2019年07月26日

音の風景 蜩の森 2019.07.26

蜩の森
今し方の4時前、この森からヒグラシのカノンが聴こえました。5分程度でしたが、十数匹のヒグラシたちが規則正しくカノンを奏でていました。1音の範囲の半音階でのトレモロの歌、1/fのゆらぎが発散し、遥かな夏の記憶が蘇りました。あの時の蝉取りの幼き私、切なく真剣で精一杯の心理、遂に、ヒグラシを捕まえました。されど何と翌日の朝、虫籠の中で死んでいました…。無残な追憶、学びました。宝は自然のままに置くことが何よりも大事…。
posted by 三上和伸 at 16:43| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月15日

音の風景11 浜離宮朝日ホール 2018.12.14

浜離宮朝日ホール
浜離宮朝日ホール
世界の音楽ホールのランキングで、エクセレント(優秀な)の評価を得た6つの名ホールの一つとされました。エクセレント以上の評価はスペリアル(上級)で、これはウィーン楽友協会ホールを含む3ホールしかないそうです。

そんな優れたホールにランクアップされた浜離宮朝日ホール、確かに素晴らしく、ブラームスの重厚にして風雅な弦楽合奏が、一層きめ細かい絹の肌合いを帯びて響きました。論外ですが、休憩時間に発した私のくしゃみがホール全体に木霊し長い余韻を残しました。

ホール内床材はナラフローリング、客席552席、残響は満席・500Hzで1.7秒だそうです。舞台はカバザクラフローリング仕上げとなっているそうです。
posted by 三上和伸 at 14:05| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

音の風景10 ヒグラシ、アオマツムシ、秋の魁 2018.08.18

2018.08.18旧暦水無月の上弦の月17:56 2018.08.18水無月の上弦の月20:09
17:56の月           20.09の月 
昨日今日の秋を思わせる爽やかな空気、こうなるとヒグラシ以外は蝉も音無しとなり、夕方はヒグラシの輪唱が印象的でした。今年初めてのヒグラシの際立つ声、青い空の白い月と相俟って、陶然と酔いしれました。

宵の口になると今度はアオマツムシが黄金に輝く弦月の下、静かに鳴き始めました。秋の魁の月と虫、光と音が私の感性をくすぐります。幸せの時を刻みます。

月は時間と共に傾いできます。縦だった弦が横になりつつあります。

続きを読む
posted by 三上和伸 at 20:51| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月13日

音の風景9 アオマツムシが鳴き始めました 2018.08.13

去年も京都地蔵盆の日(8月24日)にアオマツムシの話をしましたが、今年は少し早めに鳴き出しました。今宵がこの秋?初めてのアオマツムシです。一週間前からツヅレサセコウロギが鳴き出していましたが、漸く遅ればせながらのアオマツムシです。コオロギとは少し違う声ですね。コオロギはどちらかと言うと木管の音、筒に共鳴する音ですね。リズムが立って歯切れの好いトレモロの音型をしています。一方アオマツムシは良く通る高目の声で、丁度ヴァイオリンの音に似ていますね。ヴァイオリンの緩いトレモロの音、ヴァイオリンの木の洞の響きです。沢山で鳴くと音に揺らぎが出て、ハーモニーの厚みが現れます。「いよいよ秋だ!」と思わせる透き通った詩情が滲みます。
posted by 三上和伸 at 19:45| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月24日

音の風景8 昼は蝉しぐれ、夜は集く虫の音、京都地蔵盆 2017.08.24

昼間は自然公園の蝉しぐれ、夜は我が家の集く虫の音。処暑の頃、多くの音の風景に出会います。中でも好きなのが朝夕のヒグラシと宵のアオマツムシ。何方も私の美学に適応しています。音を楽しむ事は人生の余得、折角生まれ持って頂いた聴覚と言う感覚を磨かなくてどうするのでしょうか? 後十年、ピアノ調律の仕事が出来なくなるまで、私の耳で人生を楽しみます。

今日は8月24日です。この日は地蔵菩薩の縁日で、この地蔵は寺院に祀られている地蔵ではなくて、路傍や街角に祀られている辻地蔵の事です。即ち道祖神信仰と結びついたお地蔵さんの縁日です。好きですね道祖神信仰、また道祖神巡りがしたいですね。

ユネスコ無形文化遺産、日本の無形文化財に該当するそうです。
posted by 三上和伸 at 23:12| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月22日

音の風景7 真打・アオマツムシ本格始動 2017.08.22

日本の秋の虫で、今や一番勢力を伸ばしているのが、このアオマツムシです。「リーリーリーリー…」と鳴き、その音程はピアノで言えば66Dくらいの音、同音のトレモロで、そのトレモロの間隔は個によってまちまちです。大群で鳴くと、それは流麗なユニゾン(斉唱)となり、美しく木霊します。正に秋の精霊の歌と言って宜しいでしょう。愈々このアオマツムシの本格始動です。

アオマツムシ=帰化した昆虫と言われていますが、原産地は判っていません。全身が緑色の小型のバッタ類。日本の最初の記録では19世紀末との事。
posted by 三上和伸 at 21:33| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月20日

音の風景6 閻魔蟋蟀、アオマツムシも鳴き始める 2017.08.20

もう直ぐ処暑となり、秋も近づいています。庭の虫もそろそろ蝉から秋の虫へと様変わりの時期に差し掛かっています。今は午後23時前ですが、流石に蝉の声は衰えて、秋の虫が競奏しています。ツヅレサセコオロギも鳴いていますが、今年目立つのがエンマコオロギ(閻魔蟋蟀)ですね。可なりの数がいるようで、引切り無しに鳴いています。そして真打のアオマツムシ、ここ数日に鳴き始めたようです。これが鳴き始めると秋の夜長は夢心地で過ぎ行くようになります。窓を開け放ち、秋の風情を抱え込む、風流極まりない夜が更けって行きます。
posted by 三上和伸 at 22:57| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

音の風景5 秋の虫、綴れ刺せ蟋蟀鳴く 2017.08.12

立秋から一週間ほどが過ぎましたが、秋の気配は知らず知らずの内に忍び寄ってきました。この数日に秋の虫、ツヅレサセコオロギ(綴れ刺せ蟋蟀)が鳴き始めていました。私が気付いてからは三日目です。

名の由来とは、鳴き声が途切れず延々と「針刺せ、糸刺せ、綴れ刺せ」と聴こえるからだそうで、それは平安時代に遡ります。この鳴き声を聴いたからには裁縫をせよ!との要請がその底にあるからだそうで、綴れ錦とは、奈良時代に始まった製織で、帯地・袱紗・壁掛けなどにされます。京都西陣の特産だそうです。

綴れ刺せ蟋蟀、時代掛かった由緒ある名前です。
posted by 三上和伸 at 20:29| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月24日

音の風景4 蜩(ヒグラシ)遂に鳴きました 2017.07.24

今日の夕方六時頃、遂に蜩が鳴き出しました。それも一匹ではなく、数匹が輪唱の如く鳴いていました。最初から本番さながらです、感動です。この蜩の輪唱、これは二羽のウグイスの谷渡りに比しても決して劣るものではありません。そのもの悲しさ、誰もが感じられる普遍性・共感性、正にアートであり、絶唱ですね。

posted by 三上和伸 at 21:10| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月22日

音の風景…涼しい朝、窓を開け放てば蝉の声 2017.07.22

今は窓を開け放ち窓から入ってくる音を聴いています。ニイニイゼミが幅を利かせていますが、その中をミンミンゼミが少し間断しながらも分け入って鳴きます。

たまには野鳥が訪ね来て鳴いています。最近はウグイスやホトトギスではなく、ムクドリぐらいの鶯色の小鳥が良く来ます。とても綺麗な声で、抑揚のある正にオペラのアリアのような歌を歌います。色々と調べたのですが、今のところ得体が知れません。

我が家からは洗濯機の脱水の唸り声が聞こえて来ます。土曜の朝、人間の活動は未だ鈍いようで、バスの発進の吹かし音は聞こえますが、子供の声はしませんね。未だ白河夜船ですかね…
posted by 三上和伸 at 06:51| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月02日

音の風景…築地本願寺ランチタイム・コンサート 2017.06.30

昼食の満足に酔いつつも、妻の御朱印帳に新しい朱印を捺するべく、私は妻を本願寺参拝に誘いました。ところが妻は御朱印帳を持参しておらず、しかもこの築地本願寺は朱印捺印を請け負っておらず、私の心ばかりの気遣いは敢え無く反故の運命を辿りました。

しかし、昼食の後が幸いしたのか、何とこの寺院は仏閣ながらパイプオルガンを保有しており、直ぐに本堂でパイプオルガンを使ったランチタイムコンサートが始まるとの事でした。私も妻も驚きの次は好奇の心がもたげ、すっかりこのパイプオルガンの響きが如何ばかりか、執心したのでした。即座に時間を見計らって午後のコンサートには充分に間に合うと踏み、30分余りをこの本堂での西洋音楽を楽しむ積りになりました。何とも偶然の幸運に恵まれたもので、私は心を寄せて、パイプオルガンの響きに耳を凝らしました。



築地本願寺 築地本願寺堂内 築地本願寺のパイプオルガン
築地本願寺        本堂堂内         堂内のパイプオルガン

コンサートはホルンとのデュオで、堂内の空洞の中で、ホルンとパイプオルガンがどんな響きを創り出すのか興味津々で、第一音を待ちました。オルガンのアルペジオに乗ってホルンが歌い始めました。オルガンとホルンには長い距離があり、アンサンブルは難しそうでしたが、流石にプロの技、見事に両者は渾然一体となって柔らかく、堂内の空気を震わしました。

プログラム
1、インテルメッツォ   R・Ⅿ・グリエール
ウクライナ生まれのソ連の作曲家グリエール、甘美で柔らかいホルンが魅力的でした。

2、ホルン協奏曲第2番より第1楽章  W・A・モーツァルト
このホルン奏者の月島智明さん、浄土真宗の僧侶だそうで、中々のお喋り上手でした。何と法衣でホルンを持たれ、程よい曲目解説をされていました。但し、本領はロマンティックな音楽のようで、モーツァルトは少々頂けないと思いました。もう少しモーツァルトのホルンは軽味が欲しいですね。

3、仏教賛歌の調べ
  生きる              森正隆
  囁きたもう            平井康三郎

4、ドラマ「坂の上の雲」より<Stanⅾ Alone> 久石譲

5、〈Time To Say Goodbye〉 F・サルトーリ

4と5はポピュラー音楽、何方でも知っている有名なメロディー、どちらも楽しめました。

仏閣の本堂でパイプオルガン、中野ひかりさんの演奏による素晴らしい音でしたが、これはキリスト教の響き、目を瞑って聴けば、もう私は西洋の彼方に旅しています。但し鼻は東洋の抹香の匂いが擽っています。不思議な体験でした。
posted by 三上和伸 at 21:18| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月23日

音の風景…クビキリギス、ホトトギス、シジュウカラの巣立ち 2017.06.23

初夏から梅雨時になると、自然の音も少し変わって来ます。ウグイスは相変わらず鳴いていますが、疎らだったホトトギスが毎日鳴くようになりました。ここの所毎朝訪れ、二声三声鳴いて行きます。実に鮮やかな声の持ち主で、名歌手の誉れ高い個体と言えます。そしてもう既に雛の巣立ちの季節となっており、今朝はシジュウカラの巣立ちのさざめきが聴こえていました。多数の雛のさざめく声が…、チチチチチチチチと…。今年も新しい命が旅立ちました。

夜はね、やはり聴こえるでしょ? そう「ジィー………」と言う持続的通奏低音が…。これはセミの季節の前に鳴く虫で、キリギリスの仲間のクビキリギスと言う昆虫です。同時に鳴く虫にケラもありますが、こちらはもっと低音で、「ヴィ………」と言う感じで鳴きます。今はこの2種が混在しているようです。

クビキリギスは草上、樹上。ケラは地中若しくは地上で生活します。
posted by 三上和伸 at 13:20| 音の風景… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする