2014年03月05日

自然の風景48 沖縄慶良間諸島と沿岸海域、31番目の国立公園に 2014.03.05

 沖縄本島那覇市沖合に在る慶良間(けらま)諸島とその沿岸海域が国立公園に…。先程観ていたNHK7時のニュースで映像と共に紹介されていました。もの凄く高い透明度の水面から覗く珊瑚礁、まるで手に取るように観えるのです。そして島の周りを柔らかく包み込む珊瑚砂の白い砂浜…。「これは素晴らしい、これこそ日本の最後のパラダイス(楽園)だ」。私は溜息をつき、そして再び「私はこの慶良間を観て死のう、人生に思い残す事のないように…」と呟いていました。また最期の願望の一つがプラスされました。本来地球は絶対的に美しいものなのですね。
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2013年10月16日

自然の風景48 台風一過の青空に虹 横浜市瀬谷区 2013.10.16

台風一過?の虹
今朝方、台風接近を押して仕事場に出勤をする妻を車で送り届けました。雨は止んでいて晴れ間も覗いていましたが、凄まじい暴風が猛り、ほうほう(這這)の体で運転に励みました。そして無事事無きを得ました。その折、西空には虹が…、丸で大地に突き刺さんばかりに猛々しく、架かっていました。赤信号で待つ間、フロントガラス越しに観る虹に、「いいね!」「見事だね!」「綺麗ね!」、私達は一頻り心緩めて、人心地ついたのでした。

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2012年05月18日

自然の風景46 琵琶湖俯瞰 奥比叡ドライブウェイより 2012.05.04

比叡山から俯瞰した琵琶湖
何故、今回の旅に車を使ったのか?、そう、この比叡山奥比叡ドライブウェイを一度走りたかったからでした。ヘアーピンカーブの続く山岳道路は、春は山桜、秋は紅葉の名所、そして初夏は何と言っても新緑が素晴らしい…。この黄金の連休はその新緑の萌え立つ頃、私達は爽快極まりない標高800mの空中走行を楽しみました。走行中時折、鏡の如く映る琵琶湖の湖面に心惹かれ、端のドライブインに車を着け、琵琶湖俯瞰を試みました。この位置では、まだ琵琶湖は南部の湖域の狭い辺りでしたが、充分に日本一の大湖(おおみ)の片鱗を味わえました。奥比叡、今度は紅葉の頃に訪ねたいですが、それは何時の事になるのでしょうか?
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2012年01月30日

自然の風景45 丹沢山塊・大山 二宮吾妻山より 2012.01.30

大山
大山(1252m)
本来大山は、丹沢山塊でも前衛の山であり、この後に控える丹沢主脈の方が遥かに高く、その最高峰の蛭ヶ岳は1673mもあります。けれどもこの大山は、でんと最前列に躍り出て立派な山容を示し、まるで丹沢の盟主のようです。確かに湘南の里から観る丹沢の山の中では最も大きくなだらかに裾を引いて美しいものです。従って、古くから人々に愛され信仰の対象にもなっています。雨乞い信仰で名高い大山詣でと呼ばれるもので、富士信仰と並ぶ江戸市民の心の拠り所でありました。

湘南の地・二宮から望む雪を抱く大山、一年の内でもそうそう観られる風景ではありません。最も美しく立派に観える今日この頃の大山です。
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2011年12月20日

自然の風景44 横須賀線から日本(南)アルプスを観る 2011.12.20

 いよいよ、寒波の来襲が頻度を増してきました。もう直ぐクリスマスですが、例年のように今年もクリスマス寒波がやってくるようです。寒波は北国の方々には大変な事、誠に同情すべきですが、されど、太平洋側に住む我々にとっては有難い恵み、僅かな寒さを除けば、素晴らしい快晴の青空と陽光をプレゼントしてくれるのです。申し訳なく思いますが、私にとっては冬は掛け替えのない季節、毎日の雪の富士と毎夜の煌めく冬の星座、それらが楽しめる絶好の冬なのです。

 今日は有ろう事か、横須賀線新川崎駅手前の高架線の上から南アルプス白峰三山が観えたのです。東京の仕事に向かう途中の八時半頃、初めは丹沢山塊の上に白い富士が鮮やかに観え、私は『もしやあれが観えるのでは?』と淡い期待を抱きました。目線を右にとると、やがて丹沢山塊が高度を下げ途切れる辺り、そして秩父山地が上昇を迎える僅かの狭間に、くっきりとしかも威風堂々と、白峰三山は観えたのでした。富士山と観比べても少しの遜色が無い山の威容、真に立派でした。

 この見事な風景の描写は彼の深田久弥の名著「日本百名山」の♯80北岳の項に掲載されています。そこにはやはり横須賀線の中からの展望として、「東京(武蔵の国)から観える日本アルプス」と紹介されていました。私もこれに触発されて、冬の快晴の朝、横須賀線に乗り東京へ向かう事があると、何時も車窓から西の彼方に目をやる事を怠る事はなかったのです。今日、とうとう、その本懐を遂げました。何時かは是非写真を?…。
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2011年10月02日

自然の風景43 堂ヶ島海岸 2011.09.11

伊豆は何処でも山の終りは海であり、そこには大岸壁が海に傾れ込んでいます。最大のものは波勝の大赤壁であり、落差が260メートルもあるのです。ここ堂ヶ島も同じく断崖ばかりの海であり、その断崖の堆積岩による地層の美しさこそが、何よりの観光資源となっています。私達はそれらを観察し楽しむために観光遊覧船に乗りました。

@堂ヶ島の断崖
堂ヶ島海岸
水中土石流の堆積によって形成された地層、様々な色相の縞模様や岩石の硬軟による凸凹が興味を誘い、白く輝く軽石凝灰岩が美意識を刺激してくれます。誠に冴え冴えとした風景を魅せてくれ、爽快さが後に残りました。


A天窓洞
天窓洞
この岸壁の軽石凝灰岩などの岩石は極めて柔らかく、波浪の浸食を受け易いのです。従ってここ堂ヶ島では海食洞穴の横穴が発達しており、その洞穴内を観光遊覧船が巡ります。ある洞穴では天井が落下し大きな天窓が生じており、暗い洞から空を仰げ、特別の素晴らしい景観が得られています。そこだけに光が差し、その下の海は青く輝き、稀なる夢幻の光景を呈します。これを天窓洞と言います。
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2011年10月01日

自然の風景42 大田子海岸から望む小島と奇岩 2011.09.11

黄金崎から更に南に向かうと、今回の旅の最終目的地の堂ヶ島の手前に、鄙びた漁村・田子があります。ここには素敵な海岸があり、以前から一度訪ねてみたかったのでした。私は今回、積年の願いを叶えました。

大田子海岸
左:尊の島、中央:田子島(左:男島、右;女島)、その右:弁天島、手前の奇岩がメガネッチョ、更に右:ライオン島
大田子海岸、ここもやはり夕陽の名所として知られています。多くのカメラマンの憧れの的なのだそうですが、それはある時期の特別の夕景を指します。春分秋分の日の夕日は何と写真の田子島の男島と女島の間に落ちるのだそうです。誠に仄々としたメルヘンチックな光景が想像されます。きっと優しい風景なのでしょうね。何時かはその時期に訪れてみるのも一興です。否、何時か必ず…、訪れたいですね…。
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2011年09月30日

自然の風景41 伊豆黄金崎 2011.09.11

「朝寝○、朝酒×、朝湯○が大好きで」の小原庄助さんのようにのんびりしていたので、出立が大幅に遅くなりました。それでも本当は恋人岬にも立ち寄って、二人で愛の鐘を撞こうと願ったのですが、若人の中のおやじとおばさんでは顰蹙をかい嗤われるのが落ちだろうと諦め、一路その南の黄金崎に向かいました。残念!

@黄金崎海岸
黄金崎
黄金崎と遠くに観えるのが恋人岬
伊豆西海岸は至る所夕陽の名所ですが、ここ黄金崎はその名が示すように夕陽に映える黄金色の断崖絶壁で名を馳せています。それはこの断崖の黄色の岩石が原因であり、これを伊豆の猫越火山流(ねっこかざんりゅう)から生成された岩石・プロピライト(変朽安山岩)と言います。これが夕陽を映し黄金色に照り映えるのだそうです。沖の漁師が迷わず母港に帰れるのは、またその美しさに酔えるのも、紛れもなくこのプロピライトのお陰だと言う事です。

Aハマゴウの花
ハマゴウ
黄金崎は海岸に咲く花の宝庫と言われています。この日はこのハマゴウとハマカンゾウが彩りを添えていました。何れ、別の季節にも訪ね来て、花探しをしようと思いました。また一つ希望が持てました。

posted by 三上和伸 at 22:25| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月15日

自然の風景40 芦ノ湖と富士 箱根大観山 2011.09.10

 伊豆の旅、本命にしていた地魚の宿は満室でアウト。仕方なく秘湯の温泉だけで選んだ宿は伊豆のど真ん中の山の中…。依って訪問ルートもあれこれ考え、一日目の立ち寄り先は三嶋大社と修善寺に決めました。東名ー小田原厚木道路を経て箱根新道に入り、渋滞なしの快適なドライブ、青空の下、鼻歌気分で運転してたら、妻がのたまいました。「そうだ、昔よく来た大観山(たいかんざん)に寄らない、富士山がよく観えるかもよ」と。「うん、そうだね、あわよくば南アルプス・赤石山系も拝めるかもね、行こう行こう」。私はハンドルを左に切り、ターンパイク大観山展望台に向かいました。

芦ノ湖と富士
大観山展望台は正に別天地でした。標高千メートル強、そこは最早秋でした。空気と風が素晴らしい、地には野菊(ノコンギク)が咲き乱れ、青空の下、富士山と芦ノ湖が見事に観えました。誠に爽やかな気分にさせて貰いました。但し、残念ながら南アルプス赤石山系は望めませんでした。条件が良ければ向かって富士の左の裾辺りに悪沢岳、荒川岳、赤石岳、聖岳が並んで観えます。雪を頂いている晩秋から春までがお勧めです。
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2011年08月18日

自然の風景39 夏の本栖湖、総括 2011.08.05

本栖湖の湖水 サイクリング カワラナデシコ ウバユリ クサフジ ヤマハギ ホタルブクロ ヤマハハコ ナワシロイチゴ センニンソウもしくはボタンヅル オオバギボウシ ツチアケビ サワヒヨドリ イヌゴマ オトギリソウ

 夏の楽しみの全てを味わえた本栖湖でした。先ずそれは満々と水を湛える自然湖の佇まい、そして高原の爽快な風、正に夏の風流“涼み”の極致がありました。また湖畔や森に咲く花々や豊かな実り、色とりどりの優しい風情が私をどれほど熱狂させ慰めてくれたことか、これらの写真をご覧の貴方ならば、きっと解ってくださるでしょう。そして最後に森に木霊する蝉の声に付いて一言…。日の高い内はハルゼミ、ギー……と鳴く超低音の何時止むとも知れぬ通奏低音、静かな森が更に静けさをおびました。そして日が傾くとヒグラシのカノン。その哀切の歌声は私を優しく包み込み追憶に誘います。私は陶然と酔い痴れて時のまにまに聴き入るだけでした。
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2011年08月13日

自然の風景38 河津七滝の大滝 2011.08.13

河津七滝の一つ・大滝
河津七滝の大滝(おおだる)

 私と妻と次女で「明日(今日)のお休みを何処かで過ごしたいね」と昨夜相談したところ、次女が「伊豆の“にしき”(海鮮料理屋)で魚介が食べたい」と言い出しました。「よし、それじゃー!」と私と妻が合点して…、今日伊豆に出掛けることにしました。その際、食事だけで遠出するのは誠に勿体ないことで私の流儀にも反するので、比較的近くにある河津七滝(かわづななだると読む、名が付いた七つの滝がある)の滝見物の漫ろ歩きもしました。そこは森のフィトンチッドと滝飛沫のマイナスイオンが横溢し、真夏の漫ろ歩きで最高の涼みを堪能出来ました。大汗を掻いても冷気で癒され、シャキッと元気が湧き出ました。皆元気一杯勇気凛凛、先程、帰宅を果たしました。

 *この地方では滝の事をダルと発音(読む)するそうです。カワヅナナダルのオオダルです。
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2011年06月01日

自然の風景37 天竜川に架かる藤 天竜峡 2011.05.15

天竜の藤
ライン下りをした天竜川の丁度真上の両岸に峡谷を俯瞰できるハイキングコースがあるのです。私達は天竜峡案内所でそのチラシを手にし、一つ巡ってみようと昼食を済ませた後歩き出しました。よく整備されたハイキングコースで公園も幾つかあり、山桜や躑躅も植えられており、レジャースポットの観も否めませんでした。しかし、ご覧のように野生の藤や自生の山躑躅も林内には咲いており、自然愛好家にも適う、自然境でもありました。藤と天竜川、花と竜、それは喩えようもなく美しい自然の風景でした。
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2011年05月26日

自然の風景36 天竜川 天竜峡にて 2011.05.15

南信州の旅二日目は天竜峡ライン下りに挑み?ました。山岳、山里、そして花々と南信州の見所を目一杯制覇してきましたが、まだまだと言うかもう一つと言うか、そう渓谷があったのでした。一寸勇気?が必要?ですが、思いきって(思い切らぬ人も)船に乗ってしまいました。案ずるより産むが易し、岩と緑に滑る水面、そして頬を擽る初夏の薫風、爽快無比の船旅でした。

天竜川
天竜川は諏訪湖に発し、日本アルプスの雪解け水を集め、深い峡谷を削って遠州灘へと流れ下ります。総延長213kmの日本有数の大河です。何と言っても南と中央の両アルプスを分け入って走る中流域から下流までの峡谷が素晴らしく、奇岩犇めく絶景の河川です。天竜峡はそのほんの玄関口です。

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2011年05月18日

自然の風景35 御池山・隕石クレーター 2011.05.14

今から2〜3万年前、この御池山南東斜面に隕石が落下したのだそうです。その隕石の大きさは直径約45m、大分大きな隕石の塊(小惑星)が落ちてきたようです。その結果できた隕石クレーターの直径は900mで現在はその40%が残っているそうです。

御池山隕石クレーターの案内板
しらびそ高原から南アルプスエコーライン(林道)を下栗の里に向かって南下すると、突然土むき出しの駐車場が現れました。そこにはこの写真の案内板が立てかけてあり、私達は車から降り、暫しその案内説明を読んでみました。そしてそこら辺りをうろついてその様子を窺いましたが、どうも釈然としません。やはり、案内板を見ただけの俄か勉強では埒が明きませんでした。「何となく半円形に丸くなっているかなー」て言う程度で、その時はそれで納得したのでした。今、この御池山隕石クレーターをネットその他でひも解いてみたら改めて「なぁーる程なぁー、面白いなぁー」と興味津々、感心しきりとなりました。このクレーターの中を探索すれば、様々な隕石衝突の痕跡が見られるとの事です。

クレーター内部
南アルプスエコーラインは丁度このクレーターの中を通過するように造られています。途中、再び車を降りて、今度はクレーターの中の景色を観てみました。凄い斜面となっていて、そこにはダケカンバなどの植物が生い茂っていました。そして対岸遠くには日本アルプス最南の3000メートル峰の聖岳が、左に可愛い兎岳を従えて颯爽と立っていました。
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2011年05月17日

自然の風景34 南アルプス南部の主脈 しらびそ高原より 2011.05.14

南アルプス南部の主脈
左が荒川前岳(3050m)。中央の広い山稜が大沢岳(2819.4m)、双耳峰であり南峰が主峰。その右の小山が中盛丸山(2800m)。そしてその右に兎岳(2799.3m)。更に右に聖岳(3011m)が並んでいます。

ただ、南アルプス南部の主脈は激しく屈曲し位置が錯綜しているため、このしらびそ高原からでは肝心の悪沢岳(3141m、日本6位)と赤石岳(3120m、日本7位)の3100m級の巨峰が観えないのです。広い山稜の大沢岳が隠してしまっているためです。極めて残念な事です。日本最南の3000m峰の聖岳も兎岳に大半が隠されており巨大な全景は見せていません。辛うじて3011mの頂上ピークは観えていますが…。唯一しっかり観えているのが荒川前岳で、その背後に荒川中岳(3083.2m)があります。その更に右の大沢岳の背後には先程申した悪沢岳と赤石岳があるのです。

それでも、分厚く巨大な南アルプスの岩稜の凄さは十分味わえたので満足すると致しましょう。悪沢や赤石はまた別の機会に別の角度の観望点から眺めるとしましょう…。

標高2000m弱のしらびそ高原は未だ芽吹いてなく、早春と言った雰囲気が濃厚でした。されど主脈の岩稜の雪は随分に溶けて斑模様の雪形が現れており、この季節ならではの景観を味わえました。

*日本高山七傑(3100m級以上)

1、富士山3776m
2、白峰三山(北岳・南アルプス)3193m
3、穂高連峰(北アルプス)奥穂高3190m、北穂高3106m、涸沢岳3103m
4、白峰三山(間ノ岳・南アルプス)3189m
5、槍ヶ岳(北アルプス)3180m
6、悪沢岳(南アルプス)3141m
7、赤石岳(南アルプス)3120m
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自然の風景33 木曽駒ケ岳 中央道小黒川パーキングエリアにて 2011.05.14

この旅の目的を南アルプス観望と下栗の里探訪、そして翌日に天竜峡川下りと定め出掛けました。妻と運転を交代しながら喧嘩せず楽しげに、東名、富士五湖道路、中央の各自動車道を乗り継いで向かいました。晴天の下、富士も南アルプスも雪を頂き良く観えており、まずは上々の滑り出しでした。

木曽駒ケ岳
伊那市の中央道小黒川パーキングエリアから仰いだ木曽駒ケ岳。雪もたっぷり乗せており、美しい佇まいを魅せていました。

このエリアは西に中央アルプス、東に南アルプスが観望でき、誠に山好きには答えられないドライブ休憩地点です。特に素晴らしいのが南アルプスの甲斐駒と仙丈ヶ岳ですが、生憎、伊那谷の東側即ち南アルプス側は靄が掛かったように霞んでおり、写真は上手く撮れませんでした。しかもこの状況は翌日にも持ち越され、結局一つの念願だった南ア・仙丈ヶ岳撮影は今回はものに出来ず、先送りとしました。皆様にはご覧頂けず残念に思っています。

その代わりと言っては中央アルプスに可哀想ですが、ここから木曽駒ケ岳は近い事もあり、美しく観えていました。自信を持ちましてここに載せました。
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2010年10月25日

自然の風景32 南アルプス赤石の巨峰群 2010.10.23

赤石の巨峰群
左:聖岳(3011m) 中:赤石岳(3120m) 右の左:荒川岳(3083m) 右の右:悪沢岳(3141m) 手前の黒い山塊は天守山地の毛無山
何処までも地味な出で立ち、静かな佇まい、でもその内なる精神は激しい気概の堂々たるもの。まるで私の愛している音楽家・ブラームスのようですね。愛さずにはいられない優しい魂と善と正義に燃える鋼の精神。南アルプス、私にはそんな高雅な山に観えます。
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自然の風景31 南アルプス白峰三山 2010.10.23

白峰三山
左:農鳥岳(3026m) 中:間ノ岳(3189m) 右:北岳(白峰・3193m)
高さと言い大きさと言い、日本の褶曲山脈の中では傑出した山々です。一寸観には地味でその良さは分からないかも知れませんが、何度も眺めている内にその静かな美しさに見惚れます。力を内に秘めた寡黙な佇まいの偉大さに心惹かれるのです。何時もこの辺りを旅するとこの山塊を探してしまいます。甲府盆地でも伊那の谷でも、そしてこの富士山麓でも、自ずと私はこの山々を眼と心で追っているのです。見付けた時の何とも言えない喜び、私の愛して止まない南アルプスです。
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2010年10月24日

自然の風景30 雲海の彼方に南アルプス 富士奥庭から 2010.10.23

南アルプス連峰
富士山から観える山は数多ありますが、南アルプス連峰ほど立派で優れた山々は見当たりません。連峰は三千メートルを超える峰々(九座)が並び、今私が立っている富士山以外に高さが優る山はないのです。日本最高最大の褶曲山脈です。

 左から聖岳、赤石岳、荒川岳、悪沢岳、塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、北岳の肩に仙丈ヶ岳が隠れて観えています。全てが三千メートルを超えています。さらにその右に三千メートルをやや下回る甲斐駒ケ岳と鳳凰山が並んでいます。

 やや薄いですが丁度雲海も現われて圧巻の山岳風景が展開されました。
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自然の風景29 秋色の富士 富士奥庭 2010.10.23

秋色の富士
近年の紅葉は余り美しくないと残念がっている私ですが、やはり紅葉は日本の風物の素敵な贈り物、この自然の大イベントを大切に楽しみたいと思うのです。

 そんな訳で私達は富士山の奥庭を選んでみました。色付きの遅い今年の今の時期は勢い高山に頼るしかなく、富士は色彩のバラエティーには乏しいですが天然の唐松の黄色が鮮やかでお勧めです。都心にも近く利便もあります。

 誠に爽やかな秋の一日で、まだ少し言うのは早いですが小春日和の暖かな陽気が感じられました。空気も澄み富士は眼前にあり鮮やかでした。唐松の黄色と米栂の緑の原生林の先には蓼の草紅葉が山腹を遡り美しく、そこは遥かに広大な空間と山塊が存在していました。
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2010年07月18日

自然の風景28 群青の空と薔薇色の雲 2010.07.18

群青の空と薔薇色の雲
今年の空模様は嘗てない独特なものと言えるかも知れません。この空を観ても私は驚きと感嘆を禁じ得ません。この秋深い色の空が梅雨明け直後の空だとは誰もが俄かには信じられないでしょう。

 深い群青色の空に浮かぶ甘い薔薇色の巻層雲、こんな夏の景色は嘗てあったでしょうか? それは不吉な前兆、それとも美しい地球の神秘、願わくばそれは健やかな地球の賜物であって欲しい…。美しさこそが地球の正常の証であって欲しいと私は願うのです。

 
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自然の風景27 上弦の月 2010.07.18

上弦の月
今日は今年七回目の上弦の月、梅雨明け直後だったので雲は少なくよく観えました。先月は梅雨の最中で見える事はできなかったので久し振りのお目見えとなり嬉しく思いました。相変わらず女性の横顔の如くたおやかなお顔で、私は憧憬を禁じえませんでした。ほんに美しいお月様でした。

長女の部屋から観た花火
この日は横浜港の花火大会の日。花火の観えるマンションアパートに引っ越した事が自慢の長女の強い勧めで、次女と共に花火見物をすべくこのマンションアパートを訪ねました。ところが長女はお友達のコンサートに妻とお呼ばれに与かり留守となり、私と次女で長女の部屋で二人仲良くマックの照り焼きバーガーセットを頂きつつ花火を楽しみました。前方のビルがやや邪魔でしたが、高く上がった大玉花火は良く見えました。久し振りの今時ギャル?(本当は一寸派手目の淑やかな娘)の次女とのデート、それは心時めいて楽しいものでした。
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2010年05月10日

自然の風景26 旅の幸福最後まで 2010.05.02

私達は安曇野の旅の最後にお定まりの大王わさび農園を訪ねました。あの清々しい水の流に会いに…、黒沢明の「夢」の第八話「水車のある村」の舞台に使われたあの水の流に…。

その麗しい流に心動かされた妻はどうしてもゴムボートに乗り、この水の流を体感したいと言い出しました。本当はカヌーに乗りたかったらしいのですが、カヌーは見つからず、私は内心ほっとし、溜息を付いたのでした。

とにかくボートに乗りました。汗を掻くくらいの陽気だった所為もありとても気持ちよく、あの映画のシーンのようにしばし夢幻の狭間に遊びました。水の持つ涼みの快感に私の肉体は生理的官能の喜びに満たされたのでした。

そしていよいよ中央道に乗り帰路に付きました。旅の喜びに満たされた私達は心地よい疲れを感じ、妻は暫しのお休みと寝息をたて、私は快適に車を走らせました。

中央道の富士見を過ぎた辺りから南アルプスが観え初め、巨大な屏風を広げたような鋸岳が現われ私を驚かせました。
やがて甲斐駒が現われると私の熱狂は頂点に上り詰め、その高く偉大な岩峰を仰ぎつつ必死で揺れる車のハンドルを握り締めました。
最後に鳳凰山が悠然と姿を見せ、その長い尾根の稜線が甲府盆地に馳せ下るのを観て心が穏やかに落ち着くのを感じました。私はやはり高く大きな南アルプスが一番好きなのだな…と心から実感したのでした。

そして大月から河口湖に向かう暫くの間、常に行く手には富士山が前に立ち、私達を祝福してくれました。それはこの旅の幸運の証、充実の証明、私はそう信じて胸が熱く燃えました。
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2010年05月04日

自然の風景25 白馬三山と五竜岳

 朝、横浜を六時に出発して昼食を取ったのは信濃大町、美味しい蕎麦を食べました。それからもう一息頑張って白馬村の道の駅・白馬に着きました。休憩をとり、売り場を物色した後、さて何処を観光しようかと観光チラシを手に思案顔の私を捉まえたお兄さん、爽やかな笑顔で「遠見尾根の大展望台で絶景を楽しみませんか? ゴンドラで簡単に行けますよ! 今日は快晴でバッチリですよ! それに可愛い片栗の自生地も近くにありますよ!」と売り込みました。私は待ったなしに「よし、そこに行こう!」と妻に伺いを立て快諾を得たので、このお兄さんにゴンドラの割引券を貰い勇んでゴンドラ下駅に向かいました。

 展望台からは360度見渡せ素晴らしい絶景が広がっていました。午後になり少々空気の透明度は落ちましたが、まずまずの明度で山と谷、そして白馬の村が眺められました。まるで箱庭のように繊細で鄙びた故郷の風景、白馬は塩の道の一里塚です。

白馬三山
手前の八方尾根越しに観た白馬三山、左・白馬鑓ヶ岳、中・杓子岳、右・白馬岳(2933m)
 残念ながら、白馬三山だけは薄い雲が掛かりやや鮮明さに欠けました。この山塊はやはり白馬の里からの鄙びた景観が最良かも知れません。それは何時か写真に収めたい…。郷愁の涙を誘うような…。

五竜岳
五竜岳(2814m)
硬軟の岩石の風化浸食の差異で表れた文様、雪が乗り、更に際立ったこの黒い雪形を五竜の割菱と言うそうです。誠に不思議な美しい文様ですね。
この割り菱は武田家の紋章・御菱(ごりょう)に重なり、この山はそれに因んで御菱の頭とか御菱岳と呼ばれていたそうです。後にそれが訛ってごりゅうとなり、五竜岳の名の起こりとなったようです。
posted by 三上和伸 at 06:24| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月03日

自然の風景24 後立山連峰・白銀の峰 2010.05.01

 塩の道は、古来より白い山を望む素晴らしい山岳展望の道です。古の旅人は誰でも暫し憩い、この壮麗な山々を仰ぎ観て旅の疲れを癒したことでしょう。しかしそれとは逆の立場で現代の私達もやはり、この道を旅します。古人の生業とはまた違う一寸した贅沢として、この道を通うのです。されど時代を問わず、その山への思いは変わる事はなく、私は古を思い、昔人と心を一つにして感動を分かち合おうとするのです。この山岳への切なる憧れを縁(よすが)にして…。

後立山連峰
後立山連峰の峰々、信濃川の上流・高瀬川の右岸から望みました。
 この頃が一年で最も白く輝く時期。強まった紫外線を乱反射して青空にくっきりとスカイラインが現われます。それこそが雪山の魅力、観る者の心に清浄なる華やぎが訪れます。身も心も清らかな解放感に包まれるのです。 

鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳(2890m)
 北アルプスは南アルプスに比べ高さ大きさでは劣りますが、その程良く凛々しい見栄えの良さでは断然優ります。特にこの後立山連峰は里の平野から遮るものなく眼前に仰ぐ事ができ、素晴らしいものです。その内でもこの鹿島槍ヶ岳は均衡の採れた双耳峰の峰であり、格好の良いシンメトリーを描いて見事です。北アルプスの中でも剣や穂高に続く美しい峰です。
 彼の日本百名山の登山作家・深田久弥氏ご愛顧ご推薦の名峰です。 

蓮華岳
蓮華岳(2799m)
 登山家にとっては高が知れた山かも知れませんが、里の平野から仰げば馬の背が雪の白で飾られているように観え鮮やかです。更に言えば白鯨の巨大な背にも観えなくありません。殊更、里に近く良く目立ちます。悠然としていて私は好きです。 
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2010年04月11日

自然の風景23 南アルプス・早川尾根と甲斐駒ケ岳 2010.04.10

早川尾根と甲斐駒ケ岳
左:早川尾根 右:甲斐駒ケ岳(2966M)
南アルプスはその山の高さや大きさでは北アルプスより優勢ですが、岩稜の張り出しでは劣っています。太平洋気候帯に属し積雪が少ないのがその理由であり、森林の分厚さに比して岩の露出が少ないのです。従って鋭利な風貌の岩山は少なく、その景観としての山の価値は北アルプスに劣ります。しかし例外はあるもので、この花崗岩の大伽藍・甲斐駒ケ岳だけは別格であり、日本の褶曲山脈の山の中では第一位に推す事のできる美観を備えています。それは力強く美しく、そしてさらに知性の閃きすら感じさせる山の傑物であり、私の最も愛する山です。
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2009年11月03日

自然の風景22 富士三景 2009.11.03

 雨と木枯らし、そして翌日の冬型の気圧配置の緩み、これはもう富士を拝みに行くしかないと判断し出掛けました。案の定、初めから終わりまで富士は機嫌よく雄姿を晒し私達を喜ばせてくれました。その絶景は私のなかで未だ嘗て見た事のない新たな富士でした。

1、山中湖北岸からの富士
山中からの富士
 山中湖は広濶に開けた湖で、何一つ遮るものがなく富士の姿を仰ぎ見る事ができます。やや開発され過ぎたとは言え十分に自然の風景と讃える事ができます。爽快ですね。

 2、富士と秋の彩 本栖湖

 薄に新雪の富士、そして青い本栖湖、秋の三役揃い踏みですね。

  3、本栖湖からの富士
本栖湖と富士
 満々と湛えられた湖水、その深い藍色、この水の色を観る為だけでもここに来た価値はあります。日本一美しい最高の風景と私は断言できます。
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2009年10月17日

自然の風景21 木曾駒ケ岳 2009.10.11

 木曾谷の先に駒ケ岳
木曾駒ケ岳
木曾駒ケ岳(2956M) 御岳高原より
 中央アルプスの盟主・木曾駒ケ岳、その標高はいま一つ三千メートルに足りませんが、ここからの眺めでは谷越しの高度の落差を利して極めて高く観えました。そして褶曲山脈ゆえの鋭利なスカイライン、最高の青空に描いてそれは美しいものでした。左が木曾前岳、中央奥が駒ケ岳本峰、すぐ右の尖塔が宝剣岳です。
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自然の風景20 白樺の黄葉 2009.10.11

 白樺の黄葉
白樺の黄葉
 御岳高原で
 やや葉が落ち加減ですが、白樺の黄葉にお目に掛かれました。銀杏のように黄金に輝くとまではいかないのが残念ではありますが、白い樹皮が青空に映えて高原の情緒を醸し出しており、それはそれで美しいと納得してしまいました。 
 
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自然の風景19 御岳と下弦の月 2009.10.11

 御岳(3063M)と下弦の月
御岳山と下弦の月画面をクリックしてください。そして上下左右を動かしてください。月が見える筈です。
 田の原天然公園から
 雲一つない快晴の下、雄大な御岳山が観えました。その肩には丁度下弦となった白く淡い月が顔を覗かせ私を喜ばせてくれました。遥かな宇宙の広がりが感じられ一塩の清々しさでした。
前面の樹林は日本特産のシラビソです。モミの木の一種でその灰白色の樹皮は美しいものです。

posted by 三上和伸 at 20:45| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

自然の風景18 恵那山 馬篭宿より 2009.10.10

エナサン
恵那山(2190M)
 中央アルプス(木曾山脈)の最南端に位置する巨大な山・恵那山、馬篭宿からは両裾を伸びやかに広げて悠然と観えます。褶曲山脈の山としては誠に大きく立派な山です。ただ、一寸背丈が足りないかな?とは思いましたが…。
 恵那山は元々は胞(エナ)山だそうで、その謂は天照大神が包まれていた胞衣(エナ)が山頂に納められたと言う言い伝えにあるそうです。そんな伝説が生まれるほど昔から人々に愛されてきた山なのですね…。
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2009年10月03日

自然の風景17 日本海に突き出た大岩 2009.9.24 

巨岩 函館本線、小樽ー札幌間
 旅の終わりのこの日、私達はツァーの皆と別れ、気儘な二人連れで漫ろ歩きを楽しむべく小樽を目指しました。新札幌駅から電車に乗り札幌で降り、荷物を駅のコインロッカーに預け、再び電車に乗り小樽へと向かいました。今回、初めて列車での移動となり、函館本線を走るなんて!何かわくわくと心が弾み、再びの旅の新鮮さが蘇ってきました。
 列車は途中から海岸沿いを走るようになり、車窓一杯に日本海が広がりました。時折小雨混じりの天候でしたが風はなく、灰色がかった日本海は穏やかに凪いでいました。
 その時突然、黒い塊が遠くの汀に見え始め、私達を驚かせました。何とそれは、日本海に突き出た大岩で、私はどうしてもこの巨岩を写真に収めたいと苦闘しました。しかし山側に座っていたハンデから上手く事は運ばず撮り逃しました。残念至極であり、是が非でも写真に収めたく、帰路には迷わず海側の席に座りました。そして今か今かとこの大岩を待ち侘び待ち構え、ドキドキしながらも首尾よく撮影に成功しました。ひたすら嬉しく、妻と共に我が世の秋?を謳歌し、満足仕切りでした。
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2009年09月30日

自然の風景16 夕張山地を抜けて 2009.9.23

 美瑛の丘を楽しんだ後、私達を乗せたバスは富良野を通り過ぎ、夕張山地に入りました。道央自動車道の三笠インターまで、山越えの道を選んだのでした。ここで私は自分の座席が一番前になった幸運を改めて痛感しました。なぜなら、熊に注意の看板がある夕張山地は深い森林に包まれており、時折大木に絡み付いたヤマブドウの真っ赤な紅葉が目に入り、ウルシやカエデ、それにナナカマドも紅を添えており、それらを前面の巨大な車窓(フロントガラス)で眺める事ができたからです。恐らくあと半月もすれば全山紅葉となるでしょう。私は目を瞑り、その鮮やかな山の風景を想像して楽しみました。

 やがて日は傾き、その巨大な車窓には夕映えが映り始めました。そして山の端には五日目の月が冴え冴えと輝き出しました。その月は空と森を行ったり来たりして見え隠れを繰り返し、夢幻の趣を呈していました。時が経つにつれ夕映えの紅と月の黄金色は益々色を強め、私は陶然とし、美しい…、奇麗だ…を繰り返し声に出し呟いていました。ところが、傍の妻やガイドのマチャミ、それに添乗員の美幸さんは最初は同意してくれていたものの、終いには呆れて頷いてくれなくなりました。それでも私はめげずに一人悦に入っていたのです。そして「この幸福が解らないとは情けない…。まだまだ君たちは美の修行が足りないのだよ…」と心で呟いていました…。さらに「こんな景色には二度と会えないかも知れないのに…、一期一会の絶景なのに…。」と…。
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2009年09月29日

自然の風景15 美瑛の丘より望む北海道の屋根

 富良野盆地は西に夕張山地、東に石狩山地があり、ここ美瑛の丘からは石狩山地の山々が良く見えます。石狩山地は主に大雪火山群、トムラウシ火山群、そして十勝火山群の三つの領域に分けられます。全てが火山だそうです。
 この日は大雪の稜線に雲が湧き、山麓は観えましたが、秀麗なスカイラインは拝めませんでした。それでもトムラウシと十勝岳は良く観え楽しめました。特に十勝岳連峰はくっきりとしたスカイラインを描いて見事でした。

 1、トムラウシ山
トムラウシ
右端の一番高い峰がトムラウシ
 大雪や十勝岳に比べればこの丘からは一つ奥にある感じに見え、余り威容を目立たせないのですが、やはり巨大な火山であるようです。「日本百名山」の深田久弥氏は大変この山を誉め称えています。また深田氏はこのトムラウシの名、アイヌの山の名について詳しく述べていて興味深いです。
 今夏、悲惨な遭難事故があった山で、日本全国にその名が知れ渡りました。

 2、十勝岳
トカチダケ
中央の白い尖塔が十勝岳、その前部の噴煙が昭和火口
 美しい連嶺が観えました。中央には白く槍のように尖る十勝岳が颯爽とその槍を天に指示していました。こんなに美しい山の眺めは私には久しぶりです。何時までも飽きる事無く、山岳観望を楽しみました。
posted by 三上和伸 at 08:53| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月26日

自然の風景14 昭和新山 2009.9.23

 眼前の昭和新山
P9230401.JPG
 隣りにそびえる有珠山の寄生火山の一つで、昭和18年から20年に掛けて誕生しました。正に太平洋戦争の最中であり、当時の日本人の数奇な運命を象徴しているようにみえる…と言えば考え過ぎでしようか?。畑であった所が僅か二年の短期間に250メートルも隆起したもので、世界的にも珍しいそうです。
 眼前で望む昭和新山は噴煙を立ち上らせ、大きく立派に見えました。でも火山としてはまだまだ赤ちゃんだそうですよ。そう言われてみれば何だか可愛く見えなくもありません。地元にとっては豊かな富を産む、ちょっと駄々っ子の大切な赤ちゃんかも知れませんね。アイヌの方々もお土産を売っていましたし…。私も買いました、魔除けのネックレスを…。
posted by 三上和伸 at 08:43| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月25日

自然の風景13 洞爺湖 2009.9.22〜23

 1、夕闇に浮かぶ中島
夕闇の中島
 温泉街があり花火も打ち上げられており、極めて観光地化されてはいますが、周囲の自然は豊かです。中島は落葉広葉樹の原生林に覆われ、そこに蝦夷鹿が棲んでいるそうです。
 到着が夕刻となり、湖岸の宿からは中島がぼんやり見えていました。その夢幻的な眺めに暫し寛ぎを覚え、疲れが癒されました。

 2、朝焼けの水面
朝焼け
 何故か早く目が覚め、屋上の露天の湯に浸かっていたら、薄紅のヴェールの如き魅惑的な朝焼けが始まりました。庭に出て暫く日の出を待ちましたが、湯冷めをしそうになったのでこの一枚を撮って危うく部屋に戻りました。体は冷たくなりましたが、心は温かく切ないほどに夢見心地でした。その柔らかな光景は当分の間、私の心の残像として胸を焦がすでしょう…。
posted by 三上和伸 at 22:44| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月07日

自然の風景12 白夜の太陽 シベリア上空 2009.6.24

白夜の太陽
 自然通信57にも掲載した白夜の日の出ですが、最初の太陽の頭出しからこの写真の完全の日の出まで長時間が掛かりました。その間私はまんじりともせず一心に太陽を見続けました。そしてとうとう日の出は終了しました。ほっとした穏やかな喜びがありました。
posted by 三上和伸 at 21:04| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自然の風景11 シベリアの大河 2009.6.24

 シベリアの大河
 初めは眠りに着こうとしていたのです…成田からは自分の運転で帰宅しなければならないのですから…。しかし旅の充実による極度の興奮と機上からの展望に魅入られて、とうとう一睡もできませんでした。延々と十時間余り、私は地上の風景の有様を見続けました。それは恐ろしい光景でした。シベリアの油田?から漏れる灯火が正に鬼火の如くぼうっと見えました。それはかなり長い間見え隠れして不気味でした。恐らくそれはチュメニ油田だろうと想像しました。やがて白夜の短い夜は明け白み始めた途端、この光景が目に飛び込んできました。私は空に投げ出されたような幻覚を覚え、その先に巨大な龍のような大河がありました。震える手でシャッターを切りました。
posted by 三上和伸 at 21:01| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月27日

自然の風景10 ドナウ川 ビシェグラード要塞付近より

ドナウ川
 ヨーロッパの大地はアルプスなどの一部を除けば平原が多く、それも本来は森林であったところを破壊し農地としてしまったものなのです。従って変化に富んだ豊かな自然は少なく、多くの美景は人間の手に掛かったもので自然と人工の共作と言えるのです。然るに郷土の山や森林も少しはありますが、やはり内陸の自然の代表と言えば河川に他ならないと思われます。ドナウは正に中部ヨーロッパを貫く大河であり、そのどこの国の民においても国の誇りとして讃えているように見受けられました。
 この丘から望めば、満々と水を湛え滔々と流れるドナウが何よりも美しい!、強い憧れを抱き魅入ってしまいました。その悠然たる姿は正に天下の大河…、国の誇りとしての大役を十二分に果たせていると思いました。
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2009年06月25日

自然の風景9 シベリアの原野 2009.6.17

シベリアの氷原
 私には初めての海外旅行、激しい期待と好奇心は最初の航空機の中から爆発しました。
 窓からの風景は想像を絶する凄まじいもので、私は震撼したのでした。それは高度一万メートルから望む北極圏のシベリアであり、そのこの世のものとは思えない氷結の原野に何かとんでもないものを見た思いで胸が潰れました。私の座席は窓際ではなかったので、席を立ち後方のスチュワーデス席の前に陣取り彼女らのいない事をよしとし眺め続けました。そして写真に収め見終えた時、私の心は沸々と煮えたぎり、興奮の坩堝と化し、「今夜は眠れない」と不安が過ぎりました。明日からの観光は眠気との戦いになると確信しました。
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2008年11月04日

自然の風景8 秋の美ヶ原

 秋の風景が大好きな私は、ここ数日の好天にまたしても旅心を刺激され、今期三度目の秋の旅に出掛けました。今回は新雪纏う北アルプスの山岳観望と、この地の美しい樹林の今を楽しもうと、旅先に信州美ヶ原を選びました。ここ美ヶ原は標高二千メートルを超える溶岩台地で、その頭頂部は広大な草原をなして遮る物が無く、絶大な眺望を誇っています。本州のほぼ中央にあり、西に日本アルプスと乗鞍火山帯、南北に富士火山帯(美ヶ原も富士火山帯の一つの山です。)が連なり、東に関東山地、那須火山帯、鳥海火山帯があり、ここは日本の高山の殆ど全てを望む事ができるのです。北アルプス(穂高岳・3190m、槍ガ岳・3180m、白馬岳・2933m、鹿島槍ガ岳・2890m、五竜岳・2814m他)を筆頭に、乗鞍岳(3026m)、御岳(3063m)、中央アルプス(木曾駒ケ岳・2956m他)、南アルプス(白峰北岳・3193m、間ノ岳・3189m、仙丈ヶ岳・3033m、甲斐駒ケ岳・2966m、鳳凰山・2841m他)、富士山(3776m)、八ヶ岳(赤岳2830m、蓼科山・2530m他)、浅間山(2542m)、四阿山(2333m)、そして北信五岳(妙高山・2446m他)が眺望可能です。正に360度、見遥かす山また山の山岳展望の聖地です。また美ヶ原は夏のお花畑と並び、その草原の下に広がる広大な森林の美しさでも際立つものがあります。特に白樺は見事な樹林帯があり、純林と言っても良い程の林があります。

 1、北アルプス、槍・穂高連峰 美ヶ原・王ヶ頭より
槍・穂高連峰
 中央の鞍部大キレットを挟んで左が穂高連峰(左から前穂高、奥穂高、唐沢、北穂高)、右が槍連峰(右端の尖塔が槍ガ岳)。この山塊が北アルプスの核心です。
 美ヶ原は北アルプスの選れた展望台です。特に素晴らしいのが槍・穂高連峰と後立山連峰です。この日は空気の透明度がいま一つであり、私の憧れる白い山岳の期待は完全には果たされませんでした。また次の機会に譲る事といたします。

 2、浅間山 王ヶ頭より
浅間山
 写真を拡大して頂ければ、浅間の頂に白い噴煙が見えると思います。
日本有数の活火山ですが、ここからの眺めは穏やかに見えます。その白い噴煙すら長閑な山の一風景にしか見えません。

 3、白樺の樹林
白樺林
 美ヶ原の草原の直下は、広範囲に熊笹が密生していて、その上に夥しい数の白樺が生育しています。それは純林と申しても良いくらいの真に素晴らしい群生であり、一見の価値は十分にあります。優しく清らかな美しい樹木で、その白い幹と白い細枝は落葉のこの時期に最も優美な姿を現します。思わず溜息が出てしまうロマンティックな光景は、見る者を有頂天にさせ、やがて優しく包み込んでくれます。
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2008年10月22日

自然の風景7・日光、奥日光 2008.10.18

 日光は東照宮に代表される歴史と宗教の聖地であり、世界遺産にも登録された日本文化の拠点でもあります。しかし、それらの遺産にも増して遥かに素晴らしい宝は、この土地の自然にあるのです。巨大な日光火山群が並び立ち、そのマグマの噴出により中禅寺湖や湯ノ湖などの堰止湖が現れ、戦場ヶ原の湿原や草原も存在します。そこには清冽な谷川が急流を刻み、名だたる瀑布も点在しています。このように広大な領域に変化に富んだ風物が列居しており、正に日光は自然の宝庫と言えるのです。そしてそこには貴重な動植物が繁栄し、豊かな生態系を形作っています。

 1、男体山 明智平より
男体山
 世界遺産の日光神社仏閣群散策(大切な目的)に長時間を費やし、金谷ホテルの食事をゆったりと楽しみ(これも当然)、おまけに途中のいろは坂の名にし負う破格の渋滞(これは想定外)に遭遇し、私達の自然探勝は大幅に削られる危機?を迎えたのでした。そしてやっとの思いでこの日の紅葉狩り第一の目的地・明智平に辿り着けました。この時、ロープウェイの窓より写したのがこの写真です。色付き始めた裾模様の上に巨大な山体が覆い被さり、その光景は尋常ならざる力感に溢れ、私は思わず驚嘆のうめき声を発してしまいました。これこそが日光の守り神、二荒神社の御本尊の男体山(二荒山)でありました。

2、中禅寺湖の樹林
中禅寺湖の樹林
 中禅寺湖の岸辺は美しい樹林に覆われています。その岸辺の道路を通過する際、午後の西日が湖面に反射し林間へと差し込み、林は輝いて見えました。光る葉はまだ緑を保ち若やいで見え、ここだけが夏の名残りを残しているように錯覚しました。私は暫し季節を行き来したのでした。

 3、湯ノ湖
湯ノ湖
 北に湯元温泉街を控える行楽の中心地と言う事ができます。しかしそこから目を逸らせば全く異なる神秘の湖が開けています。原生の山と清らかな水、この山と水の風景こそが山紫水明の発祥であり、日本人の心の故郷なのです。そしてそれは私の自然愛好の原点です。
 温泉を含んでいるようなトロリ?とした湖水は滑らかに滑り、私の気持ちまで滑らかになる気がしました。深い満足の潤いが私にありました。
 
 後記:世界遺産探勝と食事、それに想像を絶した渋滞により、この日の主題の紅葉狩りは大幅に短縮され残念に思いました。秋の日は釣瓶落としの言の如く、秋の旅は時間との勝負であり、それを誤ればこの様な結果になるのは必定でした。秋の日光の素晴らしい瀑布群や戦場ヶ原の原風景、そして金精峠を彩る紅葉などはじっくり観察できず、遠望や車窓風景頼みとなりました。不満足ではありましたが、これらは来年の楽しみとし、この旅の総括と致しましょう。
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2008年10月08日

自然の風景6・秋の乗鞍岳

 秋の乗鞍岳 2008.10.04
 乗鞍岳は自然の宝庫と言われ、様々な風物や動植物に満ちています。そしてそれは四季折々の姿を現し、一時も止まる事を知らず移ろい行きます。自然を愛する者に変化に富んだ風景を見せてくれるのです。今は秋、この季節の素敵な乗鞍の一齣を、ここで皆様もご覧になってください。

1、乗鞍の花 
 高山の花の季節は夏ですが、秋にはその名残とも言える跡形が残っています。今回はヤマハハコとチングルマの成れの果てをご紹介致します。
 @ヤマハハコ(山母児・キク科ヤマハハコ属)
ヤマハハコ
 ハハコグサ(オギョウ)やエーデルワイス(ウスユキソウ)の親戚に当たる草で、背はやや高く多くは叢生し群生もします。白く乾いた総苞片が美しく、ドライフラワーとして好まれます。この写真の株もかなり乾燥が進んでおり、ドライフラワーの一歩手前と言ったところでしょうか。
 亜高山帯に多く、高原や山の斜面などに見事に群生した姿が見られます。

 Aチングルマ(稚児車・バラ科ダイコンソウ属)のそう果
チングルマ 
 高山のお花畑によくある草で、写真にある秋の実成りのこの姿こそがチングルマの名の元となりました。これは子供の風車に見える所から名付けられたものですが、皆様は如何思われますか? 私には小さな風車に見えます。稚児の風車が訛ってチングルマ、何て愛らしい名前なのでしょう。
 夏早くここを訪ねれば、一重の白薔薇に似たこの草の花に出会えます。それは清楚な高山の名花です。

2、乗鞍の紅葉(高山帯)
 @ダケカンバ(岳樺・カバノキ科カバノキ属)
ダケカンバ写真中央の針葉樹はシラビソ(白檜曾)です。
 この標高(2300M)になると最早、緑のシラビソは疎らとなり、その隙間を黄色く色着いたダケカンバが埋めています。ダケカンバは高山に生える樹木なのです。白樺とは兄弟の関係にある種で、白樺より標高の高い所に生育し、白樺に比べ幹の色が濃く灰褐色に見えます。また葉の光沢も勝り数も多く、その質感は確かなものです。高山の黄葉の代表と言えます。

 Aウラジロナナカマド(裏白七竈・バラ科ナナカマド属)
ナナカマド
 高山の紅葉の赤色を代表する品種で、説得力のある紅は秋の高山の華と言えます。その燃え滾る様は鮮烈であり、正に圧巻です。またその果実は紅葉より先に赤く色付き、たわわに実り、葉が落ちた後も残り紅に輝きます。

3、雪渓
雪渓
 岩の露出した登山道を登って行くと視界が開けてきました。そこには雪渓(残雪)が垣間見え、数人が夏(秋)スキーをしている所でした。本日は晴れで温かく、眼下の紅葉を望みながら、最高の気分で滑れたのではないでしょうか?

4、剣が峰(3026M)
剣が峰
 沢筋のガレ場から見上げた乗鞍岳の最高峰・剣が峰です。その左右の裾には二つの雪渓が残り、笑窪のようで、風景に愛らしいアクセントを添えています。手前の植生は這松帯で、そこに岳樺(黄)と七竈(赤)が棲み分けをしています。数日前に降雪があったそうで、岳樺と七竈はやや痛んでおり、この辺りは本来の錦織り成す素晴らしい景観とはいかなかったようです。
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2008年10月06日

自然の風景5・甲斐駒ケ岳 中央道八ヶ岳パーキングエリアより

甲斐駒ケ岳 2008.10.04
甲斐駒ケ岳
中央道八ヶ岳PAから望んだ南アルプス・甲斐駒ケ岳(2966M)
 私達は紅葉を楽しむため、この日北アルプス乗鞍岳を目指しました。その道すがら、中央道を通過する際、車窓左手に南アルプス連峰が現れ、私を驚かせました。その一峰の甲斐駒ケ岳が余りにも素晴らしかったので私は興奮を抑えられず、最寄の八ヶ岳PAに立ち寄り暫しこの名峰を観望しました。地の底から競り上がる力強い山塊は、何時見ても圧倒的であり、私は心奮えずにはいられません。幸先の良い幸運の兆しと私は受取り、この先の旅の充実を表している様に感じ、喜びました。
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2008年08月17日

自然の風景4 谷川岳・一ノ倉沢

 自然の風景4 谷川岳・一ノ倉沢 2008/08/08
一ノ倉沢
谷川岳・一ノ倉沢の巌壁と山麓のブナの樹林
 谷川岳は二つの顔を持っています。その一つは旧名の“耳二つ”に纏わる山の形の面白さやその名の興味深い謂われ、そしてその稜線上を辿る自然満喫の山旅などの歓喜の側面。もう一つは“魔の山”と呼ばれ、多くのロッククライマーを飲み込んで遭難死させた悲嘆の側面、その二つの顔の険悪の側面のその最たる真因がこの一ノ倉沢の大巌壁にあるのです。毎年冬季になると谷川岳はマスコミを賑わせました。それはこの巌壁で止む事のない遭難事故が相次ぎ死者が続出したからです。正に魔の山であり魔性の巌壁であり、どんなに悲惨な事故が過去に数多起ろうとも名うての登山家達は足繁くこの山に通い、命を落とすのです。まるで山に絶世のヴィーナスが住んでいてその魔性の色香に魅入られたように…。
 そんな悲しい山ですが、ここ国道 291号線の終着点・一ノ倉沢観望地から眺める巌壁は見事に私の期待に応えて見えました。その厳めしい岩鎧の岩稜は神々しい光輝を放ち、裾のブナ林の鮮緑に映えて冴え渡り、真に美しいものでした。
  
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2008年08月13日

自然の風景3 谷川岳

 自然の風景3 谷川岳(トマの耳、オキの耳) 2008/08/08 天神平より
谷川岳
 谷川岳が最も谷川岳らしく見えるのは、ここ天神平からの眺めかも知れません。この山は昔、耳二つと呼ばれていた事があり、それは麓の水上町辺りで使われていた名称と想像されます。この地水上からの谷川岳は頂上が二つ並んで立ち、猫の耳二つに見えるからです。その水上町の真上の峠に当たるこの天神平は、谷川岳を間近で仰ぐ最高の角度と眺望を誇っています。天神平こそは、谷川岳がその魅力を主張する素敵な二つの耳を鮮やかに仰ぎ見る事ができる峠なのです。この二つの耳(ピーク)がある山は他にも以外に多く、これを普通双耳峰と呼んでいます。谷川岳はその双耳峰の代表的な山なのです。写真左の峰は手前(訛ってトマ)の耳、右の峰は奥(訛ってオキ)の耳と呼ばれており、訛ったが故に、真に味のある不思議な呼び名になったと思います。快晴の空に見事にスカイラインを引いたその清々しい姿は猛々しくもあり、また心丈夫でもあり、この日、そこは山を眺める楽しさが横溢していました。
posted by 三上和伸 at 22:20| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月09日

自然の風景2 榛名湖と榛名富士

 自然の風景2 榛名湖と榛名富士 2008/08/07
榛名湖と榛名富士
榛名湖と榛名富士
 猛暑となった今年の夏、私は早々と夏休みを取り、榛名山と谷川岳に遊びました。今回の目的地は過去に一度も訪ねた事はなく、初物尽くしの興味深々の旅でした。まずは名高い榛名湖を訪れ、湖畔から望む榛名富士の美しさに感動しました。ここは昔懐かしい熟年の方なら誰もが知っている高峰三枝子の歌謡曲「湖畔の宿」の舞台となった地です。冒頭の歌い出しは「山の寂しい湖に…」とありますが、現在の榛名湖はそれなりの賑わいもあり、ボートが浮かび釣り客もいました。湖畔には客を乗せた馬車がのんびりと走り、観光地の面影が感じられました。寂しい山の湖とは大分異なる印象を受け、歳月の移ろいの大きさを感じました。
 湖は豊かな湖水を湛えており、それに山が見事なコントラストを見せて、明るく開けた気持ちのよい風景でした。絵葉書の写真より遥かに素晴らしい広大で澄明な佇まいを見せていました。
posted by 三上和伸 at 22:21| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月28日

自然の風景1 霧ケ峰

自然の風景1 山岳展望の聖地・霧ケ峰 2008/07/28
 今日、私は大好きな霧ケ峰へ行ってきました。
 今年は、梅雨は明けたのですが大気が不安定で雨も多く、今日もやや心配でしたが、思い切って出掛けてみて正解でした。雨は午前中で止み、青空とはいきませんでしたが空気は透明となり、何処までも澄み渡って山が良く見えました。夏では稀な、絶好の展望日和となったのでした。私は霧ケ峰の事は普段から何時も心で想い、今頃はどんな花が咲いているのだろうか?とか、山や空や草原の色は如何かしら?と想像を逞しくして楽しんでいます。今回は梅雨明け後の霧ケ峰の今の様子と私の幾らかの感動を認め、写真を交えてお伝えいたします。

蓼科山
左・蓼科山 右・横岳(北八ヶ岳山稜)
 霧ケ峰の中心部・蛙原(ゲェロッパラ)から写した霧ケ峰の草原の様子です。ここは樹木の少ない、何処までも果てしなく続く草原であり、正に遮る物のない青天井の草の大海原と言えます。そこには観光のため一本の車道がつけられており、その名をヴィーナスラインと呼んでいます。ヴィーナスの肌の如くなめらかで美しい丘陵を伝う道だからヴィーナスライン、やや気恥ずかしくもありますが、まずは素敵な命名と言えるでしょう。この写真にもその道は見え隠れしています。それは霧ケ峰交差点を北に行けば八島湿原を経由して美ヶ原に至ります。そして東へ向かえば車山高原から白樺湖を経て白樺高原へと馳せ参じます。最高の展望が得られ気持ちよい高原ドライブが可能です。
 背後にある黒い山は、左が蓼科山で右が北八ヶ岳の山稜です。その大きな黒い塊は力強さに溢れ、私の胸は何故か高鳴りました。

八ヶ岳
八ヶ岳西面 
 霧ケ峰は日本のへそのような地であり、ここから四方を見渡せば日本の高山のほぼ全てを望む事ができます。西に北アルプス、南西に乗鞍、御岳、中央アルプス、南は南アルプスと富士、東は八ヶ岳、そして北に浅間を始めとした北信濃の山々があります。正に山の素晴らしさを愛する者には答えられない山岳展望の聖地です。一山一山、指差し示し名を唱えれば山を眺める喜びが沸々と湧いてくるのです。
 これは霧ケ峰から望んだ八ヶ岳です。西から東を望んだもので八ヶ岳の西斜面が見えています。その構図は八ヶ岳が最も峻険で美しい姿を表したもので、その名の起こりとなった多くの峰を一望の下にできる、最高の角度なのです。

南アルプス
南アルプス北面 
 これは南アルプスの北面を望んだもので、霧ケ峰からは南アルプスはその長大な山脈のほんの一面しか見えません。しかしそれは重厚な質感を表しており、褶曲山脈とは思えない、まるで火山のような佇まいを見せています。左に鳳凰山、その隣りの尖鋒は甲斐駒ケ岳、中央奥に最高峰の白峰北岳と間ノ岳、右の巨体は仙丈ヶ岳です。何れ劣らぬ真の褶曲山脈の巨峰達です。

富士を囲んで
左・八ケ岳 中央・富士山 右・南アルプス
 左が八ヶ岳の裾野、右が南アルプスの東斜面、間に広がる谷間の先が甲府盆地であり、その正面に薄っすらと富士が浮かんで見えます。この美しい曲線の構図は、霧ケ峰が最高の富士見台である事を証明しています。
 因みに、この日は残念ながら北アルプスは雲の中でした。北アルプスは何れまたの機会に、ここより更に素晴らしい眺望のある美ヶ原から送りたいと念じています。
posted by 三上和伸 at 21:36| 自然の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする