ほぼ一週間に一度行っているNちゃんYちゃんRくん家、NちゃんYちゃんのピアノレッスン講師ナッチャン先生の送り迎えも兼ねながらの三孫詣でです。私達の一番の仕事は、レッスンオジャマ虫のRくんのお相手です。外に連れ出して、運動がてらの遊びを模索し実行します。Rくんは既に幼稚園に通っているので、学びや遊びもそれなりに良く出来るようになっています。ですから、歩きながら遊びながら、目に映る物、耳に聞こえるものなどを選んで、面白さを伝える役目を担っている次第です。森羅万象、人生の面白さを伝えています。それでも小さな体のRくんにとって、幼稚園もそれなりの負担があるようで、この日は、Nちゃん下校お迎えの折り、バギーでネンネしてしまいました。仕方なく、私は一人で、柿購入を言い訳として、伊勢原田園漫歩に出掛けました。
NちゃんYちゃんRくんのメダカ。以前は近所のおじさんに本物の黒メダカを貰って殖やしていたのですが、悪戯猫に全部食われてしまいました。性懲りも無く、また今度はお友達に緋メダカを貰い、飼い始めています。猫にやられないと好いですがね。
近所のお庭に咲いているハギ(萩)。鮮やかなおはぎ色、丁度盛りで美しかったです。野生の萩はヤマハギとミヤギノハギですが、園芸化されたものもあるようで、特定はできませんね。これも大して変わらないので、唯単に”ハギ”で好いですね。古より秋の七草として珍重されているマメ科の落葉低木です。
ハギ同様に、近所のおじさんが造られている小さな花木です。恐らく姫林檎だと思います。
NちゃんYちゃんRくん家の近所の公園にあるクズですが、このクズは稀に観る多花性のクズです。しかも花は少し小振りです。クズとしては可愛らしいと言えますね。花は裏が白で表が赤紫、ツートンカラーで、独特の美しさがあります。
水田と彼岸花
漸く渋田川沿いの参道らしき道に入ります。この先の下(しも)にあるのが、伊勢原市では名の通ったお寺さん大慈寺(だいじじ)です。戦国時代の初めに活躍した太田道灌の縁の寺であり、道灌の墓所があります。渋田川流域は花の名所でもあります。地域興しのため植えられた花々が四季折々に、何かしらの花を着けています。秋のこの時期は彼岸花が有名です。同じ伊勢原市の日向薬師の田圃と並んで、彼岸花の花処です。
この日は丁度お月見の日で、頃合いも良く道端にはススキが群れていました。田圃によっては稲が刈り取られた後の姿もあり、清々しい風景を魅せていました。涼風が吹き、蜻蛉獲りの少年が駆けずり回っていました。
秋の定番ですがコスモスも植えられていました。黄色にピンク、やはり柔らかな色香が感じられる花ですね。独り静かに歩けば、こうした色香に心が解れます。すうっと仄かな喜びに浸れます。
伊勢原市は神奈川県の内でも果樹栽培が盛んです。苺・梨・葡萄・蜜柑に柿など、多くの品種が育てられています。柿に無花果、色が変わり熟し始めています。花も好いですが、実も好いですね。その瑞々しい質感が、何とも言えない豊かさを表しています。美味しそうです。
太田道灌墓所 大慈寺山門 大慈寺本堂
参道も愈々寺の境内に入って行きます。最初に観えるのが太田道灌の墓もある墓苑です。そこを過ぎれば地方道に行き当たり、そこを横切れば山門です。山門を潜り本堂に至ります。元は鎌倉にあった関東管領上杉氏の縁の寺です。太田道灌の太田氏がこの地に移したと謂れています。太田氏は摂津源氏縁の士族です。
大慈寺の近くにあるのが私が贔屓の果物売店です。毎年数度、この売店に立ち寄って梨や柿を買っています。無人販売で、千円を支払いポストに入れ、五百円のパックを2つ買って帰ります。まだ少々実が堅いですね。熟してから食べます。