2012年05月17日

野の花136 ハンショウヅル 横浜市 2012.05.14

ハンショウヅル
ハンショウヅル(半鐘蔓)キンポウゲ科センニンソウ属
昨日紹介したカザグルマと同属のクレマチス属の花。けれども見てくれは随分違います。こちらは、やたらと玄人好みの花、一部の野草愛好家の人たちには人気のある花です。愛らしい姿形に比して、その色彩は渋くてシック極まりない…、正に古の情緒が感じられます。この花を観た途端、私の意識はタイムスリップして平安の京の都へ飛んで行きました。きっと、あの光源氏も愛したに違いない。ああ、蕾すらろうたけて愛おしい…、愛しています…。

蔓植物で花が半鐘に似ているので、この名があります。この名すらノスタルジックで素敵ですよね?
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2012年05月16日

野の花135 カザグルマ 横浜市 2012.05.14

カザグルマ カザグルマ
カザグルマ(風車)キンポウゲ科センニンソウ属
驚くべき野生の花の登場です。私は長い間願ってきました、この野生のクレマチス・カザグルマに会い見える日を…。この美しさ、この気品、この存在感、正にこの花は奇跡の産物、どんなに口酸っぱく雄弁にこの花を形容しようとも、それは永遠に事足りるとは思えないでしょう。何と私はここに及んで人生の幸運幸福を心底感謝したのです。生まれてきて良かったと一つの花を前にして本当に思えたのでした。この自生地に連れて来てくださったMさん、心から感謝いたします、ありがとうございました。

カザグルマは園芸種のクレマチスの母種、その秀逸な子達を生んだ親なのです。されどこの親は決してその子等に劣ってはいません。むしろその気位の高さは、その子等の誰一人として持ち合わせてはいないでしょう。その緑の闇に浮かぶ白い花、それは究極の気品を携えた野花のクイーンと言ってよく、それで間違いはないでしょう。もしそうでないと言うならば、他に何が勝ると言うのでしょうか?…。

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野の花134 雑草と呼ばないで・初夏・アカバナユウゲショウ 横浜市 2012.05.14

アカバナユウゲショウ
アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)アカバナ科マツヨイグサ属 熱帯アメリカ原産・帰化植物 花の大きさは直径1センチ強、この写真は拡大されています。花期は温暖期・盛暑期(5月〜9月)
近年、頻に(とみに)目につく花。初夏になると、空き地や道路の縁などで良く見掛けます。私は名を知らずにいましたが、ある友人(お客様)とカザグルマ(美しい野草)観察のお伴をした折、丁度道端に咲いていたので、この花の名を尋ねてみました。花に詳しいその友人によると「マツヨイグサの仲間のユウゲショウと言う花だと思います。あっ、やや濃い目のピンクなのでアカバナが付きますね」と教えてくださいました。“夕化粧”、何て優雅な名なのだろうと私は内心、感心して聞いていました。そもそも、マツヨイグサの仲間は帰化植物で、しかも総じて夕べに花開く性質です。この仲間全てをユウゲショウと呼ぶ人もあるようです。それでもこのアカバナユウゲショウだけが、“夕化粧”の名を授かったのは、その色の美しさと愛らしさによるのでしょうか。名と言いその愛らしい風情と言い、帰化植物で道端の雑草にしては、特段の趣きを持つ花ですね、素敵です。
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2012年05月15日

野の花133 雑草と呼ばないで・初夏・コゴメウツギ 横浜市 2012.05.14

コゴメウツギ
コゴメウツギ(小米空木)バラ科コゴメウツギ属
ウツギの名なれど、普通に知られていて卯の花と呼ばれるユキノシタ科の空木とは全くの別物…。しかし、白い花を房状に密生させるところは似ていなくもありません。よって昔昔あるところで、ウツギの名を拝借してしまったようです。これはバラ科コゴメウツギ属の落葉小低木で、この時期になると明るい雑木林の縁で良く見掛けます。雑草とは一線を画す花ですが、小さく凡庸に観えるので雑草と誤って呼んでしまう人もいることでしょう。されどこの花をマクロレンズで覗き写してみれば、俄然、凡庸の殻を破り非凡に見えてきます。何と美しい…、能ある鷹は爪を隠す、否、恥じらいある花は美を隠す、誠、花とはそういうもの…。しかしながら、眼力ある人間はその美を探り出し解き明かします。視点を変えて観れば、どんな花でも隠しようがなく美しい…、一部の例外はありますが…。
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2012年04月28日

野の花132 雑草と呼ばないで・春・スズメノエンドウ 2012.04.25

スズメノエンドウ
スズメノエンドウ(雀の豌豆) マメ科ソラマメ属
花は極小で、しかも疎ら(まばら)に付きます。同属のナンテンハギやクサフジの華やかさにはとても敵いません。近似種のカラスノエンドウに比べても、名は体を表すで、カラスよりも尚小さいスズメなのです。誠にもって貧弱な花と言えなくはありません。しかしそれでも、優しく虫眼鏡で見れば、何を隠そう、鮮やかで立派なマメ科の花が見えてきます。どんな花でも偏見なく公平に観れば、そこには力強い生命の輝きがあります。人間は優しく素直にしかも理知的に、命を見詰めたいものですね。きっとそこには、人間の生きるヒントが観えています。小さく目立たなくてもきちんと形を成して生きてゆく、何か示唆に満ちているように感じます。
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2012年04月09日

野の花131 雑草と呼ばないで・春・キュウリグサ 横浜市 2012.04.09

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キュウリグサ(胡瓜草)別名・タビラコ ムラサキ科キュウリグサ属
ルリソウやワスレナグサによく似た空色が美しいキュウリグサです。ただ花が余りにも小さいために、注目されずに、雑草として扱われてしまいます。されど、虫眼鏡で覗き見れば、その美しさに誰しもが驚きの声を上げる事でしょう。あと少し、せめて二倍の大きさなれば、きっとワスレナグサ同様に、庭に植える人も現われるでしょう。誠に惜しい事です。名の謂れは、葉を揉むと胡瓜の匂いがするので、胡瓜草となりました。
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2011年11月15日

野の花130 シラヤマギク 横浜市 2011.11.13

シラヤマギク
シラヤマギク(白山菊)別名:ムコナ キク科シオン属
ノコンギクと同じ仲間のシオン属の菊。双方似てはいますが、こちらは背丈や葉(心形・ハート形)が大柄であり、直ぐに見分けはつきます。しかも小さい白花は舌状花がまばらに着くので、更に見極めがよいようです。まばらな花弁、少し淋しげですが、奥床しい静かさがいいですね。

春の若芽は食用になるようで、やはり食用になる嫁菜の向うを張り、婿菜の名があるそうです。
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2011年10月25日

野の花129 雑草と呼ばないで・盛秋 セイタカアワダチソウ 横浜 2011.10.25

セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)キク科アキノキリンソウ属
北アメリカ原産の帰化植物。「繁殖の権化」と私は呼んで忌み嫌っていますが、それはこの草にとって可哀想でしょうかしら? 棘はありませんがまるで鬼ヒトデのような風体、無限にある小花を密生させた巨大なお化け花房、これをおどろおどろしいと言わずして何をそう言えというのでしょうか…。御免ね…、可哀想な草、でも嫌いなんだから仕方が無い…。このアメリカ娘、毒など出さず日本の親戚アキノキリンソウのようにもう少しお淑やかならね…。この草は根から毒素(動物には無害)を出し先住の植物を駆逐して繁殖を計る侵略植物…。しかしやがて大群落が形成されるとその毒素で自らが自家中毒を起こして衰退すると言われるおまけ付き…。そう言えば今年はやや少なめですかね。されど油断は禁物、根絶は絶対なく、新天地で再び大暴れをします。何かに似ていますかね? 天は皮肉なもの、こんな草も作って仕舞うのです。
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2011年10月11日

野の花128 ヤブミョウガ 鎌倉化粧坂切通 2011.09.25

ヤブミョウガ ヤブミョウガの実
ヤブミョウガの花       ヤブミョウガの実(2010.10.07)神武寺
ヤブミョウガ(藪茗荷)別名:ハナミョウガ(花茗荷)ツユクサ科ヤブミョウガ属
変わっている事に、この草は茎の中程に厚く大きい濃緑の葉をまとめて付けます。極めて瑞々しく美しい葉だと思いました。秋の初めに白い小さな花を付け、暫くすれば青藍色の粋な実となります。とにかく花も実も小さいながら、人を驚かす事のできる魅力を秘めています。

化粧坂の端緒にあった花、この花株は若いが故に今の開花となったようです。辺りの株は全て花は無く青い実が実っていました。花を観られた事は幸運の産物、私は内心ほくそ笑み、そしてめぐり合わせの妙を感謝したのでした。
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2011年09月30日

野の花127 ハマカンゾウ 伊豆堂ヶ島 2011.09.11

ハマカンゾウ
ハマカンゾウ(浜萱草)ユリ科ワスレグサ属
ヤブカンゾウやニッコウキスゲなどのワスレグサの仲間、このワスレグサ属は美しい花の集まりです。このハマカンゾウも大輪の鮮やかなオレンジ色で遠くからでもよく目立ちます。色合いとしては全体に透明なニッコウキスゲに比べればやや微妙な色、オレンジの地にほんのりと紅が浮き出て個性を主張しています。彼のスカシユリ同様、海岸の断崖に生える事が多く、写真撮影は苦労が多い花でもあるのです。でも手身近な所にもあるもので、これは堂ヶ島天窓洞遊歩道の近くの岩場に咲いていました。チョイと岩伝いに移動して難なくシャッターを切りました。

ワスレグサの仲間では花期が一番遅く、夏過ぎてから秋の開化となります。
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2011年09月29日

野の花126 ハマゴウ 伊豆黄金崎 2011.09.11

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ハマゴウ(浜栲、浜香、浜這)クマツヅラ科ハマゴウ属
一部は琵琶湖にもあると言われるハマゴウは、海浜特有の落葉灌木で主に暖地の砂浜に自生しています。その名・ハマゴウは独特の響きがありますが、そこに使われる漢字それ自体にも意味があり、中々興味深いものがあります。まず浜栲の栲(コウ)ですが、これは訓では“たえ”と言うそうで、木の繊維で作った衣を指すようです。例えば白い衣を白栲(しろたえ)と言うとか…。あの百人一首(万葉集・持統天皇)の“春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山”の白妙(しろたえ)は真っ白を意味すると言われますが、もしかしたらそれは白栲(白い衣)を指すのかも知れません。しかし浜栲から繊維が作られたかどうかは確証はありません。また浜香は、この花や枝葉に特有の芳香があり香の材料となったために…。そして浜這(這はコウとは読まず当て字)は砂浜を這って繁殖をする様を見立てて…。それぞれに然るべき漢字が当てはめられたのです。それにしても葉も花も美しい、見事な植物体ですね。



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2011年09月26日

野の花125 イタドリ 伊豆修善寺 2011.09.10

イタドリ
イタドリ(虎杖)別名:たじひ・さいたずま・すかんぽ タデ科タデ属
虎の杖と書いてイタドリと読ませる、それはこの草の根を天日干しにした民間薬を虎杖根(こじょうこん)と呼ぶところからきています。音の“イタドリ”はすり傷にこの草の葉を揉んで貼り、血止めと痛み止めをした事からの名付けと想われます。痛み取りでイタドリ…。

また若芽は山菜としても供され、西日本の地域では盛んに食べられているそうです。ただ、シュウ酸を多く含むようで、灰汁抜きが欠かせないようです。スカンポの別名の如く酸味があり美味しいそうです。 *スカンポ(酸模)の名は同じタデ科のスイバの別名でもあります。やはり酸っぱいのでこの名が付いたのです。スカン(酸)=酸っぱい、ポ(模)=茎を手折るとポ?と歯切れよく折れて鳴るそうです。

雌雄異株の大型の草で林の縁や道端などの日当たりのよい地に生えます。花期は夏から秋で美しい穂状の花を無数に咲かせ雄大です。生け花やフラワーアートの花材にもよく使われると、その道のプロの方から伺った事がありました。
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野の花124 オモダカ 修善寺 2011.09.10

デジカメの電池切れで、携帯カメラ使用に切り替えたので、写真は今一今二となりました。悪しからずご容赦くだされ…。

オモダカ
オモダカ(面高、沢潟)別名:はなぐわい、なまい、さんかくぐさ オモダカ科オモダカ属
葉と花が家紋の紋所に使われている知る人ぞ知る多年草。その理由は花も然る事ながら、その葉の美しい矢尻型の三角形にあり、武門の家紋に使われたのです。その紋所には“立沢潟”や抱沢潟の種類があり、幾人かの大名の名があがっています。

但し、農家にとっては田の厄介な雑草以外の何ものでもなく、この花を愛でるお百姓さんはそうそういないでしょう。でも、その風情は中々のもの、私はお百姓ではないので愛さずにはいられません。
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野の花123 ニラ 伊豆修善寺 2011.09.10

ニラ
ニラ(韮)別名:こみら・かみら・ふたもじ(女房詞)ユリ科(ネギ科)ネギ属
中国原産の野菜ですが、日本の野にも普通に見られます。自生かどうかは疑わしいとの事ですが、野生化しているのは間違いのないところです。小さい花が密集し鮮やかな白い花房となり、美しいものです。私は初秋の風物詩の一つとして嬉しく観て楽しんでいます。

 *女房詞(にょうぼうことば)
昔、宮中に務める女官が使った隠語、葱は“ひともじ”、韮は“ふたもじ”だそうです。
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2011年09月07日

野の花122 キハギ 鎌倉十二所 2011.09.06

キハギ
キハギ(木萩)マメ科ハギ属
またしても、この十二所で想いも掛けなかった花に出会えました。それは萩は萩でも木萩、この紫とアイボリーホワイトの色模様は如何でしょうか? これが野生とは正に驚きであり、何とも美しいものですよね。この日一番の、否否、唐橋ユミさんのグラビアと同格の愛しい美がありました。味わい尽きせぬ…この世の美の何と多い事か!…、私の希望は益々無限大に…!
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野の花121 ヒヨドリバナ 鎌倉十二所 2011.09.06

ヒヨドリバナ
ヒヨドリバナ(鵯花)別名:山蘭 キク科フジバカマ属
中国原産の紫色のフジバカマによく似ますが、こちらヒヨドリバナはより白が勝る花のようです。奈良時代に日本へ帰化したフジバカマですが、今や自然界では絶滅危惧種だそうで、残念ながら私は過去に野でフジバカマを見付けた事はありません。その代わり、このヒヨドリバナは数は少ないながら近隣の山野でも時々見掛けます。鎌倉十二所の谷はやはり野花の絶えない別天地です。何時訪ねても、何らかの愛らしい憧れの対象に出会えます。ほんの僅かの昼休みの時間に、幾つかの野の花が簡単に観られました。
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2011年09月04日

野の花120 雑草と呼ばないで・晩夏A アキエノコログサ、アキメヒシバ、シマスズメノヒエ、カヤツリグサ

前回の雑草と呼ばないで・晩夏@では雑草でも花弁のある花らしい花・虫媒花を紹介しましたが、今回は花弁のない花らしくない穂を形成する風媒花をご紹介します。風媒花の美しさの本領は長い花茎の先に揺れる花穂、その風になびく風雅こそが持ち味と言えます。以下はイネ科とカヤツリグサ科の草々であり、晩夏の野を埋め尽くす絶対的な雑草です。

アキエノコログサ
アキエノコログサ(秋狗尾草・子犬の尻尾の草の意)別名・ネコジャラシ イネ科エノコログサ属
ネコジャラシと呼ばれ親しまれているエノコログサは数種類あり、写真に観られるように花穂が大きく重いが故に深く垂れる種をアキエノコログサと定めています。風に揺れる風情はそこはかとなく秋を感じさせ、美しさを魅せてくれます。猫をじゃらすや子犬の尻尾に纏わるコミカルな要素とは別の意味の確かな美意識も感じられる草です。
 
アキメヒシバ シマスズメノヒエ 
アキメヒシバ               シマスズメノヒエ
アキメヒシバ(秋雌日芝)イネ科メヒシバ属
この時期、最も空き地や芝地に蔓延するのがこのアキメヒシバ、その繁殖力は尋常ではありません。私が造っている庭も一寸油断をすれば、あっと言う間にこの草で占領されてしまいます。素朴な穂を付け可愛いですが、園芸愛好家には大敵の一年草です。

シマスズメノヒエ(縞雀の稗)イネ科スズメノヒエ属
少数派ですが、アキメヒシバの傍に確実に存在していました。南アメリカ原産の帰化植物ですが本来は牧草として栽培されているそうです。まあ、日本に帰化しているイネ科やマメ科の草はこのように牧場から逃げ出した牧草が多く、都会では昆虫以外天敵はなく、故に蔓延っているのでしょう。

カヤツリグサ
カヤツリグサ(蚊屋吊り草)別名・マスクサ(枡草)カヤツリグサ科カヤツリグサ属
節の無い花茎を子供が割いて枡形(四角形)の蚊帳に見立てて遊ぶ様子から蚊屋吊り草の名が起こりました。何とも仄々としたお伽噺のような経緯、昔の子供の姿、在り様が偲ばれる素朴ないい話です。
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2011年09月03日

野の花119 雑草と呼ばないで・晩夏@ ワルナスビ、シロツメクサ、ヒメジョオン 2011.09.02

雑草と言う事で一部のファンにしか愛されない花達ですが、よく観ると中々美しい顔をしています。特に虫メガネや拡大機能を使えば別世界の花の造作が観えてきます。一見で見過ごさずに今一つ進んで愛でてやるのが雑草と付き合うコツです。是非皆様も虫眼鏡ご持参で野に出てみてください。新世界が貴方を待っています。
ワルナスビ
ワルナスビ(悪茄子)別名・オニナスビ(鬼茄子)ナス科ナス属
淡紫色の茄子によく似た花を咲かせます。道端にあり、中々美しいので目に付き易い花でもあります。しかしそれに惑わされ迂闊に触ると茎や葉にある鋭い棘に刺され、痛い目に遭う事があります。その棘により悪茄子とか鬼茄子と呼ばれこの草は一寸損をしています。その淡紫は目に涼しいもので、夏の暑さを和らげてくれるのですが…。北アメリカ原産の帰化植物です。

シロツメクサ
シロツメクサ(白爪草)マメ科シャジクソウ属
ヨーロッパ、北アフリカ原産の帰化植物、初めは牧草として輸入されたそうです。現代ではグランドカバーとして利用され、タネも大量に売られています。本来は斑紋のある三つ葉ですが、稀に四つ葉も出現し、幸運の四つ葉のクローバーとして珍重されています。花は多数が密生して頭状に集まり賑やかに観えて来ます。この時こそ虫眼鏡の出番です。よく観れば、花の蝶形がはっきりと認識されます。

ヒメジョオン
ヒメジョオン(姫女苑?)キク科ムカシヨモギ属
北アメリカ原産の1〜2年草、明治の初めに帰化をしました。近似種にハルジオンがありますが、ハルジオンは名の如く春だけの花、ヒメジョオンは花期が長く、初夏から秋まで咲き通します。よく観れば、それなりに可愛く美しいのが雑草の雑草たる所以でしょうか? 愛すべき雑草です。
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2011年08月21日

野の花118 キツネノボタン 河津七滝 2011.08.13

キツネノボタン
キツネノボタン(狐の牡丹)キンポウゲ科キンポウゲ属
先だってご紹介したイヌゴマと同じように、この草も動物の名前を冠しています。イヌゴマはその実の形がゴマに似ていても食べられず人間には役立たない事で犬のゴマとされましたが、このキツネノボタンも葉は牡丹に似れども牡丹のように立派な花を咲かせないので狐の牡丹と命名されたのでした。私はそこに人間の驕りがあると申しました。しかし驕りはあるにせよ、その発音は愛らしく私はこれらの名がとても好きなのです。何となく私は想像をしてしまいます。狐が森でこの花を鼻先で愛撫する様を…。仲良く並んで憩う姿を…。何と平和な景色なのでしょうか…。

他に犬と狐の名がつく草を紹介します。
イヌガラシ、イヌタデ、イヌナズナ、イヌホオズキ、イヌヨモギ、キツネアザミ、キツネノカミソリ、キツネノマゴなど
posted by 三上和伸 at 00:32| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月07日

野の花117 オオバギボウシ 本栖湖 2011.08.05

オオバギボウシ
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)別名:ギボシ 若芽:ウルイ ユリ科ギボウシ属

 ギボウシとは擬宝珠と書き、ぎぼうしゅと読むが訛ってギボウシとなったとか…。仏教で言う摩尼宝珠(まにほうしゅ)の形をなぞらえたものを指すようで、宮殿の手すりや橋の欄干の柱の頭に付けた飾りの外に葱坊主などを擬宝珠と呼び、並んでこの草の蕾の束の形態からこの草もギボウシと呼ぶに至りました。

 オオバギボウシは日本に自生するギボウシ類では最大の種…。特筆すべきは若芽をウルイと称し、山菜料理として賞味される事です。ぬめりがあれど淡白な味わいは無類の美味さがあるそうです。寒地の水辺に多く自生しており、雪国では沢山採れるようでふんだんに食べる事が出来るのです。まあ、暖地住まいの私としては、その内栽培してみましょうかしらね…。タネが得られると良いのですがね…。

 でも、花も美しいもので、十分鑑賞の価値はありますね。しかも観葉としての価値もね。Aさん宅の裏庭から続く森の入口に咲いていました。暗がりに白花が浮き立って印象的でした。
posted by 三上和伸 at 11:07| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野の花116 サワヒヨドリ 本栖湖 2011.08.05

サワヒヨドリ
サワヒヨドリ(沢鵯)キク科フジバカマ属

 フジバカマの仲間(属)でフジバカマに良く似ています。けれどこの仲間はフジバカマ以外の殆どがヒヨドリ(鵯)の名を授けられています。ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリ、ヤマヒヨドリ等。まあ、昔人には中国渡来で秋の七草のフジバカマ(藤袴)が特別の存在だったからなのでしょう。フジバカマの位に並ぶヒヨドリの花は考えられなかったのですね。

 サワヒヨドリ、でもこの花も中々に素敵です。 
posted by 三上和伸 at 09:27| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野の花115 オトギリソウ 本栖湖 2011.08.05

オトギリソウ
オトギリソウ(弟切草)オトギリソウ科オトギリソウ属

 弟切草とは物騒な名前ですが、これは平安時代の伝説が元にあると言われています。それはある日、門外不出の秘薬に使われる薬草の名を他人に洩らしたと言う事で、逆上した兄が洩らした弟を切り殺してしまったのだそうです。それ以来後世の人々はこの草を弟を切り殺した草、オトギリソウ(弟切草)と呼ぶようになったのだそうです。何ともやるせない花ですね。

 花弁や葉に黒点があるのがこの草の特徴です。ここでは葉にはよく認められませんが、花弁と苞葉には明らかに黒点が見受けられます。オトギリソウ、謎めいた不思議な草ですね。
posted by 三上和伸 at 08:26| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野の花114 イヌゴマ 本栖湖 2011.08.05

イヌゴマ
イヌゴマ(犬胡麻)シソ科イヌゴマ属

 四角い茎に淡紅色の唇形花を輪生してつけます。果実の形が胡麻に似ているのでこの名がありますが、食べられず役に立たないのでイヌの名がつきました。犬が可哀想ですが、物の名前には往々にしてあることですね。狐や狸、烏や雀などもよく使われます。人間の驕り高ぶりがみえますが、罪はないのですよね。犬たちよ動物たちよ、許してね…。

 地味な花ですが野の静けさを感じさせ風情があります。私は好きですね。
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2011年08月06日

野の花113 ヤマハギ 本栖湖 2011.08.05

ヤマハギ
ヤマハギ(山萩)マメ科ハギ属

 ハギは数種類ありますが、これは枝垂れてないのでミヤギノハギではなく、総状花序は葉より長く密に伸びているのでマルバハギでもないのです。従ってヤマハギと結論付けをしました。立秋前で未だ咲き出したばかりの花、これから暫く経てば株一杯に咲き誇る事でしょう。もう一度訪ねたい…、美しく着飾ったお前を観るためだけに…。
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野の花112 クサフジ 本栖湖 2011.08.05

クサフジ
クサフジ(草藤)マメ科ソラマメ属

 本栖湖畔の砂礫状の浜には自然が作った小さなお花畑が点在していました。このクサフジもカワラナデシコやホタルブクロと並んで多数を占めていました。紫(クサフジ)、淡紅紫(ナデシコ)、淡青紫(ホタルブクロ)、黄(オトギリソウ)、白(ヤマハハコ)、紅(野苺の実)など狭いながらも色取り取りに華やぎを魅せていました。

 草藤の名は体を表し、草なのに藤に似ていたので恐れ多くも藤の名を授かりました。それでも小粒ながらピリリと綺麗?、中々美しい花です。
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野の花111 ウバユリ 本栖湖 2011.08.05

ウバユリ
ウバユリ(姥百合)ユリ科ユリ属

 ユリ科ユリ属の中では色彩的に最も地味な緑白色の花、それでもその咲き姿は横向きの放射状で特異なもの…。ラッパが背中合わせに並んだようで、出会えば忘れ難い印象が残ります。訳もなく驚き瞼に刻まれてしまうのです。湖畔からは離れたひっそりとした森に咲いており、得も言われぬ存在感を放っていました。

 株によっては花の頃に葉(歯)が無くなるがゆえに、昔人は姥(老婆)百合の名を授けました。まあ、名は体を表すの逆で体は名を表す、姥百合、言い得て妙で面白く、名付け親の諧謔の精神が感じられて良いですね。このウバユリ、個性際立つ森の名脇役と位置付けられるでしょうか?

 
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2011年07月05日

野の花110 タイトゴメ 湘南立石海岸 2011.07.04

タイトゴメ群生 タイトゴメ拡大
タイトゴメ(大唐米、ベンケイソウ科キリンソウ属)
葉が昔栽培されていたタイトウマイ(大唐米)の米粒に似ていた事からこの名になったとか…。現代の私達には解る訳はなく想像するだけですが、米粒と小さい多肉の葉を頭の中で比べてみれば、何となく納得ができます。

岩上に群れており、華やいで美しいものでした。
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野の花109 ミヤコグサ 湘南立石海岸 2011.07.04

昼の空き時間に一寸立石海岸を散策してみました。すると二三種の花が目に付き写真に収めました。その内のミヤコグサと野の花110として次項にタイトゴメを紹介いたします。

ミヤコグサ
ミヤコグサ(都草・百脈根、マメ科ミヤコグサ属)
立石海岸の草地一面を黄色で覆い尽くすように咲いていました。非常に大株になり次々と咲継ぎ花期が長く、文献には春から秋まで咲き続けるとありました。但し、都草の名の謂れの確たる証左は判らず、京都の東山に多かったからその名が付いたとか、あるいは漢名の脈根草・ミャクコングサが訛ってミヤコグサになったとかの諸説があるそうです。何はともあれ、こうして拡大して写し観れば中々美しい花です。

近年このミヤコグサはマメ科の植物の代表として、遺伝子的にも園芸農業的にも注目を集め、研究が進められているそうです。例えば大豆などの優良種の開発や生産増大のために…、またグランドカーペットとしての有用性などについてです。何れこの草が私達のためにこれらの分野で、大きく貢献してくれるのでしょう。
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2011年05月31日

野の花108 ヤマツツジ 天竜峡 2011.05.15

ヤマツツジ
ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科ツツジ属
どちらかと言うと、くすんだ色で地味な出で立ちの躑躅です。もっと派手で、色鮮やかな躑躅も数多あると言うのに、こんな色で存在しているのです、森に隠れるようにして…。でも私は好きなのですよ、このシックな色が…クレバーな面持ちが…、健気で親切な田舎娘の風情が…。この慎ましい侘しさこそが、他の躑躅とこの躑躅の明確なる違い、二つとない最高の持ち味があるのです。


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2011年05月20日

野の花107 チゴユリ 下栗の里 2011.05.14

チゴユリ
チゴユリ(稚児百合)ユリ科チゴユリ属
蕎麦処はんば亭の周りのそこかしこに咲いていました。ところが大抵の人はその存在を知る事もなく、歩き去るのみのようでした。折角せっせと咲いているのにね、足を止めている人はいなかったものね…。しかし私はちゃんと観ていましたよ。その確かな自然の務め振りを…。

幼子のように小さい百合だから稚児百合と呼ばれます。でもその佇まいは決して何も知らぬ無垢なものとは私には思えません。そう清らかですが何処となく微かな色気と媚態が感じられます。やはり花は子供の風情ではなく、乙女乃至は成熟の女性の写絵と言うのが相応しい…。私には切にそう思えるのです。

チゴユリは私の愛する花です。好きな花を数えた事はありませんが、もし数えたなら十本の指に入るでしょう。この透明感、この優しさ、そして微かですが、紛れない色香…。私は片思いをする若人のように胸を焦がします。愛しくて幸せなのに観れば観るほど胸が熱く切なくなるのです。
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2011年05月19日

野の花106 ミツバツツジ 下栗の里 2011.05.14

ミツバツツジ
ミツバツツジ(三葉躑躅)ツツジ科ツツジ属
二千メ−トルのしらびそ高原から千メートルの下栗の里に下って来ると、その途中からは漸く花の姿が現れてきました。最初にお目通りが叶った?のはこのミツバツツジでした。森林の縁、林道の端に一際鮮やかに誉れ高い紫の色を晒していました。余りにも美しかったので、私は車を停め森の縁の崖をよじ登り、見事撮影に成功しました。ミツバツツジは地域により変種の多い躑躅で、その地域の名称を冠した種(例えばトサノミツバツツジ)が幾つかあります。種分けが難しいのですが、それらは自生している場所とオシベの数(5個10個)から区別はつきます。このミツバツツジは関東、東海(長野県南部を含む)、近畿の各地域に自生する種でこの地はその範囲内であり、しかもオシベが5本であるので、何も冠さないただのミツバツツジと判明しました。

タチツボスミレ
タチツボスミレ(立壺菫)スミレ科スミレ属
ミツバツツジがある辺りから、次第に立壺菫が多く現れるようになり、愛らしさに堪らず一枚撮ってしまいました。春山に入ると何時ものパターンですが、タチツボスミレを写真に納めずにはいられなくなります。このブログにもこの菫は幾つも毎年のように載せられていますよね。でもね、二つとして同じ咲き振りはないのです。一期一会の出会いなのです。

背後が暗い森なので、花の顔を全て揃えて明るいこちらに向けています。パンジーのようです。
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2011年05月08日

野の花105 花大根と浜大根の違い

ハナダイコン ハマダイコン
ハナダイコン(オオアラセイトウ)とハマダイコン
先日の自然通信64で取り上げたハマダイコンと、人が植えたり土手や線路端などに野生化して咲くハナダイコンの違いを我が娘夏子から質問を受けました。皆様の中にも疑問を持たれた方もいられるかと思い、二つの花の違いを述べさせて頂きます。

どちらもアブラナ科の越年草(秋早くタネから発芽し年を越して花咲き実を結ぶ草)で花大根はオオアラセイトウ属、和名もオオアラセイトウ(大紫羅欄花・囲いの中の大きい紫の花???)と言います。別名がハナダイコンで他にショカッサイ(諸葛孔明の諸葛菜)などとも呼ばれます。一方、浜大根はアブラナ科ダイコン属で、昔栽培されていた野菜の大根が野生化し海岸の砂地に生え繁殖したものです。この草に大量の肥料を与え育てると昔のその品種の大根になり、大根として食べられるそうです。よかったら栽培してみてください?

両種、花も姿も似ていますが、花大根は紫が濃く、浜大根は限りなく白に近い紫です。

因みに花大根・オオアラセイトウは中国原産で、別名の諸葛菜は、その昔、諸葛孔明が戦地に生えて(植えて?)いたこの草を兵糧とした事に依るそうです。若芽が食用になり私も食べましたが、美味しくありません。アブラナの害鳥・ヒヨドリでさえ食べません。

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2011年05月05日

野の花104 ヒメスミレ 横須賀市東浦賀町 2011.05.05

ヒメスミレ
ヒメスミレ(姫菫)スミレ科スミレ属
横須賀市浦賀にある私の祖母のお墓近くに咲いていました。この日私達は彼岸でもないのにお墓参りに訪れたのでした。お墓への入り口の階段を上っているとその脇に咲いており、十株ほどがひっそりとありました。この菫は彼岸の頃より遅く咲くので、通い慣れた私でも咲いた姿は初めて観たのでした。私は嬉しくなり、お参りを済ませてから妻と次女を先に行かせて、写真を撮りました。普通の菫より更に小さいので姫菫の名がありますが、正に名は体を表す、お姫様のように愛らしい菫でした。春は頭を下げ地面を良く見て歩けば菫を見付ける事は案外簡単です。思ってもみない所に咲いているものです。皆様も是非見付けてください。懐かしい友と再開したような驚きと喜びがあります。     
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2011年04月23日

野の花103 クサノオウ 観音崎 2011.04.21

クサノオウ
クサノオウ(草の王、瘡《クサ・カサ》の王)ケシ科クサノオウ属
海岸の荒れ地に咲いていたクサノオウ。ヤマブキソウの仲間ですが、山吹草は多年草、この草の王は年を越し咲いて結んで枯れる越年草。美しい黄花ですが、この草の汁には毒があります。しかし「毒薬変じて薬となる」の例え通り、この汁は薬にもなったのです。細菌性伝染病の“丹毒”や“たむし”の治療に使われていたと言われています。だから瘡(皮膚病の総称・梅毒)を治す、瘡の王でもあるのです。どんなものでも見掛けでは解らないもの、人間もそうでしょうかね?

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2011年04月20日

野の花102 ヤマブキ 葉山二子山 2011.04.17

ヤマブキ
ヤマブキ(山吹)バラ科ヤマブキ属
山桜が盛りを迎える頃に咲き出し、山桜が終わる頃に盛りとなり、暫くの後に後を追うように散りゆきます。まるでバトンタッチをしているが如くに…。その様は山吹が慎ましく従っているように観えます。

そんな損な役目を担っている山吹ですが、崖に垂れて咲く姿は美しい…、もう少し大きな樹木ならば、きっと主役の座を射止めに違いありません。しかし山吹はやはり山吹、高望みなどせず今のままがいいのでしょう。そのしなやかな枝が踊る様を愛した昔の人は、山吹の名を山振と当て字して読み、讃えたと言われています。
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野の花101 ヤマザクラ 葉山二子山 2011.04.17

ヤマザクラ
ヤマザクラ(山桜)バラ科サクラ属
分布は宮城県・新潟県以西の本州、四国、九州、そして朝鮮半島南部で、全てが種子発芽の自生です。因って個体変異が甚だしく、花は白から淡紅白色までその色幅は無限です。花と同時に出る新芽は赤、茶、黄、緑で、これも様々な色合いがあります。普通には花は白で葉が赤茶が多く、それ故、遠くから望めば淡紅色に観えます。花と葉は無限の組み合わせがあり、山全体では繊細な濃淡が現れ見事な春模様が得られます。美しいが変化に乏しい染井吉野とは美の対極にあると言っていいでしょう。

後二三日、もう少し新緑が進めば正に春欄満の風景、山の春は山桜から始まるのですね。
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2011年04月19日

野の花100 ヤマネコノメソウ 葉山二子山 2011.04.17

ヤマネコメノソウ
ヤマネコノメソウ(山猫目草)ユキノシタ科ネコノメソウ属
花は他のネコノメソウに比べ小さく、しかも花弁がありません。先端の黄色の葉が花の替わりなのでしょうか、大変地味な印象があります。しかし、猫目草の名の所以である刮ハ(さっか、莢とタネ)が昼の猫の目のように細く見えるのは一属と同じです。花も実も葉姿も地味ですが、何処となく惹かれてしまう魅力があります。この一属、中々人気があるようです。
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野の花99 ニリンソウ 葉山二子山 2011.04.17

ニリンソウ
ニリンソウ(二輪草)キンポウゲ科イチリンソウ属
一茎(一株には沢山の茎を持つ)に一輪の花を持つのがイチリンソウ、二輪持つのがニリンソウ、因みにサンリンソウはなく、たまに三輪のニリンソウは現れる事があります。

湿潤な林下に生える事が多く、よく群生をします。それは清新な白い絨毯となり見事なものです。上高地などが有名ですが、稀に都会でも見る事があります。今は何処かの女子大の寮になってしまい破壊されましたが、東京の茗荷谷の一角に、嘗ては素晴らしい群生地がありました。私は毎年四月、それを楽しみにこの近所の家に仕事に来ていました。

辺りが明るければ上を向き精一杯花を開き、夜や暗い日には花の頭を垂れ半開きになります。この日は木漏れ日を浴びてその陰影を映し、私は深い安らぎの内に観る事ができました。
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野の花98 ニオイタチツボスミレ 葉山二子山 2011.04.17

ニオイタチツボスミレ
ニオイタチツボスミレ(匂い立壺菫)スミレ科スミレ属
上二子山の頂上に着いた時、数人の登山客が芝地に這いつくばり何かをしていました。興味が湧き尋ねてみると、年配のご婦人が教えてくれました。「ニオイタチツボスミレの匂いを嗅いでいるのですよ、貴方も嗅いでみませんか」。良く見るとそこには愛らしい紫の菫が咲いていました。それではと、私も這いつくばり匂いを嗅いでみました。されど嗅いでも嗅いでも私には芝の草いきれの臭いしか感じられません。口惜しくて「駄目だ!私には匂わない。アレルギーの鼻では駄目なのかな?」と嘆けば、皆の笑いを誘い、急に他人同士のその場が柔らかいものになりました。まあ、ご覧のような小株ばかりしかなく少ない花では余程の鼻利きでないと匂いは感じられないのかもしれませんがね…。でもとても可愛い菫で、しかも初対面でしたので、私は嬉しく、ここに来た甲斐がありました。
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2011年04月03日

野の花97 ヒメオドリコソウ 横浜市 2011.04.03

ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウ(姫踊子草)シソ科オドリコソウ属
ヨーロッパ原産の越年草(前年に発芽し年を越してから開花する草)で帰化植物です。田んぼや畑などの肥沃な土地に半ば雑草化したものですが、美しさも無くはない存在でしょうか。子供や人によっては大人も愛する人はいるようです。昔の私もそのような人でありました、今は残念ながらそれほどではありませんがね…。
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2010年11月20日

野の花96 ススキ 逗子市池子 2010.11.07

ススキ
ススキ(薄・芒)別名:カヤ(茅)・オバナ(尾花)・袖振草 イネ科ススキ属
日本全土何処にもでもあり、見慣れた草なので枯れ芒などと呼ばれ雑草として半ば嫌われていたと思われます。しかし近年は箱根などの茅場の保護も手伝い、また人の目も肥え、その風情が愛されるようになりました。勿論、私もその愛する人間の一人であり、細い葉の美しい糸薄を庭に植えて楽しんでもいます。

 薄の葉の縁は鋸の刃のように鋭く、昔の向う見ずの子供は草原を駆け回ってはこの薄の葉で手や足に切り傷を作りました。深くは切れませんが、血が滲んで痛いものです。私も子供時代に切りました。その節のその痛さと思わぬ不思議に大層驚いたのを記憶しています。

 そんな危険な草であるために昔から魔除けの飾りとして使われてきました。十五夜のお月見の晩には供え物と一緒に必ずこの草が捧げられました。それは正しく家内安全を祈願する慣わしの行事、悪しき者に対する魔除けの意味がありました。

 カヤ(茅)はカリヤネ(仮屋根)が転訛した語、仮屋根とは耐久性のない間に合わせの屋根の事、瓦や桧皮葺の本屋根とは違う粗末な屋根の事。この間に合わせの屋根に用いたのが薄などの草草でした。因って、何時の日にか使われた薄などの草を茅と呼ぶようになったのです。

 尾花は秋の七草の一つとされています。ここでは薄ではなくオバナなのですね。言わずと知れた尾花は尾のような花、正に名は体を表すですね。でもその音は素敵ですよね。日本文化の音がします。

 袖振草(ソデフリグサ)も名は体を表すの理から想像が出来ます。葉の一つか二つが風でヒラヒラヒラヒラと翻っている様を観た事はありませんか? 私はよく見掛けます。まるで袖をヒラヒラさせてるように観えます。正しく袖振草です。但し、この現象はアヤメ類などにも観られます。

 最後にススキの謂れはスクスク立つ木だそうで、その成長の速さを例えたもののようです。スカッとして良い名ですね。

 このように薄は話題に欠く事はありません。如何に薄が人の傍にあったのか、人に役立っていたのかが良く分かります。徒や疎かには出来ない素敵で大切な草だったのですね。 

  
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2010年11月16日

野の花95 コウヤボウキ 鷹取山 2010.11.07

コウヤボウキ・立ち姿 コウヤボウキ・花拡大
コウヤボウキ(高野箒)別名:タマボウキ キク科コウヤボウキ属 落葉小低木
木とは枝(木質化した茎)が枯れずに残り、その枝に新芽が出来る種を言います。このコウヤボウキは草のように見えますが、実は今言ったような木・落葉小低木なのです。然るに木であるからしてその質は硬く、丁度、これを沢山切って束ねれば箒になるのです。高野山ではこの小低木で作った箒を使ったため、翻ってこの木はコウヤボウキと名付けられたのです。

 花は中々に美しいと思います。この五裂した筒状花のクルッと反り返った様はどうでしょう? 何ともチャーミングではありませんか!
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2010年11月12日

野の花94 ヤマハッカ 鷹取山 2010.11.07

ヤマハッカ
ヤマハッカ(山薄荷)シソ科カマハッカ属
花はハッカに似れどもハッカにあらず、私も嗅いでみましたが残念ながら香りはなかったです。でも花は中々美しい、その色を観ているだけでも清々しいハッカの香りが漂うようです。爽やかです。
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2010年11月06日

野の花93 リュウノウギク 箱根仙石原 2010.10.23

リュウノウギク
リュウノウギク(竜脳菊)キク科キク属
葉に竜脳(南洋のリュウノウボクから採られる芳香成分)に似た芳香があるため、この名を与えられました。キク科キク属は皆芳香の持ち主ですが、この草は殊の外その香が柔らかいと思われます。葉を揉んでみるとよく分かります。ふっくらした白菊であり、とても愛らしい…。
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野の花92 フジテンニンソウ 箱根仙石原 2010.10.23

フジテンニンソウ
フジテンニンソウ(富士天人草)シソ科テンニンソウ属
普通、天人とは天女を指す詞。この花の姿を天人(天女)が羽衣を着けて天に飛び立つ様に見立てた命名と謂われています。勿論、その伝に納得されるか否かはご覧になられる皆様の自由です。私は何となくそれらしいかな?と思える程度です。でもよく観ると中々美しい花です。私は好きですね。
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2010年10月31日

野の花91 サラシナショウマ 鎌倉十二所 2010.10.22

 ここのところの忙しなさで、ブログ種は沢山あるものの書き出せずお蔵入りさせようと思いましたが、「それは残念!」とブログ種の被写体が嘆くような気がして、遅ればせながらここに登場させました。遅きに失した感も否めませんが、これから暫くは残された我が愛しのブログ種を載せてやろうと思いました。
サラシナショウマ
サラシナショウマ(晒菜升麻) 別名:しょうま・さらしな キンポウゲ科サラシナショウマ属
十二所の路地を折れ瑞泉寺へ向かう山道を辿ると、小さな沢の畔に白い花が咲いていました。それは暗い林の中に一人際立つように、目にも鮮やかな白を魅せていました。突然のお出迎えに私は驚きを隠せませんでした。こんな草までこの鎌倉にあるなんて、私は感心し嬉しくなりました。鎌倉の自然は想ったよりも豊かなのですね。

 春の若芽を茹でて晒して食べる事からサラシナ(晒菜)、根を乾かし薬にしたものをショウマ(升麻)と言い、解毒剤や解熱剤になります。従って双方を合わせてサラシナショウマの名となりました。人間には馴染みの深い草なのですね。
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2010年10月22日

野の花90 ナンテンハギ 鎌倉十二所 2010.10.22

ナンテンハギ
ナンテンハギ(南天萩・歪頭菜)別名・フタバハギ・タニワタシ マメ科ソラマメ属
青が優る紫が余りに美しく思わず見惚れてしまいました。普通、ナンテンハギはもう少し赤みが強いのですが、鎌倉の野にあるナンテンハギは青紫なのですね。素敵でした。

 この草の春の若芽は食べられるのだそうです。だから、歪頭菜と書いてナンテンハギと読むのですね。

 そしてソラマメ属なのだそうです。勿論、茹でて食べるあのソラマメですよ。ナンテンハギはソラマメの兄弟なのです。

 
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野の花89 ホトトギス 鎌倉十二所 2010.10.22

ホトトギス
ホトトギス(杜鵑草、油点草)ユリ科ホトトギス属
渋い茶花の代表、茶席で秋を演出する得難い花です。何処のお茶の師範もこの花には助けられている筈です。ここ鎌倉でも自然の風情を感じさせ崖に垂れて咲いていました。一寸手折り頂いて、床の間に飾りたいですね。我が家に床の間はありませんが。渋いが一際の存在感がありました。

 ところでこのホトトギスの名は野鳥にもありますが、どちらが先かご存じですか? 野鳥が先か野草が先か? そうです、野鳥が先でした。ホトトギスのさえずりはどんなでしたっけ? そう、「トッキョキョカキョク」ですね。でも、「テッペンカケタカ」もあり、実は「ホットトッギス」もホトトギスのさえずりの聞き成しだったのですね。ですから先に野鳥の杜鵑の名が決まり、花の斑点が鳥の杜鵑の腹の紋様に似ていたので後で草の杜鵑草の名が付けられました。花より鳥でした。
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野の花88 ヤマトリカブト 鎌倉十二所 2010.10.22

 昼休みに少し時間があったので鎌倉十二所(じゅうにそう)を散策しました。谷戸伝いに滑川の支流が入り組み、住宅の縁は直ぐ山や谷川が迫る自然の色濃い所です。そんな細谷戸の路地を甞めるように歩き、素敵な野の花を見付けて来ました。
ヤマトリカブト
ヤマトリカブト(山鳥兜)、別名・カブトギク・カブトバナ・ウズ(烏頭)キンポウゲ科トリカブト属
ご存じの名高い毒草、その毒は河豚と並ぶ神経毒で極めて危険な猛毒です。即効性の青酸化合物とは違い遅効性の毒なので、中毒すれば長く苦しむ事になるそうです。昔は矢じりや太刀に塗り殺傷能力を高めたとか…。

 それでも、毒と薬は紙一重であり、このトリカブトの毒も神経痛やリューマチスの鎮痛薬として使われています。それは根を乾燥生成したもので草烏頭(そううず)と言うそうです。

 流石に極め付けの毒草、美しい花ですがどこか怪しげな風情を残しています。舞楽に使う鳥兜に似て特異な形をしているからなのか、見慣れないからなのか、毒草と知るからなのか…、何故だか分かりませんが恐ろしく怪しげです。しかし慣れてくると怖いもの見たさも手伝ってか不思議とその紫の色に心惹かれてしまいます。そうすると最早、怪しげが妖しげとなり、もう会いたくて会いたくて堪らなくなるのです。実に妖しくて美しい花です。
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2010年09月30日

野の花87 キバナアキギリ 順礼の道 2010.09.26

キバナアキギリ
キバナアキギリ(黄花秋桐)シソ科アキギリ属
近似種にアキギリがあり、その秋に咲く紫の花が春咲きの桐の花に似る事からアキギリの名が付き、そのアキギリの名を貰い、この黄花の本種をキバナアキギリと呼ぶようになりました。薄暗い木陰に生え、その黄が一際よく目立ち、一点の華やぎを魅せていました。新鮮な黄色が驚きでした。
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野の花86 ツユクサ 順礼の道 2010.09.26

ツユクサ
ツユクサ(露草)別名・ツキグサ・ボウシバナ・アイバナ・アオバナ・ウツシグサ・カマツカ・ホタルグサ、ツユクサ科ツユクサ属
何処にでも当たり前にある草でとりわけその美しさに心惹かれる現代人は少ないかも知れません。しかし光線の加減などで驚くべき美しい青を発色する時があります。大抵は光線を透かして透明感の増した刹那の色合いで、私は他の花のどんな青より美しいと思う時があります。

 昔からこの露草の青は糸や織物の染色に使われてきました。そしてその染められた透明な薄い青色を露草色とか“はなだ色”、または浅葱色(あさぎいろ)と称して愛でてきました。誠に美しい染め色ですが完全はないようで、残念ながら水に溶けて退色し易いのが欠点だそうです。

 人の近くにある所為か、染め物に使われた為か、これは彼岸花などと同様に別名別称の多い草です。私は徒然に、それぞれその名をつぶさに吟味して、その理由を考えてみました。そして結論を申せば、やはり昔人はこの小さな花の青の色を好み、愛したのだと想い当たりました。
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2010年09月29日

野の花85 ママコノシリヌグイ 順礼の道 2010.09.26

ママコノシリヌグイ
ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)タデ科タデ属
棘だらけの葉で継子の尻を拭うと言う意味の名を持つ草、継母のえげつなさを言い表しています。何とも気の毒な名を付けられてしまいました。全て極端に多い棘の所為です。しかし花は愛らしい、白い小さな蕾は頂点が紅色で、開けば淡紅になり尚美しい…。私は心潤み思わず声を掛けたくなりました。「綺麗だね」と…。でも花にも棘はあるようですね。可愛い棘が…。
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2010年09月21日

野の花84 センニンソウ 2010.09.18

センニンソウ
センニンソウ(仙人草)キンポウゲ科センニンソウ属
有名な美花・クレマチスと同属の花。花は小さいけれどその雰囲気は十分にクレマチスの風情を感じさせます。秋の野山を一番に彩る、秋の先駆けの花です。
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2010年09月19日

野の花83 ワレモコウ 横浜市 2010.09.18

ワレモコウ
ワレモコウ(吾亦紅)バラ科ワレモコウ属
吾亦紅の字を直訳すれば、吾もまた紅なりでありましょう。「私も素敵な紅色なのですよ!」と切なげに訴えている様が目に浮かぶようです。赤黒い紅ですが、私達も優しくこの紅の花を認めてやりましょう。近年、秋の生け花には欠かせない脇役として重宝がられています。さり気なく秋を感じさせてくれる得難い花ですね。

 元来この草はうどんこ病の持ち主で、多湿な下界では綺麗に咲く事は珍しいのですが、今年は日照りが続き乾いて美しく咲きました。これは私の散歩コースの元は農道であったところの土手に咲いたもので、ここは昔ながらの野生の花咲く貴重な場所です。野の花82のツリガネニンジンもここで咲いていました。横浜でもこのような花処はまだまだあるのです。素敵です。
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野の花82 ツリガネニンジン 横浜市 2010.09.18

ツリガネニンジン
ツリガネニンジン(釣鐘人参)、別名・トトキニンジン・トトキ・シャジン(沙参)キキョウ科ツリガネニンジン属
この草は刈り取られても、すかさず発芽し花を咲かせる性質を持ちます。依って都市近郊の草地などでも生き残りよく見掛けます。花は愛らしく、その淡青紫色は秋の空を映したようで美しいものです。別名のトトキは春の若芽を指す名で、これは春の山菜として珍重されます。私も食べましたが、癖のない味でシャキシャキした歯触りがよく味わい深いものがありました。またシャジン(沙参)は漢方の名で、この草の肥厚した白い根から作られた生薬を指し、それが翻ってこの草の呼び名ともなりました。この生薬は咳止め痒み止めとして使われています。

 釣鐘型の花と朝鮮人参に似た白い根を合わせて、釣鐘人参の名となりました。
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2010年09月18日

野の花81 クズ 横浜市 2010.09.18

クズ
クズ(葛)別名・くずかずら・かつ、マメ科クズ属 秋の七草の一つ
何処にでも蔓延る厄介な雑草と言ってよい草ですが、様々な分野に活用されており、極めて有用な植物でもあります。例えば根を乾かして葛根として解熱剤(葛根湯)にしたり、根の澱粉を葛粉として用いお菓子や料理の材料になったり、蔓の繊維で葛布(くずふ)を織ったり、蔓を用い籐行李を作ったりします。

 また、巨大な雑草?にしては美しい花を咲かせ意外性を発揮します。昔のアメリカではこの花の栽培が流行り品評会まで催されたそうです。しかしそれが元でこの草はアメリカの大地に蔓延るようになり、日本に蔓延するアメリカ生まれのセイタカアワダチソウと同様に国を挟み互いに帰化植物の雑草として嫌われるようになったのです。

 古では葛とはカツと読んでいたようです。またかずらとかつづらとも読んだようです。くずと呼ぶようになった所以は葛粉の産地の大和(奈良県)の国栖(くす)からきたもので、くすこ(国栖粉)がくずこ(葛粉)に転訛されたものと言われています。
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2010年09月09日

野の花80 秋の野花三題 逗子市 2010.09.09

ミズヒキ
ミズヒキ(水引)別名・ミズヒキグサ・ケタデ(毛蓼)・金線草(キンセンソウ)タデ科タデ属
水引とは本来、紅白、黒白、金銀に染め分けられた数条の紙糸。進物や祝儀不祝儀に包装用に使われます。この小さな花の一つ一つの表(上)が紅、裏(下)が白で、この糸紙の水引に似ています。だからミズヒキと呼ばれているのです。

カントウヨメナ
カントウヨメナ(関東嫁菜)別名・ウハギ・オハギ・ノギク キク科ヨメナ属
野菊の墓の民子の生まれかわり、嫁菜はこの切ない小説の題材にされました。確かになよなよとして弱々しいけれどひたすら美しい…。民子そのものです。私だったら絶対に嫁にして大切に守り切るのに…。

タマアジサイ
タマアジサイ(玉紫陽花)ユキノシタ科アジサイ属
淡い紫の小さな両性花を包むようにして白い装飾花が取り巻きます。夏から秋に掛けて長く咲く花で沢筋などの水辺に多く観られます。蕾は総苞に包まれて玉状で、これが玉紫陽花の名の起こりです。
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2010年08月24日

野の花79 キキョウ 燕温泉 2010.08.16

キキョウ
キキョウ(桔梗)古名・おかととき・きちこう キキョウ科キキョウ属
自然は過酷なもの、写真をご覧のように、野のキキョウは痩せ地に咲き楚々としたものです。庭のキキョウのようにたっぷりと養分を吸い、健やかに大きくはなれないようです。咲いて滅んでまた種で増えて子孫を残し、やっと咲き継いで行きます。一つの株が大きくなり、沢山の花を持つ事は稀なようです。

 燕温泉スキー場のゲレンデの草地に咲いていました。一茎に一輪か二輪の花、野のキキョウは実に可憐で慎ましやかです。
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2010年08月22日

野の花78 オオシラヒゲソウ 長野県戸隠 2010.08.15

オオシラヒゲソウ
オオシラヒゲソウ(大白髭草)ユキノシタ科ウメバチソウ属
野を歩くと、突然想いもしなかった美の対象に巡り会える事があります。この時も、そんな感動に満ちた瞬間でした。驚きました。

 奥社への長い参道を歩き始めた頃、それは道の端の流れの縁にありました。その光の眩い事はどうでしょう…、そこだけが浮き立って輝いて観えたのでした。

 「ああ、美しい…」、ドキリとした私は、瞬時にこの花を何かの写真集で観た記憶は蘇りましたが、名前が出て来ませんでした。その後、再び出会った三重の真実さんにもデジカメ・モニターをお見せしましたが、この花の名を告げられなくて残念に思ったのでした。

 ここにお知らせいたします。オオシラヒゲソウです。これは変種で本家(本種)はシラヒゲソウと言い、花の径は僅か2.5pで小さく極めて繊細な花のようです。大変な貴品種だそうで愛好者も多く、育てている方も沢山居られるとの事です。
 
 このオオシラヒゲソウは花径3.5pで大きく立派で野生的ですらあります。存在感に優れていると想われます。私は再びの出会いを熱望しています。

 「また会おう! 大白髭草よ! どうか元気でな!」。
 
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2010年08月20日

野の花77 オオハナウド 長野県戸隠 2010.08.15

オオハナウド
オオハナウド(大花独活、別名・裏毛花独活)セリ科ハナウド属
独活(ウド)と言っても山菜として食用にするウコギ科の草本とは異なり、こちらはセリ科の草で、シシウドやセンキュウ、そしてボウフウなどの仲間です。また芹や明日葉、人参、セロリも親戚であり、花も大小の差こそあれ、それらもこのハナウドと似たような花を咲かせます。

 とにかく、この類は種類が多く、しかも花は似たものが多く、種の特定は難しいものがありました。私は図鑑やネットを使い苦労して頑張ってようやくオオハナウドに行き当たりました。写真を拡大されるとお分かりになると想いますが、外側の花が大きくて花弁が深く二裂しているのが判ります。これがハナウド属の特徴なのです。

 多くの細かい白花が集まって、まるで一織りのレース編みのよう…、人がレース編みを始める切っ掛けを与えたのは、この花に違いないと私は想ってしまいます。…清く、美しく、華やかです…。大小の差こそあれ、人参の花もそんな美しさに溢れています。そして更に愛らしさまでも加えて…。
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2010年08月19日

野の花76 ソバナ 長野県戸隠 2010.08.15

ソバナ
ソバナ(蕎麦菜)キキョウ科ツリガネニンジン属
キキョウ科ツリガネニンジン属は愛らしい花の集まり、しかも殆どが青紫の涼しげな色を持っています。従ってその区別は難しく、草丈の大小や葉の生え方で判断をするのです。

 写真の花も初めはツリガネニンジンと間違えてしまい、先程まで、ツリガネニンジンとして記事を書いていたのでした。しかし、よくよく観ると草丈はよいのですが、葉の生え方が対生のツリガネニンジンとは異なり、この花は互生であり、これはソバナと確定できました。もう少しで判断ミスを犯したかもしれず、恥をかくところでした。

 それにしても涼やかで美しい花ですね。今の季節には有難い花で、風鈴の妙なる調べが聴こえてくるようですね…。

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野の花75 フシグロセンノウ 長野県戸隠 2010.08.15

フシグロセンノウ
フシグロセンノウ(節黒仙翁)ナデシコ科センノウ属
仙とは俗を排した達人の事、翁とはおきな、お爺さんの事。茎の節が黒い達人の翁とは大変な名前が付いてしまった花なのですね…。節が黒いのは本当ですが、仙翁とは似ても似つかわしくない変な名ですね…。まあセンノウと発する音はいいですけどね…。

 私が抱くこの花のイメージはもっと雅な女らしいもの…。物静かで優しいやや薄幸な美人のイメージがあります。

 この日も静かな林にひっそりと佇み、薄い朱色が殊の外物憂げでした。「ああ美しい。私は貴女に何をしてあげたらいいのでしょうか? 胸が張り裂けそうです。」、「何もしなくていいの、今の貴方のお気持ちだけでいいのよ。それだけで私は幸せなのです。」と言っているようでした。
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野の花74 ツリフネソウ 長野市戸隠 2010.08.15

ツリフネソウ
ツリフネソウ(吊り舟草)ツリフネソウ科ツリフネソウ属
山の沢筋などの比較的湿潤な地に多く観られます。日向でも日蔭でも観られ適応能力は高いと想われます。野草では珍しい一年草なので、タネがこぼれれば直ぐに発芽し、翌年の成長開花に備えます。大きな群落を造る事もあり、それは見事な紅色のお花畑になります。野の花では濃い紅紫は希少であり、当然それはよく目立ちます。必ず見付けられる花で出会いの頻度は高いでしょう。会えば不思議とこちらが嬉しくなる花で、夏の野山にいる幸せが増す事でしょう。
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2010年07月16日

野の花73 ノアザミ 川崎市 2010.07.15

ノアザミ
ノアザミ(野薊)キク科アザミ属
薊は何と言ってもこの紅紫の花色がいいですね。観ると心が華やぎます。実に健康な野の花の美しさと潤いが感じられます。とても美味しそうで、私は思わず食べてしまいたくなります。…そう言えば薊は山菜でもあるのです。新芽を味噌汁や天婦羅にします。また油で炒めて味付けしたものを炊きたての麦飯に混ぜ合わせた薊飯は素朴ながら大変なご馳走であると言われています。私はまだ食べた事はありませんが、私の数少ないどうしても食べてみたい食品の一つですね。そしてさらにその根は味噌漬けなどにして観光地の土産物屋で売られています。何とその名を「やまごぼう」と称して…。

 本来のヤマゴボウは中国原産の草本で、栽培され根を利尿剤として利用されています。またキク科のヤマボクチ(オヤマボクチ)もヤマゴボウと言われ、信州ではその繊維を蕎麦粉に混ぜ、独特の腰を持つ蕎麦に仕上げるそうです。こちらの蕎麦も食べてみたいですね。信州北部の飯山辺りが本場だそうです。
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野の花72 オカトラノオ 横浜市 2010.07.15

オカトラノオ
オカトラノオ(丘虎の尾) サクラソウ科オカトラノオ属
長い総状花序の花房を持つ花を昔から虎の尾(トラノオ)と呼び習わしていました。丘に咲く総状花序の花、極めて自然に丘虎の尾の名は名付けられたようです。白い虎の尾、その傾いだアクセントの妙は遠くからでもよく目立ちます。粋でお洒落で素敵ですよね…。
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2010年07月15日

野の花71 ヤブガラシの花 横浜市 2010.07.15

ヤブガラシの花 
ヤブガラシ(藪枯) 別名・ビンボウカズラ・ビンボウヅル ブドウ科ヤブガラシ属
小さな恋の物語の作者、漫画家のみつはしちかこ氏が愛した花。愛情深い描写でこの花を紹介しています。悪名高い雑草ですが、花は中々愛らしい…。
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2010年06月10日

野の花70 コヒルガオ 2010.06.09

コヒルガオ
コヒルガオ(小昼顔、ヒルガオ科ヒルガオ属)
雨上がりだったので上向きの椀型の花は水を溜めていました。同属の夏咲きのヒルガオに良く似ていますが、これは花がやや小さく、花の咲き出す時期も少し早く初夏の五月から咲き始めます。円を描く美しい花形で、藪にあっても薄紅が良く目立ちます。
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野の花69 ホタルブクロ 2010.06.09

ホタルブクロ
ホタルブクロ(蛍袋、キキョウ科ホタルブクロ属)
下界では梅雨時に咲く花、されど標高の高い山や高原では夏の花です。その下向きに物思いに沈んだ花姿は楚々として涼やかですが、ふっくらとした豊かさも感じさせ床しいものです。昔人は花の中に蛍を忍ばせて楽しんだとか…、それ故に蛍袋の名が生まれたと言われています。まあ、本当かどうか私は知りませんが、花と蛍は時期的には重なります。それにしても趣きのある素敵な名前ですよね。
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2010年05月27日

野の花68 石垣に咲く空木 保土ヶ谷区常盤台 2010.05.27

ウツギ
ウツギ(空木、別名・卯の花、ユキノシタ科ウツギ属)
空木は、卯の花とも呼ばれ夏の季語であり、唱歌「夏は来ぬ」の中で「卯の花の匂う垣根に…」と歌われています。旧暦の四月(現代の五月頃)の名の卯月は、この卯の花・空木からとられたと言われています。如何に空木がこの季節を象徴し、人々の間に馴染みが深かったかが解ります。

 それもその筈、こうして現代の世でも写真のように都会の片隅に自生し花を咲かせています。これは保土ヶ谷区常盤台の切り通しの石垣に生え、花を咲かせたものです。苔生した石垣に懸崖となり、見事な風情を漂わせ魅せてくれていました。私は以前よりずっとこの様が気になっていて、今日初めて車を止めて写真に収めました。
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2010年05月25日

野の花67 雑草と呼ばないで 初夏U ブタナとコバンソウ 2010.05.25

ブタナ
ブタナ(豚菜、キク科エゾコウゾリナ属)
秋に咲き蔓延るセイタカアワダチソウに匹敵する手強い雑草。空き地、芝生、路側帯の植え込み地などの人間がさら地にした所に一気に侵入する雑草中の雑草。写真は我が団地の芝生の中に蔓延ったブタナ、タンポポのように綺麗に見えるので抜かない人もいるようですが、何れこのままでは芝生は枯れてしまいます。人と雑草、表裏一体ですが、上手に付き合う事が必要です。より良い地域環境を目指すならば、やはり抜くしかないでしょう。

コバンソウ
コバンソウ(小判草、別名・俵麦、イネ科コバンソウ属)
ヨーロッパ原産の一年草で初めは明治の頃に鑑賞用として持ち込まれ栽培されていたそうです。それが海岸の砂地などに野生化し、この近くでは湘南海岸などの砂地に群生しています。現在でもタネは園芸店で売られており、私の身近でもこうして半野生化した株が見られます。まあ可愛いですが、その繁殖力は尋常でなく、適度に抜く必要はあります。勿論、できたタネが落下する前に…。
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2010年05月22日

野の花66 雑草と呼ばないで 初夏T ジシバリとニワゼキショウ

 野草は長い年月をかけ、人とは余り係わりなく自然にそこに適応し生きてきた草達。雑草は人間が自然を切り崩して造った田畑や空き地・裸地に最初に侵入する草、帰化植物を含め爆発的な繁殖力を持った草達です。人間が自然破壊をしなければ本来は生えてこない草、雑草とは人間が連れてきた草なのです。

ジシバリ
ジシバリ(地縛、別名・イワニガナ・ハイジシバリ、キク科ニガナ属)
茎の節から根を出し、地面を縛って殖える事からジシバリの名が付けられました。田畑や道の雑草として昔から嫌われていました。ところがどうでしょう? 中々美しいでしょ! この草ほど雑草と呼ばないでの哀願に相応しい花はそうないでしょう…。綺麗ですね。

ニワゼキショウ
ニワゼキショウ(庭石菖、アヤメ科ニワゼキショウ属、帰化植物《北アメリカ原産》)
芝生などに群生する厄介な雑草。でも小さいけれど愛らしい。情にほだされ一寸抜くのを手加減すると、また一気に殖えて来るそのえげつなさ…、これが雑草の雑草たる所以ですかね…。もう少しお淑やかならいいのにね!
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2010年05月17日

野の花65 ニシキウツギ 横浜市 2010.05.16

ニシキウツギ
ニシキウツギ(二色空木、スイカズラ科タニウツギ属)
日本海側のタニウツギに対し太平洋側のこのニシキウツギ…、また箱根にはハコネウツギもあり、この類は地域によってそれぞれ棲み分けているようです。

 空木と言えば丁度今が花時の卯の花と呼ばれるユキノシタ科の茎が中空の種がありますが、この二色空木が茎は中空でなくスイカズラ科の樹木で全く別の種です。

 花色はやや黄味掛かった白から紅色に順次変わり、同じ木で二色の濃淡の変化と色合いが同時に楽しめる、中々味わいの深い素敵な樹木です。
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2010年05月16日

野の花64 オヘビイチゴ 横浜市 2010.05.16

オヘビイチゴ
オヘビイチゴ(雄蛇苺、バラ科キジムシロ属)
緩く小さな流れの縁に群生して咲いていました。そこは見事な黄色で埋め尽くされ、見応えがありました。初めはキンポウゲかと思いましたが、キンポウゲ特有の金属光沢がなく、我が家へ帰り、図鑑で調べたところオヘビイチゴと分かりました。ヘビイチゴ属でなくキジムシロ属なので勿論苺は生りません。ヘビイチゴより全体に大きいのでオヘビイチゴ(雄蛇苺)の名が付きました。
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野の花63 キンラン 横浜市 2010.05.16

キンラン
キンラン(金蘭、ラン科キンラン属)
先程、何時もの散歩コースを歩いてきました。昨日のお婆ちゃんの情報では散歩コースの自然公園にキンランが咲いているとの事。早速私も血眼になり、探し回りました。私もいつの間にか花探しの鼻が効くようになり、何と奇跡的に短時間で見付けてしまいました。野に咲く初夏の蘭…キンラン…、御機嫌よう、初めまして! 綺麗だね!

 *見舞いから戻りました。16:30   父はぐっすりと寝ていました。何と管から栄養補給の食事中だと言うのに…。少し良くなって来たようですが、どうなんでしょうか? 早々に退散し母を送り、我が家に戻りました。

 お天気でしたが、一寸涼しいですね、帰ってきたら我が娘は冷え症なのか?、厚手の靴下を履いていました。私が呆れて嗤ったら、ブンブンと怒って言いました。「好きで履いてるんじゃないんだよ!、冷え症の辛さを知れ!」だと…。「すいません、気が付かないで…、御免チャイ」、私は謝りました。
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2010年05月13日

野の花62 ミヤマカタバミ 本栖 201005.04

ミヤマカタバミ
ミヤマカタバミ(深山傍食、カタバミ科カタバミ属)
よく庭の芝生の中や道端のアスファルトの隙間などに咲いている黄花のカタバミと同属の草…、白い花も緑の葉も大分大きく黄花のカタバミとは著しく印象が違います。
美しい緑の三つ葉、清楚な白い花、善良そのものと言った優しい風情はその辺り一帯に清く涼しいオーラを発して観えます。不思議と観る者の心を解きほぐし、慰めてくれる花です。

*以上も持ちまして連休の花便りは終わりとなります。読んでくださってありがとうございました。
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2010年05月12日

野の花61 ツボスミレ 本栖の原野 2010.05.04

ニョイスミレ
ツボスミレ(坪菫、別名・如意菫{ニョイスミレ}、スミレ科スミレ属)
別名のニョイスミレの如意とは読経や説法などで僧が携える仏具の事。この菫の葉の形が如意に似ていたのでニョイスミレの名となりました。
この本栖の原野ではこの坪菫は少数派のようであり、たった一株を見付け運よく写真に撮れました。初めて観た菫であり、私の菫体験も少しずつ度重ねて行けて嬉しく思っているところです。数えればもう既に十指に余っている程です。
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野の花60 マメザクラ 本栖の森 2010.05.04

マメザクラ マメザクラ
マメザクラ(豆桜、別名・富士桜、バラ科サクラ属)
豆のように小さく可愛いから豆桜、正にこの花の有様にピッタリの命名です。我が娘は秘密の森の美女と申しておりましたが、この美女はサクラ属の末娘、小さく儚げだけれど本当はしっかり者、桜の王者・江戸彼岸桜と結婚して小彼岸桜を生みました。己の血筋はしっかり残し、愛しく華麗な子孫を残したのです。でもそんな母の素振りは少しも見せず、可憐でろうたけた風情を魅せています。富士の裾野の秘密の森に棲む、それは美しい神秘の桜です。

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野の花59 シロバナエンレイソウ 本栖 2010.05.02

シロバナエンレイソウ
シロバナエンレイソウ(白花延齢草、別名・深山延齢草、ユリ科エンレイソウ属)
お訪ねしたAさん宅は唐松林と桧林に囲まれた自然豊かな住まいでした。何と庭先まで野生の草が侵入し花を咲かせていました。この庭先のシロバナエンレイソウ、この花とは幾歳月、何年振りの再会でしょうか? そうです、娘達がまだ幼かった頃、あの福島の土湯で観て以来の二十余年振りの花…。「本当にお久し振り、元気だった?」、私は嬉しくて何度も何度もそう尋ねていました。優しく奥床しい善良の花です。
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2010年05月08日

野の花58 ザゼンソウ 居谷里湿原 2010.05.01

ザゼンソウ
ザゼンソウ(座禅草、サトイモ科ザゼンソウ属)
水芭蕉や立金花は水の中に棲みますが、この座禅草はすぐ傍の水から一寸離れた所、やや乾いた地面が好きなようです。その姿は奇怪だけれど、何故か憎めない不思議な可愛さがあり?、私は大好きです。静かに静かに日がな一日座禅を組み通す、それは熱心な修行僧であります。
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野の花57 リュウキンカ 居谷里湿原 2010.05.01

リュウキンカ
リュウキンカ(立金花、キンポウゲ科リュウキンカ属)
沼や湿原に生育する多年草で、春雪解けとともに咲き出します。多くの花を付け、花期の長い花として知られています。水芭蕉と自生地が重なり、一時水芭蕉の白とリュウキンカの黄色が混ざり、湿原は美しいコントラストを魅せ、見事な華やぎで彩られます。

 この湿原は比較的リュウキンカは少なく、残念ながら見渡す限りの白と黄色の混合は観られませんでしたが、それぞれに美しく咲き競い、己の自己顕示はつつがなく果たせていたと想われます。

 画像は直りました。お騒がせしました。
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2010年05月07日

野の花56 ミズバショウ 居谷里湿原 2010.05.01

ミズバショウ
ミズバショウ(水芭蕉、サトイモ科ミズバショウ属)
湿原の西の縁には清冽な水が湛えられています。その水中から水面に顔を出しているのが水芭蕉…、誠に清らかな佇まいを魅せています。私はこの花を観ると何時も心清められ敬虔な気持ちになります。そしてついこの花を「白い精霊」と声を出し呼んでしまいます。豊かで清らかな花、私はこの日もこの森の白い精霊に心慰められました。
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2010年05月06日

野の花55 カタクリ 白馬村 2010.05.01

カタクリ
カタクリ(片栗、ユリ科カタクリ属)
春の妖精…、春の天使…などと呼ばれて誰からも愛されている花。春、雪が融ければ咲き出し、野を紅紫色で染め抜きます。よく群生する草で落葉樹の林下や縁に見事な群落を作ります。しかしそれは人が山を大切に守るからこそであり、片栗は人と共に生きる草なのです。近年、人が下刈などの山の手入れを怠るようになり、この片栗も減っています。竹藪や笹藪が蔓延れば林下に片栗は咲かなくなってしまうのです。何時までも咲かせていたい花です。

 今年は白馬村も雪が深かったので、片栗はまだ咲き出したばかりでした。今週末当たりが良さそうです。でも拙いながらも写真は撮れました。片栗は写真には気難しく、中々写真映りの悪い花です。上手く撮れるようになるには今一つの経験が必要です。頑張ります。
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野の花54 キクザキイチリンソウ 白馬村 2010.05.01

キクザキイチリンソウ
キクザキイチリンソウ(菊咲き一輪草、キンポウゲ科イチリンソウ属)
高遠の項で、恥ずかしながらアズマイチゲをキクザキイチリンソウと間違えて称し掲載してしまいました。花は似ていて見分けは難しいですが、葉は違いが判り易く、それを間違えた私はまだまだ植物愛好では初歩ですね。この写真の花がキクザキイチリンソウです。花色は白から紫と幅があり、しかも濃淡が無限であり、変化に富んだ得難い花です。

 早春の山間部では一番よく見られる花で、ここでも片栗の自生地に行き着くまで、そこかしこで咲いていました。枯れ野に花の賑わいは人にどれ程の希望を抱かせる事か、この時、初めて分かった気がしました。
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2010年04月27日

野の花53 イチリンソウ 横浜市 2010.04.25

イチリンソウ
イチリンソウ(一輪草、キンポウゲ科イチリンソウ属)
山の端の農家の土手に咲いていた一輪草、たまたまそこに居られたおばあちゃんに聞いてみました。「この草は何方かが植えられたのですか?」、するとおばあちゃんは「否や、これは昔からここに在ったんだ、誰も植えてなんかいないよ」と答えてくれました。私は「綺麗ですね!」と褒め、写真を一枚撮らせて頂きました。そして「ありがとう!」と礼を述べてそこを発ち去りました。一輪草の清らかさとおばあちゃんの笑顔が目に残像として残り、心は温かでした。

 白く美しい花びら状に見えるものは実は萼片であり、イチリンソウの一属は花弁を持たない草の集まりです。しかし、そう言われなければ、決して普通の人にはこれが萼片だとは判らないでしょう…。私も当然判らず、昔、図鑑で調べて知ったのです。命とはそれぞれであり、まだまだ不思議は山ほどこの世に存在します。地球は興味の尽きせぬユートピアなのです。
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2010年04月26日

野の花52 マムシグサ 横浜市 2010.04.25

マムシグサ マムシグサ
マムシグサ(蝮草、別名・テンナンショウ《天南星》、サトイモ科テンナンショウ属) 
花(仏炎苞)の色が左右の写真で違いますが、同じマムシグサです。この種は近い場所で色違いの株がよく混在しています。

 この草の毒のある球根を乾かしたものを天南星と呼び、痰切りや痙攣止めの薬として使われました。依ってこの草は昔、天南星と言われていました。

 雌雄異株で株が大きくなれば雌株になり、またその株が矮小化すれば雄株になる、言わば性転換をする事が知られています。雄花の花粉を雌花に運ぶのは主にハエですが、雌花は中に入ると虫がそこから出られなくなる構造をしており、確実に花粉の着床を成し遂げているようです。中々優れた進化をしているようで、懐の深い草です。
 
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野の花51 フデリンドウ 横浜市 2010.04.25

フデリンドウ フデリンドウ
フデリンドウ(筆竜胆、リンドウ科リンドウ属) 左・空色 右・紫色
今日の散歩の幸運は、この筆竜胆を見付けられた事…。長い間憧れていた春咲きの竜胆を我が町で発見できた事に尽きます。何と幸せな事でしょうか。…と言うのは、昔はこの周辺に沢山自生していたと語り継がれていた筆竜胆、それは娘達が通った小学校の校章の図案に用いられていた事で証明されています。これが縁で私はずっと探してきました…。それが何と今日、遂に会い見える事ができたのです。
 空色ないし明るい紫の色、その色は私の永遠の憧れの色、夢が叶ったのです。 
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2010年04月19日

野の花50 ヒカゲスミレ 横浜市 2010.04.17

ヒカゲスミレ
ヒカゲスミレ(日蔭菫、スミレ科スミレ属)
十七日の散歩の折に見付けた白いスミレです。名前の特定ができずに掲載を控えておりました。今も確かではないのですが、埋もれさすのも残念ですので、お目に掛ける事にしました。日本に菫は多く、一部を除いてその種の見分けは難しいのです。図鑑で照らし合わせ、しかも日陰に咲いていたので、この名の種と判断して掲載しました。もしも違っていたら御免なさい。白い花は華奢で小さく楚々として可憐でした。
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2010年04月18日

野の花49 キジムシロ 横浜市 2010.04.17

キジムシロ
キジムシロ(雉蓆、バラ科キジムシロ属)
雉(きじ)が座るのに丁度良い形…、その蓆(むしろ)状に生育するのがこの草。これをキジムシロと名付けた昔人は、楽しい観察眼の持ち主だったに違いありません。現代人では想像の付かない命名で感心させられます。でもよくよく思い描いてみれば何だかぴったりする名ですね。もし雉が座ったら楽しいですね。花の後、根生葉が大きく四方に広がり、雉の座る蓆のようになります。
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野の花48 コバノタツナミ 横浜市 2010.04.17

コバノタツナミ
コバノタツナミ(小葉立浪、別名・ビロード立浪、シソ科タツナミソウ属)
全体に繊毛が多くビロードの感触があるためビロード立浪の別名があります。茎葉に比べ花が大きく美しいので野草とは思えない華やぎがあります。けれどもこれは立派な野草です。己自身の生活力で生き継いでいる自立した草なのです。人間に阿ずに生きるパワーの持ち主です。
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野の花47 シロバナタンポポ 横浜市 2010.04.17

シロバナタンポポ
シロバナタンポポ(白花蒲公英、キク科タンポポ属)
私の住まいの周りには存在しないと思っていたシロバナタンポポが、何と驚くなかれありました。農道の端に一株あっただけなので真の自生かどうかははっきりしませんでしたが、私は嬉しくなりました。今後は殖えるのか?絶えるのか? その推移を見届けて行きたいと思っています。殖えるといいですね。
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2010年04月12日

野の花46 フクジュソウ 高遠城址 2010.04.10

フクジュソウ
フクジュソウ(福寿草、別名・元日草、キンポウゲ科フクジュソウ属)
こちらも小彼岸桜の下に咲いていました。この黄色は目立つので直ぐにその存在は知れました。大分伸びて大株になり、沢山の花を咲かせました。空中の桜に倣うように、地にも春を知らせる華やぎがありました。
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野の花45 アズマイチゲ 高遠城址 2010.04.10

アズマイチゲ
アズマイチゲ(東一華、キンポウゲ科イチリンソウ属)
小彼岸桜の足下に咲いていました。桜ばかりに見惚れている多くの花見客には目に入らないらしいささやかな花。でも私が熱心に写真撮影をしていると高年のご婦人が尋ねてきました。「何の花ですか?」と…、私が「菊咲き一輪草です」と答えると再び「愛らしい花ですね、全然気付きませんでした」と言われました。どれもこれも花は花、一輪でもその花らしい美しさがあるものです。
 
 訂正、皆様へ:私はこの花をキクザキイチリンソウと間違って申してしまいました。またこの話の中のご婦人にも誤りを申し、申し訳ない事をしました。本当はアズマイチゲと言う草でした。御免なさい。
 なお、キクザキイチリンソウはいずれ機会を見てお目に駆けたと思っています。
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2010年04月08日

野の花44  ウラシマソウ 観音崎 2010.04.06

ウラシマソウ
ウラシマソウ(浦島草、サトイモ科テンナンショウ属)
観れば肌がざわつく奇怪な花、その花からは糸状に伸びた長大な付属体が出て放物線を描いています。これが浦島太郎の釣り糸に見立てられて、この名・浦島草の名の起こりとなりました。この得体の知れぬ花、皆様は何と思われるか私は興味津々ですが、実は、私の大好きな花なのです。こんな怪しげで面白い花の顔の表情をした草はそうそう探す事はできないでしょう。浦島太郎伝説の生きた継承者。その素朴な愛嬌に私は抱き締めたく?なるのです。
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野の花43 キケマン 観音崎 2010.04.06

キケマン
キケマン(黄華鬘、ケシ科キケマン属)
海岸に生え時に大株となり群落を作ります。やや奇怪な雰囲気を持ち、その黄色の存在感は独特のものです。私は美しいと思いますが…。皆様は如何ですか?
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野の花42 カジイチゴ 観音崎 2010.04.06

カジイチゴ
カジイチゴ(構苺、バラ科キイチゴ属)
海岸に自生するキイチゴの仲間、美しい白花は本来は五弁花なのですが、写真の花は八重に見えます。故にふっくらとして豊かな味わいを醸しだして観えます。私はまだ実を食べた事がありませんが、オレンジ色に色付き美味しいそうです。今度、食べてみますね。一月後には実になっているでしょうから…。また訪れて…。
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野の花41 ハマダイコン 観音崎 2010.04.06

ハマダイコン
ハマダイコン(浜大根、アブラナ科ダイコン属)
食べる大根がその昔野生化したもので、再び肥料をやり育てれば立派な大根になります。まあこれがいわゆる大根の花と呼ばれる草なのです。不思議な事に何処にでも生えて良さそうなのですが、海岸の砂場にしかありません。よって浜大根の名が付けられました。群生すると中々に美しい景色となります。
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2010年04月04日

野の花40 スミレ二題 横浜市 2010.04.03

スミレ
スミレ(菫、スミレ科スミレ属)
スミレとシンプルに名乗れるのはこの花だけです。日本のスミレの代表であり、一輪でもその愛らしさは格別です。開発で大分減りましたが、私の住まいの近くにはまだこうして生き残っています。会えた喜びにふっと心が潤むスミレ界のスターです。

タチツボスミレ
タチツボスミレ(立壺菫、スミレ科スミレ属)
庭の染井吉野の足元一面を彩るタチツボスミレ、空中は桜の薄紅、地はスミレの薄紫、誠に美しい春色を呈しています。私は有頂天になりその幸福は計り知れません。
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2010年03月27日

野の花39 ムラサキケマン 逗子市池子 2010.02.26

ムラサキケマン
ムラサキケマン(紫華鬘、ケシ科キケマン属)
 日蔭のやや湿った所に生える越年草、人の生活圏からはやや離れた場所に多く見られます。赤紫の花房は鮮やかでしかも比較的群生する草なのでよく目立ちます。雑草からは頭一つ抜け出した春の美しい紫です。
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野の花38 アオキの花と実 逗子市池子 2010. 03.26

アオキの雄花 
アオキの雄花(ミズキ科アオキ属)
  四弁の赤黒い花、非常に小さく、遠くからでは気付きません。しかし近付いて良く観ると中々に美しい花です。拡大してみれば更に美しさが際立ちます。誰も観てやらないのでは可哀想ではありませんか。是非観てやってください。
 観ればオシベしかなく雄花である事が判ります。メシベは退化したそうでこれは雄の木の証です。と言う事は昔はメシベがあったって言う事、いつの間にか雄木と雌木に分かれたのですね。雄と雌の違いなどは大した事ではないのですね、植物にとっては…。

アオキの実
アオキの実
 実があると言う事はこれは雌の木です。実の脇からは今年の花序が伸びています。まだ花はなくもう少し時間が掛かりそうです。雄花よりも少し後で花開くようです。しかし今年の花が咲く時まで実が残るのは面白いですね。一年掛かりで紅く熟すのですね。
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2010年03月22日

野の花37 春の花二題 横浜市 2010.03.22

タチツボスミレ
タチツボスミレ(立壺菫、スミレ科スミレ属・多年草)
春の乙女・タチツボスミレが帰ってきました。「この涙色が美しいね」と私が言えば「決して悲しくはないのよ!、ただ春が来て嬉しいだけなの…」と答えて嬉し涙を流しました。私はその愛しさに涙しました。

ホトケノザ
ホトケノザ(仏の座、別名・サンガイグサ・ホトケノツヅレ・ホウガイソウ、シソ科オドリコソウ属・越年草)
シソ科オドリコソウ属の越年草です。越年草とは前年の秋までに種から芽を出し、年を越した春に花咲く草を言います。そして実を結び種を散らせて命尽きるのです。今、このホトケノザは花盛りです。ナズナやオオイヌノフグリなどと一緒に日当たりのよい道端で咲いています。よく群生をして見事な風景を魅せます。
 
 この草の名の由来は、この花の元にある花序の葉の重なりから来ています。仏の座のようでもあり、さんがい(三蓋)のようでもあります。またほうがい(宝蓋)にも例えられ、更に仏のつづれは仏の綴れ織りの衣に例えたようです。 

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野の花36 トウダイグサ 横浜市 2010.03.22

トウダイグサ
トウダイグサ(灯台草、トウダイグサ科トウダイグサ属)
 黄緑が美しい草で、思わず美味しそうと思ってしまいます。ところがこれは毒草であり、草汁に触れれば皮膚はかぶれてしまいます。況して食べてしまえば、口どころか胃や腸は大変な事になります。田舎の道端にはよく生えているので気を着けてください。食べないように…。

 トウダイグサの灯台とは海を照らす灯台ではなく、昔の室内照明の事。時代劇を見ると出てきますよね。この草の杯状の花序が灯台に似ているのでこの名になりました。
 
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野の花35 ウグイスカズラ 横浜市 2010.03.22

 数日前の散歩の折、この花に出会いました。その時は風が強くピントが呆け写真撮影に失敗してしまいました。今回はまずまずの出来であり、ここに載せる事を果たせました。

ウグイスカズラ
ウグイスカズラ(鶯蔓、スイカズラ科スイカズラ属)
 背の低い小さな灌木です。星型の華奢な花を下に垂らして咲かせていました。薄紅の優しい花色で心に残り帰宅して調べました。初めはツツジの仲間かと思いツツジ科を調べてみました。しかしどうも違うらしい…、結局、合弁花類を端から調べ上げとうとう突き止めました。ウグイスカズラ、花に見合ういい名前でした。
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2010年03月16日

野の花34 春の花三題U 2010.03.16

再びの春色を求めて散歩に出ました。ありました美しい春色が…。その時の私の狂喜がお分かりになるでしょうか? 勿論、貴方ならきっと解ってくださるでしょう…。

キブシ
キブシ(木五倍子、キブシ科キブシ属)
 毎年、梅や椿が終わり始める頃、桜の咲く少し前にこのキブシは咲き出します。ユーモラスで愛らしい花、地味ですけど最高のタレントですね、私は愛して止みません。

ハナダイコン
ハナダイコン(花大根、アブラナ科オオアラセイトウ属)
 何と美味しそうな紫でしょうか、私は何時もそう思うのです。食べたいくらいに甘い色、これこそが春の紫ですね。
 沢山の名を持つ花です。オオアラセイトウ、ショカッサイ、ランジンサイ、ムラサキハナナなど。

モミジイチゴ
モミジイチゴ(紅葉苺、バラ科キイチゴ属)
 散歩道から外れたら、突然目の前に白い衝撃、ふわりと柔らかい繊細な花弁が観えました。豊かさと優しさが心に染み入りました。世にも美しい花とはこう言う花なのでしょうね。
 ひと月もすれば実は黄色く熟します。とても美味しいです。
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2010年03月14日

野の花33 春の花三題 横浜市 2010.03.13

昼間一時間余り散歩をしました。南風が強く目にゴミが入り難渋しましたが、非常に暖かく「とうとう春がきた来たのだなー」としみじみと思い嬉しくなりました。心は正にスプリングの如くしなやかで健やかに軽かったのでした。道端には春の野草が咲競い私を夢中にさせてくれました。

カントウタンポポ
カントウタンポポ
 総苞片が反り返らずに閉じていたため、すぐにカントウタンポポだと判りました。西洋種とは違い春にならないと咲かない花なので、この花が咲けば春が到来した証明になります。今年はやはり春が早かったのですね。今日は三月十三日ですものね。

ナズナ
ナズナ
 春の七草として有名なぺんぺん草です。素朴な白花ですが優しく涼しげで私は好きです。群生すればレースのカーテンのようで更に涼しげで大好きです。

オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
 花期の長い花で早春から桜が散るまで咲き続けます。丁度今が満開でまるで夜空の星屑のように野原の空を占領してます。私はこう名付けこの青い花を称えました。「路傍の青い星」と…。
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2009年12月21日

野の花32 イソギク 三浦城ケ島 2009.12.21

イソギク
イソギク(磯菊) キク科キク属
 キク科キク属では珍しい舌状花のない筒状花だけの花、東京都(伊豆諸島)と神奈川、千葉、静岡の各県の海岸だけに分布しています。見事な群生を見せる草で海岸の断崖を黄色に染め抜きます。また葉の美しさも特筆するものがあり見応えのある草です。 
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2009年11月08日

野の花31 ヤクシソウ 横浜市 2009.11.07

ヤクシソウ
ヤクシソウ(薬師草) キク科オニタビラコ属
 アスファルトの裂け目から伸び花を咲かせました。小春日和の陽気の中でハッとするような華やぎを見せてくれました、その小さな体を精一杯使って…。
 
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野の花30 ノハラアザミ 横浜市 2009.11.07

ノハラアザミ
ノハラアザミ(野原薊) キク科アザミ属
春咲きのノアザミによく似ています。でも秋に咲くアザミ、そうです、これが野原薊です。開発の進む郊外でも比較的多く生き残っていてよく見掛けます。その優しげな紅紫色を見ると私は嬉しさを隠せません。何故ならこの色は野の花の最も基本の色、一番虫の好む色で野の佇まいを一杯に感じさせてくれるからです。何やら嬉しくなってくるのです。
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2009年11月01日

野の花29 ヤツデ 2009.10.31 横浜市

ヤツデ
ヤツデ(八手)、別名・天狗の羽団扇(てんぐのはうちわ)
 艶のある巨大な葉、今や観葉植物として人気があると聞きます。なるほど美しい葉ですね。しかし子供の頃の私には葉より実が関心の的でした。そうです、この実を竹鉄砲の弾にしたのでした。
 小学生になるとこの当時の男の子は折りたたみ式の鋸付きナイフを買って貰います。それで様々な工作遊びをするのです。その内でも取り分け皆が熱心だったのが竹鉄砲作りです。年長の器用な兄貴分は精巧に削り出して見事な竹鉄砲に仕上げます。不器用な私も真剣にナイフを操り何とか様になった竹鉄砲を作り上げました。そして山に入り八手の実をしこたま仕入れて来ると言う訳です。まず実を竹筒に一個入れ、軸棒で差し入れます。次に実をもう一個を入れ、一気に軸棒を突き入れます。すると竹筒の中の空気が圧縮され、先に入れた実の弾が勢いよく放たれるのです。阿呆な男の子たちはこれで戦争ごっこをするのです。男は好戦的で駄目ですねー! でも楽しかった! 当たるとかなり痛いです。顔に当てないように!
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2009年10月18日

野の花28 ヤマハハコ 御嶽山 2009.10.11

 御岳山七合目、田の原天然公園のヤマハハコ
ヤマハハコ
ヤマハハコ(山母児) キク科ヤマハハコ属
 御岳山登山口のある田の原天然公園(2180M)、その中を貫く登山道の傍にこのヤマハハコは咲いていました。ヤマハハコは正に秋の花、冬直前の秋の亜高山帯の田の原にはこのヤマハハコ以外の花は見つかりませんでした。そんな寂しさの増す山道に一人華やぎを添えてくれたヤマハハコ…、我ら旅人を暫し喜ばせてくれたのでした。「ありがとう、奇麗だよ!」
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2009年10月14日

野の花27 ミゾソバ 妻籠宿 2009.10.10

ミゾソバ
ミゾソバ(溝蕎麦、別名・ウシノヒタイ) タデ科タデ属 
 本来は湿地に群生する一年草ですが、妻籠では水車小屋の近くの側溝に咲いていました。白に丹頂の花、誠に愛らしく出会えて嬉しかったのでした。
 別名の牛の額は葉の形によるものです。その葉は民間薬としてリュウマチに用いられるそうです。若芽は食用にもなるのだそうです。人に役立つ優れものですね。 
 
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2009年10月12日

野の花26 ヒガンバナ 馬篭宿 2009.10.10

ヒガンバナ
ヒガンバナ(彼岸花、別名・マンジュシャゲ・シビトバナ・カミソリバナ)
 馬篭宿・脇本陣蜂谷家の墓の前で咲いていました。山間部の馬篭宿では彼岸の二週間くらい後に咲くようです。丁度、藤村縁の永昌寺を訪ねた折りに見付けました。妖艶の華やぎを持って墓を飾っていました。
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野の花25 ゲンノショウコ 馬篭宿 2009.10.10

ゲンノショウコ
ゲンノショウコ(現の証拠、別名・ミコシグサ) フウロソウ科フウロソウ属
 少し前、庭の花で紹介したゲンノショウコです。この株は私の家の株に比べやや紅が差し、中々に美しいようです。フウロソウ属最少の花ですが、それははっきりとした気位を感じさせ、流石、風露草と思わせる力があります。野紺菊の傍で負けじとしっかり咲いていました。
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野の花24 ノコンギク 馬篭宿 2009.10.10 

ノコンギク
ノコンギク(野紺菊、野菊) キク科シオン属 
 秋の野辺は野菊で溢れ麗しい色香を漂わせます。特に道の傍には多く咲き連なり、さしずめそこは野菊街道と言ってもいいでしょう。私は見惚れ胸を焦がし、ある人(女性)を思い描きながら歩いたのでした。そう、その人の名はおゆう様、島崎藤村の初恋の女性です。この仄かに麗しい野菊のようなおゆうさんについては後ほど馬篭の項で記載します…。
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2009年08月15日

野の花23 イヌタデ 横浜市 2009.8.14

イヌタデ
イヌタデ(犬蓼、別名・あかのまま・あかのまんま・あかまんま)
 私は男の子だった?ので、おままごとはしませんでしたが、女の子はこのアカマンマで必ずおままごとをしたでしょう。そんな子供に身近な懐かしい草ですが、今の子供は昔の子供のようにこの草で遊んでいるのかしら?。もう見向きもされないのかしら?、今でも沢山生えているのに…。私が教えてあげようかしら?…、孫はいないのだけれど…。
posted by 三上和伸 at 08:14| 野の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野の花22 ヘクソカズラ 横浜市 2009.8.14

ヘクソカズラ
ヘクソカズラ(屁糞葛、別名・やいとばな・かばねぐさ・さおとめかずら・くそかずら・牛皮凍)
 ヘクソカズラ、何て嫌な名前を付けたのでしょうか。しかし仕方がありません。クソ(糞)の臭いはしませんが、へ(屁)の臭いは大いにします。だから目の敵にして退治をします。ところが深く強靭な根は必ず残り、やがて芽を出し蔓を出し、のさばります。正に雑草中の雑草です。でも花を見ればその激しい敵意も鈍ります。白に紅が入って丸で日の丸の様、秋には黄金色の実が美しく稔ります。しかし実を土に落としてはなりません。やがてそこはヘクソカズラだらけとなり屁の臭いでどうにもならなくなりますから…。
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野の花21 ガガイモ 横浜市 2009.8.14

ガガイモ
ガガイモ(別名・乳草・しこへい)
 肉眼で見ればそれは単なる普通の花。しかしルーペで拡大してみれば別世界が現れます。微かな紫を含む繊毛に覆われた星型の花、正に驚くべきデザインと色彩、野の花とはこのような類が多いのです。他の木や草に絡み付いて藪をつくる雑草ですが、微妙な趣?の花を咲かせ意外性を際立たせます。
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野の花20 ツルボ 横浜市 2009.8.14

ツルボ
ツルボ(蔓穂、別名・さんだいがさー参内傘・綿棗児)
 私が愛する花は野の花、過酷な自然にあって己が種を絶やす事無く生き継いできた花達。足す事も引く事もできない、ぎりぎりの美しさで輝いています。
 では野の花の美しさはどこから来るのでしょうか?。それは切なる繁殖への願望から生まれきたのです。虫を誘う事の一点を目指し進化し、自然のなすがままに洗われて美しくなるのです。生き抜くための自然淘汰にうち勝ったものだけが美しくなれたのです。だからこそそれを見る自然物の人間が何の掛け値なしに美しいと驚くのは当然の結果で、それこそが逆に人間は自然物であると言う証明です。まるで男が女の美しさに惹かれるが如くに…。そこに生命の切ない結晶があるのですから…。
 このツルボもそんな野の花の一つです。咲き始めたばかりの花、虫はもっと咲き乱れた時に美しいと認識するでしょうが、私は咲き始めのまっさらな状態を美しいと思います。ここが虫と人間との違いと言えます。人間には心があり、その心が清らかさを求めるからです。

 
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2009年07月27日

野の花19 エステルゴムの花 2009.6.21

 はるばるウィーンより数時間の道程…、途中は全てバスの車窓の展望となり、農村を眺めつつ時が過ぎ行きました。そこは正に寒村の趣きで貧しそうな家ばかりが目立ちました。時折ドナウ川が姿を現し、それは湖のように川幅が広く同行の皆は歓声を上げました。そして頻りに写真を撮り続けていました。私も撮りましたが全て画像が流れて失敗でした。写真撮影は(も)下手くそなのです、私は…。
 エステルゴムに着くと早速昼食となりました。小麦粉を捏ねた小さなすいとんのようなパスタ?がでて傍のソースを絡めて頂きました。独特の食感があり私は気に入りました。卓上には粉末のパフリカの小瓶が備えられており、それを振りかけ食べました。芳香が料理の味を引き締め更に美味しくなりました。誰かが言いました。「ハンガリー料理はパプリカで美味しくなるんだね…」と。
 やがて現地ガイドのアンジェリカ(仮名)が現れました。五十歳前の小柄なハンガリー女性…、中々の美人さんです。しかも英語日本語ベラベラの才女です。これから彼女と共にハンガリー観光に赴くのでした。

 @エステルゴムの花
藤色の微笑み
 美しい藤色の小花、まだ咲き出したばかりのようで初々しく愛らしい花でした。日本ではこの類の花は見た事がなく、また帰国して調べましたが判りませんでした。離弁花類の六弁の花、オシベもメシベもあるので両性花である事は判りましたが…。

断崖の薊
 これは何方でも分かりますよね…、そうアザミですね。エステルゴム大聖堂の崖に生えていて私はやっと背伸びをして撮りました。チェコのシュテルンベルクの時のように置いてきぼりをくわないよう必死で撮りました。美しい花だったので撮れて嬉しかった!。

白い戯れ
 どう見てもこれはナデシコの仲間のようです。日本にもこれとよく似たミミナグサがあります。もう少し上手に撮ってやれば良かった…、御免ね…。本物はもっと素敵だったよね…。

 Aビシェグラードの花
青紫の夢
 要塞の丘付近に咲いていました。素晴らしい青紫、見惚れました。少し雨に打たれて痛んでたけどね、日に当たればシャンとするよね、その時撮ってやれば良かったね…、残念です。
 日本のゴマノハグサ科のクワガタソウに似ていると思いましたが、花弁の数が違いました。クワガタソウは四弁、この花は五弁。
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2009年07月09日

野の花18 チェスキー・シュテルン ベルク城の花 2009.6.18

 プラハの南、平原を抜け丘陵に至る頃、森の狭間にチェスキー・シュテルンベルク城が見えてきました。丘の上の小さな城、主・シュテルンベルクの私的な館と見受けられました。城に上る坂道の周囲には愛らしい野の花が咲いていました。私は狂喜し、品定めをし、帰路に写真撮影を誓いました。
 その帰路の花の撮影の折り、私は夢中となり時間を忘れツアーの皆を待たせてしまいました。妻が迎えに来て見ると、その顔の眉間には険しい皺が寄っていました。強い剣幕で「みんな待っているんだよ! 早くしなさい!」私は慌ててバスに戻りました。バスはアイドリングを空吹かしし、急発進をしてプラハを目指しました。添乗員はプラハ到着前、アナウンスで「運転手さんの努力で間に合いました!」だって…。

チェコの小菊
 キク科の花、芝の中にツメクサ(クローバー)と一緒に生えており、ツメクサよりも早く咲きだしたようです。このようにまばらに咲き群れる様は園芸植物ではなく、恐らくこれは野草でありましょう。

チェコの立金花
 黄色い花、よく光りテカテカしています。当てずっぽうですが、キンポウゲ科のリュウキンカに近い種と思われます。草むらの中によく目立ち輝いていました。葉は花の近くにある卵形のもので、周囲の立派な葉はツタのようです。

チェコの桔梗
 これは正にキキョウでしょう。青く美しい花に、私はチェコに居る事を忘れ、日本の野にいてキキョウを見つけた錯覚を覚えました。「キキョウだ、キキョウだ!」と叫んでふと思うと、「ここは外国だったんだ」。私の脳はチェコと日本を瞬時に行き来しました。タイムマシィーン並みにネ!。

チェコの風露草
 これは日本名はフウロソウ(風露草)です。この類は日本にも幾種類かあり、美しい花が多いのです。ハクサンフウロにグンナイフウロ、最も濃色で美しいのがアサマフウロです。そして一番身近なのがゲンノショウコ(現の証拠)、お腹の薬に用いられます。チェコにも風露草はありました。

チェコセンキュウ
 これはセリ科の草と思われます。セリ科にはこの花と同じような姿形の花を咲かせる草が多く、センキュウ、シシウド、ボウフウなどの名が日本では付けられています。例えばシラネセンキュウ、ミヤマシシウド、ハマボウフウなど。白いレース模様は美しく、人が真似て白糸で編む気持ちがよく分かります。
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2009年06月27日

野の花17 プラハに咲く花 2009.6.17

プラハに咲く花
プラハに咲く花
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