何れ能楽で、この「隅田川」を観たいと思っています。コロナ明けを待ちましょう。

今日のこの日(4月15日)、木母寺の梅若塚で、供養が行なわれます。
posted by 三上和伸 at 17:41| 私の歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする