ヤブレガサ(破れ傘《笠》)キク科ヤブレガサ属
今年もまた、この草の名の起こりとなった芽出しの“破れ傘”姿を捉える事に、失敗しました。残念ですが、気付いた時にはもう既に半開きの破れた傘状態からは脱しており、葉を広げてしまいました。それでも、その葉の伸びやかな開き具合が素晴らしく、ここにブログの一ページを割かせて頂きました。半開きの芽出しの姿はもっと漫画チックで風情があり、可愛らしいのですが…、それでも素敵でしょ、この草…。お目当てのその姿は、また鬼を喜ばせてしまいますが、来年にネ…。
普通この草はコナラやクヌギの林の下に生え、地味な花を咲かせます。まあ、一般的には花より芽出しの葉を観るためだけに庭に植えるのであり、私もその例に漏れません。特筆すべきは双子葉植物でありながら、例外的に子葉が一枚な事です。地球生物の神秘の一面が、この草に垣間見る事ができます。