2008年03月14日

今宵の名曲この一枚1

 今宵の名曲 マリア・カラス アリア集 「THE GREATEST ARIAS」

 オペラはヒーロー、ヒロインを核としてその他多くの裏方を擁する大所帯であり、その運営には巨費が掛かります。跳ね返りは高額のチッケット代に向かい、我らが庶民には高嶺の花となります。そしてそれは日本ばかりではないらしく、昔のイタリアのある高名な映画監督は「オペラは金持ちの玩具だ。」と揶揄しています。私もオペラの周辺には高慢ちきな見栄が見え隠れしていると感じる事はあります。しかし、そんな事はどうでもよいのです。オペラは素晴らしいのです。その豊麗な歌声の魅力は何がどうであれ強く素晴らしい。私を揺さぶり、私を打ちのめし、私を虜にするのです。私はCDやテレビ放送でオペラを楽しみます。私はそれで充分なのです。何しろオペラは歌が華であり、それは音楽以外の何物でもないのですから...。

 マリア・カラスはギリシャ人のソプラノ歌手で、アメリカで生まれました。イタリアオペラを得意とし伝説的な歌唱を何度となく繰り返してきました。歌に生き恋に生き、正にオペラの中のヒロインの如く生きた彼女の生涯は、栄光と挫折が綾なしており、男の誠に恵まれなかった女の悲哀が感じられます。そんなカラスが歌うノルマやルチア、そしてトスカにヴィオレッタは己の苦悩を振り払うかのように壮絶であり、優しさや可愛さ、そして魔性までも、余す所なく女を表現しています。それは真に絶唱と言えます。
posted by 三上和伸 at 21:20| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする