2018年09月10日

花の言葉 ニラ(韮) 2018.09.10

ニラの花
丁度、旧八朔の頃から咲き出します。昔、誰かが植えた株のようですが、このニラ、丈夫なのでしょうか、年々殖えて領分を広げています。原種は
シベリアだそうですが、3000年前に食用に栽培され始めたそうです。中国経由で日本に渡ってきたようです。古事記や万葉集に登場するようで、彌良(ミラ)と呼ばれていたそうです。宮中の女房言葉では二文字、葱が一文字ですから、彌良は二文字。

ここにあるニラも栽培されたニラですが、最早野生化していると言えますね。白い星型の花が密集して良く目立ちます。つい、一枚写真を撮ってしまいます。

花言葉はその星型の可愛い姿により、星への願い。満天の星、流れ星もあります。星に願いを…




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2018年06月04日

花の言葉 ネジバナ 2018.06.04

ネジバナ
芝生の好きな草で、良く芝生に生えていて目立ちます。可愛らしいので子供に好かれます。私の子供の頃も、皆でよく摘んで遊びました。それでもこれがラン科の花だとは知らなくて、大人になってから知りえました。モヂズリの古名があり、和歌に謳われた福島(信夫)地方の染め物がその名の由来とされています。

花言葉は思慕、この言葉もその歌に発祥の源があるようです。「みちのくの しのぶもぢずりたれゆえに みだれそめにし われならなくに」。こんがらがった思慕がネジバナのようですと…。
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2018年05月20日

花の言葉 蔓薔薇 2018.05.20

蔓薔薇
ウォーキングの最中に見つけた蔓薔薇です。極淡いピンク色、青空に映えて美しかったです。5月はバラの季節ですね。丁度今が盛りでしょう。港の見える丘公園が横浜で比較的簡単に観られますね。昨年は鎌倉文学館で薔薇鑑賞したのですが、今年は港の見える丘公園で楽しもうかしら…。生シラス丼は食べられませんが、中華街で中華粥などは如何ですかね?

ピンクの蔓薔薇、花言葉は多岐に亘りますね。淑やか、上品、無邪気、爽やか、愛、感謝、感銘など。正にぴったりした花言葉だと思われます。花鑑賞、5月は薔薇ですね。
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花の言葉 ギガンチュームと五月 2018.05.20

ギガンチューム 皐月つつじ
アリウム・ギガンチューム     サツキツツジ
春爛漫から初夏の花園へ移った感のある今日この頃です。初夏の花は次々に咲き誇ります。一つの花の群舞ではなく、百花繚乱の趣ですね。今年は花が早い、本来は旧皐月に満開になるサツキツツジが今絶頂を極めています。本当に今年はサツキが伸びやかに咲いて美しいですね。本来は生育環境の厳しい谷筋に咲く花で、こじんまりと咲き、花言葉も節制や節約、そして貞淑などの控えめな言葉が並んでいます。淑やかな田舎娘ですかね。

アリウム・ギガンチュームは、お淑やかとはかけ離れた花ですね。アリウムはネギ属の学名、ニンニクをも指します。ギガンチュームは巨大なの意味、巨大なニンニクですかね。花言葉は正しい主張、他に無限の悲しみ。悲しみ、似合いませんね、そんな感受性は不可思議ですね。

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2018年05月17日

花の言葉 卯の花 2018.05.17

卯の花(空木)
旧暦の卯月になると綻ぶ花、鮮やかな白で、良く目立ちます。これは野生の樹木で、日当たりの良い崖の法面や森の淵などで枝垂れて咲いている姿が観られます。余り香りはありませんが、匂い立つように咲いていると言う形容が適切に思われます。♬卯の花の匂う垣根に♬

花言葉は風情、秘密、古風。私の好きな言葉が並んでいます。古風な風情のある謎めいた美人、好いですね。

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2018年03月24日

花の言葉 染井吉野 2018.03.24

ソメイヨシノ
漸く横浜でも七分咲きとなった染井吉野、我が庭も一気に華やぎが増しました。明日には満開となろうほどの咲き振り、これから暫く毎日、我が窓からこの染井吉野を眺められます。正に我が家は桜の特等席、この団地に住まいを決めた時の40年前の取って置きの感が当たりました。私は花に敏感な男、美しい花を見逃す男ではありません。この桜の前に住んだ強運は、仮令それが埴生の宿と言えども最良の邸宅を持ったものと私は確信している次第です。

染井吉野の花言葉は当然美しい女性を意味する言葉で彩られています。純潔、優しい美人。これ以上の嵌め言葉がありますでしょうか。純潔な美しい女性、正にこの世の最上の褒め言葉、男はこの潔い美しさに溺れるのです。
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花の言葉 ヒマラヤユキノシタ 2018.03.24

ヒマラヤユキノシタ
ヒマラヤユキノシタ
ヒマラヤ山脈の花、寒さには強いですが、蒸した夏はやや苦手な草です。丈夫な草で自然に根分けをして株を分けて増えます。一度植えると毎年決まったように春早目に咲きます。ヒマラヤユキノシタ属の多年草です。

花言葉は極めて上等な言葉が並んでいます。秘めた感情、深い愛情、情愛。盛り沢山のピンクの花、決してけばけばしいくない花模様が快く、春の喜びが溢れています。
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2018年03月07日

花の言葉 藪椿 2018.03.07

藪椿
日本に自生する椿がヨーロッパに渡ったのが18世紀、美しい花と持て囃されたそうです。ジュゼッペ・ベルディが小デュマの戯曲に基づきオペラ「椿姫」を書いたのが19世紀の半ば。高級娼婦の女主人公・ヴィオレッタは、その身分故の儚い恋の末に命を落とします。そのイメージが椿だったのですね。椿、私はそんな儚い花と私は思えません。「誇り、敬愛、完璧」、そして「控え目な優しさ」が椿の花言葉。そうですね、この「控え目な優しさ」、これが椿姫のイメージなのですかね。これなら解ります。茶花の女王・椿、静かな…、寛容の花なのかしら…。

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花の言葉 沈丁花 2918.03.07

沈丁花
梅と共に春の先駆けとなる花。その香りは香木の沈香や丁子に喩えられる優れたものです。ここを通る度に私は鼻から空気を吸い込みます。鼻孔には香りの成分が一気に通り過ぎ、清々しい気分を与えてくれます。春の贅沢です。

花言葉は「栄光」、「不死」、「不滅」、「永遠」です。英名は「ダフネ」、アポロンが恋した永遠の美女ダフネに由来する花です。西洋芸術には多くの作品でダフネが描かれています。花言葉は同じく「栄光、不死、不滅」です。勿論永遠の美女ですからね。
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2018年03月03日

花の言葉… ミモザ 2018.03.03

ミモザ
帰路、鎌倉駅に向かう途中小町通の道端で見付けました。
思わず振り向いて目を見張る黄色の花、西洋の花らしく華やかな風情を振り撒いていました。西洋では特別に愛される花で、イタリアの3月8日は「ミモザの日」と言われ、男性が妻や恋人に感謝の思いを籠めてこのミモザの花を贈る風習があるそうです。この華やいだ愛情、女性心理を着いています。女性は喜ぶに違いありません。

花言葉は「秘密の恋」、「友情」、「感受性」、「思い遣り」。
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花の言葉…福寿草 2018.03.03

福寿草
海蔵寺の福寿草
先日行った鎌倉漫歩で見付けました。亀ヶ谷坂(かめがやつざか)切通しの先にある海蔵寺の庭で巡り合いました。咲き出したばかりのようで、痛みのない清潔な福寿草でした。早春の黄色は実にタイムリーですね。この福寿草にしても菜の花やミモザにしても、春の先駆けの花は黄色が良く似合います。

福寿草はその名の通り、福に纏わる目出度い花言葉が並んでいます。「幸を招く」や「永久の幸福」、東洋ならではの思い入れでしょうか。ところが所変われば品代わる、西洋ではネガティブな比喩が代表的です。西洋ではこの花をアドニスと呼びます。それはギリシャ神話での話で、この名は猪に殺された美少年・アドニスに由来するからです。従って「悲しき思いで」と言う不吉な言葉が当て嵌められています。
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2018年02月28日

花の言葉…河津桜 2018.02.28

松田の河津桜 河津桜
昨日見物して来た河津桜です。所は神奈川県松田町の西平畑公園です。御殿場線及び小田急の松田・新松田駅から急な階段を上って30分余りで着きます。歩きが苦手な人はシャトルバスがありますので、一気にバスで…。

ここは富士山が観える絶好の地で、桜と富士のコラボレーションが素敵です。しかしこの日は雲の多い晴れ時々曇りの一日でした。残念ながら富士は雲の彼方に隠れていました。それでも富士のお陰で何処の河津桜の景勝地より優れて、一段高い河津桜の名所です。富士と桜を目当てに、毎年訪れるリピーターが多いですね。

河津桜の花言葉は他の桜と同じで、淡泊、純潔、美人があります。それに思いを託すという意味もあるそうです。これは河津桜の特別の言葉かしら?… 思いを託して桜を観る、春の特別の贅沢ですね。
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花の言葉…ウメ(梅) 2018.02.28

十二所果樹園の白梅
この梅は、先日行った鎌倉梅巡り散歩の際、最初に訪ねた十二所果樹園に咲いていた白梅です。梅ももうお終いかと慌てて訪ねたのですが、豈図らんや未だちらほらとしか咲いておらず、自分の粗忽さに呆れました。けれど少なくても芳香は辺りを清め、清々しい空気が溢れていました。好い気分で散策できました。十二所果樹園は、それなりの広さがある梅の果樹園で、3月半ばが盛りと言えそうでした。その頃はきっと美しいでしょう。

梅は中国伝来と言われ、塩梅の語源ともなった有用な植物です。塩と共に梅の酸味が人類最初の調味料になったと言われています。

梅の花言葉は、高潔、忍耐、忠実、不屈の精神などです。紅梅は優美、白梅は気品と喩えられます。花、香り、果実まで優れて有用です。

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2017年10月07日

花の言葉…杜鵑草(ホトトギス) 2017.10.07

ホトトギス
秋の野にひっそりと咲いているのがホトトギス。花に興味を持たない人の目には映らない花。少しでも花に意識を持って秋の野に出れば、見付かる可能性は増します。大抵古い土手や法面に姿を見せています。そこにあるけど見付からない花、地面に溶けていますが、紫の斑点に気付けば〆たもの、久方振りの回合に懐かしみが湧いてきます。

花言葉は素晴らしいの一言です。「永遠にあなたのもの」、夫婦、恋人には打って付けの言葉ですね。秋の一時、この花茎を手折ってそっと愛しい人の机に挿せば、最高の愛のメッセージになります。オマケにもう一つの花言葉「秘めた意思」の意味を持たせば、それは不屈の愛の誓いとなります。「永遠の若さ」を保つ秘訣でもありますかしらね。
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花の言葉…秋桜(コスモス) 2017.10.07

今時は黄色いコスモスもあるという事ですが、それは私にはコスモスの範疇には入りませんね。写真も撮る気にはなれません。作った人は少々美意識が欠けています。コスモスはやはり紅に白に薄紅。この三色が溶け合って群舞するのが好いのですよね、風に揺れて… 

コスモスの名の由来は、ギリシャ語の”kosmos”だそうで、調和や宇宙を意味します。そして後の世にコスメティクス(化粧品)の名にもなりました。この花は宇宙のように色が調和した、美しい花と認められたのですね。コスモス全体の花言葉としては、「乙女の真心」、「調和」、「謙虚」があります。山口百恵の歌「秋桜」がこの花言葉の全てに当て嵌まりますね。

コスモス・紅
紅の花
コスモスはそれぞれの色にも花言葉があります。紅は「愛情」、「調和」。この色がコスモスを代表しているようです。

コスモス・白
白の花
白は「優美」。コスモスから派生した化粧品の名、正に優美に繋がりますね。

コスモス・薄紅
薄紅は「純潔」。乙女の風情の薄紅、乙女はある意味、純潔であって欲しいですね。乙女の真心は男を救います。
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花の言葉…背高泡立ち草 2017.10.07

セイタカアワダチソウ
嫌われ者の悪名高き背高泡立ち草(セイタカアワダチソウ)。その黄色で周囲を埋め尽くすそのえげつなさ、風情がありませんね。私も大嫌いです。でも命は命、どんな悪たれでも美点はあるものです。こうして一本一輪で咲かすと美しさが現われます。繊細ながら鮮やかな黄色が際立ってきます。まあ種のDNAは如何ともしがたいもの、お前の所為ではないのに遺伝子がね…、強く蔓延れと言っているんだよね。

花言葉は”生命力”と”元気”。転んでもただ起きない”生命力”、どんなに迷惑がられても蔓延る”元気”、この点で人間に前向きの掲示を示していますね。群れ成すのは嫌ですが、元気は持ちたいですね。
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2017年10月06日

花の言葉…ミズヒキ(水引) 2017.10.05

ミズヒキ(水引)とホトトギス
写真はホトトギスを撮ったものでなく、水引を撮った都合でホトトギスが写ってしまった結果を表しています。それでもそれは正解で、ピントが合わせ難い水引がホトトギスのお陰でピントが合って、水引の姿が正しく撮れました。シメシメですね。

花言葉は、感謝、喜び、祝、寿。慶事の祝の紐(いわいのひも)に使われた本来の水引をイメージした言葉が並んでいます。地味な花ですが、その紅が好ましさを助長しています。
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2017年09月24日

花の言葉…タマスダレ(玉簾) 2017.09.24

タマスダレの花
英語名はレインリリーで、雨後に咲く花として知られています。ヒガンバナ科タマスダレ属の球根植物で、南米のチリ・ペルー原産です。日本には明治の頃に渡来しました。名のタマスダレは、花を玉に喩え、細くて立つ葉を簾に喩えたからで、まあ、安直に付けられた名ですね。私はレインリリ―が好きです。

清潔な白い花ですので、その花言葉も清廉な言葉が並んでいます。”汚れなき愛”、そして”期待”。愛する人に贈る言葉として最適な花言葉でしょう。「愛しています。そし貴女の愛に期待をしています」、そんな意味合いでこの花の絵や写真を添えて愛を告白されては如何ですかね。

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2017年09月23日

花の言葉…ススキ(薄) 2017.09.23

ススキ(尾花)
薄は強健な草で、すくすく伸びる木からススキの名が付きました。葉には鋭い鋸状の刃があり、手足が擦れるとそこが傷付き血が滲みます。強い防衛の仕掛けがあり、魔除けとして十五夜飾りに使われます。尾花の名で秋の七草の一つとして古より愛されて来ました。

花言葉はその強健さから”活力”、”精力”、”生命力”などが選ばれています。日本全土に自生する数少ない選ばれた草です。
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2017年09月16日

花の言葉…シュウカイドウ(秋海棠) 2017.09.17

シュウカイドウ
美しい花の所為で、春に咲く花木の花海棠から海棠の名を貰って、秋の海棠・秋海棠と名付けられました。ベゴニアの仲間で、その繁殖は独特のものがあり、多年草で球根で年を越しますが、果実も出来、そして葉腋に珠芽も付け、三位で繁殖に一役買っています。

花言葉は恋の悩みと片想いで、ネガティブな花言葉となっています。その理由は、花茎が屈曲してうつむいて咲く様子を、思い煩う花と見立てて想定したからだと思われます。また大きなハート形の葉は片方の膨らみが歪なため、欠落したハート形になっています。このため心の片方が委縮して観え(思え)、片想い(片恋)の謂れの元となりました。片恋を名付けた方は、優れた観察眼をお持ちのようでした。
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花の言葉…ニラの花 2017.09.16

ニラの花
ニラは古くから野菜として栽培されていた植物です。古事記には「カミラ(加味良)」の名で記載されているそうです。そのカミラが時代と共に転訛しミラになって、やがてニラに訛ったそうで、現代ではニラが使われていますね。薬効もあり、血行を良くする成分が含まれているそうで、冷えた体を温めてくれるそうです。冬に食べたい鍋一般の具材に適していますね。我が家ではスクランブルエッグに入れて薫り高い卵料理として愛好しています。

原産は中国と言われていますが、どうも私の見立てとしては日本に自生していたと思えるのです。今でも日本の畦道や道端に野生化している姿をよく見かけます。

花言葉は、葉から紡がれたのではなく、花から起こされました。ニラは小さな星型の花が群れ成しています。まるで星空のようですよね。従ってそのものずばりで、花言葉は「星に願いを」となるのです。そしてもう一つあって、こちらは「多幸」です。星イコール幸、星(幸)が沢山集まった花・ニラ、正に幸多き「多幸」ですね。

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花の言葉…彼岸花 2017.09.16

ヒガンバナ
彼岸の入りまではまだ4〜5日ありますが、今年の彼岸花は早い登場となりました。今が満開ですね。最近は方々に植えられていて、遠くまで観に行かなくでも十分楽しめます。曼珠沙華、天上の紅い華はすっかり身近な花となりました。

現代では肯定的に愛でられる花となりましたが、少し昔は縁起の悪い不吉な花と思われていました。その名の悪名の数がこれほど多い花はありません。死人花、幽霊花、燈籠花、剃刀花、捨て子花、舌曲がり、天蓋花。されど、唯一負けない最高の名もこの花は持ち合わせています。曼珠沙華(マンジュシャゲ)、仏典由来の高名、その訳は天上の紅い華。

花言葉も余り願わしい言葉は見当たりません。唯一素晴らしいのは「情熱」です。その深紅の燃える色が情熱と格付けされたのでしょう。「悲しい思い出」、「あきらめ」、「独立」などがあります。無難な花言葉と言えるでしょうか?
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2017年07月20日

花の言葉…ムクゲ 2017.07.20

ムクゲ
ムクゲ(木槿)、これは茶人・千宗旦が愛した夏の茶花・宗丹木槿、宗旦は利休の孫で、千家中興の祖として、その息子らに三千家(次男・武者小路千家、三男・表千家、四男・裏千家)を継がせました。

中国原産のアオイ科フヨウ属の低木、中国名はムージン(木槿)、日本読みではもくきん、胃腸炎に効く漢方の薬の名として知られています。韓国名はムグンファ(無窮花)、読んで字の如し、終わらない花、従って不撓不屈の精神、つまりこれが韓国の国花となりました。

花言葉は信念、十字軍に持ち帰られた同属のフヨウを当時のヨーロッパ人は信念の花と呼び習わしました。その近似種であるムクゲも同じように、信念の花と定められました。




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花の言葉…朝顔 2017.07.20

アサガオ
奈良の昔、遣唐使が唐(中国)から持ち帰ったもの…。勿論、鑑賞用ではなく、薬用植物として持ち帰りました。タネに効能があり、下剤や利尿剤として利用されました。中国名は牽午子(ケンゴシ)で、この薬は牛と交換するだけの価値を持っていたためにこの名になったとされています。

原種は空色のようですが、園芸化されて色取り取りとなり、形も様々な形態を持ちました。最も庶民に愛された花と言えます。小学校の低学年では授業の一環として、必ず夏休みに咲かせるように朝顔を育てます。一生懸命タネ取りをしましたよね。

早朝に咲き昼に萎んでしまう一日花(半日花)。その儚さゆえ、花言葉は儚い恋。そしてこの花は朝の美しい女をイメージして朝の容花(あさのかおばな)と言われました。それが後々の朝顔の名の謂れとされています。咲き立ての水も滴る朝顔を観た時の驚きは、今もって忘れられません。あの初恋の人のように…。さらに固い絆とも…。蔓を伸ばしそれを支柱に巻き付ける強さは意外なほどで、固い絆を連想させます。


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2017年07月18日

花の言葉…女郎花 2017.07.18

オミナエシ
この名オミナエシは”おみな(女)の飯”がオミナエシと訛ったものです。このおみなの飯が五穀の一つの粟(あわ)であった事は昔から良く知られています。粟は黄色の為、この粒だった黄色の花をおみな飯と見立てて呼び、後にオミナエシの名に定着したのでした。

この花のオミナエシを漢字にすると女郎花となります。されどこの女郎には誤解があります。女郎、一般に理解されているのは遊女の事です。しかしこのオミナエシの女郎は普通の女性、特に若い女性の事を示しており、世間ではお女郎さんと申していたのです。また他方で、身分のある女性を表した単語でもあるのです。従ってオミナエシは、敬愛を籠めて女郎花と記されるのです。

花言葉は、美人、親切、儚い恋。女性を念頭に入れたたおやかな言葉が並んでいます。

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2017年07月17日

花の言葉…山百合 2017.07.16

ヤマユリ
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
美人を花で喩えた諺(ことわざ)です。大輪の花ばかりで華麗極まりない花が選ばれています。立った姿は(または立って眺めれば)芍薬。座った姿は(座って愛でれば)牡丹。歩む姿は(歩きながら望めば)百合の花。と言う意味があるそうです。

山百合は野生の百合の中では最大の花。しなしなと風に揺れる様はまるで美女が歩いているようで優雅です。そしてその清冽な香り、正に辺りを清々しく清めます。花言葉は威厳と甘美。姿と香り、言い得て納得です。


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2017年05月01日

花の言葉…姫踊子草 箱根園の庭で 2017.04.30

ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウには三階草の別名があります。これは唯単に葉の付き具合が何段もある事によるものと思われます。ヨーロッパ原産の帰化植物で、春になると何処其処の空き地や原っぱにも咲いています。

一本桜が植わっている芝地の脇に咲いていました。どんな風の吹き廻しか分かりませんが、庭師さんはこの雑草を刈らなかったのですね。何となくか?思わずか?この愛らしさを偲んでか?、刈り込みを控えたようです。

雑草と呼ばないで…の言を彷彿とさせてしまうヒメオドリコソウ、周りが刈られてこの草だけが残されると中々の見栄えとなります。不思議な景色が現れるものです。

こんな草にも花言葉はチャンと存在しています。それも結構好い言葉が並んでいるのです。快活、陽気、愛嬌、正にピッタリですね。幸せな草です。
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花の言葉…クロフネツツジ(黒船躑躅) 2017.04.30

クロフネツツジ?
麦とろのしずく亭にの庭に咲いていた躑躅、綺麗でしたので撮影しました。我が家に帰って、早速図鑑を観ました。クロフネツツジ。中国の山野に自生している野生種だそうで、日本には幕末の頃渡来しました。別名はカラツツジ(唐躑躅)、正に中国から幕末の世の日本に渡って来たのですね。

躑躅全体としての花言葉は「節度」「慎み」だそうで、これは山に咲く躑躅類を指しての意味付けと言えますね。比較的花は派手で良く目立ちますが、大きく縄張りを荒らす事はありません。節度を持って慎み深く咲くのですね。

また赤の躑躅は恋の喜び、白い躑躅は初恋を意味するそうです。躑躅の華やかな雰囲気はやはり恋に繋がるようです。節度と慎みを持って恋に命を懸けましょう。
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2017年04月29日

花の言葉…桜草 2017.04.29

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学名(ラテン語)でサクラソウ属をプリムラと言うのですが、この日本の原種サクラソウはこの種をヨーロッパに紹介した幕末のオランダ(ドイツ)人医師・シーボルトに因んで、プリムラシーボルト(Primula sieboldii)と名付けられました。この種は野生種で多年草、普段我々が巷で良く見掛けるサクラソウは西洋サクラソウで、こちらはプリムラマラコイデス(1年草)と言います。両者は非常に似ていますが、サクラソウは1段咲き、マラコイデスは多段咲きです。色もマラコイデスの方が紫が強いように感じられます。プリムラは、ポリアンサ、ジュリアン、オブコニカなどの園芸種、そしてクリンソウ、コイワザクラ、シナノイワザクラ、カッコソウなどの野生種も多種多彩で、大きな一族と言えます。

花言葉は、初恋、憧憬、純潔、可憐、自惚れなどがあります。美し過ぎる花なので、これらの比喩は適切と考えられます。自惚れ、解ります。
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花の言葉…姫空木 2017.04.29

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まだ開き始めて間の無い花。丸い蕾が鏤めて(ちりばめて)います。今年の開花は遅れ気味、今日は旧暦卯月の四、花期が遅い姫の付かない本来の空木も直に咲く出す頃でしょう。もう直ぐ立夏、初夏は目前です。「目に青葉 山杜鵑 初鰹」は初夏の風物を並べた句。私は、新緑は観ましたので、後はホトトギスに初鰹ですね。鶯は疾うに鳴いていますがホトトギスは未だ、初鰹も食べていません。さて、ホトトギスが先か?初鰹が先か?、今年の鰹漁は不漁との事、山杜鵑が先かも知れませんね。そろそろ…予兆はあります。

空木の花言葉は、秘密、秘めた恋、潔白など。白が美しいので匂わす事の無い固い秘密が想像されます。秘めた恋、好いですね、してみたいですね。しかしながら私は直ぐ顔に出る人間性の持ち主なので、秘めた恋は無理ですね。どんな鈍い感性の女性でも私の目を観れば直ぐに感ずくでしょう。『貴女にぞっこんですと…』。
posted by 三上和伸 at 15:32| 花の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

花の言葉…大手毬 2017.04.29

大手毬の蕾 DSCF5265[1].JPG
4月12日の蕾が17日経ってご覧のような花に成長しました。ふっくらと豊かに大花に膨らみました。大手毬の名は、小手毬と言うバラ科の低木に対応する名で、園芸用に名付けられた名のようです。本名は手毬花(テマリバナ)で、スイカズラ科ヤブデマリの園芸品種です。

白い球形の花房、紫陽花に似ています。されど紫陽花よりは尚も柔らかな雰囲気を持しており、愛好する人も多いようです。花言葉は誓約、約束など。婚約を期に植えてみるのも素敵ですね。
posted by 三上和伸 at 11:57| 花の言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする