2019年11月11日

新ピアノの話 ベーゼンドルファーピアノ 2019.11.07

ベーゼンドルファーピアノ、世界25台限定機 ベーゼンドルファーピアノ解説ポスター
今回の展示の主役を務めたのが、日本画家・守屋多々志が描いた大きな屏風絵「ウィーンに六段の調」でした。これはウィーン日本総領事・戸田伯爵の夫人・戸田極子が日本の箏曲・「六段の調」をブラームスに聴かせている絵で、ブラームスが五線紙を持ち、ペンを走らせる構図を表しています。ブラームスはこの「六段の調」の自らの写譜を、ウィーン楽友協会に譲った遺品の中に、持ち合わせていたのでした。

その華麗なる屏風絵の左隣に、この世界に25台しか存在していない、ベーゼンドルファーのグランドピアノが飾られてありました。このピアノは何と大屋根裏にウィーンで馴染みの画家・グスタフ・クリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアー」の肖像画が描かれていたのでした。写真は照明の加減で、映りが悪いのですが、間違いなく、アデーレの顔が浮かんでいます。このピアノ、触れてはならぬそうですが、写真撮影はOKでした。
posted by 三上和伸 at 22:21| 新・ピアノの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月15日

新・ピアノの話5 幼気な指を護る“フィンガード” 2013.12.15

譜面台を弄るNちゃん Nちゃんのオテテ
Nちゃんは、まだ聞分けのない赤ちゃん。赤ちゃんは目の前にある物に区別を付けません。鍵盤だろうが、譜面台だろうが、鍵盤蓋であろうが、鍵盤カヴァーであろうが、何にでも触ります。従って、鍵盤蓋や譜面台を引っ張って鍵盤蓋を激しく落下させる危険もあるのです。古いピアノ(最近のピアノは鍵盤蓋が極軽い)であるこのピアノの鍵盤蓋は大変重く、指を挟んだら大怪我をしてしまいます。こんな可愛い幼気なオテテが怪我をしたらさあ大変! 私は危険回避を目指し、以下のフィンガードを取り付けたのです。

鍵盤蓋落下防止器具“フィンガード” フィンガード作動開始
フィンガード、裏面の両面テープを剥がして接着すれば、それで完了です。中に強烈なスプリングが仕込まれてあるので、重い鍵盤蓋を上部のバーで力強く支えます。そしてゆっくり落下させる仕組みを持ちます。まあ、Nちゃんがしっかり聞き分けが出来るようになれば、ご用済みとなります。されど、第二子、第三子と言う事もありですよね。当分、お役御免とはならないかもね?、フィンガード君!
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2013年11月26日

新・ピアノの話4 Nちゃん・Kさんのピアノ、搬入調律済みました 2013.11.26

KさんNちゃんのピアノ・修理 NちゃんKさんに贈るピアノ 
我が作業場で修理した亡き義父の形見のピアノ。NちゃんとKさんがこれから先何十年て使うピアノです。私も一生懸命直しました。我ながら良いタッチ、良い音色になったと自負しています。自信作ですよ。後はバフガケ及びポリッシャー磨きをしてもらえば完了となります。懇意にしている優良技能者に任せました。安心です。

リビングに搬入されたピアノ 調律終了
フフフ、Nちゃんは食事用のお子様椅子で練習?するのですね。頑張れ!!!
スウェーデンハウスのNちゃん家のリビングに搬入されたピアノ、華やいだリビングにシックな漆黒のピアノが納まりました。良い感じでピカピカに輝いています。新品同様です。このピアノの重厚感がとても良いですね。華やかな中に落ち着きがプラスされイメージ通りになりましたね、Kさん!

はい、調律が済みました。オイタのNちゃんは途中ネンネだったので、私は落ち着いて作業が出来ました。そうなんです、オイタのNちゃんに周りをチョロチョロされるのが心配でした。何しろ私の道具には針あり、刃物あり、ハンマーありでとても危険なのです。Nちゃんネンネ、助かりました。寝かし付けはパパのKくん、お疲れ様…お手柄でした。さあ、NちゃんKさん、後は君達の出番です。美しい音で妙なる調べを奏でてネ、宜しくね。
posted by 三上和伸 at 22:03| 新・ピアノの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月13日

新・ピアノの話3 NちゃんKさんのピアノ、我が家を搬出しました 2013.11.13

 今朝方ピアノ運送屋さんがやって来て、NちゃんKさんのピアノを我が家から搬出して行きました。長い間我が家にあった亡き義父の形見のピアノ…。これからは外装研磨を受けた後、数日後にはNちゃん家に届きます。ピアノも喜ぶ事でしょう、NちゃんKさんと言う願っても無い新たなお相手に恵まれてネ、そうだよね、ピアノ君。Kさんは楽しみしていると言っていました。恐らく腕が鳴る事でしょう。Nちゃんもネ。
posted by 三上和伸 at 11:07| 新・ピアノの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月11日

新・ピアノの話2 NちゃんKさんに贈るピアノ、修理、整調、調律、整音完了 2013.11.11

NちゃんKさんに贈るピアノ
NちゃんKさんに贈る新築祝いの贈り物のピアノ、完成しました。とは言ってもこの後塗装屋での外装研磨が残されてはいますがね。今は亡き義父が我が妻に我等の結婚の節に買ってくれたピアノ。そのピアノが孫娘、曾孫娘に渡ります。何しろ親(義父)・子(我が妻)・孫(Kさん)・曾孫(Nちゃん)の四世代の手に亘り継がれるのです。何て幸せなピアノなのでしょうか…、何て素敵な世代交代なのでしょうか…。ピアノよ、Nちゃんのピアノレッスン、宜しくね。
posted by 三上和伸 at 23:59| 新・ピアノの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月05日

新・ピアノの話1 ご質問に答えます 2013.07.05

 読者の方からのご質問に答えます。一つは、アップラトピアノ・長蝶番の雑音の件ですが、このブログカテゴリ・ピアノの話の14ページ(ピアノの話14)に記載があります。トップページのカテゴリ欄の中のピアノの話をクリックし、その14ページを開いてくだされば、閲覧できます。是非、こちらをご覧ください。

ピアノ鍵盤(33Fから45F)
 もう一つは、音階の中の2音の音程差の関係を問うもので、33Fと37Aの関係は、長三度の関係です。因みに33Fを起点とする各音の音程差は、33Fが完全一度、34F#が短二度、35Gが長二度、36G#が短三度、37Aが長三度、38A#が完全四度、39Bが減五度、40Cが完全五度、41C#が短六度、42Dが長六度、43D#が短七度、44Eが長七度、45Fが完全八度の関係となります。
posted by 三上和伸 at 10:51| 新・ピアノの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする