2021年04月15日

新とっておきの花・晩春1 ウラシマソウ(浦島草) 2021.04.15

ウラシマソウ(浦島草)
ウラシマソウ(浦島草) サトイモ科テンナンショウ属
伊勢原でお散歩中に見付けました。海岸の藪などに多く観られる草で、仏炎苞と言われる花の花穂の先端が、鞭上に長く延びます。これがまるで浦島太郎の釣り糸に観えたことから、海辺に住む人たちに依って、浦島草の名が付けられました。伊勢原の山にもあるのですね。日陰が好きで、葉の傘を差しています。
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2021年04月13日

新とっておきの花・仲春14 カリン(花梨) 2021.04.13

カリン(花梨) 花梨
カリンの花      カリンの実
バラ科カリン属の落葉高木。果実は、生食は硬くて出来ないので、果実酒や砂糖漬けにします。花は薄紅色の可愛い花を咲かせます。先日の散歩の折に見付けました。上品な花で、NHKの朝ドラのタイトルになり、一躍この果実の名が有名になりました。有名女優に山口果林がいますが、果林と花梨、意味が違いますかね? でも好い女優です。

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2021年04月10日

新とっておきの花・仲春13 ジャスミン(ソケイ〈素馨〉・マツリカ〈茉莉花〉) 2021.04.10

ジャスミン
ジャスミン モクセイ科ソケイ属の植物の総称
遠く距離があっても香って来るジャスミン。ジャスミンは、オウバイ・ソケイ・マツリカなどの種類があります。香りは強烈で、やや噎せ返るようですが、素晴らしい芳香です。夜開く花を朝早く摘んで香油を作ります。ジャスミン茶にするのは茉莉花で、緑茶やウーロン茶に茉莉花の香りを着香します。中華料理にジャスミン茶、好いですね。
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新とっておきの花・仲春12 モッコウバラ(木香薔薇) 2021.04.10

モッコウバラ(木香薔薇)
モッコウバラ(木香薔薇)
バラ科の蔓性常緑低木、中国原産で、江戸期に渡来したと言われています。白花もあり、こちらは香気が強いとされています。黄花はそんなに匂いません。無数の花を付け、良く観ると八重咲きですね。
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2021年04月03日

新とっておきの花・仲春9 オオイヌノフグリとタチツボスミレ 2021.04.03

オオイヌノフグリ タチツボスミレ
オオイヌノフグリ    タチツボスミレ 
春の寒色系の草花の代表種。観るからに涼し気な花達です。私は好きですね寒色系、観れば、胃の腑の当たりがスッと軽くなる気がします。色・形で花は私を慰めてくれます。私にとって音楽と同格の大切な心の拠り所です。
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2021年04月02日

新とっておきの花・仲春8 ヒトリシズカ(一人静) 2021.04.02

ヒトリシズカ(一人静)
センリョウ科の多年草です。4枚の葉の間から白い一本の花穂を付けます。一本ですから一人、静かに咲いていますから、一人静かの名になりました。最近はこの花も減っています。久し振りで出会えた一人静か、吉野静とも言い、静御前の生まれかわりのようです。
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新とっておきの花・仲春7 カントウタンポポ(関東蒲公英) 2021.04.02

タンポポが、この自然公園の田圃(小学生が稲の栽培をする)の土手に自生していました。一面に広がった黄色い花の群れ、写真を撮る前に花を確認しました。花の付け根の総苞に反り返りが無く、シッカリ花の付け根を包んでいました。恐らくこのタンポポは西洋種では無く、日本原産のカントウタンポポであると推測できました。カントウタンポポは茎がやや長めで、しなやかに伸び伸びと咲く風情が素敵です。
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2021年03月31日

新とっておきの花・仲春6 カジイチゴ(梶苺) 2021.03.31

カジイチゴ(梶苺)
バラ科キイチゴ属の低木。梶苺の名は、葉が高木の梶の木に似ていることに依ります。山地や暖地の海岸の丘陵地に生え、白い花を上向きに着けます。キイチゴの一種ですから、美味しい液果が出来ます。但し鳥の好物ですから、花の後(5月頃)に行っても、あんなに沢山咲いていたのに、実は食べられて残り少なくなっています。ガッカリする事が多いです。
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新とっておきの花・仲春5 ハナダイコン(オオアラセイトウ) 2021.03.31

オオアラセイトウ(ハナダイコン)
ハナダイコン(オオアラセイトウ)
アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草(秋に芽が出て冬を越し春に花咲く草)で、名はハナダイコン・オオアラセイトウ、そしてショカッサイ(諸葛采)とも言います。諸葛孔明が戦地で栽培して兵糧にしたと言う伝説があります。普通は食べませんが、アブラナ科は野菜が多く、しかも美味しいのです。菜の花などは最高の野菜となりますね。中国原産で、花は美しい紫、世界各地に野生化しています。

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2021年03月29日

新とっておきの花・仲春4 山桜・讃 2021.03.27


山桜 山桜 山桜
今年は山桜の当たり年であったようです。墓参の際の三浦半島・横横道路、我が家の周りの里山にも、素晴らしい山桜が咲いていました。一昨日の土曜日、妻と連れ立って、近所の自然公園に散歩がてらの花見に行きました。そこには染井吉野が沢山植えられた桜山があるのですが、その花よりも公園内の雑木林に咲く山桜が見事でした。山桜は葉にも花にも色幅があり、花と同時に出る葉の色も桜木の色彩に影響を与えます。白花には黄緑の葉、薄紅花には赤い葉が出ます。ですから山全体を観れば、春色のグラデージョンが強調されて観えるのです。桜山の染井吉野は老木になり、大分枝が切られています。少々寂しい桜山になりました。この際、大和・吉野山に倣い、思い切って、山桜を植える事を勧めます。単一色の染井吉野とは異なった、色の変化が山を飾り、美しいグラデーションの桜山となる事でしょう。

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2021年03月27日

新とっておきの花・仲春3 花屋の店先で… 2021.03.26

昨日は横須賀の実家の菩提寺に参り、お彼岸のお墓参りをしてきました。その前に、馴染みの近所の花屋へ行って、墓前へ供える花を買いました。花屋は楽しいですね。お供えの花を買うついでに、店内にある花を観賞しました。色取り取りの春の花、シネラリアとスズランを写しました。
シネラリア 西洋スズラン
シネラリア(サイネリアとも) セイヨウスズラン
*シネラリアは名が”死ねラリア”と読まれてしまうため、縁起が悪いとされ、現在ではサイネリアの名で、売られています。北アフリカ・カナリー諸島の原産で、種子が売られており、秋播きで、春先に花を見ます。但し、温度管理が大変なので、素人には少々難しいものがあります。苗を買うことをお勧めします。室内栽培です。

*促成栽培のスズランです。本来は初夏に咲くのが当たり前の花です。それでも愛らしい花、そして美しい葉を持っています。毒草ですので、決して口にしてはイケません。
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2021年03月26日

新とっておきの花・仲春2 染井吉野に山桜 2021.03.26

我が庭の染井吉野と裏山の山桜 2021.03.26
我が家のベランダから観える春の一景。染井吉野の大樹の先の裏山には山桜が咲いています。薄紅と白の競演です。この風景だけでも、ここに住んだ価値が高いと私は自負しています。集合住宅ならではの広い庭、そして偶々あった自然木の雑木林、我が家は優れた環境にあったのでした。

ここには多くの野鳥が遊びに来ます。カラスは五月蠅いですが、美声の持ち主は、ウグイス・シジュウカラ・メジロ・エナガ、そしてホトトギスで、主に早春から初夏にかけて啼いています。声の悪い種類もやって来て、オナガ・ヒヨドリ・コゲラ・モズなども楽しい鳥たちです。これらは行動のダイナミックス(活動性)が面白い鳥の仲間です。部屋は狭いが外は広い、そんな我が家に暮らして、今年で41年です。楽しい歳月でした。
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2021年03月22日

新とっておきの花・仲春1 バイモ(貝母) 2021.03.22

バイモ(貝母)
ユリ科バイモ属の花。クロユリの仲間です。クロユリは高山の花ですが、こちらは庭の花、中国から渡来した草です。鱗茎を干して煎じれば、咳止めの薬として用いる事が出来るそうです。民間薬ですね。地味ですが、楚々として愛らしくも、侘しい風情があります。微妙な魅力があります。
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2021年03月12日

新とっておきの花・早春7 シモクレン(紫木蓮) 2021.03.12

シモクレン(紫木蓮)
シモクレン(紫木蓮)
同じモクレンの名を持っていますが、白木蓮とは大分違いがあるようです。先ず花弁の数が違います。ハクモクレンは9枚ですが、シモクレンは6枚です。散り方も違いがあり、ハクモクレンは一枚一枚がバラバラに散ります。シモクレンは開花中に葉が出て、葉に隠れるようにして消えて行きます。シモクレンは漢方にも使われ、頭痛薬として効用があります。ハクモクレンの華やぎとは違う、紫が美しい粋な花です。

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2021年02月23日

新とっておきの花・早春6 観梅ウォーキング 2021.02.23

朝から北風が吹いていましたが、未だ気温は高く、妻からお誘いを受けて、近所の万騎が原大池公園へ散歩に出ました。丁度梅の最盛期であり、観梅ウォーキングと洒落ました。
万騎が原大池と芦原   ツグミ
小高い丘と雑木林に囲まれた大池、ここは芦原が広がっており、野鳥の宝庫でもあります。春ですね。ウグイスとシジュウカラが鳴き交わしていました。そして地べたを這いずり回っているツグミも見掛けました。かなりの数の野鳥が訪れる大池、バードウォッチングには最適の公園です。
白梅          梅のプロムナード    紅梅
白梅と紅梅、適度に混ざり合って、梅のプロムナードを形作っています。ノンビリゆったり歩けば、視覚の他に嗅覚も刺激をしてくれます。辺りは清々しい香が充満しており、私は鼻だけでなく、全身にその香を浴びて陶酔しているのです。早春の喜び、それは梅の香に宿ります。
オオイヌノフグリ    菜の花        ホトケノザ
空中の梅も素敵ですが、地の草花も愛らしいものです。冬の間に着々と成長を続け、蕾を持ち花開くのです。名木とは趣が異なり、健気で強か、そして素朴な美しさ、私は判官贔屓の花盗人?、田舎娘が好きなのです。



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2021年02月22日

新とっておきの花・早春5 ヤブツバキ・ウメ・ジンチョウゲ・カワヅザクラ 2021.02.22

近所の庭に、春の花が咲きました。小さな野の花ではなく、人が植え育てた花たちです。その驚きと言う次元では、野の花に劣るものですが、その艶やかさは一級のものです。梅と沈丁花には香りと言う特上の持ち物がありますから…
ヤブツバキ
ヤブツバキ
太平洋岸のヤブツバキ(藪椿)、日本海岸のユキツバキ(雪椿)、日本の野生のツバキの代表です。私は椿の咲く頃に、日本海を旅行したことがなく、雪椿は観たことがなく、どんな花か知りえません。ですから私の身近な椿は藪椿です。一輪で全てを語る花、茶花の女王です。今の時期の茶席の床を飾る花、その存在感は何ものにも代えがたいものがあります。

ウメ
梅は花も美しいですが、何よりも清々しいのがその香りです。真の春の香りです。この香を楽しむために私は春を待ち詫びたのでした。少し前はチラホラだった梅も、今は既に満開、辺り一面は、香に満ちています。

ジンチョウゲ
梅に負けない芳香を持つ花です。小さな花が寄り集まった集合花です。蝋細工のようなシッカリとした肉質を持つ花です。今日は風があり、あちこち歩けばあちこちで、清々しい香りに行き当たりました。清冽な香りが私の肺臓に行き渡り、私の全身は清められました。

DSCF9217.JPG
河津桜、どんな桜でも、桜は桜、素晴らしい存在感を魅せてくれます。誰をもウットリとさせる花の中の花、日本の誉です。
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2021年02月11日

新とっておきの花・早春4 ロウバイ(蝋梅) 2021.02.11 

ロウバイ(蝋梅)
盛りを過ぎて仕舞い、香りが今一つでした。蝋梅を栽培しているお宅は少ないので、探すのに骨が折れます。妻はこの蝋梅のお宅の場所を良く知っていて、私に教えてくれました。見事な成木で、沢山の花を咲かせていました。蝋を型に溶かし込んだような黄色の半透明の花弁、正に蝋細工のような風情を醸します。私の愛する花の一つです。
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2021年02月05日

新とっておきの花・早春3 ツグミ・三浦大根・柚子・私の散歩道 2021.02.05

ツグミ(鶫)
ツグミ(鶫) スズメ目ツグミ科の野鳥。シベリア中東部で繁殖し、秋に日本に渡来する渡り鳥です。毎年少数ながら、我が団地にも渡来します。地面を歩き回って虫を採食します。こんな冬に虫はいるのかしら?と思いますが、啄んでいる様子を観れば、やはり虫はいるようです。素早い鳥ですが、昔はカスミ網(捕鳥網)で捕らえ、食用とされていました。食べた事がないですが、美味しいのでしょうね。
白梅
清冽な白梅、姿、そして匂い、早春の素晴らしい花です。
サザンカ(山茶花)
山茶花 もうそろそろお終いの花ですね。これから先は椿にその座を譲ります。冬の彩には無くてはならない花でした。
三浦大根
三浦大根 尻尾になるに従って太い(中太り)大根です。白首大根の代表的品種です。首の方は硬くパリッとした食感で刺身の妻に良く、下方は柔らかくも煮崩れし難く、おでんや煮物に最適な大根とされてきました。しかし、この紡錘形の形が抜き辛く、栽培に手間がかかるため青首大根に押されて、作付けが減りました。今や高価で貴重な大根となりました。
ユズ(柚子)
このイボイボの表皮が柚子の証です。香り床しい柑橘の王者です。
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2021年02月03日

新とっておきの花・早春2 春の息吹・私の散歩道 2021.02.03

今日は変則の立春です。あと二時間余りで、23:59分になりますが、この時間こそが立春の時(瞬間)です。私は一足早く、春の先駆けを探しに散歩に出ました。樹々は枯れ枝が目立ちますが、農道の道端は、既に緑に覆われています。春の雑草が芽吹いているのです。その中にチラホラと花が観えます。正に早春賦の世界です。
八つ手の実
八つ手の実
常緑低木で、枯れ野でも立派な緑を認めています。枝を伸ばして多くの実がなっています。これから暫くすると黒熟してきます。
ジンチョウゲの蕾
これも常緑低木の沈丁花です。赤い蕾が膨らんで来ています。もう少し経つと花が綻んできます。されどこの花は姿より先に臭いで存在を示します。早くその香を嗅ぎたいですね。
ハコベ(繁縷)の花
春の七草の一つハコベ(繁縷)、七草粥にも入れられて、私も人日の節句に食べました。寒中を凌いで、株を茂らせて、既に魁の花が咲き出していました。ナデシコの仲間で、小さいですが純白の五弁花を咲かせます。意外と綺麗な花です。
オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリは雑草の中の雑草ですが、私は愛好して「路傍の青い星」と名付けています。空の星には色があり、青・白・黄・橙・赤と限りなく多様ですが、野の花もそれに習って様々な色模様があります。青い花、個性が光りますね。大好きです。路傍の青い星・オオイヌノフグリ。
ビワの花
ビワの花。ビワ(枇杷)は中国渡来説が一般的ですが、識者の間では、日本自生説も存在しています。日本にも古来からあったようで、その甘い実を楽しんでいたようです。花期は早く、冬の花と言って好いでしょう。

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2021年01月31日

新とっておきの花・早春1 私の散歩道 2021.01.31

早春と言うには少し早いかも知れませんが、明後日が節分、明々後日が立春です。散歩道も早い春の気配が漂って来ました。今日の散歩は、春の先駆けを見付けに出ました。
赤カブ
路傍の無人野菜売り場、綺麗な赤カブが並んでいました。赤カブ、この漬物が大好きな赤かぶ検事なるテレビドラマで有名になりました。岐阜が名産なのですね。私も白川郷で買って食べた記憶があります。味は先ず先ずですかね。
セイヨウタンポポ
セイヨウタンポポ
性質が日本タンポポと違って、時期を選ばず、比較的節操が無く、咲き出す草です。日本タンポポの花は、春のホンの一時に集中しますが、このタンポポは長い期間に咲きます。旬を得ない、可哀想ですが、余り有り難くない花です。
ハラン(葉蘭)
葉蘭(ハラン)
日本料理などに入っている料理の区切りや敷物として使われる葉です。板前の包丁さばきの妙が覗える品です。現代の寿司の折には、プラスティックの代用物が使われていますが、これは板前の技の後退に繋がっていると感じられます。是非、本物のハランを使って欲しいですね。寿司屋(料理屋)の庭で栽培すればいいのですからね。
門のシーサー
散歩道には様々なお家が建っています。趣向を凝らした家も見掛け、このようにシーサーを門にはめ込んでいるお宅もあります。若しかしたら沖縄出身の人かしら…
雑草の若芽      カラスノエンドウの若芽
春が近づくと、俄かに、地面が緑に色付きます。春咲きの雑草の芽(株)が伸びて来るのです。早春とはそう言う季節、もう冬枯れではありません。日溜まりは、命が息づいて来るのです。春の七草とはそう言った物、その若い芽を摘んで、七草粥にするのです。旧暦では立春の頃に正月を迎え、その七日後が七草ですから…。
エリカ
エリカの咲く頃、エリカ、女性の名にも使われる、素敵な名前ですね。如何にも美人さんの名です。
蕾膨らむ白梅
紅梅に比べれば白梅は咲き出すのが遅いようです。白梅の枝、蕾が膨らんでいます。所々、綻んでいます。花は少ないですが、好い香りでした。

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2021年01月22日

新とっておきの花・晩冬2 私の散歩道 2021.01.22

チンゲン菜
チンゲンサイ(青梗采) アブラナ科の緑黄色野菜。
主に中華料理の炒め物に使われます。シャキシャキとして大変美味しい野菜です。
台湾リス
台湾リス
旭区のこの辺りには、自然公園やゴルフ場があります。大変緑の多い地域で、台湾リスの繁殖が観られます。鳥とは違う大きな鳴き声を発し、ビックリする事がありますが、大抵はこの台湾リスの仕業です。兎に角身軽で、枝から枝へと走り捲ります。その運動神経が羨ましくなります。
日本水仙
日本水仙
仄かな甘い匂いを発する日本水仙、冬の花の代表選手です。文人墨客に愛された花で、多くの詩歌が残っています。記憶が定かではありませんが、与謝野晶子が三浦三崎に住む北原白秋に、水仙の苗を持ってこいと請うた話を聞いたことがあります。
白鳥が生みたるもののここちして朝夕めづる水仙の花
旧暦師走の十日夜の月と巻層雲
白く淡い雲と尚に淡い昼の月、空の青に、白が溶け合います。
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2021年01月21日

新とっておきの花・晩冬1 私の散歩道 2021.01.21

DSCF8676.JPG
菜の花 民家の庭先で
一般には春の花ですが、蒔き時によっては、冬から咲き出します。大変有用な植物で、見た目も麗しく、野菜として食べてもとても美味しい、しかも菜種油として食用に使われ、完全無欠のオールマイティーの花です。
アマナツ(甘夏)ミカン
ミカン類も多種で、見た目には識別は付きません。恐らく一般に植えられているのは、甘夏柑でありましょう。オレンジ色のミカン類は冬の彩りとして優れています。大変豊かで美しい…
カラスウリ(烏瓜)
カラスウリの実
これも秋から冬の風物詩の一つです。花は夏の終りの夜に咲き、秋には枝葉も枯れ果て、紅い実だけが残って目立ちます。冬になるまで残って、侘しい姿を魅せてくれます。これはこれで美しい…
竹林
冬の竹林
春には筍が出て、筍掘りの人も出て、賑やかになりますが、冬の竹林は静寂に包まれています。鳥も来ませんし、サラサラと風の通る音だけが聴こえて来ます。
藪椿
藪椿 春に先駆けて早く咲く株もあります。散歩して紅い花を見付ければ、大抵、椿か山茶花と思われます。山茶花に比ベれば、椿は一重の大きい花です。メジロやヒヨドリがその潤沢の蜜を求めてやってきます。鳥たちは花弁も食べます。
水仙の一種
水仙の一種と思われます。純白の水仙ですね。
ドバト(家鳩)
ドバト(土鳩)・イエバト(家鳩)
地中海沿岸に生息していたカワラバトの家禽化された種を、ドバト(土鳩)若しくはイエバト(家鳩)と言ったそうです。山鳩(雉鳩)とよく似ていますが、こちらの方が色彩的には派手ですね。性質も異なり、山鳩は気品があり、土鳩は下品です。
小松菜
小松菜、栄養価の高い美味しい野菜ですね。冬菜とも言われ、冬が旬です。
金柑
金柑
小さいけれど艶々した黄金色で美しい柑橘類です。金柑頭(きんかあたま)の語源となり、ツルツルと光った頭を喩えたものです。戦国の明智光秀はこの頭(麒麟がくるではふさふさですが)だったそうで、信長から散々揶揄われたそうです。但し、この苛めが原因で本能寺の変が起こった訳ではありません。
スイカズラの実
スイカズラの実
黒い実、艶々として中々に美しい実です。野に黒い実は多くありますが、その気になって探さないと見落としてしまう色です。初夏に芳香のある白い花を咲かせます。黄色に色変わりをするので、金銀花とも呼ばれています。以前このブログで紹介済みです。半落葉種で、冬に葉の一部が残るので、冬を忍ぶという事で、忍冬(にんどう)の名も与えられています。忍冬は漢方生薬の名でもあります。薬効があります。

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2021年01月14日

新とっておきの花仲冬6 早咲きの梅 2021.01.13

梅(紅花) 梅(紅)
紅梅、チラホラと…  迷路のような枝の交叉が素敵…
寒中ながら咲き出した梅、梅の品種分けは中々難しく、紅梅系と紅梅では違うようです。見た目が紅・薄紅の花を紅梅と言います。今年の開花は早いようで、正月早々に咲き始めました。未だ花が少ないので、馥郁たる香とは言い難いですが、辺りの佇まいは清潔観が占めていました。

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2021年01月13日

新とっておきの花仲冬5 冬の野菜 2021.01.13

流石に冬、花は少なく、代わりに野菜や実が目に留まりました。近所の農家や家庭菜園などに、今が盛りの瑞々しい野菜が育っていました。
大根 白菜
大根         白菜(霜に当って甘い白菜になります)
冬野菜の代表格が大根に白菜です。利用価値の高い野菜です。大根は何と言っても大根おろしですね。天婦羅・焼き魚・蕎麦の薬味、絶品です。そしておでん、美味しいですね。白菜、鍋の脇役として重宝されます。されど私がもっとも好きなのが、白菜の塩漬けです。鷹の爪に柚子を利かせて最高です。ご飯が何杯でも食べられます。子供の頃は柔らかく黄色い内葉が好きでしたが、大人になった今は、肉厚の白い部分が好きになりました。パリッ、ジュワッ、サクサクサク、好いですね。
タカナ(高菜) 薩摩芋の蔓の天日干し
タカナ        薩摩芋の芋蔓の天日干し
高菜、辛味のある野菜、これも最高の冬野菜ですね。先ずは漬物が定番です。塩漬け・醤油漬け・味噌漬けがあるそうです。私としては醤油漬けに軍配を挙げます。後は高菜漬けを使用したチャーハンなどが知られています。そして豚肉との相性が良い事から、豚肉の高菜炒め等が有名です。薩摩芋蔓の天日干し、ここは薩摩芋畑でした。沢山収穫した後、残るは芋蔓でした。食用にもできますが、こんなに多量ではそうも行かず、こうして天日干しにするのです。乾して縮んだ蔓は、何れ畑に戻し、畑の肥料とするのです。耕作地の土壌改に一役買うのです。
クチナシの実
クチナシ(梔子)の実 クチナシはアカネ科
クチナシの実は食品を黄色に染める染料の元になります。食品添加物として認定されています。薬効もあり、さんしし(山梔子)と言われ漢方薬となります。
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2021年01月11日

新とっておきの花仲冬・4 藪椿 2021.01.11

藪椿・綻ぶ 藪椿・蕾
ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科ツバキ属の常緑高木。本州から沖縄の海岸に多いですが、山地にも自生しています。我が故郷三浦半島の海岸には至る所で咲いています。開花は意外と早く、年を跨いで咲き出しますが、老成した株は早春に咲く事が多いです。この株は、隣りの大株から零れたタネに依って実生した苗株で、近年、花を持つようになりました。親株より早く咲き始めます。正月から咲き始めており、寒椿(別種ですが…)の雰囲気が濃厚に現れています。
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2021年01月10日

新とっておきの花・仲冬3 アロエの花 2021.01.10

コロナ蔓延の非常事態となりまして、ステイホームが叫ばれています。私も新年の働き出しをしようとしていた矢先でしたが、今は自重しています。暫く様子を見てから仕事始めの皮切りを切りたいと思っています。また無聊(たいくつ)になったので、ウォーキングを始めました。何時もの散歩道、冬の花・アロエに出合いました。
アロエの花
アロエ・蘆會(ろかい・ロエ〈アロエをロエと〉)・医者いらず ユリ科アロエ属の多肉常緑多年草で、南アフリカの乾燥地帯に自生します。多くの種類がありますが、一般的には昔から栽培されている「医者いらず」が多数を占めます。名の通り万能薬で、古代エジプトの王族の愛用の植物でした。クレオパトラも己が美を追求するために使ったそうです。飲用・食用・貼付用・浴用剤などに使ったそうです。花は中々に奇怪なもので、初めて観た時は驚いたものです。 
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2021年01月06日

新とっておきの花仲冬2 ヤドリギ(寄生木) 2021.01.03

大木に寄生するヤドリギ(寄生木)
ビャクダン科ヤドリギ属
強剪定されたケヤキの木、全て葉が落ちて裸になった木、それでも緑が見えますが、これがヤドリギです。ご覧のように、葉が落ちた後の冬に目立つのがヤドリギです。半寄生の常緑小低木で、ケヤキやエノキ、ブナやミズナラなどの落葉樹の樹幹に寄生します。雌雄異株ですので、実が生るのは雌の木です。しかしこの日は、実を見つける事は出来ませんでした。ヤドリギは、早春に咲き、晩秋に実るとされています。実の表面には粘液があり、鳥のくちばしや体に付いた果実が別の幹に運ばれたり、鳥に食べられたタネが、粘液を残して糞と共に幹に付くと、落下せず、着床します。そこから芽を出し、樹上で生育するのです。
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2021年01月04日

新とっておきの花仲冬1 白い万両 2021.01.04

白い万両
ヤブコウジ科の常緑低木です。白い万両、義母の庭にあったのを元日に写しました。実の数や見栄えに依って、貨幣の価値で名を決めるこの手の植物、中々に楽しいものがあります。藪柑子(ヤブコウジ)が十両、唐橘(カラタチバナ)が百両、千両、そして万両と続きます。秋に実りますが、冬を越して春まで実を着けています。貴重な植物です。万両は植えた思えが無いのに、自家の庭で実っている事があります。鳥が食べて果実を消化し、タネを糞に交えて、他家の庭へ運ぶのです。鳥は歯が無いので。タネは丸呑みにします。タネは消化されずに、鳥の体内から再び外界へ落ちるのです。

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2020年12月03日

新とっておきの花・初冬6 赤色に変化・蔓梅擬 2020.12.03

ツルウメモドキとエビヅルのリース、ツルウメモドキ色変化 2020.12.03
先日ご近所から頂いた蔓梅擬と蝦蔓の枝のリース、蔓梅擬の黄色の殻が割れ、深紅の実が表れました。黄に赤、真に鮮やかな風情を魅せています。世にも艶やかな色彩美、自然の造形は余りにも偉大で不可思議です。
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2020年12月01日

新とっておきの花・初冬5 ツルウメモドキ(蔓梅擬)とエビヅル(蝦蔓)のリース 2020.12.01

ツルウメモドキとエブヅルのリンス
近所の植物愛好家が近くの山(横浜市旭区)で採ってきた物を頂きました。黄色の実がツルウメモドキ、暗紫色の実がエビヅルです。新とっておきの花・初冬に載せましたが、本来の季語は両方とも秋です。秋の実りですね。頂いた株を妻がリース仕立てにして、玄関ドア−に飾りました。私は帰宅してビックリした次第です。晩秋から初冬は花も少なくなり、散歩の折りも淋しいものがありますが、時として、こんな美しい秋の実に出会うことが出来ます。エビヅルは食べられます。二三粒頂いてみました。甘酸っぱい液果で美味しいですが、硬いタネが一個入っています。野性とはこう言うもの、生き延びるための確たる核を持っています。
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2020年11月20日

新とっておきの花・初冬4 ポインセチアの色変わり 2020.11.20

赤く発色したポインセチア
妻が栽培しているポインセチア、今年も葉が色変わりをしてきました。紅の色、愈々クリスマスシーズンの到来で、この赤の色も存在感を増して行きます。寒さには弱い植物ですが、葉が赤く発色してくる前は、外界での管理が必要とされます。日照時間の減少の推移が色変わりの条件となります。そして霜の降りる前には室内に入れます。乾燥が苦手なので、水遣りは細目にやります。我が家のクリスマスの準備の一つが完了しました。
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2020年11月19日

新とっておきの花・初冬3 カラスウリの実 2020.11.19

夢幻的な美しい夏の宵の花がご覧のような赤い実に生りました。先ほど近所の植物愛好の友人が届けてくれました。私が差し上げた夏のカラスウリの自然通信のお礼だそうで、実に生ったカラスウリを届けてくれました。大きく見事な実成でした。
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2020年11月18日

新とっておきの花・初冬2 秋色の散歩道 2020.11.17

皇帝ダリア
皇帝ダリア
秋空と枝垂桜の枯れ枝に映える皇帝ダリア、空色よりも更に青い爽やかな色、秋の爽快と言ったところでしょうか、美しいですね。

山桜の紅葉      蔦の紅葉       オレンジ色の紅葉 
今年は台風の影響が無く、殊の外樹木の紅葉が美しいですね。もう散り始めていますが、今年は欅が見事です。港南区下永谷付近の環2沿いには欅が植わっていますが、見事な紅葉を魅せています。赤・茶・オレンジ・黄、株に依って色に変化があって大変面白いです。

家菊 家菊
家菊
キク科キク属の園芸種が家菊です。色は多彩で白・黄・薄紅・紫など色取り取りに咲きます。短日植物で、咲く時期もキク科の花の中では遅い方です。季語は秋ですが、晩秋から初冬の時期に咲きます。

マンリョウ(万両)
万両
大きな赤い実がたわわに実ります。十両(藪柑子)、百両(唐橘)、千両に万両。赤い実の低木のランキングですが、万両は最上位です。
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2020年11月15日

新とっておきの花・初冬1 ベランダ・野葡萄 2020.11.15

ノブドウ(野葡萄)   枝葉と実       株の下枝の木質部
ブドウ科ブドウ属のつる性落葉樹、されど落葉樹と雖も木質化するのは枝の下部のみで、上部の枝は枯れて無くなります。ベランダ栽培なので、虫の訪問が疎らなので、果実の付きは良くないです。しかし美しく発色するのは同じで、青や碧、紫などに色変わりします。ブドウの仲間でも食べられない葡萄で、そこが残念な果実です。されど美しい珠玉の姿を表し、味覚で無く視覚で楽しむことができます。

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2020年11月01日

新とっておきの花・晩秋5 私の散歩道・秋色の路 2020.11.01

日曜日は仕事休みの日が多く、散歩の時間がゆったり取れます。午後からカメラ片手に出掛けました。既に陽射しは無く曇天でしたが、気温は丁度良く、快適に歩けました。流石に晩秋、花は少なく、色が変わり始めた木の葉と、今が全盛のススキに、秋の木の実が実っていました。
黄葉 紅葉・桜
黄葉と桜の紅葉、桜は大分落ち葉が多くなりましたが、黄や紅が色を添えていました。

ススキ
ススキは今が全盛、我が団地の唯一のススキの自生地です。土手の小さな茅場ですが、思いを膨らませれば、仙石原のススキ野が瞼に映ります。歳を取るに従って、こんな草が好きになって来ます。美しいです。

柿 花梨 カラスウリ
柿          黄に色づいた花梨   カラスウリ
黄や紅は秋の色、秋は木の実の季節、花も好いですが、実の存在感も侮れません。秋色の散歩道、楽しかったです。
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2020年10月26日

新とっておきの花・晩秋4 ヤマノイモの零余子(ムカゴ・珠芽) 2020.10.26

ヤマノイモの零余子(珠芽)
何処から来たのか解らないのですが、我が庭に生えたヤマノイモ、自然薯(ジネンジョ)と言われ、大きな根は高値で流通します。それが我が庭にあるのでビックリしました。ご覧のようにチャンと零余子・珠芽まで出来ています。この零余子は近年市販されており、私も今年、数回、零余子ご飯として食べました。
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新とっておきの花・晩秋3 イヌタデ(犬蓼) 2020.10.26

イヌタデ(犬蓼・アカマンマ)
タデ科イヌタデ属の一年草。夏から咲いていますが、花被が残りピンクのままで中に黒いタネを宿しています。従って季語は秋となっています。アカマンマとも呼ばれ、赤飯に見立てられて子供のおままごとに使われます。幼い頃の思い出の花です。
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2020年10月25日

新とっておきの花・晩秋2 ツタ(蔦)の実 2020.10.25

ツタ(蔦)の実
ブドウ科のつる植物。夏咲いた花は、この時期になると青色の実になります。更に熟すと黒紫色となります。ブドウに良く似た実ですが、美味しくないそうです。
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2020年10月24日

新とっておきの花・晩秋1 ザクロ(柘榴)の実 2020.10.24

ザクロの実
ザクロ(柘榴)の実 ザクロ科の落葉高木。ペルシャ・インド原産の果樹です。6月に咲いた花が、こうして実に生りました。生食もでき、果実酒にもなります。
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2020年10月12日

新とっておきの花・中秋14 セイタカアワダチソウ(背高泡立ち草) 2020.10.12

セイタカアワダチソウ(背高泡立ち草)
セイタカアワダチソウ(背高泡立ち草)
キク科アワダチソウ属の多年草。北アメリカ原産の帰化植物です。秋の荒れ地・空き地でお馴染みの草です。美しい黄色ですが、その風体は、私にとって今一つで、大量の花を付け、繁殖ばかりに長けた悍ましい姿をしています。私には残念な花です。
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2020年10月06日

新とっておきの花・中秋13 ホトトギス(時鳥草) 2020.10.06

ホトトギス
ユリ科ホトトギス属の多年草。秋の七草には入らなかったのですが、日本の固有種であり、貴重な花です。基本的に強健であり、野山にも多く、人の庭でも栽培されています。名は野鳥のホトトギス(時鳥)から拝借したもので、花の斑点と鳥の腹の斑点に共通の美しさがあるために同名となりました。英名はジャパニーズ・トード・リリー、”日本のヒキガエルのユリ”ですかね。西洋人は斑点が苦手なようで、斑点のイメージはヒキガエルのイメージのようです。例えば山百合のような日本の数々のユリも斑点があります。これが嫌で、ヨーロッパ作出のオリエンタルリリーは極力、原種のユリの斑点(ソバカス)を消しています。美意識の違い、平面的な色彩に重きを置く西洋と、微妙な遠近を感じさせる斑点の良さを重んじる日本、私は味わい深い日本派です。
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2020年10月05日

新とっておきの花・中秋12 シュウメイギク(秋明菊) 2020.20.05

シュウメイギク シュウメイギク
菊と名乗っていますが、キク科でなくキンポウゲ科の多年草です。アネモネの仲間で秋に咲く日本のアネモネです。花弁は無く、花弁状の萼片が花弁のように観えます。有毒植物で、乳液状の汁が出ますが、それに触れると被れを起こします。
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新とっておきの花・中秋11 キンモクセイ(金木犀) 2020.10.05

キンモクセイ(金木犀)
拡大で写真に撮ると花も良く解りますが、普段は比較的、目に入らない花です。しかし、その香りは高く、嗅覚障害を起こしていなければ、直ぐに気付く花です。甘い香りは良く漂い、雨が降れば増々その香りは強くなります。これは梅雨時に咲く山百合と同じで、その香り成分は水蒸気に溶け易く、伝播力を増し、その芳香を方々に撒き散らすのです。明後日からは雨が降り易いと思うので、雨の中で香りを愛でてみましょう。
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2020年09月30日

新とっておきの花・中秋10 ベランダ菜園のオクラに紫蘇の花 2020.09.30

オクラ 紫蘇の花
オクラの実      シソの花(青紫蘇)
オクラの花が次々に咲いて、それが実になって来ました。私はそれほど好きではないので、野菜に煩いナッチャンにあげています。オクラ栽培は比較的簡単なようで、次々に実が生ります。素人栽培に向いていますね。シソは薬味などに散々役に立ってくれました。そしてこんな可愛い花が咲くのですね。タネも沢山できるようで、それが零れて、また来年も役立ってくれます。コスパに勝れた作物です。

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2020年09月24日

新とっておきの花・中秋9 ツルボ(蔓穂) 2020.09.24

ツルボ(蔓穂)
ツルボ(蔓穂)キジカクシ科ツルボ属の多年草
昔はユリ科に入れられていましたが、現代では植物体系の見直しがされており、この手のユリ科だった植物は、キジカクシ科に分類されています。ツルボは秋の花、一斉に芝地などに咲きまして、そこを薄ピンクに染めています。律儀な花で、観る者に時を告げます。まるで春の菫のように咲く時期が一定しています。それでも菫のようなスター性は無く、極平凡な田舎娘です。その咲き振りは、花の個性に繋がります。スミレのような容姿の陰影が無いですね。何処から観ても同じで一面的です。
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2020年09月23日

新とっておきの花・中秋8 散歩道の花 2020.09.22

ハギ(萩) DSCF7339.JPG

クズ(葛) ジンジャー(ショウガ類の花)


彼岸花 メドーセージ

オシロイバナ(白粉花) ノウゼンカズラ(凌霄花)

エンジェルトランペット ソライロアサガオ(空色朝顔)

シロバナマンジュシャゲ 紅白の彼岸花

昨日(09.22)の散歩の折りに写した花々です。夏から咲き継いできた花も幾つかありましたが、重複を承知で掲載しました。我が家から一巡り、今井川遊歩道の一部も歩きました。
ハギ(萩)
ハギ(萩)マメ科ハギ属
これは私が庭に植えた矮性の萩です。もう十年位は経ちます。庭の草刈りで刈られてしまう事もあり、毎年咲く事はありません。但しハギは刈られても地際から新しい芽を出す事ができます。園芸的にも冬前に刈ってしまう人もいます。常に新しい芽を伸ばして咲かせることが出来るのです。

DSCF7339.JPG
センダングサ(栴檀草)キク科センダングサ属
秋の雑草の一つ、やがて頭花の先端が鈎状になり、動物の毛や人の衣服に付着するヒッツキムシになります。オナモミと同様に子供の頃は遊んだ事でしょう。

クズ(葛)
クズ(葛)マメ科クズ属の多年草
巨大な多年草で、あらゆる物(植物)に絡み付いて枯らしてしまう悪質な草です。しかし葛粉になったり、葛根湯になったり、葛布になったり、有用な植物でもあります。花は花序を作り、中々に美しいです。

ジンジャー(ショウガ類の花)
ジンジャー ショウガ科ヘディキウム属
食用のショウガの仲間ですが、これは観賞用の花の種類で、食べられません。ジンジャーリリーホワイトと呼ばれています。

タマスダレ(玉簾)
タマスダレ(玉簾)ヒガンバナ科タマスダレ属
簾のような密な葉をすだれ、玉のように白い球形の蕾をたまとして、タマスダレの名になりました。ペルー原産で、彼岸花同様に、リコリンを含み毒草です。夏から秋にかけ、どこそこのお庭で良く見掛けます。

ススキ(薄)
ススキ(薄・芒)イネ科ススキ属 別名:カヤ(茅)
茅場町や茅ヶ崎市・茅野市などは、この草の群生地を表した地名です。茅葺屋根(仮屋根)の原料として昔から重宝されてきました。現代でも茅場は残されており、箱根仙石原が身近で有名です。

彼岸花
ヒガンバナ(彼岸花)マンジュシャゲ(曼珠沙華)ヒガンバナ科ヒガンバナ属
昔、中国から伝わったとされる彼岸花、昔の日本人は、毒があるこの花を、死人花・剃刀花・舌曲がりなどと縁起が悪い名を着けていました。しかし、その大元は曼珠沙華で、インドでは目出度い華(花)でした。天上の赤い花、律儀に秋の彼岸に咲き揃う花、美花・麗華の妍を競う花、私は触らずに、有り難く愛でるのみです。毒がある故、田圃の畔などに害獣除けとして植えられました。しかし、飢饉の時は、この球根を徹底的に晒して、その澱粉を食べたそうです。昔人の知恵ですね。どんなお味かしら?

メドーセージ
メドーセージ シソ科アキギリ属の多年草
ハーブの中でも一際美しい花です。ブラジル・パラグアイ・アルゼンチンが原産のサルビア(シソ科アキギリ属)です。葉を揉むと素晴らしい香りが発散します。この香、疲労回復に効き目アリ。

オシロイバナ(白粉花)
オシロイバナ(白粉花)オシロイバナ科の多年草
幼き頃、女子がこの黒い果実を潰し、中の白い胚乳を白粉の代用として使い遊んでいました。鼻筋に着けたりしてね。西洋では4時に咲くので、4時の花と呼ばれています。

ノウゼンカズラ(凌霄花)
ノウゼンカズラ(凌霄花)ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属 蔓性木本類
夏から秋に掛けて咲く、花期の長い植物です。中国原産で、平安時代には日本に渡来していたようです。凌霄花の凌(ノウ・リョウ)は凌ぐの意味、霄(セウの転訛でゼン)は空を指します。空を凌ぐ、蔓が空を凌いで高く昇る花を表現しているようです。

エンジェルトランペット  ソライロアサガオ
熱帯の高地に自生しているようで、暑さにも寒さにも対応できて、日本でも育てている人が多いです。低木で、冬は茎が枯れますが、根は生き延びるようで、春に枯れた茎から芽が延びて来ます。夏から秋に掛けて美しい花をぶら下げます。

剪定などをしないと、蔓延りますが、美しい空色を魅せるソライロアサガオは魅力的です。シッカリ管理できる人に育てて欲しいですね。

紅白の彼岸花
昔人が恐れて田の畔にしか植えなかった彼岸花。しかし、現代人は科学教育のお陰もあり、彼岸花・曼珠沙華の魅力を解るようになりました。そこでこぞって庭に植える人が続出しています。我が団地でも愛する人は居て、ご覧のような光景を作り出しています。



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2020年09月22日

新とっておきの花・中秋7 秋の実りの散歩道 2020.09.22

今は中秋の頃、流石に花は少なくなりましたが、その代わりに、実がチラホラと見え隠れし始めました。良く観ないと見過ごしてしまいますが、そこは植物観察のプロ?、地表・空中・天上と隈なく捜し、色々見付けだして来ました。
クリ(栗)
栗、もうイガイガが割れて来ました。中には艶のある褐色の実が覗いていました。栗名月は来月末(10月29日)ですが、もう熟し始めているのですね。そう言えば先日、私は今年初めての栗ご飯を食べていました。栗の甘露煮もね。

カキ(柿)
柿も色を変えて熟し始めていました。しかし随分小さい柿ですね。渋柿でしょうかね。一つ頂く訳にはいきませんからね。想像をしましょう。美味しい甘柿!

ジュズダマ(数珠玉)
ジュズダマ、これも実りのひとつです。紐を渡せば、きっと素敵な数珠玉になるでしょう。

アメリカハナミズキ(亜米利加花水木)
初夏に咲いたハナミズキも漸く実が生ってきました。赤い実、中々美しい実ですね。食べられるとは聞いていませんが、如何でしょうか? 調べました。ハナミズキの実は毒素があって食べられません。山にあるミズキは鳥の好物、近似種のヤマボウシは美味しく食べられます。

カリン(花梨)
カリン(花梨)の実が太って大きくなっていました。美味しそうに見えますが、硬くて渋くて毒もあって、生食は出来ないそうです。砂糖漬けやアルコール漬けにすると、毒も抜け、喉に良く香りも良いそうで、食べられます。

コムラサキ(小紫)
小紫、花の残っている株もありますが、全体に紫の実も大きく膨らんで、美しい照りを魅せていました。色、実の着き方、何て素敵なんでしょう。
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新とっておきの花・中秋6 ヒガンバナ(彼岸花)・曼珠沙華 2020.09.22

ヒガンバナ(彼岸花)・曼珠沙華 白ヒガンバナ
秋の彼岸になると咲く花、そのものズバリの彼岸花です。それでもこの花には別称があり、曼珠沙華(マンジュシャゲ)と言います。サンスクリット語の写音であり、意味は天上に咲く赤い花です。四華(シケ)と言う天から降る蓮華花の一つで、目出度い華を意味します。

*四華は四つあり、1、曼荼羅華(白花・マンダラゲ)・2、魔訶曼荼羅華(白花・マカマンダラゲ)・3、曼珠沙華(紅花・マンジュシャゲ)・4、魔訶曼珠沙華(紅花・マカマンジュシャゲ)で、ご覧の花は3の曼珠沙華に当たります。魔訶(まか)は大きい事。

一際目立つ彼岸花、御萩と同様に秋の彼岸を象徴する花です。
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新とっておきの花・中秋5 雑草と呼ばないで・オヒシバ(雄日芝) 2020.09.22

オヒシバ(雄日芝)
イネ科オヒシバ属
各地の道端などに生える一年草。同じところに生えるメヒシバと同様に丈夫な草で、動物に踏まれてもヘッチャラな雑草です。メヒシバ(雌日芝)より太く逞しいので、雄日芝の名があります。チカラグサ(力草)の別称もあります。
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2020年09月21日

新とっておきの花・中秋4 お花屋さんの花と実 2020.09.21

一昨日に続き昨日も近所のお花屋さんに行きました。母に贈る花籠と、横須賀の実家のお墓に供える供え花を買ったのでした。花屋さんは楽しいですね。買うつもりはなくとも花を観るだけで慰められます。オマケにタダで写真も撮って来られます。
鑑賞用唐辛子 ノボタン 姫林檎
鑑賞用唐辛子     ノボタン       姫林檎 
斑入りススキ 猫の髭
斑入りススキ     猫の髭

花屋さんは、野の花や庭先の花に無い、この季節の旬な栽培品種が観られます。

*観賞用の唐辛子は水分が少ない実なので、日持ちがします。赤にオレンジに黄色、暖色系の温かい色が美味しそうです。食べられますよね、辛いでしょうけれど…

*ノボタン。気品ある紫系の花色、綺麗です。まだ湿気もあり暑さも残る秋の日に、紫花は涼みが楽しめます。

*姫林檎、何か葡萄みたいですね。美味しいのでしょうか? 買う気はさらさらなかったですが、明日買ってみようかしら?

*斑入りススキ。植物の葉は緑の濃淡が着き易い種もあります。このススキも粋な濃淡が出ていました。ススキを育てるのは、空間と地面が要りますね。もしかしたら盆栽に出来ませんかね?

*猫の髭ですと。白い花、シャープで素敵ですね。

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新とっておきの花・中秋3 ハギ(萩) 2020.09.21

ハギ(萩) ハギ(萩)
マメ科ハギ属の落葉低木です。秋の七草のひとつで、草冠に秋の字、秋の花の代表格です。木本類としては特異で、古い枝は絶える傾向にあり、同じ地面から新芽が叢生します。新芽に代わるのです。ヤマハギは直立性ですが、ミヤギノハギは枝垂れる傾向にあります。やはり見事なのがミヤギノハギ(宮城野萩)で、波のように大きく枝垂れ、見栄えがします。

未だ夏の熱い内から咲き出し、秋に本格的な花頃となります。品のある薄紅色が野に馴染みます。
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2020年09月19日

新とっておきの花・中秋2 ケイトウ(鶏頭)・ダンギク(段菊)・ハマギク(浜菊) 2020.09.19

お墓参りの花を買うため、近所の花やさんを訪ねました。供物の花は妻に任せて、私は花壇に飾られている花を観察しました。美しい秋の花が並んでいました。
ケイトウ
ケイトウ(鶏頭)
ヒユ科の一年草です。本来のケイトウは鶏の鶏冠(とさか)に似ているために鶏頭の名になりましたが、この房状の花のケイトウもあります。形の面白さはありませんが色彩的には綺麗です。一段上の華やぎがあります。

ダンギク
ダンギク(段菊)
シソ科カリガネソウ属の多年草。九州北部に自生しています。その他では園芸栽培されています。青紫の非常に美しい花です。

ダルマギク
ハマギク(浜菊)
キク科シオン属の亜低木で、草に近いですが草で無く低木です。美しい花なので園芸化もされています。
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新とっておきの花・中秋1 ススキ(薄) 2020.09.19

一昨日が旧暦葉月の一、中秋が始まりました。旧暦葉月は中秋の名月の月です。あと十日余りで十五夜になりますが、野山では名月に添えられるススキの穂が出始めました。もうすっかり野では、秋のムードが深まって来ました。
ススキ
今日は秋の彼岸の入り、そこで義父の眠る霊園に墓参り行って来ました。近くでは所々で、ススキが穂を出していました。夏の花の百日紅や芙蓉、木槿などは終りを迎えており、これから暫くは、ススキの天下になりますね。
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2020年09月13日

新とっておきの花・初秋11 ベランダ菜園の花と実 202.09.13

オクラの花
アオイ科トロロアオイ属の野菜。オクラ(okra)が名で、ガーナの地方名が英語になってオクラと呼ばれています。原産地はエチオピアで、熱帯では多年草ですが、日本では一年草として扱われます。花芯は臙脂色で、花弁はクリーム色、大変美しい花を咲かせます。比較的若い芽を摘み取ります。大きくなると硬くて食べられません。美味しい野菜ですね。

鷹の爪の花
去年収穫した鷹の爪でしたが、放置した株には、新しい花が咲いています。花は純白です。

稲の穂
稲の穂
今年も見事に首を垂れ実っています。食べる訳では無く、摘んで乾かして正月飾りの材料にします。今年は豊作です。
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2020年09月04日

新とっておきの花・初秋10 キヌガサギク(衣笠菊、アラゲハンゴンソウ=荒毛反魂草)とアブラゼミ(脂蝉) 2020.09.04

アラゲハンゴンソウ(衣笠菊・荒毛反魂草)
北アメリカ原産の多年草で、帰化植物。一般に反魂草と言えばオオハンゴンソウが有名で、特定の外来生物とされています。野生化して高原などに群生しています。この株は園芸種で、衣笠菊(ルドベキア)と呼ばれる種だと思われます。中々美しい花です。

アブラゼミ(油蝉)
アブラゼミ(油蝉)
近年は減少に転じた蝉のようで、我が団地でも少なくなっています。蝉の中で人間に一番近い所に生育し、主に午後から夜半に掛けて、ジリジリと油を沸かせた音で鳴きます。
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新とっておきの花・初秋9 NちゃんYちゃんRくんと散歩 2020.09.03


昨日は晴れたり曇ったり雨が降ったり、目まぐるしい天気でした。NちゃんYちゃんRくん家に着いた時は幼稚園のYちゃんRくんは帰宅していましたが、Nちゃんは未だでしたので、帰宅途中のNちゃんをお迎えに出ました。Yちゃんは直ぐナッチャン先生のレッスンを受けました。Rくんは何だかオネム、仕方なく私と妻だけで出ました。途中で、Nちゃんとお友達二人に出合いました。皆でワイワイお喋り道草をしながら帰りました。

お帰りの道
妻・Nちゃん・お友達Hちゃん

オミナエシ(女郎花)
途中公園を抜けますが、秋の七草のオミナエシが綺麗に咲いていました。見事な群落で、一角は黄色に萌えていました。

メヒシバ(雌日芝)  セイバンモロコシ 
メヒシバ(雌日芝)  セイバンモロコシ(西播蜀黍〈西の播磨の蜀のもろこし?〉)
どちらとも夏の終わりから秋に目立つイネ科の雑草。人的に役に立つ生き物ではありません。皆様も一度は目にした事がおありでしょう。蔓性ではありませんが、正に蔓延っていると言って過言では無いですね。でもそれなりに風情があります。風に靡いて、もう直ぐ秋ですよと囁いているようです。

ナッチャン先生のレッスンがYちゃんからNちゃんに代わりました。Yちゃんが暇になったのですが、Rくんはまだまだネンネ、それで今度はYちゃんとジイジで散歩に出ました。

ホテイアオイ(布袋葵)の花
ホテイアオイ(布袋葵)
ミズアオイ科の多年生帰化植物。熱帯アメリカ原産です。葉柄に浮き袋があり水に浮きます。NちゃんYちゃんRくん家のメダカ水槽に入れてあったのですが、メダカは猫に食われて全滅、この水草だけが残りました。

ナス(茄子)
伊勢原市は田圃や農園が広がる田園地帯、少し散歩をすれば、横浜の私達の団地より、田畑が広がっています。こうして美しい茄子を育てている農家もあるのです。黒紫に照り映える茄子、本当に美味しそうで綺麗です。

ススキ(薄・斑入り)
このススキは農家の方が育てているようです。何故かと言えば、このススキの葉は斑入り模様を持っており、園芸種と見受けられるからです。穂の左下を観ると斑入りの葉が見分けられます。美しい斑入りの葉です。

巻雲の秋の空
巻雲の白い雲
上空には秋が訪れています。上空の1万メートル付近には、太陽の光を透過する氷粒で出来た雲があるのです。白く輝いているのがその証拠です。こう言う雲は、地表では雲の影が出来ないのです。一通り、植物や雲の説明をしながら散歩をしました。Yちゃんは熱心にジイジの説明を聞いてくれます。そしてこう言ったのですよ。「ジイジは物知りだね。面白かった!」。心が結ばれた瞬間でした。

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2020年09月03日

新とっておきの花・初秋8 私の散歩道 2020.09.01

カラスウリ(烏瓜)今宵開く蕾
カラスウリの蕾
咲く寸前の蕾、もう既に蕾の先端は割れています。中に折り畳まれたレース編みのような花が隠れているのです。神秘の花ですね。

キョウチクトウ(夾竹桃) ニラ(韮)の花
キョウチクトウ(夾竹桃)ニラ(韮)の花
漸く夾竹桃も本格的に咲き始めて来ました。有毒植物ですが、美しさはこの上ありません。反対に極めて有用で美しい草がこの韮です。ネギ属の多年草で、緑黄色野菜です。中国原産で、広く栽培されていますが、野生化もしており、畑でも無い所で良く見掛けます。古来より彌良(みら)の名がありましたが、不規則転訛をし、ニラに定着しました。

ホオズキ(鬼灯)   バナナ(芭蕉)の葉  成熟に近づく栗の実
ホオズキの語源は、頬の赤い色を指すそうです。目つき・顔つきなどと同様に、頬つきが何時か転訛して「ほおずき」となった説が有力との事です。

どうやって植えられたのか?発芽したのか?不明ですが、バナナの葉と思われる葉が茂っていました。散歩の折り、時より見かける思いがけない摩訶不思議な光景、人生?には不思議?が満ちています。

見事に数多実った栗の木、散歩道の豊かな景色、観飽きぬ風景です。

オナガ(尾長) オナガ(尾長) オナガ(尾長)
オナガ(尾長)三態
カラス科の留鳥。カラスの仲間であるため学習能力が高いとされています。集団行動をし、外敵(猫など)には激しい攻撃をします。兎に角、美しい色合いのシックな出で立ちをしており、観ていて楽しい鳥です。

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2020年09月02日

新とっておきの花・初秋7 シュウカイドウ(秋海棠) 2020.09.02

シュウカイドウ(秋海棠)
シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年生草本球根植物です。一つの株に雄花と雌花が存在する同種異花の植物です。この写真は雄花で、上を向いて咲きます。反対に雌花は下向きの花です。中央の黄色が雄しべで、4弁の内の左右の小さい2弁が花びらで、上下の大きい2弁が萼です。同じピンクの春の花海棠と対抗する、秋の海棠です。
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新とっておきの花・初秋6 キクイモ(菊芋) 2020.09.02

キクイモ(菊芋)
キク科ヒマワリ属の多年草です。菊の花に似て、塊茎(イモ)が出来るので、菊芋の名があります。芋は多糖類を含む食物繊維で、澱粉は含みません。ビタミン・ミネラルを多く含み栄養食品です。北アメリカ原産で、飼料として輸入され、強健故に日本の野に野生化しました。藪や荒れ地に良く観られます。
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2020年08月24日

新とっておきの花・初秋5 マイクロトマトの花と実 2020.08.24

ミニトマトの花(7月29日)と実(8月24日)
約ひと月前に咲いていたミニトマトの花が、到頭赤い実になり、収穫しました。青い実はまだ沢山できていますので、これからの収穫が楽しみです。それにしても小さい実ですね。ミニトマトと言うより超極小ミニトマト(マイクロトマトと言うそう)と言って好いですね。栄養(ビタミン)補給と言うよりは、料理の色添えとして使うしかありませんね。色は艶々とした赤で、大変に美しいです。勿論食べました。酸っぱいけれど、トマトの風味があって、美味しいトマトでした。

この超小粒のトマトはマイクロトマトと言うそうです。妻がタネを購入して育てています。


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2020年08月23日

新とっておきの花・初秋4 私の散歩道 鶏頭・赤紫蘇・木槿 2020.08.23

ケイトウ(鶏頭)
トサカケイトウ
鶏の鶏冠のようですからトサカケイトウと呼ばれます。ヒユ科の一年草です。暑さに強く、太陽の下で燦然と輝きます。

ムクゲ
散歩道にはお馴染みの花。彼方此方で見掛けます。見慣れていて、人の関心の外になって仕舞っていますが、今一度良く観れば、その美しさは捨て難いものがあります。私は思わず、シャッターを切ります。

赤紫蘇
赤紫蘇
梅干の着色に使われる薬味の菜です。子供の頃は吐き気をもようしていた強い香りですが、大人になるとあら不思議、快い芳香となるのですね。
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新とっておきの花・初秋3 ジュズダマ(数珠玉) 2020.08.23

ジュズダマ(数珠玉)
ジュズダマ(数珠玉)古に帰化して野生化した種で、イネ科ジュズダマ属の多年草です。但し、インドや東南アジアの熱帯が起源のため、関東などでは、寒くなると枯れ、種子が発芽して1年草として生育します。穂状の花を付け、風媒花として生殖をします。写真では、根元に既に実った種子があり、その上に穂状花序が連なっており、黄色い雄しべ(葯)が苞から顔を出して見えます。順次連なって実ってゆきます。沢山の数珠玉が出来ます。
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新とっておきの花・初秋2 マルバルコウ(丸葉縷紅) 2020.08.23

マルバルコウ(丸葉縷紅) マルバルコウ(丸葉縷紅)
つる性の1年草で、ヒルガオ科サツマイモ属の草です。熱帯アメリカ原産で、本州以南の暖地に帰化しています。散歩の折りでも普通に観られる雑草です。似た花にルコウソウ(縷紅草)がありますが、こちらは葉の形が異なり、細く針裂しています。

縷(ル)は糸のように細長いものの意味があり、これはルコウソウの葉の針裂した形を表したもので、最初にルコウソウの名がありました。されど同形の花が咲くこのマルバルコウは、葉の形が違えども、ルコウの名を貰い、自らの葉の特徴のマルバを冠に乗せ、マルバルコウの名になりました。
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新とっておきの花・初秋1 クズ(葛) 2020.08.23

クズ(葛) クズ(葛) クズ(葛)
秋の虫が鳴き出す頃、この葛も咲き出します。マメ科クズ属で、枝の基部は木質で、上部に至ると草質になり、10mの巨大な株になります。根は長大で、主根は長さ1.5m、直径は20cmに達します。この巨大な根には多量の澱粉が含まれ、葛粉として珍重されます。夏に食べる葛きり、涼の菓子、絶品です。花は擬総状花序で順次咲き上がって行きます。紅紫色の蝶形で複雑な花形をしています。昔アメリカでこの花のブームがあり、栽培して花の美を競った時期がありました。その所為で、この強健な植物は、アメリカの大地に野生化し、現在では迷惑な雑草となっています。日本でも山地の彼方此方に観られ、雑草と化しています。それでも吉野や九州では、この葛の巨大な株があり、葛粉の生産に寄与しています。専門の採取人がいて、大きさによりますが、万単位の取引となっています。


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2020年08月18日

新とっておきの花・盛夏21 私の散歩道 メマツヨイグサ 2020.08.18

メマツヨイグサ
メマツヨイグサ(雌待宵草)アカバナ科マツヨイグサ属の2年草(越年草とも言う、前年の秋に発芽、翌年に咲く草)です。夕方に咲き、朝には萎む一夜花。以前はもっと花の大きいオオマツヨイグサ(月見草)が沢山観られましたが、近年は姿を消し、代わりにこのメマツヨイグサが隆盛を極めています。アレチマツヨイグサとも言われています。

千日紅
センニチコウ(千日紅)ヒユ科の春蒔き1年草です。サルスベリの百日紅に向こうを張る草で、花期が長い故に恐れ多くも、千日紅の名が着きました。

多肉植物の花
多肉植物系の花です。アロエ(イシャイラズ)の花に似ています。見事な花でした。

ヒマワリ
夏は向日葵、ホントに輝かしい花ですね。朝顔と並んで夏の風物詩です。

散歩道の果樹です。栗の実の毬(イガ)の浅緑、レモンの若い実の深緑、どちらも大好きな素晴らしい緑色です。

散歩道の作物畑です。トマト・サヤインゲン、そしてゴーヤーと思われるツルレイシが花を付けていました。未だ実が生っていないのですが、図鑑で調べて葉の形からゴーヤーと判断しました。

クチナシの実
クチナシ(梔子)の実が出来ていました。団地の彼方此方にクチナシが栽培されており、少し前には、綺麗な花とその香りを楽しみました。そしてこの時期になると、実が黄色く色付いて来ます。クチナシの実は山梔子(さんしし)と呼ばれ、漢方薬となります。生薬として、精神安定剤や胃腸薬として役立っています。そして黄色の染料にもなります。有用な木の実です。

オミナエシ
オミナエシ(女郎花)
農家の畑の脇に咲かせている女郎花、群植されて美しい黄色の帯が出来ていました。好いですね、大好きです。

カラスウリ雌株の雌花 カラスウリ雄株の雄花
カラスウリの雌花の蕾 カラスウリの雄花、雄花は群れで咲きます。恐らくこの蕾たちは今宵の花となります。

白花芙蓉
白花のフヨウ、美しいですね。

ミソハギ
日本の盆は、それぞれの家庭に依って、7月と8月の中日、そして旧暦の七月十五日の3回行われます。このミソハギは、野草としては花期が長く、頑張って、この日取りに合わせて咲いてくれます。盆花の鏡と尊んでも可笑しくありません。
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2020年08月17日

新とっておきの花・盛夏20 蓮の花の一生 三溪園 2020.08.17

ハスの蕾
未だ硬い蕾であり、これから開き出します。

ハスの花(閉じたところ)
早朝の陽が射すか射さない内の薄暗闇の中で開きます。午後3時頃になるとこのように一旦花を閉じます。再び翌朝に咲き出し、4日目にハラハラと花弁を1枚ずつ落とします。

花弁や雄しべ雌しべを落とすと、花托だけになります。最初は未熟で黄緑色ですが、次第に黒色を帯びて、熟して行きます。最後は落ちて仕舞います。その前に、原三渓のもてなし料理を提供する料亭燐花苑では、このハスの実を採取します。そしてそれをご飯に炊き込んで、蓮華飯を作ります。
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2020年08月15日

新とっておきの花・盛夏19 イネの花 2020.08.15

イネの花 2020.08.14
イネの花 イネ科の一年生作物。これは東南アジア起源のサチバ種で、籾の丸く短い日本型(ジャポニカ)です。籾の長いのはインディカ種で、主に、インド・東南アジアで作られています。日本には縄文時代に渡来したそうです。

我がベランダ菜園では、今年もイネの花が咲きました。籾の中に、オシベが6本、二股に別れたメシベが一つあります。写真では雄しべしか写っていないようです。
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2020年08月14日

新とっておきの花・盛夏18 カワラナデシコ(河原撫子) 2020.08.14

カワラナデシコ
カワラナデシコ(河原撫子)ナデシコ科ナデシコ属の多年草です。秋の七草のひとつですが、咲き始めは早く、キキョウと同程度の梅雨の半ばには咲いてしまいます。但し、返り咲きもありますので、立秋以降にも咲く事があります。別称は大和撫子で、優雅で嫋やかな日本女性を意味する名を持ちます。爽やかな芳香があり、薄化粧をした日本女性そのものです。
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新とっておきの花・盛夏17 NちゃんYちゃんRくん家のユズ(柚・柚子) 2020.08.14

NちゃんYちゃんRくん家のユズ
青いユズ(柚子)ミカン科ミカン属の常緑小高木です。棘が多く、気を付けて扱わないと怪我をします。Nちゃんなんかは心得ており、ミカン属に寄生するアゲハチョウなんかを駆除せず観察しています。昨日はアゲハの幼虫がいなかったので、羽化して飛び立ったようです。

ユズは柑橘類の一つで、中国長江の上流が原産とのことです。日本が最大の産地で消費国です。ユズ(柚子)の本来の漢字名は柚酸で、酸っぱいのが名の由来です。柑橘では最も寒さに強い種で、埼玉県が産地でしたが、近年は四国に生産量ランキングを譲っています。成長が遅い果樹で、「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年」と言われていました。NちゃんYちゃんRくんのユズは接ぎ木苗のようで、すぐ実がなります。




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2020年08月11日

新とっておきの花・盛夏16 ヤブラン(薮蘭) 2020.08.11

ヤブラン
ヤブラン(薮蘭)キジカクシ科ヤブラン属の多年草です。藪に生え、蘭のような細い葉を叢生するので、ヤブランと呼ばれました。花は穂状花序で、薄紫の花を密に咲かせます。花後の実は色変わりをして、最後は黒色に色付きます。見事な実を付けます。園芸化され、グランドカーペットとして活用されています。
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新とっておきの花・盛夏15 ノブドウ(野葡萄) 2020.08.11

ノブドウ
ノブドウ(野葡萄)ブドウ科ノブドウ属のつる性落葉低木です。他の食べられる山葡萄とは異なり、食べられない葡萄です。但し、液果では無く硬い実で、色変わりが楽しいので、観賞用には栽培もされています。緑の珠が次第に青や紫に色を変えて行く様は、とても美しいものがあります。時間と共に色も濃くなってゆくので、今後も取り上げたいと思っています。
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2020年08月10日

新とっておきの花・盛夏14 カラスウリの花と咲き殻と実 2020.08.10

夜の花・カラスウリ(雌花)翌朝の萎んだ花殻  熟れる前の黄色い実
カラスウリは、夜、暗くなると開花します。そして一晩で虫(スズメガ類)を誘い、確実に受粉させ、朝を待つ前に萎みます。雌雄異株で、この写真の株は雌株で、雌花を付けています。最初、瓜ボウと呼ばれる青い(緑色)実は次第に熟し、黄色からオレンジ、そして赤い実となります。秋には葉が枯れ落ち、赤い実だけが目立つようになります。食用には適しません。花と言い、実と言い、非常に観賞価値の高い花です。
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新とっておきの花・盛夏13 フヨウ(芙蓉) 2020.08.10

フヨウ
フヨウ(芙蓉)アオイ科フヨウ属の落葉低木。本来、芙蓉の字は蓮の美称なので、木芙蓉とも呼ばれています。中国・台湾原産ですが、日本の沖縄・九州・四国に自生が見られます。関東地方では栽培されていますが、強健なので空き地などにも観られます。夏に咲き出し秋まで咲きます。美しい薄紅大輪で、大変目立ちます。近似種のムクゲに似ますが、尚のこと、ふくよかで気品が漲っています。
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2020年08月08日

新とっておきの花・盛夏12 カラスウリ(烏瓜) 2020.08.08 19:17

カラスウリ(烏瓜)の花
カラスウリの花
今年一番の大物の花の撮影に成功しました。「夢は夜ひらく」、藤圭子の歌をそのまま具現した花が、このカラスウリです。夏の一夜、19時を過ぎれば、ご覧のような花が開きます。朝になれば萎んでしまうので、この花は完全な夜咲きの花です。秋には赤い実を、藪で良く見掛けますが、花を観た人は少ないのです。わざわざこの花を観に、真っ暗な夜の藪に入る目出度い人は居ないからです。これは民家の庭先で見付けました。恐らく、ここの住人が苗を植えたのか、それともこの辺りは昔は山でしたので、元もと有り、それを抜かずに生垣に這わせたか、そのどちらかでしょう。それでも、この花の美しさを以前より判っていたのならば、この住民は相当の趣味人と言えますね。
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2020年08月05日

新とっておきの花・盛夏11 タカサゴユリ(高砂百合) 2020.08.05

タカサゴユリ(高砂百合)
タカサゴユリ(高砂百合)ユリ科ユリ属の多年生球根植物。台湾が原産で、中国名は台湾百合です。高砂の名は、江戸期から近代にかけて、日本で呼ばれた台湾の国名・高砂国に由来します。台湾の固有種でしたが、イギリスに伝わり、そこから世界に散逸しました。日本にも野生化し、比較的人家の傍に野生で咲いています。ユリ属の特徴である種子を沢山作ることで、強かに生き残っている強者です。テッポウユリに似て、非常に美しい… 夏の花のユリですが、一年の内の最後の夏を彩り、最も遅く咲くユリです。
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2020年08月02日

新とっておきの花・盛夏10 私の散歩道 アメリカアジサイ 2020.08.02

アメリカアジサイ
アメリカアジサイ
アメリカアパラチア山系の原産です。梅雨以降の夏咲きの品種です。新枝咲きのため、花期が長く秋遅くまで咲きます。呆れるほど、何時までも咲いています。

ハギ(萩)
ハギ(萩)マメ科ハギ属の落葉低木です。小花が群れて咲く代表的な花木です。真夏から咲き出し本番は初秋で、艶やかに秋の風情を醸して咲き乱れます。秋の七草を代表する名花です。

ムクゲ(木槿)薄紅 ムクゲ(木槿)紅花 ムクゲ(木槿)の花(白花)
薄紅         紅花         白花
夏の花と問えば、先ず浮かんでくるのがこのムクゲ(木槿)です。韓国の国花で、艶やかさが如何にも朝鮮民族に似つかわしいと思います。私の少年時代の思い出の花。近所の可愛い娘に、この花を取ってやろうとして、三輪車のサドルから落ちて、腕を骨折しました。正に私の生来の性質・体質が垣間見られる所業でした。運動神経の鈍さ、優男ゆえの骨密度の低さ、そして可愛い子好き、ホント恥ずかしい限りでした。 

サルスベリの花 サルスベリの花
サルスベリの一つの花の作り
円錐花序で、多くの蕾を蓄えます。球形の蕾の中に、ご覧のような花が隠れています。中々複雑な花で見難いですが、説明します。萼(がく)は筒状で6裂、花弁は縮緬(ふりふり)状で、6枚あります。中心の黄色のオシベは見せ掛けのオシベで、周囲に湾曲しているオシベの葯から花粉が出ます。メシベは一本で中心から垂れています。

ミズキの実
ミズキの青い実
初夏、扇状に広げた枝葉の上に白い花を咲かせます。花に実が生り現在は緑色をしています。これが秋になると黒色になり、森の動物の美味しい餌になります。

サトイモ(里芋畑)
風に波打つ里芋の葉
花は観られませんが、大きな葉が青々と茂っています。なかなか気持ちの良いもので、思わず見入ってしまいます。

コムラサキ(小紫)、花と実
コムラサキ(小紫)の花と実
ムラサキシキブと同属の殆ど同じ植物のコムラサキ。花期の長い低木で、花と実を同時に付けて、見事にその形態の妙味を魅せてくれます。

オシロイバナ(紅花) オシロイバナ(黄花)
オシロイバナ(白粉花)
英名が、four o`clock flowerで4時の花。夜咲きの花で、花粉媒介はスズメガの仲間が担当します。

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2020年07月30日

新とっておきの花・盛夏9 オオハルシャギク(大波斯菊・コスモス) 2020.07.30

コスモス(オオハルシャギク) コスモス(オオハルシャギク) コスモス(オオハルシャギク)
和名はオオハルシャギク、漢字では大波斯菊と書きます。斯(し)は、「ここ」「これ」などを指し、切り裂くなどの意味もあります。今のところ、大波斯菊がどんな意味を持つか、知る由がありませんでした。兎に角、キク科コスモス属なのは確かで、コスモスと呼ぶのが最も相応しいですね。

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新とっておきの花・盛夏8 フヨウの花と蕾 0202.07.30

フヨウの花と蕾 アオイ科フヨウ属 この写真は園芸種で、濃色の紅色をしています。普通に見掛けるフヨウは薄紅色(ピンク)のものです。見事に折り畳まれた蕾はふわりと回旋してお椀型に開きます。5弁の大輪で、美しい花です。沖縄・九州・四国には自生種があります。
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新とっておきの花・盛夏7 散歩道の果実 カリンにアンズ 2020.07.30

散歩道にあるのは花や野菜ばかりでなく果実もあります。今年は野イチゴが少なく、残念ながら撮れませんでした。この日は、変わり種の木の実が撮れましたので紹介します。
カリン(花梨) カリン(花梨)
カリン(花梨)バラ科のボケ属の果樹です。中国原産で、薄紅の花も美しく、貴重な果樹です。写真の実は未だ未熟で、10月頃に黄色く熟します。香りは良いのですが、実が硬く酸味が強いので、生食はできません。砂糖漬けや果実酒が適当で、薬用にも用いられます。

アンズ(杏子)
アンズ(杏子)バラ科サクラ属の果樹です。古く中国から伝来した種で、世界中で栽培されています。和名は唐桃、英語名はアプリコット、世界中で食べられています。
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2020年07月29日

新とっておきの花・盛夏6 ベランダ菜園のミニトマトの花 2020.07.29

ミニトマトの花
トマトは南アンデスの高原地帯で見付かったナス科ナス属の多年草。そのミニ版がミニトマト、黄色の可愛い花が咲きます。ナス科特有の花ですね。沢山咲いたので、サラダの付け合わせになりますね。但し、甘ければいいのですが、酸っぱいのは苦手です。

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2020年07月27日

新とっておきの花・盛夏5 私の散歩道 キョウチクトウ 2020.07.26

 キョウチクトウ
キョウチクトウ(夾竹桃)キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木です。名うての毒を持つ樹木でしたが、それが判らず、強健ゆえ、街路樹や工場用地などに大量に植えられました。しかし近年は毒が嫌われ、伐採され、数を減らしています。濃色の花は美しいのですが…

オシロイバナ(白粉花)
オシロイバナ(白粉花)南アメリカ原産の多年草です。夜の花で、野生化もしており、4時以降に、道端でよく見かけます。夜間に咲き、花筒が長いので普通の蜂では蜜が吸えず、花粉の媒介ができません。従って夜行性のスズメガ当たりが吸蜜・花粉媒介をしているようです。

里芋の葉 里芋の葉の上の水滴
梅雨の雨が里芋の葉に露の雫を作りました。 梅雨の散歩は雨との闘い、一日中降っていることはないので、止み間を縫って散歩をします。但し、いろいろ用事があるわが身としては、難しいものがあります。この日は時々雨で、里芋の葉に滴った雨の雫が乾かぬ内に散歩できたため、水玉を見つけられました。

梅雨の空に巻雲 2020.07.26の空 梅雨末期の雲 旧暦水無月の六 上弦前の月 2020.07.26
多くの雲が連なる梅雨の空、夏の入道雲の上空には、秋の巻雲が存在しています。そして水無月の上弦前の月までがお出ましくださいました。楽しきかな、散歩!





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新とっておきの花・盛夏4 キツネノカミソリ(狐の剃刀) 2020.07.27

キツネノカミソリ(狐の剃刀)
キツネノカミソリ(狐の剃刀)ヒガンバナ科ヒガンバナ属 形態がヒガンバナに非常に似ていますが、少し違いがあります。花の色と大きさが違います。依って、彼岸花の別称・剃刀花(葉が剃刀に似る)の名を貰って、それより貧相な花ゆえ、狐の剃刀花(キツネノカミソリ)の名が着きました。葉と花の出方も異なり、彼岸花は花(9月)の後に葉が茂り、春まで残り、その後枯れます。キツネノカミソリは早春から葉を出し、夏前に枯れます。盆の頃花茎だけを出し、オレンジ色の花を付けます。その後枯れて地上には何も無くなります。キツネノカミソリもヒガンバナと同様に毒草で、リコリン(アルカロイドの毒性を持つ)を含有します。食用になるノカンゾウに良く似ているので、誤食の危険があります。絶対に食べてはなりません。
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2020年07月25日

新とっておきの花・盛夏3 サルスベリ(百日紅) 2020.07.25

サルスベリ(百日紅)
サルスベリ(猿滑・百日紅)
先日紹介したミソハギのミソハギ科のサルスベリ属の落葉中高木です。幹のコルク層が脱落するため、常に艶々した美しい幹をしています。従ってこれを猿も滑る木としてこの名がありますが、猿は滑り落ちる事は無いそうです。百日紅の名は、花期が長く、百日は咲いていられると誇張しての名。百日、3カ月ですよね。測った事が無いので分かりませんが…、今度、確かめてみます。兎に角、美しい花で、庭木として愛好されています。
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2020年07月23日

新とっておきの花・盛夏2 ミソハギ(禊萩) 2020.07.23

ミソハギ
エゾミソハギ(蝦夷禊萩)ミソハギ科ミソハギ属
ミソハギにはミソハギとエゾミソハギがあります。湿地に生えます。もう少し花の着き具合が豪華なのがミソハギで、背が高く、やや花が疎らに着くのがエゾミソハギです。お盆の頃に咲く盆花で、盆棚に供えたり、禊に使われたりします。ピンクが良く目立つ美しい花です。
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2020年07月22日

新とっておきの花・盛夏1 私の散歩道・ミズヒキ 2020.07.22

大暑の今日、午後から晴れまして、散歩のずる休みができなくなりました。仮令、夕方でも、太陽はギラギラ。そこで西向きのコースは避けて、東向きのコースを選びました。ここも農園の脇を通る道、農作物や果実を眺めながらの道程となりました。

ミズヒキ(水引)ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
花序が紅白の帯紐の水引に見えることにより、そのまま名を頂戴したタデ科の多年草。貧弱ではありますが、どことなく風情があり、人気の野草です。夏から秋にかけて藪などに咲いています。ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産の帰化植物、こちらも空き地によく見かけます。赤紫色の果実は強い染料で、衣服に着くと落ちません。従ってアメリカ名では、インクベリーと呼ばれます。

茄子の花。美しい紫の花、好い色ですね。

完熟のレモン レモンの青い実
完熟を過ぎたレモン  本年度の青いレモンの果実
以前にも撮影したレモンです。普通の家の庭先にあるのですが、上手に栽培しています。黄色の巨大なレモンは昨年に実ったもの、この家の住人が採らずに野放しにしたレモンです。右の青いレモンは、今年花が咲いて受粉した成長途上のレモンです。秋になれば黄色く熟します。

ノアザミ ノアザミ 
ノアザミ(野薊)キク科アザミ属 刺状の頭状花の下に膨らんだ総苞がありますが、凄い棘がありますね。アザミは危険な花、手折ろうとすれば怪我の元、手を出さずに、見て楽しむだけにしましょう。

柿も大きくなりましたし、ブドウはもう直ぐ食べごろの感じがします。もう少し経てば、甘い香りがしてきます。

トマト畑で作業の女性 里芋、大根?、小松菜?
トマト畑と手入れをする農家の女性。里芋の大きな葉と、手前は大根に小松菜かしら?

早くも蔦の紅葉 横浜の山里
わが散歩道は自然の宝庫、早くも蔦が紅葉していました。蔦の紅葉は山中でも早い方です。雑木林の里山の風景、今はニイニイゼミの蝉しぐれを楽しめます。6時を過ぎればヒグラシの独壇場となります。
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2020年07月20日

新とっておきの花・梅雨61 雑草と呼ばないで ヒルガオとワルナスビ(悪茄子) 2020.07.20

ヒルガオ ワルナスビ
ヒルガオ(昼顔)   ワルナスビ(悪茄子)
梅雨の時期、蔓延っているのが、このヒルガオとワルナスビです。どちらも美しい花で、目に着き易い花です。特にヒルガオは、近似種のコヒルガオが終りを迎えて、代わりにのさばり始めました。良く観るとハッとするような美しさがあります。

ワルナスビは要注意外来生物に指定されている種です。棘があり有毒、しかも実がプチトマトに似ているため、誤食の可能性があります。非常に有害な植物です。それでも白い茄子に似た花は可愛くて美しい、でも触ってはダメ、鋭い棘に刺されて痛いです。
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2020年07月18日

新とっておきの花・梅雨60 オミナエシ(女郎花) 2020.07.18

オミナエシ(女郎花)
オミナエシ(女郎花)オミナエシ科オミナエシ属の多年草。秋の七草として有名ですが、花期が長く、大体7月になると咲き始め、立秋を過ぎた辺りまで咲き続けるために、秋の七草に入ったと言われます。美しい花で、その名の由来は、花の黄色が穀物の粟の飯に似ているので、古来より女(おみな)の穀物と言われてきた粟飯に因んで、女(おみな)のめし、即ちオミナメシ(おみなえし)の名が起こったとされています。女郎花の名は、オミナメシのおみな(女)から派生したもので、女即ちお女郎、昔は普通の女性をお女郎と呼んだので、おみなの花、女郎花となりました。遊女では決してありません。
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2020年07月15日

新とっておきの花・梅雨59 オニユリ(鬼百合) 2020.07.15

オニユリ(鬼百合)
オニユリ(鬼百合)ユリ科ユリ属の多年生球根植物。郊外の比較的人家に近い土手などに咲いています。オレンジ色の花に臙脂色の斑点があります。この斑点、百合の特徴ですが、ヨーロッパの人々は嫌っています。カサブランカに代表されるように、園芸的に無地の花に代えて仕舞います。日本人の百合好きには可笑しな嗜好と言えます。まあ、趣味の違いですが、斑点があってこその百合の美しさです。それが判らぬ外国人に日本の百合の良さなんて、分かりはしません。
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2020年07月12日

新とっておきの花・梅雨58 キキョウ(桔梗) 2020.07.12

キキョウ(桔梗)
キキョウ(桔梗)キキョウ科キキョウ属の多年草。秋の七草の一つとされていますが、梅雨の中頃から咲き出します。緯度や標高が上がると開花時期がズレ、秋の初めに咲きます。蕾が風船状なので、英名はバルーンフラワーと言います。美濃の武門の土岐一族の家紋で、桔梗紋と呼ばれます。その一派の明智光秀の家紋も桔梗紋、陰陽師の安倍清明の五芒星は桔梗印と呼び、神紋とされています。美しい桔梗の美しい紋、好いですね。

麒麟がくるの駒が探していた武将が桔梗紋を身に着けたいたそうで、後にそれが光秀の父親だったそうで、明智家とお駒さんは桔梗紋で、.浅からぬ因縁があったのですね。
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新とっておきの花・梅雨57 ヒマワリ(向日葵) 2020.07.12

ヒマワリ(向日葵)
ヒマワリ(向日葵)北アメリカ原産でキク科ヒマワリ属の一年草。ヒュウガアオイ(日向葵)、ニチリンソウ(日輪草)やヒグルマ(日車)などの別称もあります。英語でサンフラワー、フランス語でソレイユ、ドイツ語でゾンネンブルーメ、ロシア語でパトソールニチニク、スペイン語でヒラソール。ロシアとスパイン語を使うペルーの国花となっています。太陽を追って回るのは花が咲く前まで、咲いてからは回らず一斉に東を向いて咲いています。群植が綺麗ですが、全部の株が東を向きます。凄い光景となります。
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2020年07月11日

新とっておきの花・梅雨56 サルビアにクマバチ 2020.07.11

サルビアとクマバチ(熊蜂)
何方かが育てた美しいサルビアにクマバチが訪れていました。サルビアとはシソ科のアキギリ属の草を言います。種類が多く、セージとも混同されています。まあ、単なる園芸草花ですから、種の区分けはどうでも好いです。花期の長い花で、一度植えると、何時までも花を楽しむことが出来ます。丁度、クマバチ(熊蜂)が蜜を吸いに訪れていました。クマンバチと言う名がありますが、これはこのクマバチでは無く、スズメバチの事を指します。スズメバチは肉食で、ミツバチの巣などを襲う事で有名です。人間の近くに巣を作る蜂で、毎年、駆除の対象になっています。兎に角、その毒針が恐怖で、刺されるとタダでは済みません。近づかないようにしましょう。

クマバチは大きな蜂ですが、平和な花蜂です。

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2020年07月09日

新とっておきの花・梅雨55 ヤマユリ(山百合) 2020.07.09

ヤマユリ(山百合)
ヤマユリ(山百合)ユリ科ユリ属 百合の王とも言われていますが、花の王と言っても少しも過言ではないでしょう。日本特産、巨大輪・美花、超絶の芳香、ユリ根はご馳走、生薬としても使われる。絶対の植物ですが、美味のユリ根を持ち、あらゆる動物から食用として狙われています。従って、なまじの場所に生えても食べられてお終いです。ですから何処の山や野でも断崖の岩棚に生えるしか生き残る手立てがありません。ヤマユリを見つけたければ、断崖を探せばあります。タネは一花に数百できます。この凄まじいタネ繁殖で、今日まで生き残っているのです。

ヨーロッパ園芸界で、センセーションを巻き起こした花で、百合王国日本を代表する宝です。
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2020年07月04日

新とっておきの花・梅雨54 ギボウシ(擬宝珠) 2020.07.04

ギボウシ(擬宝珠)
ギボウシ(擬宝珠)キジカクシ科ギボウシ属 昔はユリ科とされていました。近年に種別が変更され、キジカクシ科に属する事になりました。これは園芸化された株ですが、日本には野生種があり、イワギボウシ、オオバギボウシ(ウルイ)、トウギボウシ(園芸種の親)、コバギボウシなどがあります。山菜としてはウルイ(オオバギボウシの若芽)があり、人気の高い山菜です。花は白から淡紫、そしてコバギボウシの濃紫があります。姿形が良いのはイワギボウシで、風流極まりない美しいギボウシです。 
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新とっておきの花・梅雨53 ヘクソカズラ(屁糞葛) 2020.07.04

アカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年草です。茎や葉を痛めたりすれば、悪臭が漂います。そこで屁糞葛の名が起こりました。藪などに生え、今頃は、ご覧のような可愛らしい花を咲かせます。田植えの早乙女の笠を想像させることから、早乙女花、早乙女葛の名が生まれました。また花の様子がお灸のように見えるので、ヤイトバナ(灸花)の名もあります。臭いさえなかったなら、きっと掛値なく愛されたでありましょうに…。
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2020年07月03日

新とっておきの花・梅雨52 私の散歩道 2020.07.03

キュウイの棚作り   スウィートピー    ケイトウ

苔生した石垣     ナス         トウモロコシ

夕方の天気予報で、夏の使者としてニイニイゼミを取り上げていました。この気象予報士、私と同じように、自然へ興味を持っているようで、目敏くニイニイゼミの初鳴きに気付いたようでした。音の楽しみを標榜している私、視覚と同様に聴覚も、季節を知る手掛かりとなります。春のウグイス、初夏のホトトギス、梅雨のクビキリギス、そして梅雨明け間近のニイニイゼミ、土用のミンミンゼミ、盆のヒグラシ、残暑のツクツクボウシ、そして処暑のアオマツムシ。音に季節があります。

私の散歩道、花ばかりでなく、野菜や果実、そして苔までが私を迎えてくれます。毎日、違う発見があります。興味は尽きません。


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新とっておきの花・梅雨51 ネムノキ(合歓木) 2020.07.03

ネムノキ(合歓木) ネムノキ(合歓木)
私は昔から梅雨には多くの花が咲き、しかも美しい花が咲くと主張してきました。今回のネムで51回目、初夏はもとより春も凌ぐ数になりました。正に梅雨は花の季節、何処の季節にも負けません。

数年前にハワイに行った折り、私達はB級グルメツアーに参加しました。そのグルメの一つが、ハワイの揚げパンの”マラサダ”を買って近くのモアナルアガーデンで食べる企画だったのです。そこにあった巨大な樹木、それは♪この木なんの木♪の日立のCMで有名なモンキーポッド(アメリカネムノキ)で、丁度花が咲いていました。その花、この日本のネムノキと全く同じで、色も同じでした。木の図体は違えども、私の記憶に永遠に残る美しい花が咲く、合歓木だったのです。
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2020年06月29日

新とっておきの花・梅雨㊿ コケモモのような花 2020.06.29

コケモモに近いツツジ類の花と実
以前に妻が買った寄せ植えに入っていた植物、恐らくツツジの仲間で、花も赤い実もコケモモに良く似ています。されどコケモモの写真と見比べてみれば、少し違って観えます。色々調べてみましたが、結局この花と実の名は判らず仕舞いでした。それにしても実が実っているのに花が咲いています。花の咲く時期は、今で可笑しな事はありませんが、果たしてこの赤い実は、何時からあったのでしょうか? 謎を呼んでいます。
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新とっておきの花・梅雨㊾ ノブドウ(野葡萄)の花 2020.06.29

ノブドウの花
ノブドウの花(野葡萄)ブドウ科ブドウ属の落葉つる植物。里山に普通にあるブドウの仲間。先日のヤブガラシと似た花を咲かせます。ヤブガラシ同様、食べられない葡萄です。我がベランダにも一本のノブドウがあります。去年は妻が蔓を駆除してしまい、花も実も観られなかったのですが、今年は妻に処理しないでと断りましたので、沢山の花が観られました。きっと秋には多くの美しい実が実ると信じています。
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2020年06月27日

新とっておきの花・梅雨㊽ ヒオウギズイセン(檜扇水仙) 2020.06.27

ヒオウギ
藪に野生化したヒオウギズイセン(檜扇水仙)でした。
アヤメ科アヤメ属の多年草です。日本古来の野生種・ヒオウギ(檜扇)にそっくりなヒオウギズイセン、でも花をじっくり観れば見分けは尽きます。ヒオウギはオレンジ色の中に赤い斑点があります。ヒオウギズイセンには斑点は観られません。しかし、なかなか風情のある花です。一日花が咲き上がる形態ですから、時間が経つと咲き殻があり、美しくありません。数輪が咲いた、咲き始めが見頃です。
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新とっておきの花・梅雨㊼ ヤブカンゾウ(藪萱草) 2020.06.27

ヤブカンゾウ
ヤブカンゾウ(薮萱草) ユリ科ワスレグサ属の多年草です。一重の多いカンゾウ類の中では珍しく八重咲きです。トビシマカンゾウ(海岸)のような固有種もあり、ユウスゲ(高原・夜咲き)・ニッコウキスゲ(高原)・ノカンゾウ(草原)・ハマカンゾウ(海岸)など、美しい花が咲きます。また食べても美味しい草で、花・蕾・若芽は中国料理などに使われ絶品だと言う事です。忘憂(ぼうゆう)の名があり、その美味しさに暫し憂いを忘れるそうで、そこからワスレグサの名が起こりました。カンゾウは萱草(クワンザウ)が新仮名使いにより、カンゾウとなったもので、萱草と甘草で混乱が起きています。ワスレグサ属の中では、一番身近な都市近郊の荒れ地にあります・
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新とっておきの花・梅雨㊻ アガパンサス 2020.06.27

アガパンサス
アガパンサス ヒガンバナ科アガパンサス属の多年草球根植物です。名はギリシャ語のagape(アガペ・愛)とanthos(アントス・花)の組み合わせの語で、アガパンサスと読みます。南アフリカ原産で、日本では梅雨時に咲きます。紫陽花や立葵が色を失いつつある梅雨の後期に咲き出します。その爽快な空色は、梅雨の鬱陶しさに負けず、涼感を与えてくれます。花言葉は、「恋の訪れ」「ラブレター」。
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2020年06月25日

新とっておきの花・梅雨㊺ ウラハグサ(裏葉草、フウチソウ〈風知草〉) 2020.06.25

ウラハグサ(フウチソウ)
ウラハグサ(裏葉草)・フウチソウ(風知草)イネ科ウラハグサ属の多年草、日本固有の種として存在感があります。日本の観葉植物として古くから栽培されてきました。自生は神奈川県から紀伊半島に掛けて、谷筋の険しい崖の岩場に群生します。箱根は有名で、箱根駅伝でお馴染みの国道1号の崖面に多く観られます。

散歩の途中の庭先には、偶にこのウラハグサを栽培しているお宅があります。日本庭園には良く似合う観葉植物です。生育すると風に依って、自然と葉が裏返って来ます。この観えているは葉は裏側なのです。そして自然の中では風を受け、吹き流しとなり、風の向きを示します。北風なら葉先は南を向きます。依って、一名を風知草と言います。
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2020年06月24日

新とっておきの花・梅雨㊹ アフリカ(インド)ハマユウ 2020.06.24

アフリカハマユウ
アフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿)ヒガンバナ科ハマオモト属の海浜多年草。
日本の暖地の砂浜にはハマユウ(浜木綿)が咲き、北限が三浦半島と言われています。日本の浜木綿は花被(花弁のようなもの)が深く切れ込んで垂れていて、これがコウゾの繊維の糸・木綿(ゆう)に似るため、浜木綿の名が着きました。

浜木綿の一種・アフリカハマユウは、南アフリカが原産の海浜植物です。日本の浜木綿のように花被が切れ込んでおらず、ラッパ型の百合のような花です。純白の美しい花であり、近年、育てる人が増えています。

以前は印度浜木綿(インドハマユウ)と呼ばれていましたが、種が確定した近年では、アフリカ原産で、アフリカハマユウと呼ぶのが正しいそうです。
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新とっておきの花・梅雨㊸ 散歩道の風景 2020.06.24

キノコ ヤエザキクチナシ エンジェルトランペット
キノコ、名は?    ヤエザキクチナシ   エンジェルトランペット

栗の若い実 サツマイモバタケ アガパンサス
栗の若い実      薩摩芋畑       アガパンサス
今日は珍しくキノコに出合いました。公園の樹木の下に生えていました。生き物大好きな私ですが、流石にキノコを見極める術はありません。触らず、眺めて写真を撮るだけ、図鑑で調べたとしても、それは中らずと雖も遠からずで、確証はないもの、誤食すれば毒に中って大騒動になります。君子危うきに近寄らずです。

八重咲きのクチナシを生垣にしているお宅がありました。芳しい香りが馥郁と漂っていました。一重咲きも八重咲きも香りは同等にありますね。五弁一重から多弁の八重へ、人間の欲望が見栄ています。向いのお宅にはエンゼルトランペットが…、庭から道に見越しの松のように、咲かせています。見事な演出です。

住宅街の道から大好きな農道へと逸れました。シクラメン栽培農家の向いが栗畑、つい先日に花を掲載しましたが、もう今は花は無く、小さな若い実が観えました。既にイガイガが出来ています。栗林の先は畑作地帯です。見事に畝造りをした薩摩芋畑が続いています。肌理の細かい畑造り、日本人の器用さが垣間見えます。

その畑の一角にアガパンサスが咲いていました。こちらは農家のテリトリーでは無く、家庭菜園のエリアでした。家庭菜園家は狭い土地に、ごちゃごちゃとあれこれ多種を植えます。楽しい欲が出ていますね。
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2020年06月23日

新とっておきの花・梅雨㊷ ネジバナ(捩花・モジズリ・毛地摺) 2020.06.23

ネジバナ ネジバナ
ネジバナ(毛地摺)ラン科
福島市信夫郡(しのぶごおり)に伝わった絹の染色布を毛地摺(もじずり・信夫毛地摺)と言います。平安の左大臣源融(みなもとのとおる)が、自分の捩じれた恋心をこの布に寄せて詠った歌が、「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れむと思ふ 我ならなくに」です。後の世に、この歌の乱れ捩じれた恋心に見立てて、この捩じれた草の名を”もじずり”と着けた人がいました。現代はネジバナと呼ばれますが、古代はもじずり、美的センスが違いますね。
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新とっておきの花・梅雨㊶ テッポウユリ(鉄砲百合) 2020.06.23

テッポウユリ テッポウユリ
テッポウユリ(鉄砲百合)ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物。混ざり気がない純白の花で、非常に美しい。ヤマユリ程強くはないですが、芳香を発します。沖縄から南西諸島の原産で、スカシユリと同様に海岸の崖に生えます。その昔、球根は高価であり、ヨーロッパに輸出されていました。崖を伝っての採取作業、危険と隣り合わせであったそうです。離島の貴重な収入源になっていたそうです。
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新とっておきの花・梅雨㊵ ソライロアサガオ(空色朝顔・西洋アサガオ) 2020.06.23

西洋アサガオ
ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。薩摩芋と同じく中南米(熱帯)原産。美しい空色の花を咲かせますが、蔓性で、蔓延る悪癖があります。徹底的に剪定をするか、余分な株を引っこ抜かないと、油断したら何れ庭中がソライロアサガオとなります。肥料をやらずに痩せ地で育てると株は小さく花は多めに咲きます。ほぼ全草(特にタネ)にエルゴリンアルカイド(有機性の毒)が含まれ、メキシコ先住民の幻覚剤として役立って?きました。 
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2020年06月22日

新とっておきの花・梅雨㊴ ハンゲショウ(半化粧) 2020.06.22

ハンゲショウ ハンゲショウ ハンゲショウ
ハンゲショウ(半化粧) ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草 日当たりの良い湿地に生えるため、近年では生育地が減少しています。ドクダミ同様に地下茎で殖えますが、その地下茎を伸び伸びと解放できる適地が減っているのです。夏至の頃に咲き出す梅雨の花です。

漢字名には二つの説があります。雑節の半夏生の頃に花がある事に依り、一説では半夏生の名を頂戴していますが、これは誤りです。半夏生の本来の意味は、サトイモ科のハンゲ(半夏・カラスビシャク・漢方の健胃薬)が生える時期(雑節)を言うのです。この草は、葉が半分白く化粧をするが故に、半化粧と記すのが正しいのです。

半化粧、様々な形態の花がある中で、これはど美しく化粧をする花は珍しいでしょう。美花は数あれど、その美しさは他より抜きん出ています。静寂の中にありながら、一際目立って底光りがしています。神秘を感じさせてくれる花です。
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新とっておきの花・梅雨㊳ ブラシノキ 2020.06.22

ブラシノキ
ブラシノキ フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。散歩すると、今までに観た事も無い花に出合います。興味津々ですが、名も判らない花は、写真に持ち帰ったとしても、それからが大変な作業となります。図鑑やネットを使い、花の様子、葉の生え方、樹皮の色などを見比べて、大体の線を確定して行きます。この花、多少花糸が乱れていますが、ブラシ状に観て取れます。結論を申せば、ブラシノキと確定しました。中々華やいだ紅色が好いですね。
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2020年06月21日

新とっておきの花・梅雨㊲ ツユクサ(露草) 2020.06.21

ツユクサ
ツユクサ(露草)ツユクサ科ツユクサ属の一年草。余りにも美しい青の色により、アオバナの名があります。単なる道端の雑草ですが、愛する人が多いですね。私もその一人であります…。
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2020年06月20日

新とっておきの花・梅雨㊱ カヤツリグサの蚊帳吊り遊び 2020.06.20

カヤツリグサの蚊帳吊り遊びをするため、昨日と同じ散歩道を歩きました。草には気の毒ですが、一本園芸バサミで切って、貰って来ました。この茎は節が無く、硬く、真っ直ぐに伸びています。針金のような質感がありました。茎の断面は三角形です。

カヤツリグサの茎 DSCF6353.JPG
適度な長さで切ります。 断面は三角形です。

図のように両端の面に90°の角度をつけて切り込みを入れます。

カヤツリグサの蚊帳吊り遊び
残り5cmまで裂いたら止め、徐に広げます。桝型の蚊帳吊りの状態になりました。

節の無い、剛直な茎により、こんな遊びが出来ました。カヤツリグサならではの性質が楽しみを与えてくれました。
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2020年06月19日

新とっておきの花・梅雨㉟ 雑草と呼ばないで カヤツリグサ(蚊帳吊り草)・エノコログサ(狗尾草) 2020.06.19

カヤツリグサ
カヤツリグサ(蚊帳吊り草)カヤツリグサ科カヤツリグサ属
最強の雑草と言われているカヤツリグサ、日当たりの良い所なら、畑や田圃、空き地や道端などに所構わず生えます。農家は退治に苦労しています。同属の草が多いので、写真は単なるカヤツリグサかは確証は持てません、悪しからず…。三角形がポイントで、茎や種子の断面は三角形です。

蚊帳吊りと言うくらいですから、この草で、蚊帳が吊れます。と言っても蚊帳を吊ったような形に観えるだけですが…。今現物が無いので、作れませんが、何れカヤツリグサを採取して来て、作ってみます。期待はしないで、待っていてください。

エノコログサ
エノコログサ(狗尾草)イネ科エノコログサ属の一年草です。子犬の尻尾のように観えるところから、いぬっころぐさの名が起きて、やがて訛ってエノコログサになりました。狗(こう)は子犬の事で、子犬の尻尾の草を意味します。穀物の粟の原種とされ、昔は脱穀して食べていたそうです。品種改良が進み粟となり、有用な雑穀になりました。
posted by 三上和伸 at 19:57| 新・とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新とっておきの花・梅雨㉞ コムラサキ(小紫) 2020.06.19

コムラサキ
コムラサキ(小紫) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。秋に紫の艶々とした瑞々しい実を生らせます。同属のムラサキシキブとは瓜二つですが、相違点としては花序の付け根が葉の付け根よりやや上に着く事です。ムラサキシキブは葉の付け根と同位の所から出ます。実に比べ、花は一般的ではありませんが、ご覧のような美しい淡紫の花が咲きます。枝も紫を帯びており、紫の精ですね。
posted by 三上和伸 at 15:22| 新・とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新とっておきの花・梅雨㉝ ヤエザキドクダミ(八重咲き蕺) 2020.06.19

八重咲きドクダミ 八重咲きドクダミ
八重咲き蕺(ヤエザキドクダミ)の成り立ちは良く解らないのですが、誰かがチョイと悪戯したのかしら…。それとも自然に変体したのかしら…。静かなドクダミ畑?に、一際きらめきを与えるドクダミの変わり身…、綺麗な花です。
posted by 三上和伸 at 14:16| 新・とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新とっておきの花・梅雨㉜ ノアザミ(野薊) 2020.06.19

ノアザミ       ノアザミの蕾(6月12日掲載)
先週に撮影したノアザミの蕾、到頭咲きました。同じ株ではありませんが、咲き出したばかりのノアザミの花です。

鋭い棘で武装されたノアザミ、不用意に触れると指を刺し、激しい痛みを伴います。アザミ類は危険な花です。しかし、咲いてみれば美しい花、この淡紫色を好む人は多いでしょう。しかも美味しい山菜でもあるのです。芽吹いたばかりの若芽の棘を処理して炊き込みご飯にするそうです。ある地域では、春のご馳走だそうです。またノアザミでは無いですが、その根を醤油漬けにした山牛蒡なる土産品があります。これは美味しいですね。歯応えと鼻から抜ける清々しい香りが逸品です。私の好物です。怖いアザミは有用です。
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新とっておきの花・梅雨㉛ ヤグルマギク(矢車菊) 2020.06.19

ヤグルマギク
ヤグルマギク キク科ヤグルマギク属の1年草及び多年草です。有名な話で、私も信じていましたが、エジプトのツタンカーメン王の棺(ひつぎ)に、妻のアンケセナーメンが、死を弔い、捧げた花束がこのヤグルマギクだと言った日本の考古学者がいました。しかし、どうもその話は眉唾もので、その学者のツタンカーメンファンのために唱えたウケ狙いだったのではないかと、疑われています。それでもツタンカーメンのミイラには、幾つかの植物で編んだ花輪が飾られており、その中にヤグルマギクが有ったそうなのです。そこに存在した実際の花を肴に、もしかして、チョイとセンチメンタルな与太話をアレンジしたのかも知れないのです。原子力を擁護したあの教授なら…、致しかねない…。太古のエジプトのお伽噺、本当なら、素敵ですね。

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2020年06月18日

新とっておきの花・梅雨㉚ カキの若い実とマダケの茎葉 2020.06.18

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少し前までは柿は花で、真竹は筍でした。時間の経過と共に、それぞれの様子は変化して行きます。柿は小さな若い実を着け、竹は美しく茎葉を展開しました。自然は刻々と変化して、私を驚かせ、喜ばせてくれます。そぞろ歩きの自然観察、楽しいですね。
posted by 三上和伸 at 21:53| 新・とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新とっておきの花・梅雨㉙ タケニグサ(竹似草) 2020.06.18

タケニグサ タケニグサ
ケシ科タケニグサ属の多年草です。花弁は無く萼から雌しべ一個と雄しべが多数糸状に溢れます。中々に面白い花です。数々の毒性物質を含んでおり、触れるとかぶれる恐れがあります。君子危うきに近寄らず、仮令好きであるのなら、観ているだけにすべきです。私は観ます。

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新とっておきの花・梅雨㉘ ヤブガラシ(藪枯らし) 2020.06.18

藪に多く生えるブドウ科ヤブガラシ属の蔓性多年草です。他の樹木に絡み付いて、時にはその樹木を枯らしてしまいます。正に性悪の雑草です。蕾が開くと緑色の4枚の花弁があります。その内側の花盤がオレンジ色で、周囲に4つのオシベが観えます。この状態を雄性期と言います。やがて花弁とオシベが落ち、メシベ(柱頭)が伸び、花盤がピンク色になります。この状態を雌性期と言います。花盤には蜜が溢れ、昆虫が引っ切り無しに訪れます。実(黒い球形)は遺伝的に出来にくく、地下茎で殖えます。



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2020年06月17日

新とっておきの花・梅雨㉗ タチアオイ(立葵) 2020.06.17

タチアオイ タチアオイ タチアオイ
アオイ科ビロードアオイ属の多年草です。トルコ原産の種と東ヨーロッパ原産の種の雑種だそうです。立葵の学名・アルテアは古代ラテン語で、治療の意味が含まれているそうです。古代より薬草として栽培されており、日本にも奈良時代にはあったようで、万葉集や源氏物語にも登場しています。多年草であり、強健な草なので、毎年、同じところで、花を観ます。立葵の名も宜しく、直立した剛直な茎を持ち、下から上へ咲き上ってゆきます。辺り一帯が華やいだ雰囲気になり、梅雨を代表する花です。
posted by 三上和伸 at 20:43| 新・とっておきの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする