2008年04月05日

今宵の名曲この一枚4

 今宵の名曲 ブラームス「ゆりかごの歌」少年の魔法の角笛よりOP49-4 ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ) ヘルムート・ドイッチェ(ピアノ) 通称「ブラームスの子守唄」

 ねんねんころり        おやすみ、おやすみ、
 母の膝は           薔薇の花を窓辺に飾り、 
 夢を誘うゆりかごよ      撫子を花瓶に挿してある。
 ゆらりゆらり         さあ、布団の中に入りなさい!
 ゆらり揺れて         神様のお心のまま、 
 夢の園へ乳を飲みに      あすの朝また目を覚ますでしょう。

 以上の左が日本語の詩、右は原詩の日本語訳、日本語の詩が如何に素晴らしいかお分かりでしょう。少ない言葉で多くを語っています。でもそうだからと言って右の日本語訳が拙いと言っているのではありません。それぞれがよい仕事をしていると申したいのです。

 この歌はブラームスのハンブルグ時代の友人・ベルタ・ファーバーがウィーンで出産した祝いに贈ったものです。ベルタは気のいい優しい女性で、独身のブラームスの世話を焼いた人と言われています。特にクリスマスの晩はブラームスをファーバー家の晩餐に招待し、一緒に一時を過ごしたそうです。もしかしてベルタはブラームスのモトカノだったかもしれませんね。ベルタは歌手でハンブルグ女声合唱団の元団員でした。そしてブラームスはそこの元指揮者でした。

 ブラームスは洞察の達人だったようです。母の心持ちになったり子の気持ちになったり、様々に思いを巡らしたようです。そうでなければこんな曲は書けません。これは優しく美しい、愛の子守唄なのですから。
posted by 三上和伸 at 23:08| 今宵の名曲・音楽の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする