1431年のこの日、オルレアンの乙女・ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられ亡くなりました。現代のフランスとイギリスの国境線が定まった戦争でもある百年戦争(14世紀半ばから15世紀半ばにかけての戦争)で、フランスを勝利に導いたのが神がかったティーンエイジャーであったジャンヌ・ダルクでした。終戦後、ジャンヌは男装をしていた事に疑問を持たれ、それを理由に異端者と疑われ、宗教裁判に掛けられました。そして死刑判決を受けました。
この日、炎に包まれたジャンヌはイエスキリストの名を何度も叫びながら殺されました。19歳の乙女でした。フランスのヒロインとして称賛されましたが、身分的には、ジャンヌは異端者の汚名を着せられ、雌伏の時を過ごしました。それでも死後、宗教裁判の再審により復権を果たしました。そして更に、1920年の5月16日に、時の教皇・ベネディクトゥス15世により、カトリックの聖人に列せられました。オルレアンの乙女は聖女となったのです。