昨日(09.22)の散歩の折りに写した花々です。夏から咲き継いできた花も幾つかありましたが、重複を承知で掲載しました。我が家から一巡り、今井川遊歩道の一部も歩きました。
ハギ(萩)マメ科ハギ属
これは私が庭に植えた矮性の萩です。もう十年位は経ちます。庭の草刈りで刈られてしまう事もあり、毎年咲く事はありません。但しハギは刈られても地際から新しい芽を出す事ができます。園芸的にも冬前に刈ってしまう人もいます。常に新しい芽を伸ばして咲かせることが出来るのです。
センダングサ(栴檀草)キク科センダングサ属
秋の雑草の一つ、やがて頭花の先端が鈎状になり、動物の毛や人の衣服に付着するヒッツキムシになります。オナモミと同様に子供の頃は遊んだ事でしょう。
クズ(葛)マメ科クズ属の多年草
巨大な多年草で、あらゆる物(植物)に絡み付いて枯らしてしまう悪質な草です。しかし葛粉になったり、葛根湯になったり、葛布になったり、有用な植物でもあります。花は花序を作り、中々に美しいです。
ジンジャー ショウガ科ヘディキウム属
食用のショウガの仲間ですが、これは観賞用の花の種類で、食べられません。ジンジャーリリーホワイトと呼ばれています。
タマスダレ(玉簾)ヒガンバナ科タマスダレ属
簾のような密な葉をすだれ、玉のように白い球形の蕾をたまとして、タマスダレの名になりました。ペルー原産で、彼岸花同様に、リコリンを含み毒草です。夏から秋にかけ、どこそこのお庭で良く見掛けます。
ススキ(薄・芒)イネ科ススキ属 別名:カヤ(茅)
茅場町や茅ヶ崎市・茅野市などは、この草の群生地を表した地名です。茅葺屋根(仮屋根)の原料として昔から重宝されてきました。現代でも茅場は残されており、箱根仙石原が身近で有名です。
ヒガンバナ(彼岸花)マンジュシャゲ(曼珠沙華)ヒガンバナ科ヒガンバナ属
昔、中国から伝わったとされる彼岸花、昔の日本人は、毒があるこの花を、死人花・剃刀花・舌曲がりなどと縁起が悪い名を着けていました。しかし、その大元は曼珠沙華で、インドでは目出度い華(花)でした。天上の赤い花、律儀に秋の彼岸に咲き揃う花、美花・麗華の妍を競う花、私は触らずに、有り難く愛でるのみです。毒がある故、田圃の畔などに害獣除けとして植えられました。しかし、飢饉の時は、この球根を徹底的に晒して、その澱粉を食べたそうです。昔人の知恵ですね。どんなお味かしら?
メドーセージ シソ科アキギリ属の多年草
ハーブの中でも一際美しい花です。ブラジル・パラグアイ・アルゼンチンが原産のサルビア(シソ科アキギリ属)です。葉を揉むと素晴らしい香りが発散します。この香、疲労回復に効き目アリ。
オシロイバナ(白粉花)オシロイバナ科の多年草
幼き頃、女子がこの黒い果実を潰し、中の白い胚乳を白粉の代用として使い遊んでいました。鼻筋に着けたりしてね。西洋では4時に咲くので、4時の花と呼ばれています。
ノウゼンカズラ(凌霄花)ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属 蔓性木本類
夏から秋に掛けて咲く、花期の長い植物です。中国原産で、平安時代には日本に渡来していたようです。凌霄花の凌(ノウ・リョウ)は凌ぐの意味、霄(セウの転訛でゼン)は空を指します。空を凌ぐ、蔓が空を凌いで高く昇る花を表現しているようです。
エンジェルトランペット ソライロアサガオ
熱帯の高地に自生しているようで、暑さにも寒さにも対応できて、日本でも育てている人が多いです。低木で、冬は茎が枯れますが、根は生き延びるようで、春に枯れた茎から芽が延びて来ます。夏から秋に掛けて美しい花をぶら下げます。
剪定などをしないと、蔓延りますが、美しい空色を魅せるソライロアサガオは魅力的です。シッカリ管理できる人に育てて欲しいですね。
紅白の彼岸花
昔人が恐れて田の畔にしか植えなかった彼岸花。しかし、現代人は科学教育のお陰もあり、彼岸花・曼珠沙華の魅力を解るようになりました。そこでこぞって庭に植える人が続出しています。我が団地でも愛する人は居て、ご覧のような光景を作り出しています。