今頃は今年最後の紅葉の見頃、それを逃すまいと鎌倉を訪れました。出発が遅く、先ずは腹ごしらえから、前々から妻が目を付けていた鎌倉彫会館のカフェ倶利へ、二階堂の駐車場から徒歩で尋ねました。
カフェ倶利(ぐり、共に役立つの意?)は名の通り飲み物が主ですが、ランチにも定評があり、鎌倉らしい和食が味わえる店と言われています。初めての店であり、鎌倉彫の作品の中、どんなお味が楽しめるのか、期待して食卓に着きました。
店内はショールームでもありますので、鎌倉彫の作品の数々が陳列されていました。特に食器が多く並べられており、ここの飲食の器にも多くが使われていました。
刻御膳(ときごぜん) 倶利玉手箱(ぐりたまてばこ)
刻御膳は、精進のみが使われており、この店の十八番料理です。高野豆腐と季節の鎌倉野菜の焚物。割り干し大根と青菜のお浸し。時知らず三品のくらかけ豆の塩煮、天然あらめの胡麻炊き、なめ味噌。丹後こしひかりご飯と時野菜のけんちん汁。なめ味噌以外、極めて薄味ながら味わい深いものがありました。倶利玉手箱は、鯛を始めとした魚が三品追加されていました。酢を少し利かせた濃厚な味でした。★★★
全ての器に鎌倉彫の製品が使われていました。お茶碗、湯飲み茶碗、そして湯飲み茶碗のデザイン、お値段は吃驚するほどのものでしたが、漆塗り故に熱さを感じさせない肌心地、見事な手触りの逸品でした。