2023年05月30日

私の歳時記・歴史 ジャンヌ・ダルク火刑に処せられる 2023.05.30

1431年のこの日、オルレアンの乙女・ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられ亡くなりました。現代のフランスとイギリスの国境線が定まった戦争でもある百年戦争(14世紀半ばから15世紀半ばにかけての戦争)で、フランスを勝利に導いたのが神がかったティーンエイジャーであったジャンヌ・ダルクでした。終戦後、ジャンヌは男装をしていた事に疑問を持たれ、それを理由に異端者と疑われ、宗教裁判に掛けられました。そして死刑判決を受けました。

この日、炎に包まれたジャンヌはイエスキリストの名を何度も叫びながら殺されました。19歳の乙女でした。フランスのヒロインとして称賛されましたが、身分的には、ジャンヌは異端者の汚名を着せられ、雌伏の時を過ごしました。それでも死後、宗教裁判の再審により復権を果たしました。そして更に、1920年の5月16日に、時の教皇・ベネディクトゥス15世により、カトリックの聖人に列せられました。オルレアンの乙女は聖女となったのです。
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2023年05月23日

私の歳時記・歴史 コペルニクス、地動説・「天体の回転について」を出版発表 2023.05.23

1543年のこの日、この日はコペルニクスの死の前日、地動説を唱えた「天体の回転について」を出版しました。コペルニクスは天体は円運動をすると考えていました。それまでの宗教的な天動説を覆し、地球は太陽の惑星で、一年をかけ太陽の周りを円運動で回っていることを唱えました。地球の大きさなども大方把握していたようでした。
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2023年05月18日

私の歳時記・暦 ホトトギス鳴く 2023.05.18

昨日の早朝の事でした。遂に初夏の野鳥・ホトトギス(不如帰・時鳥)の声を聴きました。近年の時代劇(大河ドラマ)の初夏のシーンでは頻繁に使われる鳥の声ですが「鳴かずんば殺してしまえ…、鳴かずんば鳴かせてみよう…、鳴かずんば鳴くまで待とう...」と三英傑の特徴をホトトギスに託した言葉(句)もありました。「目に青葉・山不如帰、初鰹」と初夏の季節の代表的な生き物です。何故初夏なのか? それは托卵相手の山里のウグイスが巣作りを終え、卵を産んだ頃を目安に日本に渡って来る夏鳥だからです。カッコウと同様にこの類の鳥は自らで巣を作らず、他の鳥の巣に卵を産みつけ、子育てをさせる生態を持っているのです。絶対に自らの巣は作らず、他人任せの繁殖をする珍しい鳥なのです。

しかし、この類の鳥は鳴き声に特徴があり、昔から珍重されています。古今東西、あらゆる芸術・芸能に登場してきています。「トッキョキョカキョク」、「テッペンカケタカ」、これが日本のホトトギスの聴きなしです。夜に飛びながら鳴くのもホトトギスの特徴です。これには「忍び音(しのびね)」と異称が付いています。
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2023年05月15日

私の歳時記・暦 沖縄復帰記念日 2023l05.15

戦後の長い間、米軍に支配されていた沖縄、市民は多くの苦難を味わったことでしょう。地理的な有用性から沖縄は基地の島です。これは如何ともし難い不公平な扱いです。日本国民として恥ずかしい限りです。

1971年の6月17日、宇宙中継によって東京(日本)とワシントン(アメリカ合衆国)の間で「沖縄返還協定」が結ばれました。それが1972年の5月15日の午前0時をもって発行し、沖縄の施政権がアメリカから日本に返還されました。これをもって沖縄県が誕生しました。本土並みの復帰を目指しましたが叶わず、多くの基地を始めとした米軍の施設が残りました。沖縄全県の12%がそう言った基地の施設です。
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2023年05月11日

私の歳時記・暦 今日は立夏の次項・蚯蚓出(みみずいずる) 2023.05.11

今日は二十四節気・立夏の次候・蚯蚓出(みみずいずる)です。古代ギリシャのアリストテレスはミミズを「大地の腸」と呼んでいました。また種の起源で有名なダーウィンもミミズに関心を持っていて、岩を穿ち土に還す、肥沃な土を作るミミズの力を評価していました。

夏も近づくとミミズも活発に動き出します。皮膚呼吸をするミミズは雨が苦手です。土が水浸しになると、呼吸困難を起こし、そこから逃げようとします。しかし地上に出てしまうこともあるので、強い太陽に照らされて干乾びてしまうのです。良く死んだミミズが転がっているのを見掛けますよね。それにはそんな理由があるのです。ミミズは眼が観えないそうで、運の悪いミミズは干乾びてしまうのです。

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2023年05月09日

私の歳時記 シラー忌日 2023.05.09

ゲーテと並ぶドイツ古典主義の文豪・フリードリヒ・フォン・シラーが亡くなったのが1805年の5月9日です。偉大な作品を数多書き、大文豪として世に認められたのですが、僅か45年の命でした。ゲーテ並みにもっと長生きをしたなら、飛んでも無い作品を世に残したでありましょう。シラーの特徴は整った文体による美しい文章を書いた詩人と言われています。しかし、詩だけにとどまらず、ゲーテ同様に、否、それ以上に万能の天才でした。歴史学・劇作・思想家、何でもござれで、しかも一流の出来栄えで、正に不世出の芸術家で思想家でした。音楽家にも大きな影響を与え、その詩作が多くの作曲家に使われました。

特に有名なのがベートーヴェンの第9交響曲の重要なテーマ「歓喜の歌」、そして渋い所ではブラームスの合唱曲「ネーニエ」にも使われました。ここでベートーヴェンの第9のテーマ・シラーの「歓喜の歌」のサビの部分の詩を紹介いたします。参考にご覧ください。

「歓喜の歌」 フリードリヒ・フォン・シラー作

歓喜よ 美しき神々の御光よ

エリュシオン(楽園)の乙女よ

我らは情熱と陶酔の中

天界の汝の聖殿に立ち入らん


汝の威光の下 再び一つになる

我等を引き裂いた厳しい時代の波

すべての民は兄弟となる

汝の柔らかな羽根に抱かれて
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2023年05月08日

私の歳時記・歴史 今日はヨーロッパ戦勝記念日 2023.05.08

ヴァルプルギスの夜(4月30日)、ヒトラーが自殺をし、ナチスが瓦解しました。それから7日目の5月7日にドイツの降伏文書調印を受け、第二次大戦のヨーロッパ戦線が戦闘停止になりました。翌8日、連合軍が勝利を収めたのでした。この後、8月15日には日本も降伏し、三国同盟枢軸国は全て破れたのでした。他人の国土を犯す行為、その愚は歴史が証明しているのに、愚かなロシアは未だ戦闘を続けています。新しい武器を手に入れたウクライナもじきに反転攻勢に入ると噂されています。このままですとロシアに未来はありません。西側の民主主義に恐れをなしたプーチン、時世を読み間違えました。他人の不幸で胡坐をかくロシア国民の良識が問われることになります。
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2023年05月06日

私の歳時記・歴史 鑑真忌 2023.05.06

難破などの苦難の来日をした唐の高僧、日本律宗の開祖です。日本に於ける主な仕事は、仏教の普及と日本人のお坊さんの育成とそれの認定でした。ちゃんとした修行を済ませたお坊さんであることを証明し資格を与えたのでした。新しいお坊さんが日本国民のためにシッカリ仕事ができるようにする事、優秀で善良なお坊さんを育てる事が大きな仕事でした。

唐招提寺と言う立派な寺院を築き上げ、天平宝字7年の5月6日(763年6月25日)に亡くなりました。
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私の歳時記・暦 今日は立夏にして蛙始鳴(かわずはじめてなく) 2023.05.06

暦の上で、今日は立夏にして蛙始鳴(かわずはじめてなく)です。農作業的には稲作りの最初の段階で、田の代掻き(田に水を入れ、土塊を砕き田面を平らに均す)や畔塗り(田の水の漏水を防ぐ畦造り)の季節を知らせる事項です。この頃になるとカエルは生殖活動のため鳴くようになります。「オスの俺はここにいるよ。ここは俺の縄張りだ。どうかメスさん来てください」と鳴くのです。そして水中に産卵をし、田の水はオタマジャクシで溢れるのです。
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2023年05月05日

私の歳時記・暦 端午の節句 2023.05.05

今日は端午の節句。端午の端は初めの意味、月の初めの午(うま)の日を言います。午は五と同音ですので、後に5月5日を端午の節句に当て嵌めました。古くは邪気を払う意味で軒先に菖蒲(花の菖蒲ではなく、サトイモ科の葉の菖蒲)や蓬(よもぎ・薬になり軍事用にも利用された)を吊るし、粽や柏餅を食べるようになりました。中世‣近世の武士の時代になると、男子の祝いの傾向が強くなり、甲冑を飾り鯉のぼりを立てるようになりました。しかし第2次大戦後は男女同権の思想が成立し、武力を誇示した端午の節句は色を失い、子供の日と化しました。自由・平等・博愛の現代こそ、平和な端午の節句が喜ばしいですね。
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2023年05月03日

私の歳時記 今日は私たちの結婚記念日 2023.05.03

今日は5月の3日、ゴールデンウィーク後半の最初の日です。そして44年前の私達の結婚式の日でした。私たちは結婚と言うものに慣れないで、最初の内は喧嘩ばかりしていました。初めての男と女の生活、些細な事で傷つけあっても来ました。それでも子供が出来て漸く男は男の役目があると納得しだし、妻や子の大切さを知り始めて、男の覚悟が出来上がってきました。もう喧嘩をしなくなってから何年経ったでしょうか? 恐らく、40年は経ったでしょう。子は育ちそれぞれ結婚して孫も出来ました。今では4人の孫のジイジバアバとなりました。この世のありったけ幸せを掴んだと確信しています。今後は二人して旅行にグルメ、そして芸術鑑賞を楽しんでいきたいですね。

結婚記念日としては、44年はルビー婚式の4年目に当たります。結婚十五年目からは5年間隔で記念日が更新されます。従って私たちは来年、サファイア婚式を迎えます。私の目標は金婚式!
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2023年04月30日

私の歳時記・歴史 ヴァルプルギスの夜 ヒトラーの自殺 2023.04.30

ヴァルプルギスとは8世紀のフランク王国の女子修道院長(女性)の名に由来します。ヴァルプルギスの夜とは西欧で広く行われる行事(祭り)で、4月30日の夜から5月1日未明にかけて行わる春の祭です。ドイツの伝承では前夜祭の4月30日の夜に、魔女たちがドイツ・ハルツ山地のブロッケン山に集まって神々たちとドンチャン騒ぎをすると言います。ブロッケン山とは自然現象のブロッケン現象が世界で最初に認識された山で、正に魔の山で、魔女たちが固執する場所と思われています。現代でもヨーロッパの各所で、この日に火を焚き、この春の到来を祝う祭りに花を添えています。復活祭に近く、通称は「復活祭のかがり火」で、熱狂的な騒ぎをするヨーロッパの風習の一つです。

今日は彼のアドルフ・ヒトラーが自殺をした日です。ヴァルプルギスの夜での自殺、ある仮設ですが、この悪魔崇拝の重要な日に自らの生を遮断したヒトラー、正に悪魔の象徴で、その悪魔は正義に破れたのですね。
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私の歳時記・歴史 源義経と武蔵坊弁慶死ぬ 2023.04.30

頼朝の策謀による圧力に抗えなかった奥州藤原氏の当主・泰衡は、衣川の舘(ころもがわのたち)に攻め込んで義経に自害をさせました。伝説では多勢に無勢だった義経の家来・武蔵坊弁慶も八面六臂の活躍をしましたが、打ち取られました。文治5年(1185年の6月15日)閏卯月の30日に弁慶共々義経も亡くなりました。義経の妻・郷御前と娘一人も義経が殺しました。この後、頼朝は奥州征伐をし奥州藤原氏を亡ぼしました。多くの犠牲を払った奥州征伐、敵味方の区別なく義経を始めとするその犠牲者を弔うために、平泉の毛越寺に擬えて、鎌倉二階堂に永福寺(ようふくじ・廃寺)を建立しました。永福寺、今はその礎石が残り、池も造り、浄土庭園の趣を醸しています。鎌倉の新しい名所となっています。

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2023年04月29日

私の歳時記・歴史 ヒトラーとエヴァ・ブラウン、結婚する 2023.04.29

1945年のこの日、長らく謎の恋人同士であったヒットラーとエヴァ・ブラウンがベルリンの総統官邸地下壕で簡素な結婚式を挙げました。ソ連の赤軍が迫る中、翌日には二人は心中をして命を絶ちました。まだ若い33歳でした。エヴァは嫉妬のため何回か自殺未遂をした女性でしたが、何とか耐え、この日に結婚を果たしました。決して悪女ではなく、選んだ相手が狂った悪魔でした。
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2023年04月26日

私の歳時記・暦 七十二候・霜止出苗(しもやみてなえいずる) 2023.04.26

昨日が穀雨の次候、第17番目(立春から数えて)の「七十二候・霜止出苗・しもやみてなえいずる」でした。暦では、春も終わりに近づき、関東以南の低地は霜の降りる心配がなくなり、種籾を撒き稲の苗を育てる適期を伝えています。

種籾とは前年に実った稲のタネで、上質な籾を食べずに残して起きます。そして播種し発芽させます。そのひと固まりを苗代(なわしろ)と言います。順調に育ったら5月頃、水を張った田圃に苗を数本纏めて植えて行きます。鏡のような田圃に緑が映えます。

季節的には晩春から初夏、山は新緑の中に躑躅や藤が咲き誇ります。本当に美しい季節の到来です。風は薫風、水辺(田んぼの中も)にはメダカやオタマジャクシが遊んでいます。歳を重ねた私も、未だにこの景色を夢に見ます。田舎の初夏の景色です。
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2023年04月23日

私の歳時記・歴史 禅寺の寺格が制定される 2023.04.23

暦応(1342年5月28日)5年のこの日、室町幕府(足利尊氏)は京都と鎌倉の禅寺(主に臨済宗)の寺格を決めました。五山・十刹(じっさつ)・諸山(しょざん)・林下(りんげ)に分けられました。

京都と鎌倉の五山のランキングを並べてみますと、京都・鎌倉の双方の最上位に選ばれたのが別格上位の南禅寺、京都の一位は天竜寺、二位が相国寺、三位が建仁寺、四位が東福寺、五位が万寿寺です。そして鎌倉は、一位が建長寺、二位が円覚寺、三位が寿福寺、四位が浄智寺、五位が浄妙寺です。私は、京都は南禅寺しか行っていませんが、鎌倉は全てに複数回訪ねています。質実剛健な禅寺、座禅・托鉢・禅問答など、常に厳しい修業が行われています。
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2023年04月21日

私の歳時記・歴史 賤ケ岳の戦い、柴田勝家、秀吉に負けて、戦国一の美女・お市も死ぬ 2023.04.21

天正11年(1583年6月11日)のこの日、織田信長の重臣であった柴田勝家が羽柴秀吉に賤ケ岳の戦で敗れ、自害しました。織田信長の妹で妻の絶世の美女お市も一緒に亡くなりました。浅井長政とお市の三人の娘(勝家にとっては連れ子の茶々・初・江)は命を救われ、後に茶々は秀吉の側室に、初は京極家の嫁に、江は徳川秀忠の妻になりました。残忍な秀吉でも三姉妹は殺さなかったのでした。まあ、三娘は織田信長の姪でしたからね。

しかし戦国とは恐ろしい時代でしたね。特に豊臣秀吉の残忍さが目立っていました。多くの武将を殺し、その妻や親類を根こそぎ亡ぼし、多くの宗教家も磔の刑(はりつけのけい)に処しました。己の親戚(豊臣秀次)の一族郎党まで、皆殺しにした鬼でした。私が歴史上の人物で一番嫌いなのが秀吉です。下品で不細工な悪魔です。

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2023年04月20日

私の歳時記・暦 七十二候の葭始生(あし(よし)はじめてしょうず) 2023.04.20

今日は二十四節気・穀雨の初候・七十二候の第16番目の「葭始生(あしはじめてしょうず)」です。この七十二候は日本では葭が使われ、中国では浮き草が使われています。葭は日本の水辺に生える植物で別名を「よし」と呼ばれています。“あし(悪し)”ではなく“よし”とされたのです。日本では浮き草よりは葭の方が目に付き一般的であったようです。葭や浮き草もこの時期になるとその緑が際立つようで、晩春の緑萌える時期を表すのに適していたようです。

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2023年04月18日

私の歳時記・歴史 葛飾北斎忌 2023.04.18

今日は天才絵師・葛飾北斎の忌日です。嘉永2年(1849年5月10日)の4月18日に数え90歳で亡くなりました。版画・肉筆浮世絵・漫画・挿絵芸術など生涯の作品数は3万点を数えたそうです。興味津々だったのが西洋絵画(油絵)でしたが、日本の絵の具で描き、シーボルトがヨーロッパに持ち帰ったのがオランダに存在します。しかしこれだけは満足な形にはならなかったようで、90歳の北斎の心残りになったそうです。娘のお栄(葛飾応為・かつしかおうい)共々、絵を描く事しか興味はなく、掃除もしない小汚い家で創作に励んでいたようで、その汚さに嫌気がさして、生涯に93回もの引越しをしたそうです。

世界の画壇や芸術家に衝撃を与えた人で、その影響はゴッホやドビッシーを始めとして計り知れないものがあったようです。1999年のアメリカの雑誌ライフの企画による「この1000年で最も重要な功績を残した100人」で、日本人でただ一人ランクイン(86位)したのがこの北斎でした。
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2023年04月17日

私の歳時記・思い出 飯田・下伊那の日・五平餅の日 2023.04.17

今日は飯田・下伊那の日で、五平餅の日だそうです。嘗ては度々訪れた長野県南部の景勝地で、南アルプスと中央アルプスを間近に仰げる素晴らしい土地でした。恐らく5月の初め頃と記憶していますが、天空の里の下栗の里へ出掛けた折、五平餅を食べ、蕎麦処のはんば亭で旨い蕎麦を味わいました。あの時の五平餅と蕎麦の味は未だに忘れられません。そして村全体に咲いていたヤマツツジとフジの花、愛するものに囲まれた私は真に幸せでした。
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2023年04月16日

私の歳時記・暦 昨日から七十二候の「虹始見(にじはじめてあらわる) 2023.04.16

昨日は少々忙しなく七十二候「虹始見(にじはじめてあらわる)」を書き損じてしまいました。仕方ないのですが、今日書きますね。日本の雨期と言えば梅雨や秋雨・台風来襲などですが、季節の良い春も菜種梅雨や春雨などの言葉が残るほどに雨期なのです。乾季の冬が終わると前線や移動性の低気圧が現れ雨が多くなります。虹は雨が降らなければ表れないもので、春になれば虹は発生してくるのです。しかも太陽の光が強くなればなるほど、虹は発生し易くなるのだそうです。雨が降り、陽光が強くなるこの春の時期、虹が見え始める頃と言えるのです。
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2023年04月12日

私の歳時記 ガガーリン少佐、「地球は青かった」と宣う 宇宙飛行の日 2023.04.12

1961年のこの日、ソ連の宇宙衛星船・「ボストーク1号」に乗ったガガーリン少佐は「地球は青かった」と述べました。今時の人工衛星から送られてくる「青い地球」の映像を先取りした唯一無二の人間になりました。美しい水の惑星・地球、月に簡単に行けるなら、月から地球を眺めて観たいものですね。太陽系最高の絶景となるに違いありません。
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2023年04月11日

私の歳時記 七十二候・鴻雁北(こうがんきたす) 2023.04.11

油断大敵でしたね。七十二候の「鴻雁北(こうがんきたす)」が昨日から始まっていました。そして14日まで続きます。二十四節気の清明には玄鳥(つばめ)と鴻雁(こうがん・大小の雁)の二つの鳥が登場します。一つは南国から日本に渡って来る夏鳥のツバメであり、もう一つがツバメと入れ替わって日本から北国(シベリア)に帰る雁です。七十二候の第13候が玄鳥至(つばめいたる)で次候の第14候が鴻鴈北(こうがんきたす)になっています。正に清明は季節の分かれ目、冬と夏の狭間にある春の盛りの頃を示しています。

雁は昔から人々の間で馴染みある鳥でした。お菓子の落雁(らくがん)、茎茶の雁が音(かりがね)にもその名が表れています。茶人が愛した鳥なのでした。10月には「鴻鴈来(こうがんきたる)」があり、ツバメ同様、雁も日本人の季節の指標を教えてくれる目立った鳥でした。
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2023年04月08日

私の歳時記・歴史 静御前鶴岡八幡宮で白拍子を舞う 2023.04.08

文治2年(1186年の4月28日)のこの日、捕らえられて鎌倉に運ばれた源義経の妾・静御前が鶴岡八幡宮で白拍子の舞を披露しました。頼朝や政子に大姫、そして多くの御家人たちが見守りました。義経への思慕を募らせ、激情を発しながらも完璧な舞を魅せました。観ている誰もが感動し、静への同情が広がりました。政子と大姫は頼朝に迫り、静かの命を救って欲しいと嘆願しました。ところが静は妊娠をしており、頼朝は「その子が女子であったなら許す、男子であったなら殺せと」と命令を下しました。生まれたのは男子であり、その子は由比ガ浜に捨てられました。その後、静は逃げ延びたのですが、その行方は知れませんでした。

白拍子(しらびょうし)
平安時代末期から鎌倉時代に流行った歌舞、男装の遊女が舞い歌いました。同時にその遊女自身を指した言葉でもありました。静は母譲りの白拍子の達人、美貌と技量を兼ね備えた舞姫でした。
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私の歳時記 ロマの日 2023.04.08

今日はロマの日、1990年の国際ロマ連盟の総会で決められました。ヨーロッパの移動型民族のロマの問題に関する啓発をし、ロマ文化を記念する日です。

ロマとは北インドのロマニ系に由来し、中部ヨーロッパを移動しながら生活をする民族全般の事を指す名称です。ほぼ中部ヨーロッパ全土で生活し、滞在を許された国々により、ツィガニ・ツィガーニ・ツィゴイナー・ジプシーなどと呼ばれていました。本来の宗教はインドのヒンドゥー教でしたが、訪れる国々の宗教に染まり、ギリシャ正教やカトリック・プロテスタントなどに改宗する人々が大方となったようです。

文化としては音楽に優れた能力を発揮し、その技をヨーロッパ各国に伝えた旅芸人集団が数多いました。ハンガリーのチャルダッシュ(ブラームスの【ハンガリー舞曲やジプシーの歌】、リスト【ハンガリアラプソディー】、サラサーテ【ツィゴイネルワイゼン】にも影響を与えています)、ブルガリアのチャルガ、トルコのベリーダンス、マケドニアのチョチェク、スペインのフラメンコなどのジャンルがあります。

ロマ出身の有名人も数多います。
カルメン・アマヤ フラメンコ・ダンサー
チャールズ・チャップリン 俳優
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) 作家
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2023年04月05日

私の歳時記・暦 今日から清明、七十二候は清明の初候・第13候の玄鳥至(げんちょういたる・つばめきたる) 2023.04.05

今日から清明、清浄明潔を簡略したのが清明です。万物に明るい気が溢れるの意味があります。そして二十四節気・清明の初候が七十二候の第13番の玄鳥至(つばめきたる)です。日本人はツバメが大好きで、春の到来と秋の去就(9月18日頃の玄鳥去)の二つの二十四節気があります。先日訪ねた寄(やどりき・松田)で今年初めてのツバメを観ました。ひたすらさえずっており、雌の到来を待ちわびているところでした。到頭、ツバメも来ました、春ですね!
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2023年04月04日

私の歳時記 おかまの日 トランスジェンダーの日 2023.04.04

3月3日が上巳の節句で女子の日、5月5日が端午の節句で男子の日、その中間の4月4日をおかまの日としました。男でもない女でもない、若しくは男に生まれても女になりたい、逆に女に生まれても男になりたい人もいるでしょう。性の問題はあらゆる可能性がありますね。一般の常識に囚われることなく、柔軟に考え対処する必要があります。特に法律問題としてね。司法が重要な役割を持ちます。司法人よ、しっかり考えてください。
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私の歳時記 ピアノ調律の日 2023.04.04

4月(April)の4日は調律の日、ピアノのピッチがA-440㎐で合わせられているので、こじ付けですが今日はピアノ調律の日です。音楽の標準ピッチも昔から紆余曲折がありましたが、現代楽器では大方がこのA-440㎐のピッチを採用しています。コンサートピアノの場合は音のテンションを上げるため、A-443Hz(上限)まで上昇をさせています。従ってピアノ付きのオーケストラではピアノに合わせるため、全ての楽器が443Hzに合わされています。
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私の歳時記・歴史 ブラームス忌日、母の誕生日 2023.04.03

ロマン派と近代の繋ぎ目にいたヨハネス・ブラームス、ルネサンス・バロック・古典・ロマンのそれまでの西洋音楽を総括しました。過去から多くを学び、西洋音楽の進化を世に知らしめました。ブラームスが死んだのが1897年の4月3日、63歳11か月の生涯でした。傑作は数限りなくあります。4つの交響曲、4つの協奏曲、26曲の室内楽曲、200曲の歌曲、ピアノソナタにピアノバリエーション、ピアノ小品集、そして「ドイツレクイエム」「アルトラプソディー」「運命の歌」「ネーニエ」などの声楽曲、どれ一つとっても完璧な形式と人間的な優しさに満ちています。私がブラームスで不満があるとすれば、オペラ、チェロ協奏曲、クラリネット(ヴィオラ)協奏曲を残してくれなかった事、返す返すも残念なことですね。

我が母は1926年(大正15年)の4月3日に生まれました。三男二女の第4子で次女でした。早くに父親が死んだので、母親(私の祖母)に育てられました。貧乏極まりない生活だったとは言え努力家で算盤の達人だったようで、横須賀の海軍工廠の事務の仕事に着きました。母親と弟と住み、ある意味、3人の生活を支えていたようでした。その母もこの日で97歳になりました。長い年月の苦労を偲ばすことは無く、今は老健で、何心配すること無く明るく生き抜いています。
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2023年03月31日

私の歳時記・暦 二十四節気春分の末候・七十二候第12候の「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」 2023.03.31

今日から4月4日までが七十二候の「蕾乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」です。つまりこの時期になると、空中湿度が増え雲が出来易くなります。すると春を告げる雷が鳴り始めるのです。稲の播種や田の代掻きを間近に控える農家にとって、降雨は有難い恵みの水となります。その雨の前に鳴り響く春雷が農家の農耕意欲を引き出します。雷が鳴れば、農作業の準備に入るのです。そして雷(稲妻)は空気中の窒素と酸素を刺激してその雨の中に肥料分を作り出すとされています。稲の役に立つことから雷光を稲妻と呼んだのです。雷様は農耕の神様だったのです。
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2023年03月30日

私の歳時記・歴史 アメリカがロシアからアラスカ購入 2023.03.30

ロシアは毛皮を獲るためにベーリング海峡を越え、アメリカ大陸に進出し、アラスカ方面を植民地にしていました。ところがクリミア戦争に破れ財政が逼迫したために、植民地であるアラスカをアメリカに売ったのです。その頃は毛皮の材料となる海獣も減っていたため、お荷物と化していたアラスカを手放し、その金で財政の一部を補ったのでした。その譲渡金額は720万ドルで、多いか少ないか判りませんが、現代になり戦略的に重要となったアラスカをこの当時、アメリカは難なく手に入れることが出来ました。超絶に、お得な買い物でありました。1867年のこの日に譲渡の条約に調印し、10月18日に譲渡式が行われました。

もしロシアがウクライナ戦争に破れ財政が逼迫したならば、日本は北方4島を買い戻せるかもしれません。夢のような話ですが?
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私の歳時記・歴史 マフィアの日(シチリアの晩祷・シチリア晩鐘事件) 2023.03.30 

1282年のこの日、マフィアの名の由来となったシチリア晩鐘事件が起きました。

復活祭の翌日の月曜日、晩祷(ばんとう・晩の礼拝)のために市民は教会の前に集まっていました。そこへシチリアを治めるフランスの王族の一味のフランス兵がやって来てシチリアの女にチョッカイを出そうとしました。その夫は行き成りフランス兵を刺し殺しました。それが切っ掛けで大暴動となり、その場のフランス兵は一人残らず殺されてしまいました。その時、晩禱を告げる晩鐘がなったことから、シチリアの晩鐘事件と言われました。

長い間、フランス王族の圧政に苦しんで来たシチリアは全土が蜂起をし叛乱となり、フランス人は皆殺しに合いました。この反乱には合言葉があり、それは[Ⅿorte alla Francia Italia anela]であり。その頭文字を読むと「マフィア」になりました。今日のマフィアは秘密厳守の非公然組織だそうです。本拠や事務組織は無いのですが、確かに存在はしているそうです。


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2023年03月28日

私の歳時記・歴史 宇治平等院の名付け日 2023.03.28

永承(えいしょう)7年のこの日(1052年4月29日)、藤原頼通が建てた宇治の別荘を平等院と呼ぶことにしたそうです。鳳凰堂・木造阿弥陀如来坐像・木造雲中供養菩薩像52躯が国宝に指定されています。私も数年前に参詣しました。
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2023年03月22日

私の歳時記 グラバーが長崎でグラバー商会を設立 2023.03.22

文久元年の3月22日(1861年5月1日)に、グラバー邸(グラバー園)で有名なイギリス人のトーマス・ブレーク・グラバーが長崎にグラバー商会を設立しました。グラバーはスコットランド出身の商人で、来日して茶や武器等を扱い、坂本龍馬などの維新の志士などとも深い交わりがありました。次第に商才を伸ばし、岩崎弥之助などと関り、造船や炭鉱も扱いました。明治44年まで生き、日本の近代化に尽力しました。

太宰府天満宮の麒麟像を気に入り、所有したいと願っていたそうです。ビール醸造も手掛け、横浜にあったスプリングバレー(近代版は吉永小百合が宣伝)は後のキリンビールで、日本で最初のビール醸造所でした。愛していた麒麟像からキリンの名を取って着けた社名だったそうです。
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2023年03月21日

私の歳時記・暦 春分にして雀始巣(すずめはじめてすくう) 2023.03.21

今日は二十四節気の春分、真東から昇る太陽の日の出が05:46分、真西に沈む太陽の日の入りが17:53分、ほぼ半日、太陽が出ていました。昼と夜の時間が同じなのが春分の特徴です。寒さが緩み、桜も満開を迎えつつあるようです。毎日、素晴らしい春の日が続いています。

そして七十二候では第10候の春分の初候の「雀始巣(すずめはじめてすくう)」です。暖かくなると生き物は繁殖期を迎えます。スズメも同じで、藁くずなどを集めて人家の隙間などに巣を作ります。丁度春分の頃から雀の巣作りも始まります。初夏になると可愛い子雀が鳴き出します。
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2023年03月20日

私の歳時記 地下鉄サリン事件 2023.03.20

1995年の3月20日に、東京の地下鉄丸ノ内線・日比谷線の2編成と千代田線の1編成に毒ガスのサリンが撒かれ、14人が死亡、6,300人が負傷をした事件。犯人は麻原彰晃首謀のオウム真理教のメンバーで、無差別に化学兵器を使用したテロ事件でした。

麻原彰晃を始め犯人たちは逮捕され、長い拘留の末に死刑に処せられました。これも宗教絡みの事件でした。宗教は徒党を組んでやるとこうなる危険を孕んでいます。世界各国で、似たような宗教絡みの事件が起きています。一人の宗教人に帰依するのは危険な事です。宗教は一人でやるべきです。人に勧めてはいけません。
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2023年03月17日

私の歳時記・暦 七十二候「菜虫化蝶(なむしちょうとけす)」 2023.03.16

昨日から七十二候の第九候・「菜虫化蝶(なむしちょうとけす)」が始まりました。二十四節気の啓蟄の末候が菜虫化蝶です。菜虫とはアブラナ科などの葉物野菜を食べる蝶の青虫の事を言います。青虫が冬野菜・春野菜の葉を貪り食い、蛹(さなぎ)になり、そこから蝶に生まれ替ります。畑に行けば、モンシロチョウが乱舞して葉に卵を産みつけている光景に出会います。

今見掛けるモンシロチョウは蛹(さなぎ)で冬を越した蝶です。菜の花などに卵を産み、その卵は1週間で孵化し青虫になります。脱皮を繰り返し2週間ぐらいで蛹になります。そして1週間が経つと蝶(成虫)になります。交尾をし、雌は卵を産み始めます。
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2023年03月15日

私の歳時記・歴史 ガイウス・ユリウス・カエサルの忌日 2023.03.15

紀元前44年のこの日、共和制ローマ末期の政務官(永久独裁官)で文筆家のガイウス・ユリウス・カエサルが亡くなりました。子分のブルータスに暗殺され亡くなりました。彼は幾つかの言葉(引用句)を発した人で、カエサルの語録として残っています。「賽は投げられた」「来た・見た・勝った」「ブルータス、お前もか」等。また暦の布告者としても有名で、長きに亘りヨーロッパの暦として「ユリウス暦」が普及していました。

またエジプト王・クレオパトラとも親密で、二人はカエサリオンと言う子供まで儲けました。
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2023年03月12日

私の歳時記・暦 七十二候・桃始笑(ももはじめてわらう) 2023.03.11

昨日から七十二候が「桃始笑(ももはじめてわらう)」に代わりました。桃の花が咲く時期になりましたが、咲くと笑うはその昔は同義語だったそうです。

梅・桃・桜はバラ科で近い種類です。但し、花だけ観ていても違いは多くあります。咲く時期は梅→桃→桜(基本山桜)の順ですね。花弁の先は桜が割れていて、桃は尖っています。梅は丸いですね。花柄(かへい・花の軸)は桜が長く、桃は短い、梅は花柄が無いですね。一節に着く花の数は桜・多数、桃・2個、梅が1個となっています。花の賑やかさが違うのですね。花だけでも桜・桃・梅の違いが一目瞭然に解ります。

桃は旧暦の雛祭りの頃に咲く花で、雛祭りは桃の節句と呼ばれていますね。
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2023年03月06日

私の歳時記・暦 二十四節気・啓蟄(けいちつ)にして七十二候・蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)2023.03.06

雨水までは例年の月日の巡り通りでしたが、今年の啓蟄は何時もの日時より一日ズレまして、今日の3月6日になりました。今日から啓蟄であり、その初候の蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)も始まります。啓蟄も蟄虫啓戸も、地中で巣籠りしていた虫たち(昆虫・爬虫類・両生類など)が地温の上昇に従い蠢き、、地上に現れる時期を指します。春雷が起こる時期でもあり、この頃の雷を「虫出しの雷」と言い、春の季語となっています。
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2023年03月04日

私の歳時記・歴史 三線(さんしん)の日 2023.03.04

三線(さんしん)は中国から琉球(沖縄)に渡来した中国の弦楽器・三弦(さんげん)がルーツと考えられています。15世紀以降、沖縄で独自の進化をして三線となり、やがて本土にも運ばれ、三味線となりました。三線は主に沖縄の民謡と密接な関りを持ち、民謡の伴奏楽器として発展して行きます。

棹(柄の部分)は黒檀製、胴には蛇(ニシキヘビ)の皮が張られます。沖縄を代表する弦楽器です。
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2023年03月02日

私の歳時記・暦 雨水の末候の「草木萌動(そうもくめばえいずる)」 2023.03.02

二十四節気・雨水の末候の七十二候の6番目は「草木萌動(そうもくめばえいずる)」です。閏年の2月29日から始まるとされていますが、今年は閏年で無いので、3月1日から始まり4日までとなっています。植物にもよりますが、この頃より草木の緑が萌え始める頃です。丁度雛祭りの頃ですね。但し、本当の雛祭りは旧暦の頃が適期で、この頃(今年の旧暦は閏月・閏如月)があるので新暦では4月22日)には桃の花も咲きますし、春爛漫の雛祭りとなります。
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私の歳時記 2023春一番吹きました 2023.03.02

昨日(2023.03.01)の22:30に、関東地方で春一番が吹いたと気象庁が発表しました。8.3m/sの南南西の風が吹いたそうです。

立春から春分までの間、日本海を進む低気圧に、南にある高気圧から吹き付ける強い南寄りの風(8m/s以上の風)により気温が上がる現象を春一番と呼んでいます。

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2023年02月24日

私の歳時記・暦 七十二候・霞始靆(かすみはじめてたなびく) 2023.02.24

今日は二十四節気の雨水の次候で、七十二候の第5候、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」です。靆はタイと読み雲や霞がたなびくの意味があります。従って春霞がたなびく頃となりました。春は湿度が上がり、雲や霞が多くなります。それが横にゆったりと流れて、朧げな風情を醸します。これが春霞と言う気象現象ですね。春は曙、柔らかく仄々と霞む朝霞、好いですね。
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2023年02月22日

私の歳時記・歴史 後鳥羽天皇(上皇)忌日 2023.02.22

今日は承久の乱で名高い後鳥羽上皇の命日です。延応元年の2月22日(西暦1239年3月28日)に流布先の隠岐の島で亡くなりました。当代一流の歌人であって、文武両道の天皇でした。本人の勇み足である鎌倉北条家との戦、武門に優れていたが故の身の程知らずが災いしたのでした。安徳天皇の異母弟であり、後白河法皇の孫に当たります。この頃の天皇家、正に鎌倉との戦いで窮地に追い遣られています。
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私の歳時記・歴史 電磁波の証明、名が周波数の単位となるハインリヒ・ヘルツ誕生日 2023.02.22

光やX線などの電磁波の存在を発見し、科学的に証明をしたドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツの誕生日が1857年のこの日です。音波の研究もし、その名・ヘルツは周波数の単位となり、一般人にとっても永遠に身近な存在となりました。音楽と関係がある人にとっては馴染み深い名で、音程の標準ピッチの440Hz(ヘルツ)に確固たる名を残しています。

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2023年02月19日

私の歳時記・暦 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる) 2023.02.19

今日から二十四節気では雨水、七十二候では土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)で、23日まで続きます。土脉潤起も雨水と同義で、雨によって土の中の水脈が潤いを持つと言う意味です。遂に、春は来ぬですね。
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2023年02月14日

私の歳時記・暦 今日から「魚上氷(うおこおりをいずる)」 2023.02.14

暦では今日から立春の末候の七十二候「魚上氷・うおこおりをいずる」が始まります。凍り付いていた川や湖も暖気で氷も割れ、魚が姿を見せてきます。その魚は氷の下でクネクネと体をよじり、力に満ちています。魚にしても春が感じられているのです。その俊敏な動きが春の歓びを表しています。三寒四温、寒さも続きますが、その寒さより、春の光の強さが目立つ頃合いとなりました。
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2023年02月10日

私の歳時記・歴史 平徳子(建礼門院・宮廷女房名)が高倉天皇の中宮(皇后)になる 2023.02.10

平清盛と時子の間に生まれた平徳子(とくし・のりこ)が後白河上皇の子・高倉天皇の中宮(嫁いで皇后になる)になったのが旧暦承安2年の2月10日でした。この後、安徳天皇が生れ、源平合戦の悲劇の火蓋が切って落とされました。清盛亡き後、源頼朝の源氏の力が隆盛し、平家は安徳天皇を頂き、祖母の平時子(二位の尼)と実母の平徳子(建礼門院)と壇ノ浦まで逃げまどいますが、源義経の采配による源氏軍に滅ぼされ、二位の尼に抱かれた安徳天皇は入水し果てました。ところが一緒に海にのまれた徳子(建礼門院)は助け出され命を繋ぎました。出家して直如覚尼と名乗り、大原寂光院に入りました。一生を平家の弔いに努めたと言われています。
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2023年02月09日

私の歳時記・記念日 ふくの日 服の日 福の日 風の日 肉の日 2023.02.09

2月9日はフク、あるいはニクと読めますので、語呂合わせの記念日が多いです。

ふく、これは河豚の事ですね。フグは産地・下関では「フク」と呼ばれており、毒魚でありながら大変目出度い魚だそうです。鯛と並んで、白身魚の最高傑作と言って好いでしょう。特にてっさ(鉄刺)が好いですね。コリッとした歯応え、白身の爽やかな風味、答えられません。

服は人間である以上、必須なものです。私はファッションに興味のない人間で、普通に着られれば好いと考えています。スーツは苦手で、スラックスにジャケットが分相応です。好きな着衣は春は長袖のカラーシャツにチノパン乃至ジーパン、夏はTシャツにタンパン、秋はポロシャツにチノパン、冬はネルシャツにジーパンが好いですね。

福は内、鬼は外。節分の豆撒きをしたり、開運の神社を詣でたり、福が頂ける風習は好きですね。とっても楽しいです。

吹くで風の日。気象に興味を持っているので、風も大好きです。春の南風(そよ風)、夏の北風(冷気を持った風)、秋のススキを揺らす風、初冬の小春の無風状態、冬の終わりの東風、春の兆しを感じさせてくれます。

肉の日、好きな肉は豚バラの野菜炒め、ロースのトンカツ、牛カルビの焼き肉、サーロインステーキ、鶏モモの唐揚げ。
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私の歳時記・暦 七十二候第2候「黄鶯睍v・こうおうけんかんす(うぐいすなく)」 2023.02.09

古来からある中国で作られた七十二候、日本に輸入されてからも日本に適した季節感により改定もされて来ました。黄鶯睍v(うぐいすなく)も江戸時代に定着したそうです。黄鶯も中国のウグイスは黄色だそうで、黄鶯とはその名残りのようです。ウグイスの初鳴きは日本列島の各地で時期が異なり、西が早く、次第に東から北へと鳴き継いで行きます。関東では3月初め頃が初鳴きのシーズンで、我が横浜の西部の丘陵地でもその頃に鳴き出します。但し、シジュウカラの初鳴きは既に経験しましたが…。3月がウグイス、5月がホトトギス、楽しみです。
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2023年02月05日

私の歳時記・歴史 長崎二十六聖人殉教の日 2023.02.05

戦国時代から安土桃山時代にかけて、キリスト教の布教が活発となり、日本にも多くのキリシタンが生れました。信長や秀吉は最初、キリシタンの増加を許していましたが、やがてキリスト教が日本を圧迫すると危惧を覚えた秀吉は、キリシタン弾圧を始めました。その典型が1596年のこの日の長崎西坂での26人のキリスト教徒処刑でした。私は秀吉が大嫌いですが、その理由の一つとなったのが、この二十六聖人を刑死させたことでした。

後の世、長崎にはこの二十六聖人(1862年に時の教皇より聖人に列せられた)を悼んで、日本のキリスト教建築で初めて国宝になった大浦天主堂が建てられました。
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2023年02月04日

私の歳時記 今日は二十四節気一番の立春、七十二候第一候の東風解凍(はるかぜこおりをとく) 2023.02.04

今日は二十四節気の最初の立春にして、七十二候の第一候の東風解凍(はるかぜこおりをとく)です。正に季節が一周して原点回帰をしました。立春は正月節で、春の気が立つ頃、七十二候の第一候・東風解凍は東風(こち・はるかぜ、冷たいが東風の春風)が吹いて氷を解かす頃と言われています。春は雲の多い季節、晴天の日が少なくなるとそれは春の兆しです。
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2023年02月02日

私の歳時記 今日はおじいさん(ジイジ)の日 2023.02.02

2月2日はジイジ、ですから今日はおじいさん(ジイジ)の日です。40年ほど前、私の親父が孫のナッチャンから親しく「ジイジ」と呼ばれていたことが良い記憶となり、私の胸の中に生き続けていました。私が最初の孫・Nちゃんに恵まれた際、是非とも「ジイジ」と呼ばせるめに、会うたびに「ジイジだよ、ジイジだよ」と連呼していたのです。到頭、1歳半のNちゃんは私の事を「ジイジ!」と呼んでくれるようになったのです。今、思い返しても嬉しさが込み上げてきます。それ以来、私は合計4人の孫の「ジイジ」となり、「ジイジ」と呼ばれ続けるようになりました。喜びに満ちたジイジの人生、2つの娘家族と4人の孫たち、残る人生、君たちを見詰めて行きます。少しかも知れないですが、力を貸しましょう。
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2023年01月30日

私の歳時記・暦 今日は最後の七十二候・鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく) 2023.01.30

今日は大寒の末候で最後の七十二候「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」です。とや(鳥屋)とは鳥小屋の意味で、鶏が春の兆しを感じ取り、鳥小屋で乳(卵)を産み始める頃を示唆した七十二候です。大寒の最後の七十二候、正にこれは春間近の冬景色と申せます。後五日で節分で、六日で立春となります。
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2023年01月29日

私の歳時記・歴史 人口調査記念日 2023.01.29

近代(明治以降)になって、人口調査(全国戸籍調査)が行われたのが1872年(明治5年)のこの日です。当時の人口は、男:1679万6158人、女:1631万4667人で、合計が3311万825人でした。現在の人口は1億2278万人ですから、それを当時の人口で割ればその差は3.7倍となります。人口減少を深刻に考えている政治家は、この差を知っているのかしらね。何れ日本が住み易い国になれば、人口減少の割合も減って、1億人弱となるでしょう。国土との比率を考えればこれくらいが丁度良いのではないですか?
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2023年01月28日

私の歳時記・歴史 宇宙からの警告の日 2023.01.28

1986年のこの日、アメリカのスペースシャトル・チャレンジャーが打ち上げられましたが、発射74秒後に爆発し、乗組員7人全員が死亡しました。

後に日本の作家・大江健三郎が自身の著作「治療塔」の中で、この事故を「宇宙意思からの警告」と表現しました。各国が宇宙開発に凌ぎを削っているのが現実にあり、宇宙戦争も杞憂とは言えなくなっています。太陽系を制するのは何処の国かしら…。大江の著作が壮大な記念日になりました。
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2023年01月26日

私の歳時記・歴史 オーストラリアの日 2023.01.26

1788年のこの日、イギリスから送られてきた流刑囚1030人がオーストリア大陸に上陸しました。これが今日のオーストラリア国の始まりで、この日を建国記念日としています。オーストラリアは今が夏、鮫は怖いですが、グレートバリアリーフなど魅力的な自然がありますね。
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2023年01月25日

私の歳時記・暦 大寒の次候の水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 2023.01.25

最後の24番目の二十四節気・大寒の次候が今日から始まる71番目の七十二候の水沢腹堅(さわみずこおりつめる)です。これは気温が最も低くなる頃を指した言葉で、大寒の中心的な時候と言えます。大寒の末候は鶏が卵を産む(鶏始乳)ですから…、春間近ですね…。正に冬・春の分岐点の様相ですね。
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2023年01月24日

私の歳時記・歴史 アメデオ・モディリアーニの忌日 2023.01.24

独特のフォルムを持つ画家のモディリアーニは1920年のこの日に亡くなりました。特にそのエロティックな裸婦が評判の謎めいた画家でした。生まれはイタリアのトスカーナ地方、母はその幼い息子の画才の片鱗を見出していたようです。パリに住み、30歳からの数年間に集中的に作品を描き、多くの傑作をものにしました。貧乏画家であって、貧しい生活を送り、美人の妻を娶りましたが、結核に倒れ、僅か35歳で亡くなりました。この死を悲観した妻のジャンヌはその後を追って翌日に自殺しました。何とジャンヌの腹には第2子が宿っていたそうです。モディリアーニとジャンヌはその運命的な出会いが謎を生み、伝説として綴られています。
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私の歳時記・歴史 大浦天主堂竣工(1865年元治元年1月24日) 2023.01.24

今日は長崎の大浦天主堂が完成した日です。それは開国により、フランス(カトリック協会)が日本と国交を持つようになり、その昔、豊臣秀吉の日本二十六聖人への迫害によって長崎で処刑(1597年2月5日)された二十六の御霊を弔う意味で、長崎に大浦天主堂を建てたのでした。

大浦天主堂は日本に現存するキリスト教建築では最も古い教会で、1933年には旧国宝(重要文化財相当)に指定されました。また太平洋戦争の長崎原爆による消失を免れて、1953年には真の国宝に指定されました。そして2018年には世界遺産に登録されました。日本初の西洋風の建築様式を持つ国宝のキリスト教会、一度は観てみたいものですね。
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2023年01月20日

私の歳時記・暦 大寒にして款冬華(ふきのはなさく) 2023.01.20

一年を24の季節に分けた二十四節気の最後は大寒(だいかん)です。前年の立春(黄経315度)から粗一回りしての大寒は黄経300度の時です。同時に七十二候では大寒の初候の款冬華(ふきのはなさく)が始まります。自然を見渡せば、一年で一番寒い大寒の頃には既に春の兆しが見えるです。雪中より蕗の薹が出て春の存在をチラつかせます。ですから大寒と同じ日に款冬華が始まるのです。冬来たりなば春遠からじ、正に冬と春は表裏一体となってこの日に姿を見せるのです。
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2023年01月17日

私の歳時記・暦 七十二候・雉始雊(きじはじめてなく) 2023.01.17

七十二候・雉始雊(きじはじめてなく)は一昨日(1月15日)から始まっています。雉始雊は小寒の末候で、寒さの中、雉が恋を始める時期で、「ケーン・ケーン」と雌を誘って鳴き出す頃を言います。冬来たりなば春遠からじ、正に極寒の中でも機は熟し恋をし始めるのです。雉はもう直ぐ春が来ることを知っているのです。雉は日本の国鳥で、雑食性で野原を生息地としています。都会の近郊(東京都ではレッドリスト入り)では滅多に観られなくなりましたが、田舎に行けば普通に観られます。狩猟対象の野鳥です。
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2023年01月10日

私の歳時記・暦 小寒の次候の七十二候の水泉動(しみずあたたかをふくむ) 2023.01.10

水泉とは湧き出る泉の事、それが動く、寒中にもかかわらず、空中の気温よりは地面の中は暖かさが増していると言っています。太陽の日差しがそれだけ強くなっているのでしょう。芹乃栄(せりすなわちさかう)に次いで、正に春の予兆を伝える七十二候と言えます。冬来たりなば春遠からじ、春はそこまでやって来ています。
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2023年01月08日

私の歳時記・暦 初薬師 2023.01.08

毎月8日は薬師如来の縁日で、今日は1年で最初の薬師の縁日ですので、初薬師と言います。薬師如来は、大乗仏教に於ける如来の一尊で、大医王、医王善逝(いおうぜんぜい)とも謂われています。人間の健康に留意された如来様です。

大乗仏教はユーラシア大陸の中央部から東部にかけて信仰されています。勿論、日本の仏教の各宗派も大乗仏教の流れを汲みます。
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私の歳時記・暦 小寒にして芹乃栄(せりすなわちさかう) 2023.01.08

先日の5日に小寒となり同時に七十二候の芹乃栄(せりすなわちさかう)となりました。小寒とは二十四節気の第23番目です。これより寒の入りと謂れ、一年で一番寒い時期の始まりです。太陽の黄経が285度の時で、冬至より少し太陽が高くなり始めています。七十二候は小寒の初候であり、芹乃栄となります。春の七草の芹が愈々繁茂しだす頃と言われています。寒さの絶頂はこれからですが、芹も茂り出す春の気配が感じられる頃です。
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2023年01月03日

私の歳時記・歴史 戊辰戦争開戦の日 2023.01.03

薩長連合と江戸幕府軍が戦った日本近代史上の最大の内戦、戊辰戦争(ぼしんせんそう)、慶応4年の1月3日(1868年1月27日)に始まりました。鳥羽伏見の戦い⇒甲州勝沼の戦い⇒江戸開城⇒上野戦争⇒宇都宮城の戦い⇒北越戦争⇒東北戦争⇒箱館戦争を経て、薩長連合軍の新政府軍が幕府軍を破り、天皇制に回帰しました。戊辰とは干支の事で、慶応4年(明治元年)の年が戊辰(つちのえたつ)の干支回りでした。
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2023年01月01日

私の歳時記・暦 今日から4日までは七十二候の雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる) 2023.01.01

新年になり、七十二候も「雪下出麦・ゆきわたりてむぎのびる」になりました。麦は越年草で秋にタネを撒き、芽を出した苗は麦踏みと言う行為をされ霜柱に負けないような根に発育を遂げます。そして雪に覆われてもしっかりと成長を続けます。春になると暖かさに誘われ、すくすくと成長し、初夏(麦秋)には黄色く色づき豊かな実りをもたらします。梅雨前に刈り取られます。

麦は乾燥寒冷地向けの穀物です。米・玉蜀黍(とうもろこし)と並ぶ世界三大穀物です。
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2022年12月27日

私の歳時記・冬至・乃東生(なつかれくさしょうず)・麋角解(さわしかのつのおる) 2022.12.27

現在は冬至の期間中で、最初の七十二候は乃東生(なつかれくさしょうず)であり、次候が今日からで、麋角解(さわしかのつのおる)でした。気忙しい時期であり、書きそびれた乃東生を加えて今書きますね。

22日が冬至の始まりで、同時に乃東生の始まりでした。乃東生とは「なつかれくさしょうず(夏枯草生ず)」と読み、草原に咲くウツボグサ(靫草)の芽が出て来ると言う意味です。ウツボグサは夏の花の後に直ぐ枯れることからナツカレクサと呼ばれています。そのナツカレクサはこの時期に芽を出すことが知られており、64番目の七十二候に当て嵌められたのです。

今日から始まる冬至の次候の麋角解(さわしかのつのおる)は第65番目の七十二候です。鹿は鹿ですが、麋(さわじか・へらじか・おおじか)は日本にはいないトナカイの仲間の鹿を言います。中国で読まれた七十二候ですからこう言った内容のものもあるのです。日本鹿は春に角が生え変わりますが、麋は冬のこの頃に生え変わるのです。今日から大晦日までが麋角解の期間です。
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2022年12月08日

私の歳時記・歴史 ジョン・レノン忌 2022.12.08

ビートルズのメンバーとして数々のヒット曲を飛ばし、個人的にも優れた思想を持っていたジョン・レノン、多くのファンから崇拝をされていました。正にこの時代のカリスマでした。私は特別のファンでは無かったのですが、ファンの中には熱狂的な輩もいたのでしょう。1980年のこの日、自身のニューヨークのアパートの前で、何をはき違えたのか判りませんが、狂ったファンのマーク・チャプマンにピストルで撃たれ死亡しました。残念な事でした。
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私の歳時記・暦・歴史 聖母マリア無原罪の御宿り(おんやどり)の祭日 2022.12.08

キリスト教の御伽噺のような伝説ですが、聖母マリアが神の思し召しにより、処女のままでイエスを受胎した事を祝う日です。ローマ教皇・ピウス9世がカトリックの教義として公認したことにより始まります。イエスは神の子となったのです。こんな話を信じる者はいないと思われますが、これが宗教と言うもの、目出度くお祝いいたしましょう。
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私の歳時記・暦・歴史 成道会(じょうどうえ) 2022.12.08

今日は釈迦が悟りを啓いたとされる成道の日、記念して各寺院では成道会の法要が行われます。悟りを啓く、その重さは歳を重ねる度に変わってきます。年々、一般人の私達でもその境地は近づいてきます。悟りとは心身ともに末節を汚さないで生きて行けるか? それが問われていると思います。正々堂々と優しい温情を持って生きて行きましょう。
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2022年12月07日

私の歳時記・暦 二十四節気・大雪にして七十二候・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる) 2022.12.07

今日は旧暦霜月の十四、月で言えば幾望(きぼう)の月で、本格的に仲冬の季節となって来ました。今日からは二十四節気の大雪(たいせつ)で七十二候では閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)が始まります。11日まで続きます。

閉塞成冬は漢文ですから、その意味は空と地面が塞がり、真冬になるの意があります。最も寒いのは大寒(1月下旬から2月初旬)頃ですが、間もなく立春が近づくので春の兆しが観えてきます。大雪はこれからが寒さの底を目指すと言うことなので、心のありようでは今が落ち込みの始まりなのかも知れませんね。それでもクリスマスやお正月もやって来ますので希望を持ちましょう。一昨日、Yちゃんが言っていました。「クリスマスまであと19日もあるよう…、長いね…」、でもYちゃん、心を強くして、クリスマスとお正月を待っているそうです。
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2022年12月02日

私の歳時記・暦 七十二候の橘黄始(たちばなはじめてきばむ) 2022.12.02

今日から二十四節気の末候の橘黄始(たちばなはじめてきばむ)です。橘とは柑橘類全般を指しますが、強いて上げれば日本に自生した大和橘(やまとたちばな)を言います。この橘が黄色く色づく頃を七十二候では橘黄始と決めているのです。柑橘類は常緑であることから不老不死に通じ、永遠の象徴として珍重されました。神聖な樹木と認識されて、宮中のご神木として植えられました。この実を食べる事に依り、病気の平癒に繋がると信じられ、百薬の長と重んじられました。


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2022年11月28日

私の歳時記・暦 昨日が「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう」でした。それでも木枯らし1号は無し? 2022.11.28 

昨日の11月27日が59番目の七十二候で「朔風払葉・きたかぜこのはをはらう」でした。朔風は北風の事で木枯らしを意味します。ところが今年は東京地方は未だに木枯らしが吹いていません。昨年も東京では木枯らし1号が無かったのですが、今年も無さそうです。

東京地方の木枯し1号の定義は、気圧配置が西高東低の冬型となって、10月半ばから11月30日までに吹く季節風の事。東京における風向が西北西から北で、最大風速が風力5(風速8m以上)の強風を指します。
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2022年11月23日

私の歳時記・暦 昨日が小雪(小雪)で虹蔵不見(にじかくれてみえず)、今日は勤労感謝の日 2022.11.23

昨日が二十四節気・小雪にして七十二候の虹蔵不見(にじかくれてみえず・虹を見掛けなくなる)でした。新暦で11月22日頃で、旧暦では神無月も終わりに近づく頃を意味します。高い山の頂には雪が積もり、根雪になる頃です。太陽も低くなり、時雨時ですが夕立も無くなり、虹を見掛けなくなる季節です。気象的にはこの時期でも虹は発生するそうですが、見掛けることが少なくなります。一重に太陽の元気度の違いのようです。もう直ぐ霜月、これは仲冬を意味します。冬の真ん中になるのですね。されど真ん中より最後(晩冬・厳冬)が寒いのです。節分前が一番寒いのです。

今日は勤労感謝の日です。基は新嘗祭(にいなめさい)で、新暦になった時に11月の23日に決められたのです。終戦までは新嘗祭として祝われて来ましたが、戦後(1947年・昭和22年)の国会による祝祭日の全面的な見直しにより、翌年から勤労感謝の日となりました。その精神は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う」としました。
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2022年11月17日

私の歳時記 立冬の末候・金箋香(きんせんかさく) 2022.11.17

今日は二十四節気・立冬の末候の金箋香(きんせんかさく・水仙の花が咲く)です。キンセンカとは水仙の意味があり、冬の花・水仙が咲く時期を表します。金箋とは金色の盃の意味を持ち、春咲きのキンセンカも黄色の盃型の花を開きますが、黄色の副花冠を持つ水仙こそがその名に相応しい花だと思います。金箋花とは水仙を意味することが正しいと思われます。

水仙とはナルキッソスと言う名を持っています。自己愛、自分しか愛せなくなったナルキッソスは哀れな男でした。でもそんな作り話を信用するのは止めましょう。やがて自己愛の中から他者への愛も生まれるでしょう。人は愛さなければいられない動物、相手の様子を良く観て、静かに人を愛しましょう。
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2022年11月15日

私の歳時記・歴史 今日は坂本龍馬の忌日 2022.11.15

今日は日本の歴史的人物・坂本龍馬と盟友の中岡慎太郎の忌日です。慶応3年の11月15日(1867年12月10日)が、二人の無くなった日です。

龍馬と慎太郎は京都の河原町の醤油屋を宿にしていたようです。ここに押し入ったのが見回り組の7人で、龍馬と慎太郎を殺害しました。二人は刀を持っておらず、行き成り切りつけられて即死の状態であったそうです。龍馬と慎太郎の墓は京都霊山護国神社の中腹にある霊山墓地にあります。私も過去に1回訪れたことがあります。墓碑の揮毫(きごう・毛筆の文章)は桂小五郎(木戸孝允)が書いたものだそうです。
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2022年11月14日

私の歳時記 盛人の日 2022.11.14

日本ベテランズクラブの提唱によって制定された盛人の日。55歳を第2の人生の出発点として捉えて考えられたそうです。生涯現役、人生を楽しもうとベテランの皆様は気炎を上げています。正に私にもピッタリな記念日です。調律師の私ですが未だに現役、益々の上昇を志して、日々勉強の毎日です。如何に上手い調律をするか、毎日挑戦している次第です。約2時間の仕事時間に、清掃・錆止め・アクション鍵盤整調を行って調律・整音をしています。昨日もピッコリーニ主催のコンサートのピアノ調律(スタンウェイ)をしてきました。常套的に音楽会が開かれるホールのピアノですから、ほぼ安定したバランスが保たれたピアノでした。全ユニゾン完全制覇、それを目指しました。2時間15分で、完了しました。

趣味は音楽(鑑賞)と旅行。
大好きな音楽は、ブラームスにモーツァルト、そしてシューマンです。ブラームスは「ドイツレクイエム」など、モーツァルトはオペラ「魔笛」など、シューマンは「子供の情景」などのピアノ曲。その他はバッハの「マタイ受難曲」、ヘンデルの「メサイア」、ベートーヴェンの「田園」など、ワーグナーは「さまよえるオランダ人」など。

コロナ過で、計画していた旅行は全て没になりました。それでも少しずつ、身近なところから復活させています。先ずは九州ですね。嘗て断念した旅行でしたからね。来春に決行します。

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2022年11月10日

私の歳時記・歴史 探検家・リヴィングストン発見される 2022.11.10

アフリカで行方不明となっていた探検家にして宣教師で医者のデイヴィッド・リヴィングストンがヘラルド社(ニューヨーク)の記者・スタンリーによって発見されました。1871年の11月10日でした。リヴィングストンはナイル川の支流の白ナイルの源流付近の探索を続けており、その周辺の地元民に医療を与え、キリスト教の布教をしながら行動していました。スタンリーがリヴィングストンを発見した時には最早リヴィングストンは病魔に侵され余命は残り少なくなっていましたが、何とかその近況が判り、スタンリーはリヴィングストン存命の知らせを送ることが出来たそうです。

リヴィングストンは立派な探検家でした。今や世界最長の川となったナイル川でしたが、この時点では白ナイルの源流が判らず、源流確定はリヴィングストンの探検を続ける大きな目標であったそうです。結局、リヴィングストンには見付けられなかったのですが、その足跡は確かなもので、先駆者としての地位は高いものがあります。アフリカを横断し、探検と宣教と医師としての役目を完全に果たし、アフリカの地図まで作っていたそうなのです。奴隷制度を批判し、その執拗な行動により生まれた書籍が、世界に奴隷解放の機運を高めました。
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2022年11月07日

私の歳時記・暦 今日は立冬にして七十二候の山茶始開(つばきはじめてひらく) 2022.11.07

ここに言われている椿は実は山茶花(さざんか)の事らしいですね。ツバキとサザンカは見た目では良く似ていますからね。昔はツバキとサザンカは区別しないで眺めていたようでした。それでも咲く時期は明らかに違います。サザンカが初冬の頃から真冬まで、椿は早春から春ですね。従って立冬の今日、咲いているのはツバキでなく、サザンカなのですね。色の少ないこれからの季節に貴重な紅を与えてくれる花なのです。

山や野は紅葉、方々で熟した柿を見掛ける季節ですが、これが秋と冬の狭間、北風も吹き、寝相の悪い輩では寝冷えをする頃です。晴れの日も多くなりますから放射冷却も進むのです。これがサザンカの咲く頃、初冬(立冬)なのです。
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2022年11月02日

私の歳時記・暦 七十二候・楓蔦黄(もみじつたきばむ) 2022.11.02

新暦の11月2日、旧暦では神無月の九、二十四節気では霜降の最中で、今日はその末候の七十二候・楓蔦黄(かえでつたきばむ)です。秋も深まりもう直ぐ冬です。この時期の山々の樹々は赤や黄色に葉の色を変えます。立冬直前の七十二候は晩秋の紅葉を取り上げました。黄ばむ、これは木の種類によって違うので紅葉するでも良いのだそうです。七十二候を変更した時に、偶々、黄色の楓を基本にしたそうです。

私が良く使う横浜環状道路2号線は欅(けやき)の並木になっています。この欅並木、今年は殊更美しく紅葉乃至黄葉しています。ほんとに紅や黄に色を変えています。木によってその色が違うのです。美しいです。
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2022年10月30日

私の歳時記・歴史 トライアスロン誕生秘話? 2022.10.30

スイム(スイミング)・バイク(サイクリング)・ラン(ランニング)。これらをセットした競技をトライアスロンと言いますが、その競技の誕生は突然で可笑しなものでした。1977年のこの日、ハワイのアメリカ海兵隊員が宴会の席で、喧々諤々・あれこれあれこれ言い合って、この競技を提案し決めたのだそうです。それがオリンピックでも行う本格的な競技になったのですから愉快な話です。近代十種競技に匹敵する鉄人競技ですね。
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私の歳時記・歴史 ニュースパニックデー、宇宙戦争の日 2022.10.30

1938年のこの日のアメリカの出来事。アメリカのCBCラジオで放送されたオーソン・ウェルズ演出のラジオドラマで、演出の中、「火星人が攻めてきた」と言う臨時ニュースを流しました。ところがこれを本物として真に受けた120万人の聴者が大パニックを起こして大問題となったのだそうです。混同され易い場面だったとは言え、この当時のアメリカ人は、随分お目出度い人が多かったのですね。科学への知識が無く、無知が幅を利かせていたのですね。
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2022年10月18日

私の歳時記・暦 七十二候・蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 2022,10,18

今日は七十二候の蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)です。意味はキリギリス(コオロギなどの秋に鳴く虫全般を言う)が戸にあって鳴くです。寒くなって来るとキリギリスは草叢から家屋などに逃げて来て、弱々しく鳴くようになるの意味が籠められています。特にカネタタキ(チッチッチッと鳴く)などの虫は、家屋に入ることが頻繁にあります。虫にとっても寒くなる、晩秋は寒さと共に、ものの憐(あわれ)を感じさせる季節です。高い山には初雪、その裾野は紅葉に染まる季節です。虫の命の最後の呟きの季節でもあるのです。
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2022年10月13日

私の歳時記 麻酔の日 2022.10.13

1804年のこの日、世界で初めての全身麻酔による癌の手術が行われ成功しました。施術者は日本の医師・花岡青洲で、ドラマにもなった天才的な医師でした。

私も鼠径ヘルニア(脱腸)で、麻酔を使って手術を受けた経験があります。麻酔とは不思議なものでした。そのガスを嗅いだ途端、私は深い眠りに落ちました。
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私の歳時記・暦 七十二候 菊花開 2022.10.13

今日は二十四節気の寒露の次候・菊花開(きくのはなひらく)です。菊は晩秋の重陽のイメージキャラクタ―です。菊花展などに並ぶのは中国原産の菊だそうですが、日本の自然にも美しい菊花が咲きます。ノコンギクやヨメナが代表で、野道や田の畔を美しく彩ります。あの薄紫のやつですね。我が散歩道にもノコンギクはありましたが、最近は見掛けません。少し田舎に行かないと会えませんかね。

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2022年10月09日

私の歳時記・暦 10月9日、語呂合わせの記念日 2022.10.09

今日は語呂合わせの記念日が沢山あります。ご紹介します。

トラックの日、と(10)らっく(9)の語呂合わせ、トラック運送事業者への理解と社会的地位の向上のために制定されました。

塾の日、じゅ(十)く(九)の日。全国学習塾協会が制定しました。

道具の日。どう(10)ぐ(9)の日。

東急の日。とう(10)きゅう(9)の日。

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2022年10月08日

私の歳時記・暦・十三夜 今日は寒露にして鴻雁来(こうがんきたる) 2022.10.08

今日は17日番目の二十四節気の寒露、山野には露が宿り、寒気が増して来ます。秋の実りもたけなわで、菊が咲き、冬鳥が渡って来ます。昨日一昨日と寒気が降り、正に寒露の季節へと雪崩れ込みました。七十二候は鴻鴈来(こうがんきたる)で、冬鳥の雁が北(シベリアなど)から渡って来る頃合いです。都会に住む人間として雁を観ることは難しいですが、列を成して飛ぶ雁、一度眺めてみたいですね。

今日は孫のRくんの運動会で、運よく天候に恵まれ、暑くもなく寒くもない絶好の運動会日和でした。宵には十三夜の月も出て、暫し、心地よい空気の中でお月見をしました。左隣には木星も輝いていて、美しい天体ショーが望めました。
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2022年10月05日

私の歳時記・歴史 達磨忌 2022.10.05

今日は禅宗の開祖・達磨大師(だるまたいし)が亡くなった日。伝説の人でもありますから正確な年月日は判らないそうですが、528年頃のこの日に亡くなったそうです。インド出身で中国で禅宗を起こしました。禅宗と言えば座禅、座禅をしている姿を人形にしたのが達磨さんで、日本でもお馴染みのお坊さんのスーパースターでありました。あの髭面、インド人ならではですね。
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2022年10月03日

私の歳時記・暦 七十二候の水始涸(みずはじめてかる) 2022.10.03

今日は秋分の末候の七十二候「水始涸(みずはじめてかる)」です。田圃に入る水を止め、田の水を涸らす時期を言います。もう直ぐ十三夜、米の収穫は地方により時期が異なりますが、十五夜(旧暦葉月の十三)も十三夜(旧暦長月の十三)も、そして十日夜(旧暦神無月の十・山の神を山に送る日)も米や雑穀の収穫祭となります。水を止めてから10日ほど稲を実らせて刈るのです。程よく脱水された米は旨くなるのです。
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2022年09月28日

私の歳時記・暦 七十二候・蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ) 2022.09.28

3月6日頃の啓蟄(けいちつ・むしがとをひらく)と対を成すのが、この蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ・虫が冬籠りをする)です。秋の深まりと共に節足動物(昆虫・甲殻類・蜘蛛・百足など)や爬虫類、両生類などは気温が下がるのと同時に体温も下がるため、冬籠りをするのです。9月28日は、平地や沿岸部では少々早いと思わざるを得ないのですが、高緯度や標高の高い所では、蟄虫坏戸は当然と言えるかも知れません。

虫を始め、鳥や獣もやがて冬籠りをしますが、人間はせず、一年中働いていますね。労働中毒に罹っているのでしょうか?
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2022年09月23日

私の歳時記・暦 二十四節気・秋分にして七十二候・雷乃収声(かみなりすねわちこえをおさむ) 2022.09.23 

春分・秋分は地球の軸が太陽に対し平行になる瞬間ですね。太陽の黄経で言うと0度と180度の時です。少しでもズレると昼と夜の時間差が出ます。太陽は真東から出て真西に沈みます。2022年の秋分点の時間は2022.09.23日の06:04ですから、もう過ぎてしまいましたね。今はもう下降線に入っています。冬至まで我慢の期間ですね。秋の日はつるべ落とし…。

秋になると台風は増えますが、夕立は減ります。入道雲も少なくなって、雷の鳴る日が少くなる頃と言われています。稲妻は秋の季語ですが、稲妻が光るのは秋の初め、稲妻はその発生で窒素酸化物が出来るそうで、雨に流れて田に入り、稲の生育を助けるのだそうです。今は秋の半ば、稲妻で育ったイネの収穫時期です。美味しい米が採れる頃です。
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2022年09月21日

私の歳時記・歴史 室戸台風、大阪を直撃 2022.09.21

昨日まで台風14号・ナンマドルが列島縦断しましたが、最強クラスの台風でした。それでも気象関係者の熱心な警告により、低い被害状況で済みました。しかし、1934年(昭和9年)のこの日に室戸岬(911.6hPa)に上陸した室戸台風は、京阪神地方を蹂躙し未曽有の被害を与えました。人的被害は死者行方不明者3.036人、損壊家屋9万2.702戸でした。台風の人的被害ランキングでは観測史上第3位です。この日は学校も休みでは無かったようで、木造校舎の倒壊が数多くあったそうで、多くの生徒や教職員が犠牲になりました。
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2022年09月18日

私の歳時記・暦 七十二候・玄鳥去(つばめさる) 2022.09.18

今日は二十四節気の白露の末候の七十二候・玄鳥去(つばめさる)です。玄鳥の玄は黒の意があります。従って黒い衣装のツバメは玄鳥と言われています。ツバメは主に虫を食べる鳥類なので、農家にとっては益鳥です。作物の茎葉や花・実を食べる鳥は害鳥なのです。農家にとって害虫駆除をしてくれるツバメは喜ばしい存在なのです。やがて人とツバメに信頼関係が生れ、ツバメも人を頼るようになりました。巣作りに人家の軒先を借りるようになったのです。NちゃんYちゃんRくんが住む伊勢原市はまだ農家が健在です。ツバメも多く観られます。春(清明の頃)のツバメは巣作りに懸命です。農家の造りも綺麗になり、ツバメが巣を作る軒先が減って住宅難なのです。ツバメは清明の頃に日本にやって来て、白露の頃に南国へ去るのです。半年の日本滞在ですね。
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2022年09月17日

私の歳時記・歴史 前九年の役・終結 2022.09.17

康平5年のこの日(1062年10月22日)に前九年の役が終結しました。陸奥守の源頼義と安倍氏の戦いでこの日、安倍貞任(あべのさだとう)が厨川の柵(くりやがわのさく)で討ち死にをしました。この後の後三年の役を含めて、源氏の武家としての評判が上がり、武家のエリートとなりました。関わったのが源頼義と息子の義家で、その勇猛な闘いぶりは伝説となり、源頼朝・足利尊氏・武田信玄へと繋がって行きます。

清和源氏家系 源頼義→源義家(八幡太郎義家)→源義親→源為義→源義朝→源頼朝 その縁戚 新田氏・足利氏・武田氏・明智氏など
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2022年09月15日

私の歳時記 老人の日 ひじきの日 大阪寿司の日 2022.09.15

老人の日とは元々「としよりの日」でした。それがとしよりでは嫌だと言うので老人の日(年寄りと大差は無い)となりました。それが敬老の日と改められ2002年まで続いたのでした。ところが下らないハッピーマンデーで、敬老の日が9月の第3月曜日になったので、9月15日を忘れないようにと「老人の日」が復活したのでした。どうでも良いですが、重陽や秋分の日の近くですので、年寄りを労わりましょう。私を含めて「頑張れ!年寄り!」

栄養面で老人に有効とされているのが海藻のヒジキ、ですから今日はひじきの日です。同じように老人に食べやすいと言うことで、老人の日を当て込んで、今日は大阪寿司の日だそうです。江戸前にない良さがある大阪寿司、好きですね。
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2022年09月13日

私の歳時記・暦・葉月の十八 七十二候の鶺鴒鳴(せきれいなく) 2022.09.13

今日は白露の次候である七十二候・鶺鴒鳴(せきれいなく)です。今日から17日まで続きます。秋になると近郊にも鶺鴒が現れます。声は「チチッ、チチッ…」で、愛らしく鳴きます。セグロセキレイ・ハクセキレイ・キセキレイと3種が観られ、背中から尾の色や体色で区別(セグロセキレイ・黒、ハクセキレイ・灰色、キセキレイ・黄色)が出来ます。日本神話にも登場し、尾を上下に振り、その姿がセックスの体技に似ているため、こうして七十二候にも取り上げられています。「恋教え鳥」と呼ばれ、目出度い鳥とされています。
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2022年09月09日

私の歳時記・暦 白露にして草露白(くさのつゆしろし) 2022.09.09

昨日は忙しくブログ書きが出来ませんでした。大切な季節の変わり目の二十四節気の白露にして草露白(くさのつゆしろし)でした。残念でしたが今朝、それを振り返りたいと思いました。

秋も仲秋になり明日が中秋の名月です。この頃に二十四節気の白露が訪れ、同時に七十二候の草露白も訪れます。多く潤む水蒸気に冷気が降り、白い露が結びます。これから本格的に秋が進行して行きます。秋のお彼岸も近づいてきます。
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2022年09月02日

私の歳時記・暦 七十二候・禾乃登(こくものすなわちみのる) 2022.09.02

こくもの(禾)とは禾(穀物の実の棘)を言い、穀物(稲)そのものを指します。この七十二候は稲の実が生る頃を指しており、同時に台風の季節でもあり、台風警戒も訴えています。二百十日の翌日であり、二百二十日も迫ってきています。台風で米を台無しにしないよう警戒を呼び掛けているのです。
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2022年08月23日

私の歳時記・暦 処暑で綿柎開(わたのはなしべひらく) 2022.08.23

今日は二十四節気の処暑(しょしょ)にして七十二候の綿柎開(わたのはなしべひらく)です。処暑は立秋の次の節気であり、秋の気配が濃厚となって来た証左です。暑さも一段落、蝉も寒蝉(ツクツクボウシ)が鳴き出し、秋の虫のコオロギやマツムシが既に鳴き出しています。花も芙蓉や百日紅が満開となりました。山辺には霧も立ち始めています。

我が家で栽培している綿(綿花)は今が花時、若い実も成り始めています。今日の七十二候・綿柎開(わたのはなしべひらく)では、綿の実から綿花(コットン)が弾け出てくる頃を指しています。不思議な花で、始めは白花で咲くのですが、翌日にはピンク色に変わります。綺麗なピンク色です。その日に萎みます。
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2022年08月22日

私の歳時記・暦 向田邦子、航空機事故に散る 2022.08.22

テレビドラマ脚本の売れっ子であり、名人的なエッセイストであった向田邦子、取材を兼ねた台湾旅行の際、航空機事故に遭い、亡くなりました。作品を再び読み直したとしても、そのアイデアの豊富さと言い得て妙な文章力に驚きます。51歳の事故死、本当に勿体ない才能を失ったものでした。

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2022年08月18日

私の歳時記・暦 蒙霧升降(ふかききりまとう) 2022.08.18

今日からは二十四節気・立秋の末候の蒙霧升降(ふかききりまとう)です。先日、富士ぐりんぱで深い霧の世界を体験してきました。この時期になると北からは冷気が降り、地上の豊かな水蒸気が冷やされ露を結びます。これが霧です。霧の概念は地面付近に立ち込めた水滴を言います。空の彼方にある水滴の塊を雲と言うのです。山登りをした時の自分の回りにある水滴の塊は霧だそうで、麓から観える水滴の塊を雲と言うのだそうです。視程100mを濃霧と言うそうで、私は富士で濃霧を経験しました。
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2022年08月13日

私の歳時記・暦・月遅れのお盆の迎え火 七十二候「寒蝉鳴(ひぐらしなく) 2022.08.13

今年は旧暦の盆(8月12日)と月遅れの盆がほぼ同時期になりました。今日が月遅れの盆の迎え火であり、月遅れの盆が始まりました。帰省のピークであり、各地で盆踊りや大文字焼が行われます。

今日から立秋の次候の七十二候・寒蝉鳴(ひぐらしなく)で、17日まで続きます。この候は江戸時代に考えられたもので、中国の七十二候とは少し異なります。しかもヒグラシは土用前から鳴いています。この候の寒蝉と言えば、むしろツクツクボウシが似合いと思われます。時期的に観て、完全なる寒蝉はツクツクボウシですね。

ヒグラシは別の意味で最上の昆虫ですね。その鳴き声は鈴虫・青松虫と並んで美しさの極みです。ヒグラシのカノンは人を陶然とさせます。
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2022年08月07日

私の歳時記・暦 立秋にして涼風至(すずかぜいたる) 2022.08.07

暑さの中の秋、それが立秋です。年によっては早めに涼しくなることもありますが、今年は暑い立秋になりそうです。それでも、朝の窓開けの折りにヒヤッとした風が肌に触れます。その心地よい感触が嬉しいですね。

七十二候の「涼風至」は正に立秋の最初の候、微かな涼風に季節の傾きを知るのです。秋がそこまでやって来ていると気付かされます。もう直ぐ旧盆、そして夏が終わってしまうのです。
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2022年08月03日

私の歳時記 今日から七十二候の「大雨時行(たいうときどきにふる)」 2022.08.03

大雨(たいう)とは、今も毎日北関東などで降っている雨(雷雨)、午後から夕方に降る大雨・夕立です。温暖化の今では大雨ではなく豪雨となっていますが、昔の七十二候が作られた時はもう少し大人しい大雨だったようですね。

夕立には様々な呼び名があり、篠竹のように直線的に降る雨を「篠突く雨」と言ったり、光る雨だから「銀竹」と言ったり…。また白雨は、白く濁り、周囲が観えなくなるくらいの大雨を指します。現代の危険と隣り合わせの雨、その豪雨、白雨と言ったらピッタリなのでしょうか?
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2022年07月29日

私の歳時記・歴史 静御前、男の子を産み、その子は由比ガ浜に沈められる 2022.07.29

義経と逸れて鎌倉に送られた静御前、頼朝・政子の前で白拍子の踊りを舞いました。恋心丸出しの歌舞に怒った頼朝、しかし静は政子の取り成しで命からがら子を産みました。子は男子でした。「女子なら許す、男子なら殺す」と頼朝に言われていまして、儚くその赤子は文治2年のこの日、由比ガ浜に沈められてしまいました。残酷で無慈悲な裁定でした。哀れに思った政子は多くの金品を与え、静を放免してやりました。

己の愛を全うした静、時代が時代でしたから、己の意思を貫くのは並大抵な事では無かったでしょう、天晴な女子でした。

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2022年07月26日

私の歳時記・芸能 続・氷点の島田陽子死す 2022.07.26

続氷点の辻口陽子、白い巨塔の東佐枝子、清楚で真摯な性格を持つ魅力的な女性を演じた島田陽子さんが亡くなりました。映画にも進出しましたが、テレビ全盛の時代を駆け抜けた美しいヒロインでした。丁度私と同世代、そこはかとなく漂う気品と色香、私は暫くの間、ぞっこんでした。ご冥福を祈ります。
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2022年07月25日

私の歳時記・歴史 トルーマン米大統領、日本へ原爆投下指令 2022.07.25

悪魔に己たちを売った1945年7月25日のアメリカの首脳陣、日本に原爆投下の指令を出しました。この日、マンハッタン計画(極秘裏に行われた原子爆弾製造計画)の最高責任者グローヴスが作成した原爆投下指令が発令されました。指令段階では広島・小倉・新潟・長崎のいずれかの都市を狙うとされていましたが、その後、広島に原爆投下をすると決定しました。大都市を狙った卑劣極まるマンハッタン計画の実行、日本も馬鹿でしたが、この蛮行を私たちは永遠に許すことは出来ません。
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2022年07月24日

私の歳時記・暦 今日は地蔵盆 2022.07.24

毎月の24日が地蔵菩薩の縁日ですが、お盆(7月15日)に一番近い24日を地蔵盆と言います。寺院にある地蔵とは異なり、道祖神信仰に近い路傍のお地蔵様の盆と言えます。子の守り神であるお地蔵様、伝説では親より先に亡くなった子たちの賽の河原で苦しむ姿を救うために、彼方此方の町や村にお地蔵さんを建てるようになったとか…。一年に一度でいいから、町のお地蔵さんに感謝の一言を言いましょう。
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2022年07月23日

私の歳時記・暦・土用の丑  🌗🌅→🌞→🌄→🌟 今日から大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) 2022.07.23

3日前に土用(8月6日まで)となり、今日大暑を迎えました。一年で一番暑い頃、昔は梅雨で湿った部屋を開け広げ、土用干しをしました。そして序でに梅漬けの土用干しもしたのです。ジトジトしていた部屋をカラッとさせ、梅干しの水分を飛ばし熟成を促したのです。大暑とは大半が夏の土用の期間であり、その後は待った無しで立秋へとなだれ込みます。盛夏には秋の気配が忍んでいるのです。蝉の鳴き声にもそれを感じます。今はニイニイ、ミンミンが全盛ですが、既にヒグラシが鳴き出し、アブラも鳴いています。ナデシコも咲き桔梗も咲いています。真夏には秋が潜んでいるのです。

七十二候は霧始結花(きりはじめてはなをむすぶ)です。この七十二候も曰くのある候目です。桐が花を着けるのは初夏、実を結ぶのが今頃、でしたら、桐始結実とすれば良いのに、結実ではなく結花なのですね。花の素人には解り難い候目です。桐の花を詳しく観察すれば、それは観えて来るそうです。実の直ぐ傍に、来年に咲く蕾がこの時期に用意されて存在していたのです。従って桐始結花なのですね。私も知りませんでした。物事には表裏があるものです。裏を見極める知恵、必要な時もありますね。
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2022年07月19日

私の歳時記 ヒグラシが鳴く 2022.07.19

ヒグラシは寒蝉と書かれます。季語も秋なのです。されど、本当は夏の土用の頃から鳴き出します。因みに今年の夏の土用の入りは明日の20日です。

ニイニイが鳴き、ミンミンも鳴き、そしてカナカナカナも鳴きました。蝉三種の揃い鳴きが聴けました。ヒグラシは未だ魁の単独の鳴き方です。これから夏も深まり、秋が立ち始めると、複数で鳴き、ヒグラシのカノンを聴くことが出来ます。居ながらにして、窓を経て、ヒグラシのカノンが聴こえてきます。早朝は寝床で、昼は書斎で、夕は食卓で、私は最上の音の楽しみを聴くのです。

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2022年07月17日

私の歳時記・暦 今日は七十二候・鷹乃学習(たかすなわちわざをならう) 2022.07.17

小暑の末候に七十二候の「鷹即学習(たかすなわちわざをならう)」があります。今日17日から22日までがこの期間です。様々な七十二候がありますが、この候目は人と鷹の関りの上から作られた味わい深い七十二候と言えます。

世界各国の太古の昔より「鷹狩り」は行われていました。鳥や動物の肉を得るための鷹狩り、身分の高い王侯貴族や武士たちの実益を兼ねた嗜みでした。鉄砲の無い時代、弓矢はあれど、鷹の狩りに比べたら精度は低いもの、鷹を飼い慣らせば、簡単に獲物が手に入ります。恐らく昔の人は巣から鷹の幼鳥を奪い、調教して鷹狩りの鷹に育てていたのでした。自然界でも、初夏に生まれた鷹の幼鳥が、今の時期に訓練を重ね、食物連鎖の頂点になるため努力をしている最中です。やがて独立し、一羽で生計を立てる強靭なハンターに成長して行きます。鷹匠たちも、自然界と同様に、鷹の訓練をしています。今が訓練の真っ最中です。鷹すなわち技を習う時候です。
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2022年07月16日

私の歳時記・暦 盆の送り火 2022.07.16

今日は新暦の盆の送り火、盆の最後の日です。盆は迎え火、一日空いて、三日目が中日の盂蘭盆会で、四日目が送り火となります。新暦で盆を行う地方は今日が盆の送り火となります。但し盆は旧暦の盆もありますし、月遅れの盆(新暦の8月に行う)もあります。旧暦の盆(2022年8月12日)は、日本を除く東アジア・東南アジアなどの国々が行っています。日本の沖縄も旧暦で盆を行います。

7月15日が盆にとって大切な日であることに変わりはありません。この数字に拘って、新暦に代わった日本は新暦7月のこの時期に盆が行われるのです。しかし古くからの伝統を守る民族は旧暦の7月15日が盆であることを譲りません。その折衷案が日本の月遅れの盆と言うことになります。日本は比較的に、日付に関して言えば柔軟な思考を持っていますね。

盆は先祖の霊を供養する行事、皆さまは先祖に想いを馳せましたか?
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2022年07月12日

私の歳時記・暦・水無月の十四 七十二候・蓮始華(はすはじめてひらく) 2022.07.12

今日から16日までが小暑の次候の七十二候・蓮始華(はすはじめてひらく)です。日本全国の下界ではこの頃に蓮の花が咲き始めます。早朝に咲き、昼過ぎには閉じる花、それを三日間繰り返して、四日目には開いたら最後、閉じずに散る運命を持っています。これが蓮の花の寿命です。花冠が蜂の巣(アシナガバチなど)や如雨露(じょうろ)のような形で、その穴の部分に実がなります。従って蓮の古名はハチスです。草冠に連で、その実の連なりから「蓮」の文字が当てられました。仏教に馴染みの深い花で、天上の花と言われ、1億4000万年前から存在していた生きた化石です。
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2022年07月07日

私の歳時記・暦 7月7日は七夕、記念日の多い日 2022.07.07

今日は新暦の七夕、期せずして珍しい上弦の月の七夕になりました。今、空は澄み渡り、上弦の半月が観えています。今日は7のゾロ目ですので、記念日が多いですね。気が付く限りご紹介していきます。

川の日
建設省(現・国土交通省)が、近代河川制度100周年に当たって1996年に制定しました。勿論、七夕の天の川に因んでの制定でした。天の川、都会では観られない宇宙の天体ショーです。太陽や月、惑星なども宇宙ですが、それよりもっと遠い宇宙、勿論、我が地球もその一員ですが、天の川こそ銀河系宇宙そのものなのです。2000億個の恒星の集まり、そのそれぞれの系列には、複数の惑星と衛星もありましょう。恐らく、何兆もの星が集まっていることでしょう。街灯の無い夏の田舎の宵の空には、この2000億個の星屑が観えるのですね。麗しい天の川として…。私が最後に観た天の川は、マイアミビーチの波打ち際でした。背後には巨大なホテル群がありましたが、ビーチは森になっているのです。ですから海は暗く、空は星で溢れていました。不思議な立地でした。

竹・たけのこの日
竹取物語のかぐや姫は竹から生まれましたが、その生れた日は7月7日の七夕の日ではないかと想像されています。それはかぐや姫に相応しい、最良の日ですね。月は上弦の半月、やがて満ちて満月になれば、かぐや姫は月に帰って行くのです。

ゆかたの日
中国の故事に、七夕の日に、娘は色の附いた糸を結び、7本の針と瓜(うり)を供え、衣類に感謝を捧げていた話があったそうです。それに因んで日本でも、若い人たちにゆかたの美しさを見直してもらおうと、日本ゆかた連合会が1981年に「浴衣の日」制定しました。

乾麵デー
七夕の日に素麺を天の川に見立てて食べる習慣があったそうで、今日はソーメンの日。

ポニーテールの日
ゆかたに似合う髪型はポニーテールだそうで、七夕の日はポニーテールの日。納得です。
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私の歳時記・暦 今日からは小暑(しょうしょ)、温風至(あつかぜいたる) 2022.07.07

新暦七夕の今日は二十四節気の小暑、半夏生の5日後ですが、ほぼ梅雨明けを意味する二十四節気と言われています。但し、近年では梅雨明けは少し遅くなったようで、大暑に近づく傾向にあります。梅雨と真夏のせめぎ合いの様相の季節と言うことが出来ます。七十二候の温風至(あつかぜいたる・暖かい風が吹いてくる)も梅雨明けを示す季語ですが、小暑と同様にドッチツカズの曖昧な季節と言えるでしょう。
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2022年07月02日

私の歳時記・暦 今日は七十二候の半夏生 2022.07.02

今日は、雑節にも数えられている半夏生ですが、夏至の末候の七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」です。この時期、半夏と言う名の薬草のカラスビシャクが生える事に依り、半夏生の名があります。時を同じくしてドクダミ科の半化粧も咲き、両者が混同して認識されていますが、正しいのはカラスビシャクと言う薬草・半夏が生える事に由来する七十二候です。30番目の七十二候で太陽の黄経が100°の時を言います。

雑節としての教訓は、この時期以降は田植えを行わないと言う約束事に由来があるようです。古の農家には半夏生までに田植えを済ませる不文律があったようでした。ですから半夏生の名は巷間に良く知られるようになったのです。
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2022年06月27日

私の歳時記・暦 七十二候・菖蒲華(あやめはなさく) 2022.06.27

今日は太陽の黄経が95度の時、二十四節気・夏至の次候の七十二候・菖蒲華(あやめはなさく)です。この菖蒲(あやめ)とは野生で言えばノハナショウブを指します。当然、その園芸種の花菖蒲もこの時期に咲き、名立たる庭園で見かけるアヤメの一種です。初夏咲きのアヤメやカキツバタ、キショウブとは異なり、梅雨時に咲き梅雨を代表する草がハナショウブなのです。

このノハナショウブを楽しめるのは湿原です。水を好む花で芦原が続く湿原に特に見られます。最も近場で有名なのが箱根仙石原で、現在保護を受けている箱根湿生花園にはノハナショウブの群落が見られます。アヤメ科で最も濃色な気高い花ノハナショウブ、今年、私は行くつもりです。
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2022年06月26日

私の歳時記・歴史 天神様菅原道真の雷記念日 2022.06.26

平安時代の平安京・清涼殿に、延長8年(930年)のこの日、落雷が起こり、雷に撃たれた大納言の藤原清貫が死にました。これは藤原一族の告げ口により大宰府に左遷された菅原道真の怒りの復讐劇であると信じられました。これにより道真は藤原一族の恐怖の対象になり、天神様に祭り上げられました。学問の神と共に雷の神にもなりました。死して道真は、贈正一位、太政大臣を授けられ、平安貴族の精神の内に君臨しました。
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